(岩手日報 10月18日)
中国・大連市の大連理工大と学術交流協定を締結している岩手大は、
大連市の情報技術(IT)関連企業DAICOMと
3次元ものづくり技術をテーマに共同研究を始める。
11月に正式調印する見通し。
同社が来春から社員を岩手大に派遣し、同社が取り組む
アニメーション技術と岩手大の3次元ものづくり技術を融合し、
新たな付加価値を創出する。
DAICOMは、1994年創業したコンピューター、
移動体通信用ハード・ソフトウエア開発企業。
ゲームエンジンや携帯ゲームを開発し、
日本や米国の企業と取引実績がある。
同社の戴維社長らは昨年10月、岩手大や県内企業を訪れ、共同研究を模索。
調整を重ね、今年9月下旬に来県し、共同研究を進める方向を確認。
共同研究テーマは、「自然現象のリアルタイムアニメーション技術」。
岩手大工学部の千葉則茂教授(メディアシステム学)の研究技術を活用し、
独自のゲームエンジン技術を開発する計画。
岩手大は2003年、大学と大学、地域と地域が産学官連携を深め、
国境を超えたビジネスチャンスを創出する「UURRプロジェクト」のチームを設置。
05年に大連理工大と学術交流協定を締結。
日本貿易振興機構(ジェトロ)盛岡貿易情報センターの支援も受け、
今年3月には岩手大と大連理工大、大連四達鋳造有限公司が
金型、鋳造、ITの3分野で協定締結するなど産業交流が活発化。
大連四達鋳造有限公司、DAICOMそれぞれの協定調印は11月11日、
大連理工大で行われる国際産業連携シンポジウムで予定。
小野寺純治・岩手大地域連携推進センター所長は、
「現在継続中の案件も含め、鋳造は2件、IT関連で3件の産業交流が進んでいる。
他分野にも広がる動きが出てきた」と成果を喜ぶ。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081018_1
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