2010年10月5日火曜日

目覚め維持の仕組み解明 不眠症の治療に期待

(2010年9月22日 共同通信社)

目覚めている状態を維持するのに、脳内の神経タンパク質
「オレキシン」がどう作用するかのメカニズムを解明、
自然科学研究機構生理学研究所の山中章弘准教授(神経生理学)
らの研究グループが、22日付の米科学誌
「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」で発表。
不眠症治療への応用が期待。

山中准教授らは、マウスの実験で、脳の視床下部にある神経細胞が、
オレキシン放出後、再びオレキシンを受け取るサイクルを
繰り返していることを発見。
神経細胞が、互いにオレキシンを受け渡しあうなどして活性化を続け、
目覚めた状態を維持していることも分かった。

オレキシンが、睡眠と目覚めに関係しているのは知られていたが、
仕組みには不明点が多かった。

山中准教授によると、この放出と受容のサイクルを途切れさせる
脳の別の機能が働くと、人間は眠くなるが、
不眠症の患者は機能が阻害されている。

昼間に、過度の眠気に襲われるナルコレプシーという睡眠障害の場合、
サイクルがうまく働いていない可能性がある。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/9/22/125926/

0 件のコメント:

コメントを投稿