(岩手日報 6月6日)
第三セクター三陸鉄道(山口和彦社長)は本年度、
旅客事業などに加え、物販事業にも力を入れる。
既に商品化されている「三鉄赤字せんべい」、「また乗レール」(マドレーヌ)
などのオリジナル商品に加え、新たな商品開発を進める考え。
物販事業へのてこ入れで鉄道収入の不足を補い、
「三陸」の知名度アップと地元商品の全国発信を狙う。
三陸鉄道は現在、携帯ストラップや車両型警報ブザー、
キーホルダーなどグッズ類10種類とせんべい、マドレーヌ、
「赤字カットわかめ」、昆布巻きなど食品9種類を販売。
2006年12月から販売を始めた「三鉄赤字せんべい」は、
山田町の菓子工房三石が開発。
苦しい台所事情を表すストレートな商品名、ゴマと青のりの風味が効いた
甘いクッキーのような仕上がりが好評で、
昨年度は1カ月平均約30万円の売り上げ。
女性運転士をキャラクター化した「久慈ありす」も人気。
今年4月には「久慈ありすの好物はホヤだった」との設定で、
ホヤの薫製を新発売。
25グラム入り400円を1カ月で400個売るなど好調。
三陸鉄道は昨年度、営業企画課内に物販セクションを設置。
本年度から物産企画課を新設し、3人の職員体制を敷いた。
物販事業の売り上げは昨年度5300万円で、本年度は1億円を目指す。
全国では千葉県の三セク・銚子電鉄が、
「電車運行維持のために『ぬれ煎餅』を買ってください」
と呼び掛け、注目を集めた。
三陸鉄道の07年度決算は、経常赤字が1億715万円。
旅客収入は、前年度比3・8%増の3億9741万円だが、
14年連続の赤字。
県と沿線12市町村は、赤字分を損失補助金として充当。
山口社長は、「今後も旅客収入の増収に力を入れるとともに、
物販を増やし、経営のプラスにしていきたい」。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080606_15
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