(2010年10月13日 共同通信社)
マレーシアのナジブ首相は、同国で感染が拡大している
デング熱撲滅のため、遺伝子を組み換えたオスの蚊を自然界に放ち、
メスと交尾させ、寿命の短い新種の蚊を発生させる計画を実施したい。
実施されれば、アジア初の試みになる見込み。
マレーシアの専門家によると、実験室では成功しているが、
一部の環境専門家は、遺伝子を組み換えた蚊は、
予期しない結果を招く可能性があるとして懸念。
同首相は、「まだパイロット計画だが、成功を期待している」
デング熱は、蚊の媒介によりアジアや中南米で流行し、
感染の兆候は高熱、関節痛、吐き気など。
ひどい場合は、内出血、肝臓肥大、呼吸器疾患などを引き起こし、
最悪の場合は死亡する。
保健省によると、今年のマレーシアにおけるデング熱感染者は
3万7000人超、死者は117人、前年同期に比べ、
それぞれ17%増および65%増。
マレーシア保健当局は、遺伝子を組み換えた2000~3000匹の
オスの蚊を、2カ所の原野に放つ計画、
実施に当たっては閣議決定が必要。
WHOの西太平洋地区責任者は、計画を歓迎すると述べたが、
自然界への新種導入になるので、環境への配慮が必要。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/10/13/126848/
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