2011年6月23日木曜日

(宮城)沿岸部 東北大が病院配置構想

(2011年6月8日 読売新聞)

東日本大震災で甚大な被害を受けた沿岸部の
自治体病院の将来的な配置について、検討を進めていた
東北大病院の構想案が明らかに。

石巻市や気仙沼市、内陸部の3か所に拠点の医療センターを置き、
診療所が補完する内容。

県内の医師派遣を事実上担う東北大病院の構想は、
病院配置に大きな影響を与えるとみられ、地域医療のあり方を考える
県の地域医療復興検討会議に提案する予定。

配置の構想では、石巻赤十字病院や気仙沼市立病院を
医療センターと位置づけ、機能を強化して拠点病院とする。

30kmおきに、拠点の病院を配置するのが望ましいとの考えから、
内陸部の病院も医療センターとして機能を強化。

大きな被害を受けるなどした気仙沼市立本吉、公立志津川、
石巻市立雄勝、同市立牡鹿、女川町立の5病院は、
規模を縮小したり機能を限定したりして、診療所、
慢性期の患者向け病院として存続。

軽度の患者の診療を行うが、急患らは医療センターに
振り分けるなど、機能を明確に分けている。

東北大病院は、これらの診療所を街の中心部に置き、
周辺部の宅地から徒歩で通えるような、
1km四方の町作り構想の提案も検討。

沿岸部の被災地は、医療体制も壊滅的な被害を受け、
雄勝病院は医師・看護師が死亡して診療を休止、
公立志津川病院や気仙沼市立本吉病院は、
県外の医師の応援を受けて診療を続けている。

東北大病院は当面、石巻市、気仙沼市、南三陸町の各地に、
1-2か所の仮設診療所を置き、医師の応援を受けずに
診療を続けられる体制を早急に構築すべきと考え、
まずは、現状の医療体制の整備を目指す。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/8/137709/

0 件のコメント:

コメントを投稿