(岩手日報 4月27日)
矢巾町の不来方高外国語学系フランス語コースの鷹觜洋子教諭は、
特定非営利活動法人(NPO法人)国際ボランティアセンター山形
(IVY、山形市)がカンボジアで進める農村支援事業の視察に参加。
IVYは、出稼ぎの男性に代わり、女性が主体で行う
同国南東部の有機野菜の共同生産・出荷を支援。
鷹觜教諭は、「事業は順調に推移し、収入の安定化につながっている。
現地で見たことを生徒たちに伝えたい」。
鷹觜教諭は3月下旬に7日間、同国南東部スバイリエン州を訪れた。
視察団は8人で、本県からは鷹觜教諭だけが参加。
同州は多くの男性が出稼ぎし、女性が稲作から家畜の世話までを担う。
IVYは、女性が農業技術を学び、生活を向上させるため、
組合の組織化を後押し。
昨年から、組合を基盤に有機野菜を共同で生産・出荷する
農村振興プロジェクトを開始。
同国の野菜は約7割がベトナム産だが、農薬や化学肥料を使わない
地元産の需要が高い。
女性組合の野菜はやや高値だが、新鮮さと安全性で評価が高まっている。
鷹觜教諭は、「女性たちの意識が向上し、組合が余剰米を備蓄するように
なるなど、支援事業の効果が出ている」。
視察には、国際援助がどう動いているのか、現地で実際に見るために参加。
「地雷や不発弾除去、汚水対策に行動する日本人に会った。
資金援助だけでなく、現地で行動する重要性を知った」。
鷹觜教諭は、国際理解教育に取り組む本県の教員団体
「海外経験・素材を広める教師の輪」を主宰。
「生徒の多くは国際援助に興味を持っている。
自分の経験を伝え、いい形で導くことができれば」。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080427_10
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