2009年1月16日金曜日

牛ふん活用の燃料電池を開発、将来は“トイレ発電機”も

(読売 1月10日)

牛のふん尿から抜き出したアンモニアを電気分解して、
燃料電池に活用する技術を、帯広畜産大の高橋潤一教授(循環型畜産科学)
と、住友商事の研究グループが世界で初めて開発。

人間のし尿にも応用できる。
小型化しやすい燃料電池の特性を生かせば、
一般家庭用の“トイレ発電機”の開発につながる可能性も。

「牛ふんアンモニア燃料電池」は、ふん尿を無酸素状態で発酵させて取り出した
アンモニアを水素と窒素に電気分解し、水素を大気中の酸素と
反応させて電気を取り出す仕組み。

高橋教授らは、約200万円かけて実験装置(縦2メートル、横1メートル)を製作、
発酵させた約20キロのふん尿から0・2ワットの電力を取り出すことに成功。

試算では、発電効率を高めることにより、北海道の平均的な牧場で
1日に排出されるふん尿6~8トンで、一般家庭3日分の電力を賄える。

燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて発電する装置。
国内メーカーが家庭用機器の実用化を急いでいるが、
現在は都市ガスやプロパンガス、灯油、メタノールから水素を取り出し、
いずれも二酸化炭素(CO2)を排出。

今回の新技術は、CO2は発生せず、原料コストもゼロ。
燃料電池に詳しい工学院大の雑賀高教授は、
「新エネルギーとして実用化に期待したい」

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090110-OYT1T00035.htm

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