2010年7月25日日曜日

iPhoneで脳画像、出先の医師が手術判断

(2010年7月15日 読売新聞)

iPhoneやiPadなどの高機能携帯電話や情報端末を、
医療現場で活用する動きが広がっている。

慈恵医大病院は今月、脳卒中患者の診断に役立てる
取り組みを始めた。

同病院脳神経外科の高尾洋之医師が、脳のCT画像を
医師のiPhoneに転送し、3D画像で自由に角度を変えて見られる
アプリ(ソフト)を開発。

脳血管のこぶ(動脈瘤)の形状から手術が可能かどうかなど、
自宅や出先にいる医師の意見も聞きながら、迅速な判断ができる。

他の病院でも使えるようなシステム開発のため、
富士フイルムとの共同研究も今月開始。
同科の村山雄一教授は、「医師不足のなか、効率的な医療が可能になり、
患者にも医師にとってもメリットがある」

往診に利用しているケースも。
桜新町アーバンクリニックでは、遠矢純一郎院長ら6人の
医師・看護師がiPhoneを携帯。
患者の自宅からインターネットを通じて、クリニックの診療記録に接続したり、
写真を撮って送ったりできる。

その場で紹介状を作成し、救急搬送先の病院に直接データを
送ることも可能。

患者への説明には、画面の大きなiPadも利用。
医師らが、病院のシステムと結んで検査画像を見ることができる
市販の有料アプリを使っている施設も。
患者の心電図や脈拍、体温などを即時に転送して見ることができる
アプリや、救急や薬の手引書などのアプリも販売。

日本で現在どれぐらいの施設で導入されているかは不明だが、
医療へのIT活用に詳しい東京医科歯科大の水島洋教授(医療情報学)は、
「医療現場では思いのほか、情報機器の利用が遅れていた。
患者にタッチパネルで問診に答えてもらったり、
動画で説明をしたりなど、様々な応用が期待できる」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/15/122877/

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