(理化学研究研究所 4月10日)
免疫・アレルギー科学総合研究センターの免疫発生研究チームは、
血液細胞のつくられる過程について、従来の学説を覆す発見。
リンパ球は、Tリンパ球とBリンパ球に分けられますが、
両者は長らく特別に近縁な細胞であろうと想定。
血液細胞の分化経路図としては、リンパ球共通前駆細胞と
それ以外の系列の共通前駆細胞に分岐するモデルが信じられてきた。
今回の発見は、従来のモデルが間違っていることの決定的な証拠を示す。
研究チームは、T細胞のもとになる前駆細胞は、
B細胞をつくる能力を失った後も、
マクロファージ(大食細胞)をつくる能力を保持していることを明らか。
従来のモデルに変わる新しいモデルとして、
Tリンパ球、Bリンパ球、赤血球系への分化は
いずれもミエロイド系(食細胞系)細胞をつくる能力を保持したまま
進行するというモデル(ミエロイド基本型モデル)を提唱。
この発見により、教科書に使われている血液細胞の分化経路図は、
書き替えを迫られることになります。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080410/index.html
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