(2011年6月8日 読売新聞)
東日本大震災で甚大な被害を受けた沿岸部の
自治体病院の将来的な配置について、検討を進めていた
東北大病院の構想案が明らかに。
石巻市や気仙沼市、内陸部の3か所に拠点の医療センターを置き、
診療所が補完する内容。
県内の医師派遣を事実上担う東北大病院の構想は、
病院配置に大きな影響を与えるとみられ、地域医療のあり方を考える
県の地域医療復興検討会議に提案する予定。
配置の構想では、石巻赤十字病院や気仙沼市立病院を
医療センターと位置づけ、機能を強化して拠点病院とする。
30kmおきに、拠点の病院を配置するのが望ましいとの考えから、
内陸部の病院も医療センターとして機能を強化。
大きな被害を受けるなどした気仙沼市立本吉、公立志津川、
石巻市立雄勝、同市立牡鹿、女川町立の5病院は、
規模を縮小したり機能を限定したりして、診療所、
慢性期の患者向け病院として存続。
軽度の患者の診療を行うが、急患らは医療センターに
振り分けるなど、機能を明確に分けている。
東北大病院は、これらの診療所を街の中心部に置き、
周辺部の宅地から徒歩で通えるような、
1km四方の町作り構想の提案も検討。
沿岸部の被災地は、医療体制も壊滅的な被害を受け、
雄勝病院は医師・看護師が死亡して診療を休止、
公立志津川病院や気仙沼市立本吉病院は、
県外の医師の応援を受けて診療を続けている。
東北大病院は当面、石巻市、気仙沼市、南三陸町の各地に、
1-2か所の仮設診療所を置き、医師の応援を受けずに
診療を続けられる体制を早急に構築すべきと考え、
まずは、現状の医療体制の整備を目指す。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/8/137709/
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