(岩手日報 9月24日)
平泉町の「平泉なのはな会」(千葉正吾会長)は、
中尊寺「不滅の法灯」の燃料として、同会が栽培した菜種から
搾った菜種油約70Lを中尊寺に奉納。
菜の花栽培を通じて、中尊寺と町民がきずなを深め、
世界遺産登録の機運を高めようと始まったまちづくりの火は、
平和のともしびとして、未来永劫ともされる。
奉納は、本殿で行われ同会会員や町民有志ら13人が出席。
千葉会長が、「私たちが、心を込めて育てた菜種を搾った油。
不滅の法灯の燃料としてお使いください」と、
会員の関宮治良さんが、菜種油が入ったつぼを山田俊和貫首に手渡した。
山田貫首は、「不滅の法灯は、世に明るいともしびをかかげてきた。
燃料を献納いただきありがたい」と感謝。
「不滅の法灯」は、最澄が京都の天台宗総本山・比叡山延暦寺に
ともして以来、約1200年間ともされている。
1958年、中尊寺が天台宗東北大本山の称号を
与えられた際に分灯された。
同会は昨秋、同町の休耕田約23アールを整備し、種まき。
一関市で、菜種油を製造販売するデクノボンズ
(小野寺伸吾代表取締役)の指導で、完全無農薬栽培の
良質な菜種を収穫し、9月に搾油。
70Lは、法灯の燃料約4カ月分に相当。
菜種栽培は、来年以降も続ける予定。
畑は、JR東北線や主要道路からも見える位置に整備。
千葉会長は、「平泉を訪れた人に、菜の花の景観を楽しんでもらいたい。
それが世界遺産登録の後押しにつながってほしい」と願う。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100924_9
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