2009年8月29日土曜日

HV車や秋田杉弁当箱…高額エコ商品が好調

(読売 8月19日)

深刻な不況が続く中で、400万円近い高級乗用車など、
高額なエコ商品が売れ行き好調だ。

背景として、多少出費がかさんでも、環境問題への貢献を
アピールしたいという消費者意識がある。
エコが格好いい、という風潮も手伝って広まるエコブーム。
これを弾みに、本物のエコ意識が定着するだろうか?

トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」で、
初のハイブリッド専用車として売り出された「HS250h」の注文が、
販売店に殺到。
発売から1か月間の注文は1万台に達し、
目標の月間500台を20倍も上回った。

排気量2・4リットルエンジンながら、ガソリン1リットルあたり23キロ
という燃費性能が売り物のHS250h。
販売店「レクサス小石川」では、春先から予約が入り、
すでに約70台が売れた。

1台の価格は、最も安いタイプで395万円。
エコカーなどへの買い替えに優遇税制が適用されるエコカー減税を
利用しても、370万円を超える。
同店マネージャーの川本美恵さんは、
「比較的年齢の高いお客様が多い。
高くても、『エコ』や『ハイブリッド』に価値を見いだす人が増えた

2005年のアカデミー賞授賞式。
レオナルド・ディカプリオさんら多くのハリウッドスターが、
トヨタのハイブリッド車「プリウス」で、次々と会場に乗り付けた。
「米国のセレブの間では、エコカーがステータスの象徴」と話題に。

財団法人日本自動車研究所の荻野法一・主任研究員は、
「あの姿を見て、日本の富裕層がエコカーへの関心を高めたのでは」

10月に発売予定の三洋電機の電動ハイブリッド自転車
「エネループ バイク」の新商品。
炭素繊維をフレームに使っているため、
希望小売価格は62万7900円。
同社には、カタログの請求が引きも切らない。
40歳以上の男性が多い。

東京の日本橋三越本店では、高級な秋田杉で作った
1万円の弁当箱が月に80個も売れている。
「長く使えるエコ商品として注目されている」と、
同店の広報担当者は人気の理由。

環境に配慮した製品の購入や普及を進める
グリーン購入ネットワーク(東京)の麹谷和也事務局長も、
エコへの取り組みが、自分のステータスを高めることになるという
意識が、企業の役員などの間で定着してきた表れ」

意地悪く言えば、見えから生まれた風潮なのかも。
このブームが定着すれば、地球のためになるのは間違いない。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090819-OYT1T01090.htm

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