(毎日 11月2日)
全日本選手権で、会場に見慣れない得点形式が表示。
「PCS」(プログラム・コンポーネント・スコア)と
「TES」(テクニカル・エレメント・スコア)。
PCSは、2人の動きのバランスや音楽性、振り付けなどを
それぞれ得点化し、TESはステップなど技術面を採点。
日本ダンススポーツ連盟(JDSF)が開発した新採点方式で、
アジア大会では、このうちPCSが採用される予定。
JDSF常務理事の山田淳・新審判基準委員長は、
「ダンスを五輪スポーツにするために、フィギュアスケートを参考にした」
これまで、主に複数のペアが同時に踊り、
審判は相対的な評価で順番をつけていた。
審判の主観に頼る部分が多く、新採点方式では客観性を重んじる。
山田委員長は、「身長などの外見に引っ張られにくくなる。
新採点方式では、(客観的な基準で)差が分かりやすい」
国際ダンススポーツ連盟は、97年に国際オリンピック委員会に承認、
現在は約90カ国・地域が加盟。
日本だけでも、競技人口は約5万人。
そうした現状を背景に、アジア大会では将来の五輪競技加入に向け、
勢いをつけようとしている。
日本は、アジア大会に高校生から20歳代までの6組のペアを送り込む。
4月の代表決定後、姿勢を保つために体幹を鍛えるトレーニングから、
メンタルトレーニングやメークの方法などの強化策に取り組んだ。
ワルツなどのスタンダードで、久保斐美と組む第一人者の
石原正幸(ともにブルボン)は、「まだ慣れないけれど、
新採点方式は分かりやすいと思う。
アジア大会では、自分たちの最高のものを出すだけ」
ダンスといえば、国内ではまだ「社交ダンス」のイメージが強いが、
アジア大会での採用を機に、「競技ダンス」の存在感を示そうと意欲的。
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◇ダンススポーツ
スタンダードとラテンに分かれる。
スタンダードは5種目総合とワルツ、クイックステップなどの
四つの種目別、ラテンも5種目総合とサンバ、チャチャチャなど
四つの種目別がある。
競技時間は一部を除き、1種目約1分半。
09年東アジア大会で、日本はスタンダード、ラテンの総合などで
5個の金メダルを獲得。
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20101102dde035050071000c.html
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