ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2010年8月29日日曜日

外国人向け日本語学習テキスト出版 元IBC戸田さん

(岩手日報 8月25日)

米国ケンタッキー州在住、元IBC岩手放送アナウンサーの
戸田信子さん(一戸町出身)らが、外国人向けの
日本語学習テキスト「ビギニングジャパニーズ」を執筆、
米国タイトル社から出版。

平泉や弁慶など岩手の歴史も取り上げ、戸田さんは、
「語学だけでなく、日本の文化に興味を持つ入り口にしてほしい」

ケンタッキー州日本語協会会長を務める夫のネイセン・パットンさんと、
現地で日本語教師として働く仲間2人との共著。
英語と日本語で書かれている。

テキストは、主人公となる人物が日本各地を旅しながら、
日本語を学習していく内容。
イラスト入りの物語を読み進めながら、
会話の中に登場する単語や漢字を学習できる。

主人公が平泉を訪れる場面もあり、弁慶との会話を通じ、
侍や家来などの日本独特の文化や武士の服装なども紹介。

戸田さんは、結婚を機に2000年に渡米。
フリーアナウンサーとして活動を続けながら、
03年から同州の3大学で日本語の講師を務めている。
テキストも、一部の大学で使われる。

既存のテキストは、文法や漢字の読み書きを重視したものが多く、
「学生の目線に立って、日本の歴史や文化を紹介した
ガイドブックのような本を作りたかった」と執筆の理由。

テキストに登場する会話や単語を吹き込んだCD付きで、
自ら例文も吹き込んだ。
自分を通じて、岩手を発信できたらという思いがいつもある。
日本語教育の現場から、岩手や日本をもっと知りたいと
思うようなきっかけづくりができればうれしい」

日本からは、インターネットなどで購入できる。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100825_4

2010年1月8日金曜日

「天を衝く」の英訳出版 静岡の西村さん

(岩手日報 1月5日)

静岡県函南町の元大学教授、西村嘉太郎さん(80)は、
盛岡市在住の直木賞作家高橋克彦さんの歴史小説
「天を衝く」の英訳本を出版。

「主人公の武将九戸政実の生き方を、海外の人にも
知ってもらいたい」と、5年がかりで翻訳した労作、
高橋さんも、「英訳はうれしいのひと言。
県内の外国人に読んでもらいたい」
「天を衝く」は、安土桃山時代、南部一族の九戸政実が
豊臣秀次率いる奥州討伐軍に戦いを挑んでいく姿を描いた。
英訳のタイトルは、「To Tempt Heaven」。748ページ。

福島大などで英語を教えた西村さんが、
「天を衝く」と出合ったのは2001年、
大学設立を手伝うために渡ったタイ。
空港ラウンジに置いてあった文芸雑誌の連載に引き込まれた。
帰国後の04年、地元書店で単行本を見つけ、
その面白さを世界に発信したいと、翻訳を決意。
知人を通じて、原作者の高橋さんと会い、翻訳の許可をもらった。
共訳者に、知人の米国人ピーター・W・ウオーカーさんを迎え、
05年から本格的に翻訳に取り掛かった。
毎日3、4時間英訳し、米オレゴン州在住のウオーカーさんに、
電子メールで訳文を送り、検討してもらうという作業を重ね完成。
昨年11月、教え子らの協力で自費出版。
登場人物の名前を、政実は「マサ」などと短くして表記、
外国人にも読みやすいよう工夫。
西村さんは、「翻訳文には、あまり自信はないが、
政実と九戸一族の菩提寺の住職である薩天和尚との会話などは
うまく訳せたと思う」
高橋さんは、「出版社の依頼ではなく、個人の思いから
翻訳してもらいありがたい。自分も100冊購入。
岩手にかかわる外国の人に読んでもらえるよう、
寄贈など考えている」

「To Tempt Heaven」はA5判、1900円(税別)。
問い合わせは八朔社(03・3235・1553)。
県内書店でも注文できる。

2009年4月27日月曜日

大船渡市在住作家による小説『虹色ほたる』、劇場公開用アニメ作品に

(東海新報 4月26日)

大船渡市在住の作家によるファンタジー小説
『虹色ほたる~永遠の夏休み~』が、劇場公開用アニメ作品になる?

業界最大級のアニメイベントで製作開始が明かされ、
現在少しずつプロジェクトが進行。
公開時期や上映館数などは未定で、「映画化決定」と謳えるまでには
まだかかるものの、著者の執筆当時からの夢であった
映像化実現がすぐそこに迫っている。

『虹色ほたる』のアニメ映画化については、
「東京国際アニメフェア(通称TAF)2009」で製作発表。
同作は、同市大船渡町にある宝飾と時計の店「時光堂」で店長を務める
川口雅幸さん(37)の初出版物。
交通事故で父親をなくした小学六年生の少年が、
夏休みに30年以上前のとある村へタイムトリップするというストーリー。

誰の心にもあるノスタルジーを揺さぶる作品として話題を呼び、
発行部数は発売から2年弱で6万部、第9刷を突破。
新人作家としては驚異的な売り上げとロングセラーを記録、
紡ぎ出される情景の美しさから、ファンの間でも映像化が期待。

アニメ製作は、東映アニメーション㈱が担当。
『ドラゴンボール』、『SLAMDUNK』、『プリキュア』シリーズ、
『ゲゲゲの鬼太郎』など、人気作品のアニメ化を数多く手がけてきた。

TAFの同社ブースには、『虹色ほたる』コーナーが設置、
期間中は終日、数分ほどのプロモーション映像も上映。
累計入場者数が13万人にのぼった日本最大のアニメ見本市の会場で、
同作は多くの人々から注目。

「小説というよりは、映画の脚本のような気持ちで書いた」と、
映画化は川口さんが執筆段階から、口にしてきた最終目標。
プロモーション映像は自宅で見、「物語が自分の手を離れ、
実際に動いているのを見るとさすがに感慨深かった。
絵柄にも素朴な魅力があり、原作の雰囲気とよく合っていると思う」

発行元である㈱アルファポリスの梶本雄介代表は、
「当初は児童書として売り出したが、子どもはもちろん、
大人の方からの反響が非常に大きい」、
目の肥えた書店員からも、絶大な支持を集める同作。

書店員の一人が立ち上げ、〝虹ほた〟映像化を応援する人たちが
支えている「虹色ほたるサポーターズクラブ」というファンサイト(http://nijiirohotaru.blog118.fc2.com/)も存在。

クラブには誰でも参加でき、川口さん自身も情報発信やコメントを残す。
サイトは、「絶対映画で見たい」などの声でいっぱい。
今回の吉報にも、続々と反応が寄せられている。

川口さんは、「すでに自分だけの作品じゃないという気持ち。
映像化の夢は必ず叶うと思いながら言い続けてきたので、
『信じられない』というよりは『とうとうここまで来たな』と、
自分もファンの方々も感じている。
映画化が本決まりになることを願うばかりです」

http://www.tohkaishimpo.com/

2009年4月1日水曜日

図鑑『岩手の海産貝類』 著者・戸羽氏が関係機関に寄贈

(東海新報 3月26日)

元陸前高田市海と貝のミュージアム館長で、日本貝類学会員の
戸羽親雄氏(77)=小友町=が、県内の海産貝類をまとめた
図鑑『岩手の海産貝類』を出版。

著書では、50年にわたる研究生活で培った経験と知識を生かし、
602種の貝類を紹介。
「市民の皆さんにも役立ててほしい」と、市内の小中学校をはじめとした
教育機関に25冊を寄贈。

戸羽氏は、昭和26年に広田水産高校を卒業、
岩手大学学芸学部甲1類で理科、植物分類学を専攻。
教員や校長を務め、平成6年に開館した海と貝のミュージアムの
初代館長に就任、施設の発展に努めてきた。

貝類研究は、宮古水産高に勤務していた50年前、
陸前高田出身の貝類学者・千葉蘭児氏の命により着手。
千葉氏の指導を受けながら、国内外で収集や調査を行い、
昭和43年チカオヤゲンバイ、44年キタノモロハバイという新種も発見。

教員やミュージアム運営の合間を縫って続けてきた、県内の海産貝類研究。
館長退職後は執筆作業に集中し、ようやく発刊にこぎ着けた。
『岩手の海産貝類』はA4判、135㌻。
県内で発見された貝類のうち、標本が現存する602種について
カラー写真付きで大きさや特徴、分布などを解説。

貝類の各部名称や三陸の貝類と採集、貝類標本の作製といった、
貝類研究の基本的な知識も掲載。
岩手の貝類学者コーナーでは、鳥羽源藏氏、千葉氏の功績にも触れている。

市役所での寄贈式には、戸羽氏をはじめ、中里長門市長、伊藤壽教育長、
菊池満夫教育次長が出席。
戸羽氏は、「蘭児先生に、岩手の貝をまとめろと言われて50年。
やっと出来上がったので、市内の皆さんで利用してください」
中里市長らに図鑑を手渡した。
中里市長は、「人生の集大成ともいえる図鑑。寄贈に心から感謝したい。
子どもたちも喜ぶと思います」

図鑑は、市内の18小中学校、図書館、博物館、ミュージアムに贈られる。
戸羽氏は、「生物関係の先生や研究者に読んでほしい。
超深海にすむものやミリ単位の小さな貝についての研究は、
後継者に託していきたい」

同書は1000部発行、135冊を関係者や研究機関などに寄贈。
残部は、ミュージアムや道の駅(高田松原・タピック45)、
市内の書店などで販売する予定。

http://www.tohkaishimpo.com/

2009年2月5日木曜日

英訳版、市内で発売 「遠野物語」発刊100周年

(岩手日報 1月28日)

2010年の遠野物語発刊100周年を記念し、
元大学教授のロナルド・A・モース氏による英訳版「遠野物語」の発売
遠野市内で始まった。
自身の約30年前の英訳本を全面的に見直し、約3年がかりで書き下ろした。
2月21日、同市で出版披露を兼ねたモース氏の記念講演会が開かれる。

モース氏は、1938年生まれ。現在は米ネバダ州ラスベガス在住。
米プリンストン大博士課程に学び、卒業論文のテーマは「柳田国男の研究」。
米国防総省、国務省などに勤務し、
カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)教授、麗澤大教授などを歴任。

同氏が訳した「英訳遠野物語」は、1975年に国際交流基金から出版、
遠野物語の発刊100周年に合わせて再翻訳。
昨年9月にアメリカで再発売。
2月21日、「英語で読む『遠野物語』」と題した同氏の講演会を開く。

同書はA5変型判、83ページで2800円。
遠野ふるさと公社が輸入し、遠野風の丘、遠野ふるさと村など
同公社の施設で販売中。
問い合わせは、遠野物語発刊100周年記念事業準備室。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090128_11

2009年1月11日日曜日

三陸大津波を小説に 気仙沼の山内さん

(岩手日報 1月8日)

宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館の主任学芸員、
山内ヒロヤス(本名宏泰)さん(37)は、
明治三陸大津波を題材にした小説「砂の城」を出版。

実際に発行された雑誌「風俗画報」の記録を基に被災状況を描き出し、
津波の恐怖を現在に伝えている。

物語は岩手、宮城県境付近にある街が舞台。
小学校教師が、お年寄りに津波体験を聞く形で展開。
1896(明治29)年6月の夜、予期せぬ津波にのみ込まれる囚人や
漁師一家、被災地を取材する記者らを描く。

現在の写真週刊誌の先駆けともいえる風俗画報は、1879(明治12)年創刊。
明治三陸大津波の直後には臨時増刊号3冊を発行し、
絵画と記事で惨状を伝えた。

山内さんは、美術館学芸員として風俗画報の絵画に着目。
2006年に同館で特別展「描かれた惨状」を開催。
特に、子どもたちに津波の様子を伝えたいと考えていたが、
学校単位での観覧は1校にとどまった。

関心の低さに落胆した山内さんは、調査研究の成果を展覧会とは
別の形でまとめたいと考え、明治三陸大津波をモチーフにした
「再現ドラマ」として小説を執筆。

山内さんは、「今後も津波の襲来は予想されている。
大量の車やコンクリートが海中に流され、養殖をはじめとした漁業が
壊滅的な被害を受けることも考えられる。
今考えなければならないことは多いのではないか」と警鐘を鳴らす。

同書は近代文芸社刊。B6判、153ページ。1785円。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090108_11

2007年9月5日水曜日

「そうだったのか!現代史」


「そうだったのか!現代史」 池上 彰著、集英社


これは面白かったですよ!
現代史は、しっかりと知っておかなければならないのに、
学校ではさらっとしか習わないところ。

今起こっている戦争や事件、世界の情勢は、
ここ100年の間に起きた出来事が要因になっています。

私たちはどうしても日本からの観点でしか、世界を見ようとしません。
他国を理解するには、その国で何が起こったのかを学ぶ必要があります。
歴史を学ぶことは、他の国々を理解するために必要不可欠です。
そのためにも、現代史を学ぶことは重要ですね。

日本は、第二次世界大戦以降、戦争は起きていません。
しかし、他国では戦争や内乱が続きました。
中国では、共産党と国民党との内戦が続き、文化大革命で多くの命を失いました。
韓国でも、朝鮮戦争で国土が荒廃し、同じ民族同士で多くの血を流しました。
北朝鮮は、言うまでもありません。今でも人民を苦しめています。

今の日本がいかに平和で恵まれているか、
そして他国のためにいかなる支援をすることができるか。
国際社会の一員として、責任ある行動をするためにも、
現代史を理解しなければなりませんね。

2007年8月13日月曜日

ファンタジー小説「虹色ほたる」1万部突破!!

(東海新報 8月12日)

大船渡市大船渡町の川口雅幸さん(35)のファンタジー小説
「虹色ほたる~最後の夏休み~」(アルファポリス社)が、
全国的に人気が広がり、大手書店などでも大量陳列して推薦するなど、
注目を集めている。

先月三十日の発売開始後、十日間で発行一万部を突破。
現在までにすでに四回増刷。
自然と人々の優しさ、温かさなどがふんだんに描かれており、
多数の読者から「感動した」の声が次々と寄せられるなど、大反響。
川口さんは、「多くの人に読んでもらい、“あのころ”を思い起こしてほしい」。

川口さんは、時計や宝飾、メガネを取り扱う(株)時光堂の店長。
数年前に仲間同士のインターネット掲示板に、
連載の物語を書き始めたところ、これが大好評。
夢を大きく掲げて自身の小説系ホームページを平成17年に立ち上げ、
二作品目となる「虹色ほたる」の連載を開始。
16カ月間、連載を続け、翌年秋に完結。
主人公は、父を交通事故で亡くした小学六年生の男の子。

書き終えた時点で「本にしたい」と意欲がわき、
ア社が運営するサイト「ドリームブッククラブ」に縮小版にして投稿。
ネット読者が評価し、ポイント制で“採点”するもので、
人気が高ければ出版につながる。
「虹色…」は多くの注目を集め、次々とポイントを獲得。

ネット読者から「“今を生きる”ことを、もう諦めたりしません」(入院中の少女)、
「懐かしく愛おしい。あのころに帰りたい」(30歳代男性)など大好評。
同社が着目し、「是非、出版したい」との打診があり、昨年冬に出版が決まった。

大手書店なども注目。
このうち、推薦した本がベストセラーになるなど東京都内の大手書店の
“カリスマ店員”と呼ばれる人たちが、「虹色…」を発売前から推薦。
大量に注文し、一冊ごとに手書きの推薦文を入れて山積みで陳列するほど。

関西の大手書店では「虹色ほたるフェア」も企画し、
関東方面でもPR活動が行われるなど、全国的な広がりに。
本県でもラジオ放送などで取り上げられる予定。

ア社では、「描かれている美しい日本の自然風景は、
著者が生まれ育った岩手の風景が大きく影響」とし、
「この夏一押しの作品」とアピール。

「小さいころの思い出を基本に、次々とイメージがわき、
自分自身も入り込んで書いた物語」と川口さん。
全国的な広がりに喜びの表情を見せながら、
「夢はアニメ化や映画化。地域の活性化にも」。

http://www.tohkaishimpo.com/

*********************

彼の作品がこんなにも反響があるとは!!
友だちとして、とっても嬉しいです。
いろんな人たちに読んでもらいたいですね。
めざせ、○○賞?!

2007年8月12日日曜日

本 「虹色ほたる~永遠の夏休み~」


これは、なかなか面白いですよ!!

小学6年生といえば、
子供の純真な想いとちょっと背伸びをしたくなる気持ちが入り混じって、
ついはしゃぎすぎたり、すぐに傷ついたり、うまく気持ちを伝えられなかったりする。
とっても多感な時ですね。

主人公のユウタが、友だちのケンゾーや妹分のさえと一緒に行動することで、
変わり行くふるさとに対する思いを深めています。

ホタルがとても象徴的ですね。

楽しい夏休みはあっという間に過ぎ去っていくし、
仲良くなった友だちともいずれ別れなければならない。
一期一会、ということばがピッタリですね。

だからこそ、今のこの時間を大切にする、光輝こうとする。
とても気に入りました。

ちなみに、著者の川口雅幸氏は私の旧友です。
面白くて、人と違ったことが好きで、ちょっとだけ(?)誠実なヤツです。
今後、もっともっと作品を出し続けて欲しいですね。