(岩手日報 6月26日)
「HIRAIZUMI」が、世界に認められた。
世界文化遺産に、「登録」という待ち望んだ通りの吉報が26日未明届き、
地元平泉町は歓喜に沸いた。
暫定リスト入りから10年、登録延期となった前回審査から3年。
多くの関係者が積み重ねた地道な努力が実った。
東日本大震災で甚大な被害を受けた本県にとって、
復興の歩みを進める象徴となる。
「平泉が世界遺産登録になりました」。
26日午前0時57分、審査が行われていた
パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部にいる
菅原正義町長からの電話を、
町長室で受けた滝山秀樹副町長が高らかに告げた。
待ちわびた担当職員らは、一斉に拍手し、「よし」、「やった」と
喜びを分かち合った。
当初審査に入るとされた24日から待たされた格好だっただけに、
喜びもひとしおだった。
滝山副町長は、「ようやく決まりほっとした。
長かったが、大きな意味がある3年間だった。
町内外からの協力に心から感謝する」とかみしめた。
平泉文化を誇りに暮らしてきた町民にとって、
地元の財産が、「世界の宝」になった喜びは大きい。
観自在王院跡で、8月の送り盆に「浄土のあかり」を開いている
平泉夢灯りの会の升沢博子代表(60)は、
「震災復興を後押しする力になる。
東北人、平泉人としての誇りを胸に、よりよい古里を築く出発点にする」
と誓いを新たにする。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110626_4
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