(2010年10月27日 共同通信社)
「変わったことを研究しようよ、と学生に言っています」。
大企業が注目するロボット技術の先生。
研究仲間と今回開発したのは、パラパラと本をめくるだけで、
電子の目で文字を読み取る装置「ブック・フリッピング・スキャニング」
図書館などの膨大な資料を、手早くコンピューターに蓄積できると期待。
実用化は2年後が目標。
ヒトの目は、0・033秒の一瞬の動きまでならば認識できる。
二十数年前、ヒトの目を超える機械を作ろうと思い立った。
「当時は、誰も思い付かない研究で、既存のレールがなかったから、
毎日がまるで『原生林開拓』。
1993年、やっと1号機ができたが、大きすぎるとばかにされた」
「めげずに『開拓』を続けたら、作物は実るし、鉱物は見つかるし、
温泉までわき出したかのような状態になった」
既に、先進的な科学的計測器として実用化された。
高速で動くホヤの精子の連続撮影にも成功。
人間の不妊治療研究に寄与しそうだ。
コントローラーを使わず、手を動かして遊べるゲーム機も試作。
「問題や課題を、自分で考え出し、自力で解くことが、
新しいものを生み出す『価値創造の科学』につながる。
一見、有用には見えないアイデアでも、評価する社会になれば、
子どもたちの創造性も育つ」。
茨城県出身。56歳。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/10/27/127536/
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