2007年11月5日月曜日

“血液サラサラ”効果のタマネギ 「ゴクリ」が新しい



(毎日 2007.9.23)

“血液サラサラ”効果で知られる食物といえば、タマネギ。
オニオンスライスにしたり、すりおろしてドレッシングに使ったり…。
工夫しながら毎日せっせととっている人も多い一方、
手間なく栄養成分をとることができる“たまねぎ飲料”が注目。

飲む玉葱」は、200ミリリットル入りのペット飲料。
韓国で開発・製造されたものを日本人向けに改良し、発売したところ、
健康志向の中高年によく売れ、30%以上がリピーターというヒット商品。

輸入元であるコピス(福岡市)の立川皓第専務は、
「血圧が高い人は、医者に『タマネギを煎じて飲みなさい』といわれるが、
現実的には難しい。ジュースだと、手軽に続けられると好評」 。
まとめ買いする人が多いのも特徴。
タマネギ特有の辛みやにおいを想像し、恐る恐る飲んでみたら、
リンゴ果汁やはちみつを加えてあるので甘くて飲みやすい。
口にわずかに残る風味や香りがタマネギを感じさせる。
焼酎を割ってヘルシーチューハイにしたり、リンゴジュースで割って飲む人も。

タマネギが注目されている理由の一つは、「ケルセチン」という抗酸化成分。
食品総合研究所の津志田藤二郎さんは、
「ケルセチンは、植物が生産する黄色色素で、フラボノイドの仲間。
強い抗酸化性が、動脈硬化の原因となるLDL(悪玉コレステロール)の酸化抑制や、
老化の抑制、遺伝子の酸化傷害を抑えることによるがんの予防などにも
関与すると推定され、研究が進められています」。
では、効率的に摂取するには?
「ケルセチンの多くは、糖と結合した配糖体として野菜などに含まれます。
タマネギの組織からケルセチン配糖体がよく溶け出るのは、煮物。
固形の状態より、ジュースの方が溶け出る量が多い」

ケルセチンに着目したのが、キッコーマンが発売した
デルモンテ たまねぎ習慣」(内容量920グラム)。
ニンジンやトマトなどの緑黄色野菜をベースにしたタマネギ飲料で、
本州で主に栽培されている「ターザン種」と比べ、
約2倍のケルセチンを含む北海道産タマネギ「スーパー北もみじ」を使用。
タマネギをピューレ状にする際、瞬間的に加熱破砕する特許製法で、
タマネギ特有の辛みや苦み、くさみを減らし、甘みを引き出しているという。
特有のクセをカバーし、飲みやすくしてあるタマネギ飲料。
「タマネギは苦手」という人も、試してみる価値はありそう。

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