(2011年6月20日 読売新聞)
金沢大発の医療ベンチャー企業「キュービクス」(石川県野々市町)は、
簡単な血液検査だけで、「消化器がん」を発見できる
世界初の検査キットの輸出を目指し、欧州人向けの性能試験のため、
ドイツの医療企業に検査キットの提供を始めた。
同社は、同大医薬保健研究域の金子周一教授らが約2年前に開発した、
消化器がんの有無を血中の遺伝子の変化で判別する新技術を使い、
「マイクロアレイ」と呼ばれる検査キットを製造。
この検査キットを使えば、2・5ccの血液を採取するだけで、
3日で結果が分かるといい、胃がん、大腸がんなどの消化器がんを
9割の精度で発見できる。
同社によると、これまでの性能試験は日本人だけに行われてきたため、
人種が違っても同様の性能があるかどうかを調べようと、
ドイツの企業と共同で試験に臨む。
マイクロアレイは、8人分を同時に検査でき、原価が1枚約40万円。
キュービクスの丹野博社長は、「人間ドックのオプションとして、
需要が期待できる。すでに国内の医療機関からは引きあいもあり、
今年度は1億5000万円の売り上げを目指したい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/20/138173/
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