(毎日新聞社 2008年5月26日)
ぜんそく治療薬の効果を左右する患者の遺伝子型を短時間で見分ける
方法を、群馬アレルギーぜんそく研究所(群馬県邑楽町)が開発。
薬が体質に合わないと、ぜんそくを悪化させ、死亡につながる恐れもあり、
同研究所は今後、患者の体質に応じた「テーラード医療」につながる
検査方法として、実用化を目指す。
国内の気管支ぜんそくの患者は、250万-300万人、
治療には吸入式の気管支拡張薬を使うことが多い。
ぜんそく患者404人を対象に調べた結果、
15%の59人には薬の効果がなかった。
患者の遺伝子型を調べたところ、いずれも「祖先型」で、
「変異型」の患者には薬の効果が表れた。
遺伝子型の違いが、薬の効果を左右することは明らかになっており、
日本人でも確認。
同研究所は、遺伝子型の検査方法の開発にも取り組み、
口の中の粘膜を綿棒で採取し、遺伝子型の塩基配列を調べる
クロマトグラフ法で解析することで、検査時間を約2時間に。
遺伝子型の検査はほとんど実施しておらず、
血液を採取して検査すれば4時間程度かかった。
血液採取の必要がなく、乳幼児でも検査が容易なほか、
その日のうちに適切な治療方法が分かれば、患者の負担も軽減。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=73614
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