2009年9月16日水曜日

得意分野持つ飛行士目指す 「潜水医学」で宇宙に興味 新候補の金井さん

(2009年9月9日 共同通信社)

宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士候補に選ばれた
海上自衛隊の医師、金井宣茂さん(32)は、
「何か一つ秀でるもの、得意分野を持つ飛行士になりたい。
『この任務には金井しかいない』と言われるようになりたい」と抱負。

飛行士を志すきっかけは、ダイバーを多く抱える海自の医師として
特別に学んだ専門分野「潜水医学」
ダイバーが狭く閉じた環境に、何日も滞在する活動があり、
健康管理などを通じて「宇宙医学と共通する」と感じた。

2005-06年に渡米して勉強したとき、
潜水医学から飛行士に転じた医師がいると聞き、
「日本で募集があったら絶対に受けよう」と準備。

金井さんと同じ昨年の応募者から、
油井亀美也さん(39)、大西卓哉さん(33)の採用が決定。
金井さんは補欠。
その後、「2人に負けないよう、英語の勉強や体力トレーニングを
自分に課して過ごしてきた」

活動の場は、海から宇宙に変わるが、
「海もまだ未知のフィールド。
宇宙も徐々に人が進出して活動を始めており、
同じく無限の可能性を持ったところ」

「どちらかというと冷静な方。物事に動じないし、
トラブルがあっても対処できる」
そう自己分析した。

薬剤師の父の職場に出入りし、病院の医師を目指した。
防衛医大卒業後、青森、埼玉、広島で
同大病院や自衛隊の病院に勤務。

外科医には、看護師や技師らのチームをまとめる
リーダーの能力が必要。
「助手として、執刀医をサポートすることも学んだ」、
「常に全体を見回して状況を把握、コントロールする。慌てないこと」
経験から得た資質がセールスポイントだと、自信を見せる。

「別世界の出来事と考えていた」宇宙に関心を持ったのも、
医学がきっかけ。
潜水医学という専門分野にかかわる中、海底から時間をかけて
地上の環境に戻るダイバーの姿が宇宙飛行士に似ていると感じた。

米国留学を契機に、宇宙への興味を広げ、
「飛行士の募集があれば絶対受けよう」と決心して準備。
選抜試験では、自衛隊の先輩の「百パーセント、ポジティブに」の
言葉を胸に頑張り、海から宇宙へ、新しい舞台への夢をかなえた。

尊敬する飛行士は、同じ医師出身の向井千秋さん(57)。
「引き続き、宇宙医学の分野で貢献できれば」と抱負。

東邦大付属東邦高3年時の担任、平山顕教諭は、
「おとなしいが、信念がはっきりしていた」
約半年間一緒に働いた防衛省海上幕僚監部の先輩医官、
小川均2等海佐(42)は、「まじめで話し方が丁寧、内容も理論的。
患者に急変があっても、的確に対応していた」

独身。今回の採用を千葉市に暮らす両親に伝えると、
「希望がかなって良かった。頑張りなさい」と励まされた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/9/107311/

逆風の中で:第6部・働き方の選択/1 市民ランナー指導

(毎日 9月8日)

96年アトランタ五輪の陸上女子五千メートルで
4位入賞を果たした志水見千子さん(38)は、
横浜市都筑区で、妹とともに
「FUN★COME」というカフェを経営。

実業団のリクルートで、主将としてチームをまとめ上げた経験を持つ。
華やかな競技歴とは裏腹に、現役時代は、ある劣等感を。
「私は走ることしかできないのかも、と思っていた。
一般社会とは別世界で、『勉強のない部活動』として陸上をしている」

競技に専念できる環境は整っていたが、
一方で社会と切り離されたような気持ちも。
「引退後」を具体的に考えるようになったのは、
競技生活の後半に差し掛かったころ。

脳裏をよぎったのは、米コロラド州ボルダーでの高地合宿。
一人になれる限られた時間を、カフェで過ごした思い出と、
「引退後は、のんびり暮らしたい」というイメージが重なり合った。
01年、リクルートを退社、カフェを開いたのは04年。

小さなカフェが出会いの場となり、
「もうかかわることはない」と思っていた陸上の、
新たな魅力を発見することに。
お客さんを介して、「ランニングを教えてほしい」と打診、
個人指導を始めたのがきっかけ。

08年、ランニングクラブをつくり、本格的に市民ランナーを指導。
ランニングブームという追い風もあり、
現在はクラブ運営に仕事の重点は移っている。

プロ的なアスリートが増えた今、引退後の
「セカンドキャリア」はスポーツ界の大きな課題。
日本オリンピック委員会(JOC)は08年、
「キャリアアカデミー」をスタート。
進学や就職に関する相談を受け、セミナーや交流会を実施。

アカデミーの八田茂ディレクターは、
「経済環境の悪化は気になっていると思うが、
現役選手が最優先するのは、やはり成績を残すこと。
所属チームによって、雇用形態にも違いがあり、対応は難しい」

「引退後のことを具体的に考える選手は、確かに少なかった」と
振り返る志水さんは今、市民ランナーたちとの触れ合いを通じ、
「純粋に『走ること』に取り組んでいる。だから楽しい」

現役時代には感じられなかった社会との接点。
そこに、第二のスポーツ人生の生きがいを感じている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/08/20090908ddm035050125000c.html

2009年9月15日火曜日

アルコールが運動の動機付けになるか?

(2009年9月8日 WebMD)

定期的に飲酒をする人は、飲酒をしない人よりも運動量が多い
可能性があり、酒量が多いほど運動量が多いことが
新しい研究で明らかに。

考えられる動機付けは、アルコールを摂取する人は、
アルコールにかなりのカロリーがあることを認識、
摂取したカロリーを消費するために運動する」と
本研究の著者、マイアミ大学のMichael T. French。

「乱用ではなく、アルコールを摂取する人は、
生活のバランスをとることに関心が高い可能性がある」

米国人230,000人を対象とした年1回の電話調査、
2005 Behavioral Risk Factor Surveillance Systemの
データを分析、飲酒と中強度~高強度の運動との
「統計的に強力な関連」を見出した。
『American Journal of Health Promotion』9/10月号に掲載。

1)1週間あたりの運動時間は、飲酒をしない人と比べ、
飲酒量が少量の人では5.7分、中程度の人では10.1分、
多量の人では19.9分長かった。

2)1週間あたりの運動時間は、飲酒をしない人と比べ、
飲酒をする女性では7.2分長く、男性では5.5分長かった。

3)男女とも、飲酒と高強度の運動を行う割合の約10%増加との
関連が認められた。

飲酒をしない人とは、調査前30日以内に飲酒しなかった人。
飲酒をする人は、過去30日間に摂取したアルコール飲料の
杯数に基づいて、以下のように少量、中程度、多量飲酒者に分類:
・少量飲酒者   女性:1-14杯、男性:1-29杯
・中程度飲酒者 女性:15-45杯、男性:30-75杯
・多量飲酒者   女性:46杯以上、男性:76杯以上

「この研究は、運動内容を改善するために酒を利用せよ、
という意味ではない」
多量の飲酒に関連する健康問題は、長時間の運動の利益よりも
深刻であると付言。

「責任ある」飲酒は有益である可能性が示唆される、とFrench博士。

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http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/9/8/107294/

オバマ大統領が生徒に演説、学業を奨励

(CNN 9月9日)

オバマ米大統領は、バージニア州アーリントン市内の
ウェイクフィールド・ハイスクールで演説、
学業の重要性について生徒たちに語りかけた。

オバマ大統領は、学業に励まないことを弁解する余地はない、
とし、「(学業は)君たち自身の人生と将来にとって
重要であるばかりではない。
学校で学んでいることが、われわれが国家として
今後の難問に対処できるかを決める
演説は、全国の学校に配信された。

今回の演説をめぐって、保護者らを含む保守派が、
政治的に偏向した内容ではないかとの懸念を表明、
ホワイトハウスが事前にウェブサイトで原稿を公表する
異例の対応を取った。
ダンカン米教育長官は、オバマ大統領が原稿通りに演説したとコメント。

学校側の対応にはばらつきがあり、全校で見せない決定を下した
学校もあれば、教員の個人的判断に任せた学校も。

現職の米大統領が学童生徒向けに演説したのは、
1991年にブッシュ元大統領がワシントン市内の学校で
薬物使用を止めるよう訴えて以来、18年ぶり。

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909090003.html

都市の森林どう造る? 「お手本」明治神宮など調査

(朝日 2009年9月10日)

明治神宮や新宿御苑など、都市にある森林の生態系調査を、
環境省が来年度から始める。

こういった森林は、人工的につくられたが、長い時間を経て
自然林化した結果、さまざまな生物種が共存し、
都会の人々の憩いの場になっている。
調査結果をもとに、都市部で新たな森林を造営する際の
計画・整備手法などの指針をつくる。

明治神宮はもとは荒れ地だったが、1915年ごろから始まった造営で
シイ、カシ、クスノキなどさまざまな樹木約10万本が植えられた。
90年以上たったいまでは約250種類、17万本の木々が茂る
「自然林」として、都市の貴重な緑地。

07年11月に閣議決定された「第3次生物多様性国家戦略」は、
都市で豊かな生物多様性を確保するため、
都市内や臨海部に大規模な緑地空間を確保する。

環境省は、明治神宮や新宿御苑のほか、全国の地方都市の
社寺林など計約10カ所の人工森林で、植生や下草の生育状況、
生息する動物の種類、外来種の侵入状況といった
生態系の現状を詳しく調べる。

専門家による検討委員会で、調査結果を評価。
都会で森林を造営したり、現存する森林を維持管理したりする際の
ノウハウや課題を、2年がかりでまとめる。

http://www.asahi.com/science/update/0905/TKY200909050231.html

最先端研究開発支援プログラム研究者・テーマ決まる

(サイエンスポータル 2009年9月5日)

総額2,700億円を投じる最先端研究開発支援プログラムの
中心研究者・研究課題30が決まり、内閣府が公表。

中心研究者には、
審良静男・大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長
(研究課題:免疫ダイナミズムの統合的理解と免疫制御法の確立)、
田中耕一・島津製作所田中耕一記念質量分析研究所長
(次世代質量分析システム開発と創薬・診断への貢献)、
外村彰・日立製作所フェロー
(原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用)、
細野秀雄・東京工業大学フロンティア研究センター教授
(新超電導および関連機能物質の探索と産業用超電導線材の応用)、
村山斉・東京大学数物連携宇宙研究機構長
(宇宙の起源と未来を解き明かす -超広視野イメージングと分光による
ダークマター・ダークエネルギーの正体の究明-)、
山中伸弥・京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS 細胞
研究センター長
(iPS 細胞再生医療応用プロジェクト)、
山本喜久・国立情報学研究所、スタンフォード大学教授
(量子情報処理プロジェクト)
など、国際的にも著名な基礎科学者が選ばれた。

「フォトニクス・エレクトロニクス融合システム基盤技術開発」、
「ナノバイオテクノロジーが先導する診断・治療イノベーション」、
「Mega-ton Water System(世界最大の処理能力を有する
省エネルギー海水淡水化水処理システム・下水処理システムの確立)」、
「がんの再発・転移を治療する多機能な分子設計抗体の実用化」、
「高性能蓄電デバイス創製に向けた革新的基盤研究」など、
中心研究者ないし共同提案者に、企業の研究開発者を含む
実用化に重きを置いた中心研究者・研究課題も含まれている。

最先端研究開発支援プログラムは、3~5年間で世界をリードし、
世界のトップを目指す人と課題を選び、
総額2,700億円を投じるプロジェクトとして、
麻生政権下で急に決まった。

中心研究者・研究課題選定に際しては、
民主党から選定作業をやり直すという声があがっている。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909051.html

2009年9月14日月曜日

ウミホタルで発光たんぱく質、がん発見に期待

(2009年9月8日 読売新聞)

甲殻類の一種であるウミホタルの発光作用を利用し、
透過性の高い近赤外線を出すたんぱく質の開発に、
産業技術総合研究所北海道センターの
近江谷克裕主幹研究員らの研究グループが成功。

これを体内に投与すれば、見つけにくい部位のがんを、
放射線などを使わなくても見つけることが可能。
7日の米科学アカデミー紀要に掲載。
北海道大学との共同研究。

研究グループは、ウミホタルが持つ発光触媒
「ウミホタルルシフェラーゼ」に、波長が長く、
体内の組織を通過しやすい近赤外線を出す色素を導入、
発光たんぱく質をつくった。

これをがん細胞を攻撃する抗体と結合して、
発がんしたマウスに投与、特殊なカメラで観察したところ、
微小ながん細胞の位置を特定できた。

体を切除しないでがん細胞を確認するには、
大規模な機器・施設や、外部からの放射線、紫外線の照射が必要。

今回開発した発光たんぱく質を使った方法では、
こうしたことが不要で、研究グループは、
「がん細胞の位置を特定する手法が多様化するだけでなく、
治療薬の開発などにも応用できる」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/8/107240/

職場のいじめは睡眠障害につながる

(2009年9月7日 WebMD)

仕事中に脅しや侮辱、嫌がらせを受ける人は、
他の労働者より睡眠障害になる可能性が高い。
『Sleep』誌9月1日号に掲載。

職場のいじめはよくある出来事で、フランス南東部では
7,600人を超える中年労働者がいじめに遭っている。
被験者らは、仕事の環境、入眠する能力、早期覚醒後に
再び入眠する能力について質問票に回答。

女性の11%、男性の9%は過去1年間に6カ月以上にわたり
週1回以上、職場でいじめに遭ったことを報告。
職場のいじめとは、「職場環境において、1人、複数の人に対し、
長期間にわたり継続的かつ反復的に、傷つけたり、虐げたり、
冷遇したりすること、仲間外れにすることや孤立させることを
目的とした敵対的行為」と定義。

毎日、ほぼ毎日、仕事中にいじめに遭っている女性は、
睡眠障害になる確率が同僚たちの約2倍。

現在、過去に敵対的行為による扱いを受けざるを得なかった
男性では、経験のない男性の2倍以上、睡眠障害の割合が高かった。
職場でいじめられる頻度が高ければ高いほど、
睡眠障害になる可能性が高かった。

この結果は、年齢、職業、労働時間、うつ病の症状など、
睡眠に影響を及ぼし得る他の因子を考慮に入れた。

睡眠障害は、他人がいじめられるのを見た人にも影響。
被験者の1/3は、過去12カ月間に職場でいじめを目撃した。

以下のような知見が得られている:
1)いじめを目撃した男性は、睡眠障害になる確率が約60%高い。
2)他人がいじめられるのを見た女性では、睡眠障害が20%高い。
3)いじめの目撃といじめの被害の両方を経験した場合、

睡眠障害はさらに高い。

これらの知見から、職場におけるいじめ防止に
さらに力を注ぐ必要があることが強調。
「職場のいじめは、主要な仕事上のストレッサーのひとつ、
自殺をはじめとする健康関連の問題の大きな原因」

ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの公衆衛生・人口学部
(アイルランド)の研究員、Isabelle Niedhammer。
「睡眠障害との関連において、いじめなどの仕事上のリスク因子を
よりよく理解し、防止することの必要性が強調」

適応性不眠とは、職場のいじめなどの特定可能なストレッサーに
起因する睡眠障害を示す医学用語。
米国睡眠医学会(American Academy of Sleep Medicine)によれば、
適応性不眠の症状として、不安、心配、抑うつ、筋緊張、頭痛など発現。
適応性不眠は通常、3カ月以内に解消するが、
その人がストレスの強い環境に留まったり、その状況に
適応できなかったりすると長引く可能性。

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http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/9/7/107196/

教育費の家計負担、OECD加盟国で最高水準

(サイエンスポータル 2009年9月9日)

日本の教育支出における私費負担は、
経済開発協力機構(OECD)加盟国中、韓国に次いで
2番目に高いことが、「図表で見る教育2009」で明らか。

OECDによると、データがあるすべての国で
教育に対する公財政支出は、1995年から2006年の間に増加。
私費負担は、4分の3以上の国で公財政支出の伸びを上回る率で増え、
OECD平均では教育支出の15.3%が私費負担。

日本の場合、この私費負担が33.3%とOECD平均を
倍以上上回っているのが目立ち、OECD加盟国の中で
日本より私費負担が高いのは韓国(41.2%)だけ。

教育の段階で見ると、就学前教育(幼稚園など小学校入学前の
家庭外機関による教育)と高等教育(大学・大学院・短期大学・
高等専門学校など)で、特に私費負担が高い(公財政支出が少ない)
実態がはっきりする。

就学前教育における日本の私費負担は、
56.6%とOECD加盟国平均の19.3%を大幅に上回り、
高等教育でも67.8%とOECD平均の27.4%を大きく上回る。

無償化が検討されている高校を含む初等・中等教育よりも、
就学前と高等教育に対する公財政支出が
OECD加盟国と比べて見劣りすることがはっきりした形。

OECDは、日本は私費負担に占める家計負担が大きいことも指摘。
就学前教育では、日本全体の教育支出の38.3%を家計が担い、
大学など高等教育では51.4%が同じく家計負担。
教育支出に占める家計負担の割合が、
韓国以外のOECD加盟国に比べ、数倍から倍近く高い実態。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909093.html

100歳以上、全国で4万人突破 本県は過去最多の500人

(岩手日報 9月11日)

全国の100歳以上の高齢者が、9月15日時点で
過去最多の4万399人に上り、初めて4万人を突破、
「敬老の日」を前にした厚生労働省の調査で分かった。

昨年を4123人上回り、39年連続の増加。
男女ともに過去最多で、女性が全体の約86・5%を占めた。

最高齢は、沖縄県の女性で114歳。
男性の最高齢は、京都府京丹後市に住む
112歳の木村次郎右衛門さん。

本県の100歳以上の高齢者は、
500人(男性76人、女性424人)で、過去最多。
昨年度(2008年9月30日時点)の387人
(男性66人、女性321人)に比べ113人増え、3年連続の増加。

最高齢は、二戸市金田一の玉川スマさんで110歳。
男性の最高齢は、花巻市(旧花巻)の高橋吉助さんで105歳。

人口10万人当たりの人数は36・98人で、47都道府県中、26番目。
本年度中に100歳の誕生日を迎える人は、
272人(男性38人、女性234人)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090911_16

2009年9月13日日曜日

悪玉リンパ球 加齢による免疫低下の主犯 京大大学院教授ら発見

(2009年9月8日 毎日新聞社)

京都大大学院医学研究科の湊長博教授(免疫学)らの
研究グループが、マウスを使った実験で、年齢とともに増加し、
免疫力を低下させる特殊な「悪玉リンパ球」を見つけ、
7日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表。

悪玉リンパ球の除去が、ヒトで可能になれば、
がんの免疫療法の効率化や高齢者の感染症予防を図ることが
できるとみられ、「若返り」にもつながるとして注目。

外部から病原体が侵入すると、「Tリンパ球」が働き、体を守る。
研究グループは、マウスのTリンパ球から、免疫反応をしない上、
がん悪化の原因物質を作るPD―1陽性Tリンパ球(悪玉リンパ球)
生まれることを発見。

年を取ると、Tリンパ球全体の数は変わらないのに、
「悪玉」だけが増えることを確認。

これまで、加齢に伴う免疫力低下は、
免疫細胞全体の機能劣化によると考えられてきたが、
研究グループは、「悪玉」割合増加で説明できる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/8/107289/

70台目の献血運搬車贈る 元横綱大鵬の納谷さん

(2009年9月7日 共同通信社)

日本赤十字社は、元横綱大鵬の納谷幸喜さんから、
70台目の献血運搬車「大鵬号」の寄贈を受け、
東京都港区の本社で贈呈記念式典を開いた。

節目の台数に達したことや、納谷さんが来年70歳を迎え、
今回が最後の寄贈。

現役時代に巡業で各地を回っていた納谷さんは、
献血運搬車が全国的に不足していると聞き、
ファンへの恩返しのため、1969年から寄贈を始めた。

運搬車は、これまでに全都道府県の赤十字血液センターに贈られ、
総走行距離は地球165周分に相当する約658万キロになった。

式典では、各地の血液センターから届いた感謝のメッセージを紹介。
運搬車は、「大鵬」の名前入り浴衣などの売り上げをもとに購入、
納谷さんは、「70台の寄贈はファンの協力があってできたこと。
感無量です」とあいさつした。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/7/107167/

第一四半期の太陽電池国内出荷量最大

(サイエンスポータル 2009年9月8日)

温室効果ガス排出削減に、大きな役割が期待されている
太陽電池の国内出荷量が、4~6月に大幅に伸び、
四半期単位では最大となったことが、
太陽光発電協会の調査で明らかに。

太陽光を利用して電力を生み出す太陽電池の国内出荷量は、
補助金制度があった2005年度までは着実に増えていた。
制度が切れた06年度、前年より1割以上減少、
昨年度も05年度の8割以下に落ち込んでいた。

今年度第一四半期の国内向け出荷量は、83,260キロワットと、
直前の08年度第四四半期の約14%増、前年同期比で約83%増と、
ピーク時の2005年度の第三四半期をも上回る最大値。

国内出荷の約92%を占めるのは住宅用で、
住宅用太陽電池パネルの伸びが、出荷量増の大きな原因。

昨年7月、閣議決定された「低炭素社会づくり行動計画」は、
太陽光発電で再び世界一となることを目指し、
2020年に現在の10倍、2030年に30倍に拡大する目標。

麻生政権が、6月に発表した
「CO2など温室効果ガス排出量削減の中期目標」は、
2020年までに温室効果ガスを2005年比で15%削減する目標を掲げ、
太陽光発電は現状の20倍というさらに高い目標が盛り込まれている。

経済産業省は、住宅などに取り付けた太陽光発電装置からの
余剰電力を、電力会社が買い取ることを義務づけた
「太陽光発電の新たな買取制度」を、11月からスタート。

電力会社が買い取る価格も、住宅用は1キロワット時あたり48円、
非住宅用は24円。
一世帯が使う年間の電力は、平均約4,200キロワット時、
3.5キロワットの太陽光パネルを設置するとほぼまかなえる。

現在、住宅に太陽光発電システムを設置すると、
1キロワットあたり平均約70万円(工事費込み)かかるが、
1月から、1キロワットあたり約7万円を補助する
政府の太陽光発電推進制度が復活。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909081.html

獣医師確保に本腰 県家畜衛生職員会

(岩手日報 9月5日)

県家畜保健衛生所の獣医師で組織する
県家畜衛生職員会(会長・清宮幸男県中央家畜保健衛生所長)は、
全国的な獣医師不足を受け、獣医師確保対策に乗りだした。

同衛生所は、高病原性鶏インフルエンザや牛海綿状脳症(BSE)など
人畜共通伝染病の防疫、検査などに当たる。
高度な知識と技術が求められるが、慢性的な欠員状態に悩む。
宿泊費を負担して説明会を開催するなど、
学生の勧誘に力を入れている。

県内の家畜保健衛生所は中央(滝沢村)、県南(奥州市水沢区)、
県北(軽米町)の3カ所で、計59人の獣医師が仕事。

岩手大など獣医学科卒業生の進路は、
▽ペットの動物などを扱う小動物臨床、
▽牛や馬など大型家畜を扱う産業動物臨床、
▽家畜保健衛生所など公務員、
▽民間企業勤務―に大別。

学生の希望が一番多いのは小動物で、
産業動物と公務員、民間企業は希望者が少ない。

職員会は昨年から、学生を対象に
家畜衛生保健所の見学・説明会を始めた。

見学後、盛岡市内の温泉施設に学生を宿泊させ、懇親の場も設定。
今年の説明会には、岩手大獣医学科の5年生4人が参加。
学生には、業務実績や職員の論文を送るなどして勧誘を続ける。

同学科6年の渡辺菜の子さん=盛岡一高出身=は、
「昨年の説明会に参加し、所長はじめ職員の熱意を感じた。
岩手の畜産振興のため、頑張っている姿を見て、
公務員に対する考えが変わった」と県職員試験の受験理由。

県は獣医師のため、初任給調整手当を今春から
1万円増やして年額2万円(5年間支給)にするなど、
待遇改善に努めているが、売り手市場は変わらず、厳しい状況。

岩手大農学部獣医学科の谷口和之教授は、
「県は、このところ勧誘に力を入れているようだが、
いずれ、職場の熱意が問われている。
働きがいのある仕事場の提供がなにより重要だ」と指摘。

清宮所長は、「鶏インフル、BSE、口蹄疫など
社会や経済に大打撃を与える家畜伝染病の予防など
仕事は年々、高度化。
定員の充足とともに、優秀な人材の確保が急務だ」と、
今後も学生の確保に力を入れる考え。

【家畜保健衛生所】
都道府県に設置、全国で160カ所、約2千人の獣医師が勤務。
家畜衛生思想の普及、家畜伝染病の予防などを行う。
業務の重要性から、必要な人件費と物品の50%は国が負担。
所長は獣医師で、仕事の運営と責任は獣医師が負っている。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090905_15

2009年9月12日土曜日

女性の仕事の選択にテストステロンが関与?

(2009年9月2日 WebMD)

女性において、テストステロン濃度は仕事の選択に
影響を及ぼす可能性がある。

シカゴ大学のMBAコースの学生約500名を対象に、
テストステロン濃度を調べ、コンピューターゲームを用いて
学生らの金融リスクに対する回避度を測定。
『Proceedings of the National Academy of Sciences』に掲載。

学生らは、このゲームで、定額の現金を受け取るか、
運に任せて投資をするか、のいずれかを選択。
学生らは、何度もこの選択を繰り返した。
リスク回避度が最も低い学生たちは、
運試しを選択する回数が最も多かった。

女性被験者のみを見ると、テストステロン高濃度と
低いリスク回避度との間に、有意な相関関係が認められた。
男性被験者では、この相関関係は有意ではない。

2年後、これらの学生が実社会に入ったとき、
「テストステロン濃度が高く、リスク回避度が低かった学生は
金融業界でリスクの高い仕事を選択する傾向」

「これらの学生の多くは、金融業界の中心を担っていく人たちで、
テストステロンが実際に金融市場でリスクを負う行為に
いかに影響を及ぼし得るか、強く示唆」

シカゴ大学ブースビジネススクールの
Robert McCormick ProfessorであるLuigi Zingales氏。
「この研究から、仕事の選択における性差についても、
手がかりが得られる可能性がある。
今後の研究により、テストステロンが脳に作用する機序を
さらに探る必要がある」

gender-and-career-is-testosterone-a-factor

http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/9/2/106875/

勤務医「うつ」12人に1人 休日「月4日以下」46% 医師会調査

(2009年9月5日 毎日新聞社)

日本医師会は、勤務医1万人を対象にした健康に関する
アンケートで、勤務医の12人に1人が精神面の支援を要する
「うつ状態」にあるとの分析結果。

休日や睡眠時間の少なさに加え、患者からのクレームなどの
矢面に立たされることへのストレスが大きいとして、
医療機関に医療事故や患者とのトラブルでは
組織的な対応を取るよう求めていく。

過酷な勤務実態を受けて、医師の健康面に特化した
大規模な調査は初めて。
今年2-3月、男性勤務医8000人、女性勤務医2000人に
調査票を送り、3879人から回答を得た。

最近1カ月の休日は、46%が4日以下で、9%は「なし」。
睡眠時間は、6時間未満が41%、20代では63%。
当直は、45%が一度もなかった一方、10%は1カ月で6回以上。

患者対応では、46%が「半年以内に患者ら家族から
不当なクレームを受けたことがある」と答えた。

勤務医のメンタルヘルスについて、
「死や自殺を考えた」、「自分を責めがち」など
約30項目の質問の答えを点数化し、
8・7%が「メンタルサポートの必要がある」と判定、
若い世代ほど割合が高かった。

調査結果を受け、日医は近く、業務の効率化や院内暴力防止策など
促す冊子を作成して病院団体などに配布する。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/7/107096/

活性化へ若手僧侶の力 花巻・大迫で12日にライブ

(岩手日報 9月11日)

花巻市大迫町内の寺の若手僧侶6人は、
地域活性化を目指す組織「心の活性化実行委員会」を立ち上げた。

活動第1弾として12日、全国の寺社などでライブ活動を行っている
歌手明川哲也さんとギタリストMITSU(ミツ)さんを、
市大迫交流活性化センターに招き、コンサートを開く。

暗い世相の中でこそ、住民のよりどころとなってきた寺本来の役割を
見直してもらい、誰もが心豊かになれるまちづくりを目指す。

同実行委は、大迫町内6寺院の住職や副住職をメンバーに、
8月下旬に発足。
妙琳寺副住職の衣更着潤さん(46)を委員長に、
ライブの打ち合わせを重ねている。

明川さんは90年代、「ドリアン助川」として、
ラジオのパーソナリティーを務め、多くの若者の人生相談を
受けたことで有名。
現在は、MITSUさんとのデュオ「アルルカン洋菓子店」として、
全国を巡り、ブルースやフォークを土台とした熱い歌と語りで、
老若男女から支持されている。

実行委員で宗通寺副住職の丸田善融さん(30)が、
2人の活動を知り、大迫公演を依頼。
地元の青年部有志らも運営に協力し、丸田さんは、
「こんなに活動の輪が広がって、ライブまで実現する」と感謝。

大迫町は、室町時代から約500年の歴史を持つ妙琳寺をはじめ、
寺町としての歴史は古い。
最近は、寺の存在感が希薄となり、悩み相談などで
若者らが気軽に寺を訪れることはほとんどなくなった。
雇用不安や医療福祉問題、過疎化など、住民の不安は増している。

同実行委は、今後も住民が広く集まれる催しを検討。
衣更着さんは、「住民の不安を親身に聞いてあげるのも寺の役割。
活動を通して、少しでも寺に身近なイメージを持ってほしい」

ライブは、午後2時開演。入場料は大人千円、高校生以下無料。
チケットは、花巻市大迫町の賑わいステーション大迫で販売中。
当日も、コンサート会場で前売りと同じ値段で販売。
問い合わせは、同ステーション(0198・48・3478)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090911_15

笑顔咲く活動の場 盛岡に高次脳機能障害者のカフェ

(岩手日報 9月1日)

NPO法人いわて脳外傷友の会イーハトーヴ
(堀間幸子代表、会員43人)が、
高次脳機能障害者のために設けた活動の場
「チャレンジド・カフェ」が好評。

当事者の日中の居場所づくりを望んでいた家族の声に応えた。
利用者は、明るい雰囲気の中で月-金曜日の週5回、
木工や菓子作り、園芸、障害の特性に合わせたトレーニングなど、
生き生きと取り組んでいる。

「つるつるになるように磨いてね。角は少し丸くなるように」
盛岡市羽場にある事務所で、同会副代表の高山瞳さん(48)が
木製フクロウのヤスリの掛け方を教えると、
利用者の堀間真さん(34)は、「これって雄?雌?」。
その場に笑いが広がった。

同会が実施した会員へのアンケートによると、
当事者の平均年齢は36歳。7割以上が家族と同居。
8割近くが、「当事者の日中活動の場がほしい」、
「生活訓練をさせ、社会のルールを勉強させたい」などと
望んでいたことから、6月にチャレンジド・カフェを始めた。

当事者の親である会員らが、それぞれの得意分野を指導。
新しいことを覚えられない、忘れっぽい、などの
障害特性に合わせた「認知トレーニング」も実施、
川村美智子指導員の専門的な指導で、
簡単な計算や漢字問題に取り組み、脳を活性化。

現在は9人が登録、通院や体調に合わせて自由に通う。
浅沼賢昭さん(31)は、「笑いが絶えない。楽しいからここに来る」
吉田卓也さん(43)は、「認知トレーニングをすると、
自分でも忘れていることが多いことに気付き、役立っている」
浅沼大介さん(32)は、「木工は得意ではない。
できたものを販売する方が向いているかもしれない」と、
商品づくりに励む。

堀間代表は、「毎日決まった時間に出掛ける場所があることは
当事者にとって大切。
現在は利用料をもらっているが、いずれは働いた分を
工賃として払えるようになればいい」

登録料は、会員が3千円、会員以外が5千円。
利用は1回500円で、10回以上の利用でも最大5千円。
問い合わせはイーハトーヴ(019・639・4177)へ。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090901_10

2009年9月11日金曜日

脂肪組織の老化で糖尿病に マウス実験で確認

(朝日 2009年9月1日)

糖尿病の発病に、脂肪組織の老化が関係していることを、
千葉大などのグループがマウスの実験で確かめた。

脂肪組織の老化を抑えることが、
糖尿病の新たな治療法開発につながることを示した成果、
米医学誌ネイチャーメディシン電子版に掲載。

千葉大医学部循環器内科(小室一成教授)の南野徹助教らは、
遺伝子操作で老化しやすくしたマウスを研究している中で、
このマウスに糖尿病が目立つことに気づいた。

このマウスに高脂肪のエサを与えると、通常のマウスに比べ、
インスリンが効きにくくなって血糖値が上昇することが判明。
脂肪組織を調べると、細胞の老化を示す酵素が増え、
脂肪組織の老化が進んでいた。

老化した脂肪組織を摘出すると、このマウスは
インスリンが効きやすくなった。
正常なマウスにこの脂肪組織を移植すると、
インスリンが効きにくくなり、老化した脂肪組織が
糖尿病の引き金になっていることがわかった。

マウスの老化した脂肪組織では、炎症を引き起こす分子量が増え、
p53という遺伝子の活性が高まっていた。

活性化すると、細胞の老化につながることで知られている。
糖尿病になりやすく改変されたマウスでも、同様の変化が認められ、
遺伝子操作でこのマウスの脂肪組織のp53を働かなくさせて
老化を阻害したところ、インスリンの効きが改善。
p53を過剰に働かせると、インスリンの効きが悪くなった。

p53の活性化による脂肪組織の老化が、
糖尿病を引き起こしていることが明らか。

糖尿病の患者の内臓脂肪でも、老化を示す酵素の増加など
同様の現象が認められ、小室教授は、
「人の糖尿病でも、脂肪組織の老化との関係が考えられる。
糖尿病を、脂肪組織の老化を抑えるという観点で研究を進めれば、
新たな治療薬の開発につながるかもしれない」

http://www.asahi.com/science/update/0901/TKY200909010148.html

世界最高齢?のTwitterユーザーは104歳の英おばあちゃん

(CNN 9月8日)

数行のつぶやきを投稿できる人気の一言ブログサービス
「Twitter」で、世界最高齢ユーザーと見られるのが、
104歳の英国在住のアイビー・ビーンさん。
彼女のつぶやきを追い掛ける登録フォロワーは
すでに、世界で2万7000人を超えている。

英国ブラッドフォードの老人施設で暮らすビーンさんは、
毎日が忙しい。
Twitterを更新し、老人施設のフリスビー大会では
75歳以上の部門で優勝。
自室では、人気ゲーム機Wiiでボウリングを楽しむ。
世界各地から取材や問い合わせがあり、友人も多い。
ある時、一人娘のサンドラ・ローガンさん(61)が訪問した際、
イスラエルからの電話で話し中だった。

ビーンさんは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の
フェイスブックも利用、約5000人の知り合いがいる。
フェイスブックよりも簡単だとして、今はTwitterの利用が中心。
「フェイスブックと違って、投稿するだけでいいから楽」

ビーンさんは兄弟4人、姉妹3人の大家族の中で育ったが、
全員が亡くなっている。
第二次世界大戦中、40歳を目前にして陸軍のコックだった
ハロルド・ギブソン・ビーンさんと結婚。
終戦後、ある貴族夫妻の家で、夫婦で住み込みの職を見つけた。
ビーンさんがメイド、ハロルド・ギブソンさんがコックと執事を担当。
1947年、サンドラさんを授かった。

ビーンさんが元気なのは、若い頃は体操選手だったためとも
考えられるが、暮らしている老人施設が入居者に対し、
様々な活動を奨励していることも大きい。

ある入居者は、写真を勉強したいということで週に1回、
地域大学の講座を受講。
息子がスペインにいるという入居者には、パスポートの取得を支援、
海外旅行の手続きを手伝う。
最近では、近くの大学と共同でクイズ大会を開催、
施設を訪問した大学生と対戦した。
テーマは歴史で、施設に入居する老人の勝利に終わった。
同施設のマネジャーは、編み物などとは違う、何か別のことに
熱中してもらいたいと話している。

ビーンさんに、ネットで人気のご自身について、
友人はどう思っているかとたずねると、
「焼き餅やいてるんじゃないかしら」と、冗談めかして笑った。

目指せ、ホウ・レン・ソウの達人

(日経 9月2日)

報告・連絡・相談は、「ホウレンソウ」とも呼ばれ、
ビジネスパーソンにとって基本動作の1つ。

具体的にどうすれば、うまくこなせるのか、
知らない人も意外に多いのでは。
ホウレンソウの達人になる秘訣を、
ヒューマン・クリエイト・コンサルティング所長の山口真一さんの話。

◆報告編)事前に整理、まず結論を

《ケース(1)》
若手社員Aさんは、自分のミスで取引先に損をさせてしまった。
なかなか言い出せずに、上司に報告したのは1週間後。
内容も要領を得ず、上司の怒りは増すばかり。

報告で一番大事なのはスピード。
指示された仕事が終了すれば、すぐに直接、上司に伝えるのが鉄則。
誰でもトラブルの報告をするときは気が重いが、
悪いニュースほど迅速に連絡し、指示を仰ぐことが不可欠。
緊急事態なので、時間や場所、手段を選んではいけない。
多忙な上司が報告内容をすぐに把握できるよう、
伝える内容を事前に頭の中で整理しておく作業も必要。

話すポイントをまとめるとき、「5W2H」を意識。
必ず結論から先に話し、理由や経過は尋ねられてから述べる。
自分がミスを犯したとしても、報告の仕方によっては
上司からの評価が高まる場合も。
事実関係にとどまらず、どう対処すべきかについて
自分の考えも盛り込むようにしておくとよい。
業務に関係する情報を入手した場合、全部報告する。

注意すべきなのが、事実と自分の推論を明確に区別。
自分で気づいたことや判断を区別した上で報告に加えることは、
情報の価値を向上させる。
常に発案する積極性は持っておきたい。

◆連絡編)関係者に漏れなく、相手に伝わる工夫を

《ケース(2)》
社内会議で決まった内容を、文書にした若手社員Bさん。
関係する部署の担当者に連絡するため、電子メールで送信。
伝わっているはずと思ったBさんだが、担当者と話してみると、
メールを読んでいないことに気がついた。
文書を一斉に送信できる電子メールは、連絡の手段としては
非常に便利だが、大きな落とし穴も。
相手が実際に読んだのかを確認できない。
伝えたつもりになっても、実は伝わっていないことが往々に。

こうした事態を防ぐには、面倒でもメールを送った後、
相手に電話を1本入れておくとよい。
こうしたフォローが連絡を確実にする。

連絡上手になるには、関係者に漏れなく、
素早く伝えることを心がけよう。
相手に応じて、連絡の仕方を工夫するのも重要。
同じ部署の同僚や上司であれば、関係者全員に伝わりやすいよう、
伝言板を使うのがよい。
外出時には数時間おきに電話をかけ、社内にいる人に
いつごろ戻るのかを記入してもらう。

顧客や取引先に電話連絡する際、相手の都合を考え、
「いまよろしいですか」と断ってから、平易な表現で分かりやすく
内容を伝えることが肝要。

後でトラブルにならないようにするため、
連絡した証拠はメモなどの形で確実に残しておく。
場合によっては、最初の連絡から約束の日時まで
日数が空くこともある。
その場合、必ず数日前に再度、フォローの連絡をして確認。

◆相談編)解決策準備、時機を見て

《ケース(3)》
取引先への営業で、何から説明したらよいのか分からなくなったCさん。
上司にヒントやアドバイスをもらおうと相談に行ったら、
「君はどうすべきだと思うの」と切り返された。
Cさんが返答に困っていると、上司に「まず、自分で考えろ」と一喝。

相談したいと思うのは、仕事に真剣に向き合っている証拠。
上司や先輩が持っているノウハウをどんどん吸収しようとする姿勢は
常に持っておきたい。
だからといって、困ったら何でもすぐに駆け込むのは考え物。
上司も忙しいので、Cさんのように追い返されてしまうのがオチ。

まず、自分で資料やデータをそろえて解決策を考える。
そのうえで相談に行けば、相手もアドバイスしやすくなるし、
自分の解決策のどこに問題があったのかも気づきやすくなる。
相談が、スキルアップのチャンスになりうる。

ここで注意するのが、相談を持ちかけるタイミング。
自分より忙しい可能性が高い上司や先輩に相談するのだから、
相手の都合や機嫌にも配慮して行動するのは当然。
いくら自分よりも人生経験が豊富な上司や先輩といっても、
プライベートな相談はタブー。
あくまでも、仕事上の相談とプライベートな相談は
明確に線引きすべき。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090902.html

豪からスキー誘客 県が本年度新事業

(岩手日報 9月1日)

県は本年度、オーストラリアからの観光客増加を目指し、
受け入れ態勢を整備。
オーストラリアの旅行会社を招いて県内視察を行うほか、
通訳が可能な人材を新たに雇用し、八幡平市・安比高原に
観光客や旅行会社からの問い合わせ窓口を設置。
外国人観光客増加による地域経済の活性化と雇用創出を狙う。

県観光課によると、厚生労働省のふるさと雇用再生特別基金
約2650万円を活用、「豪州観光客受け入れ態勢整備事業」を実施。
オーストラリアからのスキー客をターゲット。

八幡平市の安比高原(絹田辰雄社長)を事業委託先とし、
海外の旅行会社や観光客からの県内スキー情報や観光情報の
問い合わせ窓口を、安比高原施設内に新設。
県内の公共職業安定所などを通じて、通訳ができる人材を
10月から3人採用し、業務を行う。

冬季、オーストラリアの旅行会社の県内視察も予定。
約1~2週間、県内のスキー場や観光地を巡り見どころを紹介、
受け入れ態勢整備のための助言を受ける。

県観光課の藤田徹総括課長は、
「岩手の外国人観光客は、台湾をはじめとするアジアが大半。
スキーを契機とした新たな市場を開拓し、
環境を整えて観光客の増加を図りたい」と期待。

オーストラリアでは、スキーを目的とした日本への旅行が
近年注目を集め、北海道や長野県のスキー場などが人気。

安比高原の大畠孝志営業本部長は、
「オーストラリア人は長期滞在の傾向があり、波及効果も高い。
受け入れ態勢を整え、安心感のあるおもてなしで、
他県に負けない環境づくりに取り組みたい

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090901_11

2009年9月10日木曜日

寝る子は育つ、成績も 睡眠中も脳は学習、米大が実証

(朝日 2009年8月27日)

成績を上げるためにはよく寝ること――。
そんな教訓が得られそうな実験結果を、
渡辺武郎・米ボストン大教授らのグループが発表。

学習中に活動する脳の領域が、睡眠中にも活動しており、
その活動が活発なほど学習効果が高い傾向があることを、
機能的磁気共鳴画像(fMRI)で、脳の活動の様子を調べて確認。
米専門誌に発表した。

学習後に寝るほうが学習効果が高まる、といわれているが、
その仕組みはよくわかっていない。
グループは、7人の被験者に、
複雑な画像を素早く識別する訓練をしてもらった。

訓練中は、脳の視覚情報を処理する特定の場所が活動する。
学習した後、fMRIの中で寝てもらったところ、
その場所が活発に活動することがわかった。

寝ないで同じ訓練をすると、識別の正答率は上がらなかったが、
寝た後は正答率が上がった。
睡眠中の活動が活発な人ほど、睡眠後の正答率が上がる
傾向があることも明らかに。

睡眠中に学習した脳活動を繰り返して、
脳の中に学習内容を「固定」していると推定。

「睡眠によって、疲れがとれるから学習効果が高まるように見える
という考えもあったが、脳が活動して、
学習を固定化していることがわかった」

http://www.asahi.com/science/update/0826/OSK200908260030.html

会議もっと活性化 司会はコーチ役

(日経 8月26日)

◆ひらの・けいこ
国際コーチ連盟マスター認定コーチ。
1997年からコーチ・トゥエンティワンに勤務、
数多くのコーチ育成に携わる。
総合情報サイト「オールアバウト」でコーチングに関する記事。
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いつも決まった人ばかりが発言する、
何も決まらないまま延々と続く——。
会議といえば、こうしたイメージを持つビジネスパーソンは
多いのではないだろうか。

コーチ・トゥエンティワンの平野圭子ディレクターに、
コーチングのスキルを使って、会議を活性化する方法について。

人件費の7~15%は、会議に費やされているとの調査結果。
社内メールなどのコミュニケーションツールが発達したとはいえ、
込み入った情報伝達や意思疎通に会議は欠かせない。
それが、コストに見合った成果を出しているかといえば、
そうとは限らない。

会議を有益な場に変えるには、どうすればよいのかは、
ビジネスパーソンにとって重要な課題。
「相手の自発性を促し、目標を達成させる」コーチングのスキルを、
会議の場で効果的に応用することで、会議を活性化し、
価値ある場に変える方法を紹介。

◆ダラダラしない 数値化したゴール明言

会議のファシリテーター(司会役や主催者)が最初に確認しておくこと
(1)時間通りに始める
(2)ファシリテーターの役割を参加者に説明する
(3)参加者に、会議にどのように臨んで欲しいのかを伝える
(4)参加者同士の自己紹介を促す
(5)会議の目的と目標を確認する
(6)会議終了後のアウトプットイメージを参加者で共有する
(7)会議の進め方を確認する

コーチングは、馬車を意味する「コーチ」を語源。
相手を目的地まで送り届けるという意味。

会議でよくありがちなのは、結論が出ずに、だらだらと続くこと。
会議の主催者や司会者(ファシリテーター)は、
最初に会議の目的地(ゴール)を明確に。

会議が終了したとき、達成したいことを明言しておくと効果的。
「新商品の発売日を決める」、「企画案を20個出す」、
「各部署の課題を5つ具体化する」など、できれば数値化。

ホワイトボードなどに書けば、途中で脇道にそれたとしても、
すぐに戻りやすくなる。

◆自由な発言促す 強み引き出す質問用意

時折、会議が特定の人の独演会になり、
残りの参加者は聞いているだけという状況に陥る場合も。
会議は、一方通行のコミュニケーションで終わってしまう。

参加者同士の双方向のコミュニケーションを引き起こすには、
司会者の質問スキルが決め手。
「今の話を、他の視点から見たらどうだろう」、
「このことについて君はどう思う」など、他の人の意見を引き出す
質問を、いくつか用意しておくとよい。

参加者が自由に発言したり、活発に意見を交わしたりするには、
「安心感」があることが大前提。

これを促すには、コーチングにおける「承認のスキル」が有効
発言者の内容を引用するとき、「○○さんが言ったように」と
名前を付け加えたり、会議の最後に一言ずつ感想を言いながら、
お互いにどのように影響し合ったかを話したりすると、
参加者の万能感が増す。
「自分は会議に貢献できた」という気持ちにさせる。

次回同じメンバーで会議するとき、前回以上に互いに
会議に貢献するようになり、積極的に発言するようになる。

人にはそれぞれ強みがある。
会議のファシリテーターは、参加している人の特性を事前に把握し、
その人が持っているリソースの有効活用を意識すると、
会議は豊かな場に。

ブレーンストーミングのコツ
(1)ブレーンストーミングとは「グループシンキング」である
(2)どんなアイデアでも絶対に否定しない
(3)ばかげたアイデアほど新しい可能性を広げる
(4)アイデアは良しあしを選別せず、すべて記録する
(5)質より量、1人で考えるより大量のアイデアを出すことを目標に

ユニークな発想を持っていたり、アイデアが豊富だったりする人には、
ブレーンストーミングの会議で口火を切ってもらう、
冷静で分析的な人には、意思決定の会議など判断材料を提供してもらう、
話をよく聞いて気持ちを理解する人には、問題解決の会議など
コーディネーター的な役割を担ってもらうなど、
それぞれの強みを会議で生かしてもらう。

ミーティングの目的を特定するのも効果的。
参加者同士の結束をはかるチームミーティング、
特定のナレッジを共有するフォーカスグループ、
プロジェクトの進ちょく状況を確認するミーティング、
1対1の対面ミーティング、
報告を目的としたリポートミーティングなど、
目的別に開催するとムダが少なくなる。

決定した事項が実行されるかどうかが、
会議の最終的な成功のカギ。
(1)途中経過を確認する電話会議などの回数を決める、
(2)メールで情報共有するフォーマットを決める、
(3)目標を達成するまでの会議の日程を決めておく——
といったフォロー体制を決めておくと、
会議で決めたことを実行しようとする気持ちを維持。
目標達成までの責任を共有できる仕組みを作ると、より効果的。

会議を運営するファシリテーターは、会議におけるコーチ役。
会議の目標を明確にする、参加者のリソースを引き出す、
具体化するために質問をする、安心感を作り出す場を提供するなど。
これは、まさにコーチング。

最初に決めた目標達成をミッションとしたコーチ役を担うことを
意識すれば、会議は方向性と戦略性を持った有益な場に。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090826.html

理科系政権が未来を開く?

(日経 2009-09-04)

民主党の鳩山由紀夫代表は、米スタンフォード大学で
工学博士号を取得、菅直人代表代行は東京工業大学卒。
政権中枢で、理科系出身者が活躍する日本では
珍しい時代を迎える。

科学技術分野で打ち出す民主党の政策内容は
まだはっきりしないが、この分野の強化・振興を怠れば、
日本の未来は危うい。
新政権には、研究開発の現場を元気にする施策を期待。

鳩山代表は、東京大学工学部を卒業後、
スタンフォード大で経営工学を専攻。
帰国し、東工大助手と専修大学助教授を務めた。

菅代表代行は、東工大理学部応用物理学科を卒業、弁理士。
科学技術について理解のある政治家といえ、
日本のこの分野の状況も把握。

2人の意向がどれだけ反映されるのかは不透明だし、
民主党を中心とする新政権が考える科学技術政策については、
流動的な要素が多い。
科学技術の振興を否定的にとらえることはなさそうだが、
その進め方が大きな焦点になることは間違いない。

中長期的には、関係府省が設置している審議会と
傘下の独立行政法人によって確立、
政策立案と実務推進の体制が大きく変わることが予想。

独法のあり方は、大きな議論を呼ぶ。
政官が一体になって認めた産業界の意向を反映した
大型プロジェクト予算や、各地域に新しい施設を建設する
箱物中心の事業などは、見直しを迫られる。

新政権の出方を警戒した動きも既に出ている。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトと
連動して、九州大学内に設置した水素ステーションの開所式を、
開催する予定だったが、急きょ延期。
政権交代が決まった直後、にぎやかなイベントは自粛した方がよい
という判断が働いたもよう。

2011年度から始まる第4期科学技術基本計画の策定作業にも
影響が出るだろう。
現在まさに官僚が中心になり、第3期の中間評価と次期計画に
盛り込む内容の検討が本格化。
この作業に政党がどこまでかかわってくるのか、
今後の民主党の政策運営を見極めるよい事例に。

当面の注目課題では、緊急経済対策の一環として
補正予算に組み込まれた研究開発支援策が俎上に載る可能性。

特に、2700億円基金で世界トップ級の研究者を厚く助成する
「最先端研究開発プログラム」や、
695億円で各都道府県に産学官連携拠点を整備する事業は、
凍結あるいは仕切り直しといった事態を迎えるかも。

短時間で応募資料を作り、審査委員に説明した研究者には
気の毒だが、歴史的な衆院選のあおりと冷静に受け止め、
次の助成事業に生かしてもらいたい。

もう1つ注目したい項目に、民主党政権が日本の研究システムに
どこまで手を加えるか。

最近の科学技術政策は、行政が望ましい分野を掲げる
トップダウン型の傾向が強い。
意に背いた研究者には、研究費を出さなくした事例も、
たんぱく質の構造解析事業などで見られた。
研究者個人の発意を尊重した研究体制を敷けるかどうかは、
新しい科学技術を開拓していくうえでも重要。

それを推進するために、必要な資金の量と分配方法、
支援先の選抜とその成果の評価方法や手順、
薄いとされるトップ研究人材の育成など、
長く改善が必要とされてきた課題は多い。

世界が科学技術の強化を競う時代に突入し、
日本の勢いをそぐ施策を打ち出すようなことになれば、
取り返しのつかない傷を残しかねない。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/techno/tec090903.html

元Jリーガーら授業 遠野でJFAの教室始動

(岩手日報 9月2日)

サッカーのまち・遠野市で、日本サッカー協会(JFA)主催の
「JFAこころのプロジェクト夢の教室」が始まった。
同市を訪れたJFAの川淵三郎名誉会長が、市と協定を締結。
遠野北小(中浜艶子校長、児童388人)で、
元Jリーガーらが教壇に立ち、夢や目標を持つことの大切さを伝えた。

調印式は、同市新町のあえりあ遠野で行われ、
川淵名誉会長と本田敏秋市長が協定書に署名、握手を交わした。
川淵名誉会長は、「遠野のわらすっこの夢、希望を育てるという
期待に沿って事業を進めていきたい」とあいさつ。

元Jリーガーの安永聡太郎さん(33)、
元サッカー女子日本代表の川上直子さん(31)が、遠野北小を訪問。
体育館で「だるまさんがころんだ」などのミニゲームで
6年生と体を動かし、チームプレーの大切さなどを伝えた。
後半は、安永さんが「夢」をテーマに体験談を語った。

「やっちゃん」と名乗り、和やかな雰囲気で講演した安永さんは、
小学4年から一日も休まずに練習に打ち込み、
Jリーガーという夢をかなえる過程と、プロ入り後に味わう
挫折などを交えて話した。

授業を受けた菊池奨梧君は、
「プロのサッカー選手になって、やっちゃんよりうまくなりたい」、
沖舘芙実さんは、「医者になって、みんなの病気を治したい」と
それぞれの夢を広げた。

安永さんは、「できるまであきらめずに続ければ、何でもできる。
せっかく出会った仲間を大切に、つらいことも楽しいと思える
一歩を踏み出してほしい」と呼び掛けた。

2日は小友、達曽部の2校で実施。
今後は、市内全11小学校で行われる。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090902_4

2009年9月9日水曜日

流されやすい人は、右脳の働きが弱いようだ

(読売 9月2日)

常識や雰囲気に流されやすい人は、論理的に考える際、
活発になる右脳の部位の働きが弱いことが、
慶応大の辻井岳雄准教授(認知神経科学)らの研究で分かった。
米誌に発表する。

研究チームは、大学生ら48人を対象、
「鯨は哺乳類。哺乳類は歩ける。よって鯨は歩ける」のように、
常識ではありえないが、三段論法では正解となる問題を50問出題。
同時に、右脳前部の「下前頭回」と呼ばれる論理的思考を
つかさどる部位の働きを調べた。

その結果、三段論法の問題の正答率が高いほど
下前頭回の働きが強い傾向があり、
100点だった人は、20点ほどの人に比べ、
下前頭回が4倍近く活発に働いていた。

研究チームは「下前頭回の活動の弱い人は、論理的な思考より、
常識や雰囲気に流されやすい傾向がある」と分析。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090901-OYT1T00708.htm

話し方で印象アップ 表情豊かにしっかり発声 相手の言い分否定は×

(日経 8月26日)

電子メール全盛の時代だが、取引先との商談や社内の会議など
「フェース・トゥー・フェース」のコミュニケーションは今も欠かせない。
内容は立派でも、話し方が下手なために、
相手に悪い印象を与えるようではもったいない。
どのような話し方をすれば、印象が良くなるのか?

「話し方は訓練で変えられる」
インターネットを通じて、話し方を指導する
ウェブスクールドットティービー社長の羽田徹さん。

週に何本もラジオのレギュラー番組を抱える
売れっ子ディスクジョッキーだが、ラジオ局の制作担当社員として
働いていた6年半前は、話すことに自信を持てなかった。

ナレーションの学校に通って自信をつけた羽田さんは、
ラジオ局からある企業に営業マンとして転職、
トップクラスの成績をあげた。
羽田さんは自らの体験をもとに、好印象を与えるためのポイントを
4つにまとめている。

まず、表情を豊かにすること。
羽田さんの生徒に、技術者として働くAさん(30代)がいる。
以前は声のトーンが低く、語尾もはっきりせず、
同僚とのコミュニケーションがうまく取れずに悩んでいた。
羽田さんが指導したのは、相手が親しみを持てる表情作り。

顔の筋肉をよく動かすように心がけ、ほおを上げるように意識。
指が縦に3本入るくらい、口を大きく開けて話すと、表情が豊かに。

間違いやすいのが、口角を引き上げて笑顔を作ってしまうこと。
目は冷静なままなので、笑顔が不自然に。
ほおを上げれば目尻が下がり、柔和な表情になり、
優しい印象を与えられる。
声も明るく、聞き取りやすくなる。

次のポイントが、低くしっかりとした発声。
「を」、「が」、「の」などの助詞と、文章の末尾の音を下げると、
相手の耳に心地よく響く。
逆に上げて話すと、だらしなく聞こえてしまう。

この話法を身につけるには、低い音を支える発声が必要で、
腹式呼吸によって可能に。
肩を上げずに行う腹式呼吸は、初心者には難しいかもしれないが、
通勤電車のなかでも練習できる。
息を吸い込み、歯の間から細い息を30秒間出すことができたら合格。

3つ目のポイントは、緩急。
中小企業を経営するBさんは、社員を前に話すことが多い。
社員をひきつけるスピーチをしようと意気込んでいたが、
話し方が上手でないと思っていたこともあり、緊張してしまい、
うまくいかなかった。

羽田さんがアドバイスしたのは、数字や重要なキーワードの部分だけ
ゆっくりと力強く話すやり方。

こうすると、伝えたいことが聞き手の記憶に残りやすくなる。
逆に、あまり重要でない部分は「聞こえない程度でも構わない」
大事なことを話す前に、間を置くのも効果的。
メリハリを付けることで、相手の注意を引きつけられる。

4つ目のポイントは、初対面の人に対するときの留意点。
静かに話したい人なのか、にぎやかに話したい人なのかを見極めよう。
ペースやトーンを相手に合わせる。
「相手も話しやすくなり、良い印象を持ってもらいやすくなる」

やってはいけないことも、押さえておきたい。
「それはちがいます」と相手の言い分を否定したり、
相手の話をさえぎったりすると、印象は一気に下がってしまう。

◆前置き短く、本題ゆっくり

「なくて七癖あって四十八癖」とあるように、
人の話し方には何らかの癖がある。
個性の象徴とも言えるが、ビジネスでは相手に悪い印象を
与えてしまう場合もある。

食品会社に勤めるCさんの悪い癖は、前置きが長くなること。
営業担当として、取引先に新商品の良さを伝えるのが
Cさんの仕事だが、あいさつや、これまで扱ってきた商品の説明に
長い時間を割いてしまい、相手を退屈させてしまう。

「前置きが長い人は親切な人が多い」
ビジネスパーソンに効果的な話し方を指導する
話し方研究所会長の福田健さんはこう分析。
丁寧に伝えようとする思いやりが、裏目に出ている。

Cさんが、前置きを手短に切り上げるにはどうすればよいか?
福田さんは、「事前にファクスやメールで訪問の趣旨を伝えたり、
資料を郵送したりしておくと、すぐに本題に入りやすくなる
こうしておけば、先方に分からない点や確認したい点があれば、
Cさんに質問するはず。

Cさんとは逆に、結論を急ぐために、つい早口になってしまう人も。
スピーチコンサルタントで、総合情報サイト「オールアバウト」で
話し方に関する記事を書いている立川亜美さんは、
「相手が自分の話したことを理解するペースは、それほど速くない。
自分がじれったくなるぐらい、ゆっくりと話すのがよい」とアドバイス。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090825.html

真央とヨナ:バンクーバー五輪に向けて/下 コーチへの信頼、ともに厚く

(毎日 9月3日)

3月の世界フィギュアスケート選手権で、2連覇を狙った
浅田真央(中京大)は、女子世界最高の計207・71点で
優勝した金妍児(キム・ヨナ、韓国)に、
20点近い大差の4位と敗れた。

翌月の世界国別対抗では、計201・87点をマーク。
不調の3回転ルッツを外し、トリプルアクセル(3回転半)に
ショートプログラム(SP)とフリーを合わせて3度挑戦。

日本スケート連盟の吉岡伸彦フィギュア強化部長は、
「まだ伸びしろがある。どの部分で点を稼げるか。
取りこぼしをしないことが大事」と、
ジャンプ以外の要素や表現力などの重要性を指摘。

浅田は、08~09年シーズン、キムに1勝2敗。
SPでは全敗だが、フリーは2勝1敗と優位。
「スピードがあって力強く滑るキムはSP向きで、
時間が長いフリーだと疲れる。
真央は、動きが柔らかく、フリー向き」
杉田秀男・国際スケート連盟判定役員評定委員。
SPでキムに負けても、小差なら逆転の確率は高い。

五輪で勝つには、コーチの戦略や手腕も重要。
キムを指導するカナダ人のブライアン・オーサーコーチは、
海外サイトの取材に、「215点を目指す」と宣言。
現役時代、ブライアン・ボイタノ(米国)と一時代を築いたが、
88年カルガリー五輪ではボイタノに敗れて2位。
キムは、「『ブライアン対決』の話は、私と浅田選手に似ている。
彼は、そういう選手の心理を理解できる」と信頼を寄せる。

浅田とロシア人のタチアナ・タラソワコーチも、
厚い信頼で結ばれている。
タラソワ氏は、浅田を「だれもできないことをやれる。
今年は完ぺきなスポーツ選手の体になり、
小さな娘から力強い大人の美女になった」と絶賛。
男子、ペア、アイスダンスで五輪王者を作ったタラソワ氏も、
女子はまだいない。
荒川静香とは、トリノ五輪直前に師弟関係を解消、
浅田で悲願達成を目指す。

浅田は、キムについて「ジュニアの時から競っていて、
自分もいい刺激をもらえる」
五輪シーズンが本格的に開幕するグランプリシリーズ
第1戦・フランス杯(10月15~18日)で、2人は早くも激突。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/03/20090903ddm035050113000c.html

地方の要望どう伝える 政権交代で県内の首長、団体

(岩手日報 9月3日)

衆院選で、県内は民主党が4小選挙区を独占、
自民党の国会議員がゼロに。
これまでは与党だった自民党議員が、
地域の要望を受け付けるケースが多かった。

政権が交代したことで、県内の各自治体や団体は
対応を見極めたり、民主党とのパイプづくりに動きだしている。

民主党も、「一部業界の利益ではなく、県民のためになる
要望であればしっかり受けたい」としており、手腕が注目。

東京・永田町の衆院議員会館。
岩手2区で落選した自民党・鈴木俊一氏の事務所は、
退去のために秘書らが資料や書籍を運び出した。

故鈴木善幸元首相時代から、県内各界のさまざまな陳情を
受けてきた部屋。
先代から26年仕えた秘書は、
「ここを閉めるなんて思いもしなかった」と涙ぐんだ。

これまで、各自治体や団体は主に政権与党だった自民党を通じて
要望活動をしてきた。
田野畑村の上机莞治村長は、「政権交代し、これまでのような陳情が
必要になるのか。地方分権が進むのかなど状況をみたい」と様子見。

衆院選県内4小選挙区で自民党候補を推薦した
県漁連の大井誠治会長も、「政権与党は代わったが、
本県漁業者のための陳情はその時々でやらなければならない。
民主党の体制を見極めながら対応したい」

県農協グループはここ数年、党派を限定せず、
県選出の全国会議員に政策要望を続けてきた。
県農協中央会の朝倉栄常務は、「民主党とも接点を持ってきた。
農家のためになる政策を要望するのが役割。
今後も積極的に行う」とパイプづくりに動く。

県内の国会議員が民主党一色になったことで、一部団体関係者から、
「二つの政党に配慮しなくてもよくなる」との本音も漏れる。

支持者の要望を、国政に伝えながら求心力を保ってきた自民党県連。
千葉伝幹事長は、「今後、本県に必要なことについては、
党本部などを通じて伝えていく」と対応を模索。

政権与党になった民主党県連の佐々木順一幹事長は、
「県民の声を聞くという意味で、陳情はなくならないだろう。
県民のためになるかを判断し、明らかに特定団体の
利益になるものは受けない」との構え。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090903_14

2009年9月8日火曜日

「生活習慣病予防マグロ」商品化目指し育成へ 双日

(朝日 2009年9月1日)

双日は、食べると生活習慣病予防に効果がある
クロマグロの開発にめどをつけた。

脂質の燃焼を進める成分をエサに混ぜて、魚の体内に蓄積。
長崎県にある子会社の養殖場で、
今秋から育成をはじめ、11年秋の商品化を目指す。

開発に協力する東京海洋大学などの研究チームが、
米ぬかに含まれる「オリザノール」という成分に、
体内の脂肪をエネルギーに変えやすくする効果があることを発見。

魚類は、哺乳類などに比べ、オリザノールを体内に
蓄積しやすいことも突き止めた。
同成分には成長促進作用もあるため、養殖期間を2割程度短縮。
こうした効果は、すでにブリやニジマスを使い確認。

双日は、昨秋からクロマグロの養殖をはじめた長崎県で、
この秋から約5千匹の稚魚を対象に、
オリザノールを0.02%混ぜたエサを与える。
11年秋、30キロほどに成長する。
「生活習慣病を防ぐ効果」をうたった商品として、市場に出す予定。

http://www.asahi.com/science/update/0829/TKY200908280459.html

NIE20年(8)教師が集い 活動広げる

(読売 8月29日)

新聞を教育に生かす教師たちが集い、研さんを積む。

山梨県の清里高原。
三角屋根で知られるキープ協会の清泉寮で、
日本NIE研究会の「清里フォーラム」が延べ約30人が参加。
幹事らは、早速、机といすを並べて研修会の準備に。

2泊3日の初日、ゲストの山梨大学付属小学校長の
岩永正史・同大教授が、「国際学習到達度調査(PISA)は、
これまでの国語科の足りない部分を突いた。
新聞は、それを補う手段の一つとして非常に重要

「新聞教育の原点を探る」と題して、柳澤伸司・立命館大学教授が、
「戦前は国威発揚、戦後は民主主義で使われた。
いかようにも使える両刃の剣でもあるのに、
先生自身が新聞を批判的に読めていない」などと問題提起。
これには、「新聞論としてNIEをやるのではない。
それを超えて、子どもの育成に役立つ部分はあり、
理解して活用してもらうのがいい」と異論が入るなど活発な議論。

2日目、3人の実践報告の後、「次世代読者をどう育てるか」を
新聞関係者を交えてパネル討論。
最終日、昼の解散前に3人が実践報告する濃密な日程。

実践者のレベルアップをめざし、研究会が設立された
2000年の第1回から数え、夏合宿は10回目。
当初からのメンバー、岸尾祐二・聖心女子学院初等科教諭は、
「毎年楽しみ。仲間の熱意と成果にふれ活力をもらう」

日本新聞協会の初代NIEコーディネーター時代、
結成を呼びかけたのが、研究会会長の妹尾彰さん。
「研さんと親睦の会だが、よく続いたなと思う。
ここから地域で先導的役割を果たす人材が育った」と感慨深げ。
「あまり実践したことのない教師から、なぜ新聞なのかという声が
まだ聞かれる。私たちの使命は終わりません」と気を引き締める。

いち早く、1987年に教育界と新聞社が協力、
「県新聞教育研究会」を結成、NIE先進地といわれる茨城県。
元小学校長で同会長を務めた儘田茂樹さんは、
「日の当たらないまま、個人で頑張っても限界がある。
会が研修会を開いたり、実践発表の場を設けたりして、
NIEが一気に県内に広まった」と振り返る。

県教委の理解も得るよう努めた結果、NIEに携わる教師は
子どもの指導、学級運営にも優れていると受け止められる。

東京では、都NIE推進協議会の小学校部会が毎月、
千代田区の日本プレスセンターで勉強会を開く。
授業案や実践事例を持ち寄り、活発に情報交換を行っている。
仲間作りを進めようと、近県にも合同開催を呼びかけ。

日本新聞教育文化財団の調べでは、
自主的な勉強会は全国に23ある。
人材発掘、後継者育成も推進。
実践経験豊かな教師たちが主導する仲間作りが、
NIEの広がりを支えている。

◆継続支える経験者

日本新聞教育文化財団が、2003年度のNIE実践指定校に
今年春、追跡調査し、4割弱が現在も活動。
継続できている理由は、「熱心な先生がいるから」が60.9%。
継続に必要な点として、半数を超える学校が
「経験した先生からの助言と新聞の使い方の研修」、
「実践者を増やし学校全体で取り組む」を挙げた。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090829-OYT8T00247.htm

メタボリックシンドロームの原因タンパク特定

(サイエンスポータル 2009年9月2日)

メタボリックシンドロームを引き起こすタンパクを、
尾池雄一・熊本大学大学院医学薬学研究部教授が突き止めた。

このタンパクは、アンジオポエチン様タンパク質2(Angptl2)
呼ばれ、血管新生因子のアンジオポエチンに
構造が似た分泌型タンパクの一種。

尾池教授は、Angptl2が肥満の脂肪組織に多く見られることに着目、
マウスとヒトでどのような働きをしているかを調べた。
肥満になると、内臓脂肪組織で慢性炎症が起き、
動脈硬化症や糖尿病など生活習慣病を引き起こすことが
ここ数年の研究で明らかに。

尾池教授は、肥満や、インスリンの働きが低下して
糖尿病、動脈硬化症になっているマウス、ヒトいずれにおいても、
血液中のAngptl2濃度が高くなっていることを突き止めた。

Angptl2があまり見られない皮膚に、
Angptl2が過剰に現れるマウスをつくると、皮膚に炎症が生じた。
Angptl2を欠くマウスでは、肥満で見られる内臓脂肪組織の
炎症の程度が、正常な野生型マウスに比べ軽度で、
糖尿病を発症しにくい。

これらの結果、尾池教授は、肥満の内臓脂肪組織では
Angptl2が増加し、脂肪組織の慢性炎症を引き起こしていること、
その結果、全身でインスリンの働きが低下、糖尿病の発症に
つながっていることが分かった。

Angptl2の発現を抑えることで、メタボリックシンドロームや、
糖尿病、動脈硬化症の発症を抑える治療薬の開発に
つなげることが期待。

http://scienceportal.jp/news/daily/0909/0909021.html

中学校41%守られず 第2・4日曜の部活動休養日

(岩手日報 9月2日)

岩教組(豊巻浩也委員長)の部活動検討委員会は、
県内中学校の部活動実態を把握するためアンケートを行った。
その結果、「第2・4日曜日は休養日」という
県中学校校長会の取り決めについて、
「守っていない」と回答した中学校は41%に上った。

部活動休養日の徹底は、教職員の多忙化解消と過熱する
部活動対策の両面から求められている。
「1年中活動が行われている」と答えた学校も19%、
周知徹底が進んでいない実態が浮き彫りに。

アンケートは、昨年9~11月に岩教組の分会がある
191校を対象に実施。
155校から回答(回収率81%)を得た。

休養日の取り決めを「守っている」、「守られていることが多い」と
回答した中学は88校、57%。
「守られていない」、「守られていないことが多い」は64校、41%。

休養日が守られていない理由について、
「シーズン中や大会近くでは、部活動をしてもよいことにした」が10校、
「事実上、1年中活動が行われている」が29校。

アンケートでは、「部活動は学校活動から切り離し学習指導に専念したい」、
「生徒数に比べ部が多く顧問の負担が大変」、
「休日は部活動で休めない」などの意見。

地域別では、気仙支部は「守られていない」との回答がゼロ。
気仙地区中体連は、3、4年ほど前から休養日の取り組みを強化。

同地区中体連会長の今野洋二大船渡・第一中校長は、
「当校は、土日のどちらか週1回休むことに。
地区内では、休養日に部活動をしていた―と
連絡が入るくらい徹底している」

県教委の多忙化解消検討ワーキンググループは3月、
休養日の徹底などを提言。
県中体連は、5月の総会で取り決めの実行を求めたほか、
ポスター約650枚を作製し、各校に配布。

県中体連会長の工藤保・下小路中校長は、
「先生の働く環境だけでなく、子どもに適度の休養を与えることは重要。
気仙のように、成果を挙げている地区もある。
真剣に取り組みたい」

調査結果を踏まえ、岩教組の部活動検討委員会は、
▽休養日の徹底、
▽総合型・地域クラブ設置と移行、
▽スポーツ医科学を取り入れた指導―などを提言。

同検討委員会の砂金良昭岩教組副委員長は、
「ゆとり教育見直しの議論の中、部活動も余裕をなくし過熱。
当面は、子どもと教職員のため休養日の徹底を求め、
将来的には地域で担う部活動を提案していきたい」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090902_15

2009年9月7日月曜日

NIE20年(7)日本語勉強 新聞が教材

(読売 8月27日)

日本語学習に、新聞が活用されている。

トルコのチャナッカレ・オンセキズ・マルト大学で、
学生らの手により、色とりどりの日本語の「新聞」28枚が
教室の壁に張りだされた。

学生たちが考えた記事のテーマは、「トルコのごみ問題」、
「化粧品は必要か」、「トルコでスカーフをかぶる女性」、
「1日何時間寝ればいい?」、「2010年は『トルコにおける日本年』」など。

指導した教育学部日本語教育学科の工藤育子専任講師(36)
(現在、中国の蘇州淑徳語言学校勤務)は、
「一般の人にも読んでもらおうと、各自が見出しやレイアウトを工夫。
学生たちの日本語力がさらに増したはず」

トルコ西部のトロイ遺跡に近い国立大学。
日本との関係強化などを望む国の方針で、1993年に同学科が設立、
約140人の学生が日本語や日本の文化歴史などを学んでいる。
1年生は、予備課程で1年学習した上で入学し、日本語は初中級レベル。

同学科の学生のほぼ半数が研修、留学などで訪日する機会を持つ。
工藤さんは、「日本で、より深い交流をしてもらうため、
自分の考え方やその背景をしっかり説明できる文章が
書けるようになってほしい」

昨年一時帰国した際、NIE(新聞活用学習)の授業例に、
「自分新聞」というのがあるのを知り、自分を紹介しアピールする
文章を書かせる授業で、この手法を思いついた。
日本の新聞を読ませ、見出しのつけ方なども教えた上で、
各自がA3用紙1枚に4テーマのコラム記事にまとめた。

グルジア出身の留学生ラシャ・ボルクワゼさん(20)は、
「なぜトルコに来て日本語を勉強しているのか」を書いた。
「トルコ語と日本語を同時に勉強しています。
将来は駐日大使になりたい」と夢を語る。

エスラ・デミルタシュさん(20)は、「ダンスのおかげで変わった私」
という題で、消極的な自分が大学でラテンダンスに出会い、
明るく変わった様子を紹介。
「みんなにわかるように書くことができるか、心配だったが、
形にすることができてよかった」とエスラさん。

「教科書よりも新聞をやりましょうよ」
中国の瀋陽薬科大学で、NIEを活用して日本語を教えている
多田俊明さん(64)は、学生たちからよくそんな声をかけられる。
将来は、日本に留学したり日系企業に就職することを希望する
学生が多く、日本の出来事や事象に強い関心を示す。

元記者の多田さんは、定年退職とほぼ同時に日中交流事業で
中国に渡った。
ネットから新聞記事を取り出し、重要な単語や表現をまとめて
プリントを作成したり、読売新聞が学校向けに開発した
「読売ワークシート」も活用したりしている。

教員会議で日本のトピックスを聞かれた際、
とっさにワークシートで扱った、オタマジャクシが空から降ってきた
“事件”を話したら、とても興味をもたれた。
「『車の上にぽたぽた落ちて』というのも独特な表現。
ぼちゃぼちゃ、ぱたぱたなどとどう違うのか、
擬態語を覚えさせるいいきっかけに」

学生たちは7か月ほどで会話に不自由なく、
新聞も楽に読めるようになるそうだ。

外国で生きた日本語を学ぶのに、NIEが大きな力になっている。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090827-OYT8T00276.htm

LED電球:各社続々と 寿命は白熱の40倍、消費電力8分の1 低価格化で人気上昇

(毎日 8月28日)

白熱電球より消費電力が少なく、
「次世代のエコ照明」と呼ばれる発光ダイオード(LED)電球が、
普及の兆しを見せ始めている。
価格の高さなどから普及が進まなかったが、
7月以降、東芝やシャープが割安な価格で一般家庭向け製品を
相次いで発売。市場の拡大が見込まれている。

LED電球は、寿命が白熱電球の約40倍の4万時間、
消費電力は約8分の1、1日10時間使っても10年間以上交換が不要
という省エネ性能が特長。
水銀が使われていないため、廃棄後の有害性が低く、
紫外線や赤外線の放射が少ないため、虫が集まりにくい利点。

LEDを使った照明器具は、05年ごろ登場、当初は明るさが足りず、
用途はホテルや店舗などのダウンライトなどに限られていた。
東芝(東芝ライテック)が技術開発を進め、今年3月、
40ワット相当の明るさで一般の白熱電球代わりに使える
家庭用のLED電球を1万500円で発売。

最大の課題は、白熱電球の100倍近くする高価格。
シャープが6月、最安タイプで4000円前後の
家庭用LED電球を発表すると、注文が殺到。
発売時期を、当初予定の7月から8月に延期するほど人気。
東芝は、価格を約5000円に引き下げた製品を7月に発売、
低価格化が進んだ。
NECも、4000円前後の商品を9月に発売、
三菱電機も近く参入する意向で、
拡大する市場での競争が始まりつつある。

家電量販店のビックカメラでは、7月半ばに低価格品が出てから
売り上げが伸び始め、「まだ試しに1個だけ買う人が多いが、
中には『家中の電球を換える』と複数買っていく人もいる」(広報室)。

民間調査会社の富士経済は、屋内施設向けLED照明の
国内市場規模は、09年度の36億円から17年度は143億円に
急拡大すると予想。
「環境意識や節約志向の高まりを背景に、
大手照明器具メーカーが10~12年にかけて、
白熱電球からLED照明器具に生産をシフトさせる」
量産効果で低価格化が加速すれば、
一般家庭への普及が一気に進みそう。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/08/28/20090828ddm008020043000c.html

食料と競合しないバイオ燃料製造技術開発スタート

(サイエンスポータル 2009年8月31日)

食料となる穀物などを原料としないバイオ燃料を、
低コストで効率よく製造できる技術の実用化に、
新エネルギー・産業技術総合開発機構が乗り出す。

同機構は、北川鉄工所、三菱化学、住友林業、日東電工、
三菱重工業の5社を委託先に選び、今年度から3カ年に6億円
(うち機構が4億円を支援)を投じる。

バイオ燃料としては、既にサトウキビやトウモロコシからの
エタノール製造が各国で行われているが、
温室効果ガスの排出削減につながる一方、
トウモロコシの価格高騰を招くといった問題。

新しくスタートする研究開発は、稲わらや林地残材などを原料とし、
食料生産と競合しない低コストで、
効率的なセルロース系バイオエタノール製造技術を、
2015年ごろまでに実用化。

稲わらなど、草本系バイオマス資源の輸送・貯蔵コスト低減を
目指した乾燥技術・ペレット化装置や、
林地残材の利用拡大を目指した高機能架線集材装置(タワーヤーダ)の
開発のほか、膜技術を利用したバイオエタノールの
低コスト・低エネルギー蒸留・脱水装置の開発、
バイオ燃料合成のためのバイオマスガス化ガスの
低コスト精製技術の開発を5社が分担して進める。

http://scienceportal.jp/news/daily/0908/0908311.html

新しい波/315 剣道/2

(毎日 8月22日)

全日本剣道連盟は、外国に指導者を派遣するなど、
積極的に国際化を進めてきた。
目指すのは、日本に軸足を置いた「国際的な発展」と表現、
同連盟の井上茂明常任理事は、
「剣道の質を変えてまで普及を望んでいない。良い剣道を広めたい。
だから、剣道は五輪競技となることを目指さない」

井上常任理事は、「力、スピードを重視した剣道が見受けられるが、
力で勝つだけではスポーツとしての剣道になってしまう。
正しい技や間合いの取り方、心構えを学んでほしい」

日本が優勝を決めた03年の第12回大会では、
整列している日本の選手に向かって、対戦相手の韓国の関係者から
異議申し立て用の旗が投げつけられるなど、
マナーの点でも日本のトップレベルの試合では見られない場面。

剣道が五輪を目指さない理由の一つは、
外国の意見が大きくなれば、武道の枠を外れてしまう懸念が大きい。
全剣連の試合審判規則によると、
面、小手、胴、突きの打突の部位に当たっただけでは一本とならない。
充実した気勢と適正な姿勢で、竹刀の打突部位は刃筋が正しく、
残心(打った後まで気持ちを緩めない)を取る、
という条件がそろって有効打突。

間違った方向に国際化が進めば、剣道としてこれまで守ってきた
一本の要素が崩れてしまう。
例えば、打突が不十分でも、柔道の「有効」のようなポイント制を
求めるケースも想定。

97年の第10回大会から3度の世界選手権に出場、
第12回大会で主将を務め、現在は警視庁で
剣道指導室のコーチを務めている平尾泰さん(42)は、
「剣道はスポーツでありながら、武道の枠組みを持っている。
スポーツは、ルールの中でいかに勝てるかを考えて戦うが、
武道はルールの基本にできるだけ忠実に戦おうとする。
本質的な武道の特性を見失わないでほしい」

平尾さんが対戦した時から、韓国のレベルは高く、
何度も日本と決勝戦で接戦を演じたが、徐々に欧米も力をつけ、
日本との差が縮まってきた。
「レベルの差は縮まっていても、勝って当たり前と思われる。
これほど、苦しいものはない。
日本が勝たないと、主導権は取れない。
剣道の本質、模範を示して勝って、
世界の剣道界のリーダーとして維持していかないといけない

http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20090822ddm035050096000c.html

2009年9月6日日曜日

NIE20年(6)免許講習で記者体験

(読売 8月26日)

教師が、教員免許更新講習でNIEを学ぶ。

新聞記者に“変身”した約60人の教師が、鋭い質問を投げかけた。
「オリンピックに出場できた理由は」、
「日の丸を背負う感じは」――。

愛知教育大で、NIEをテーマに開かれた教員免許更新講習。
ゲストの北京五輪シンクロナイズド・スイミング代表の
石黒由美子さん(25)を相手に、受講した教師らが記者役になり、
模擬記者会見に挑んだ。

「あきらめなかったから」、
「メダルを逃したら日本に帰れないと思っていた」――。

石黒さんは子どもの頃、交通事故で540針縫うけがをしながら、
五輪代表まで選ばれた気持ちを語った。
約30分のインタビュー後、教師らは悪戦苦闘しながら
400字の記事にまとめた。
記者にふんして質問した尾張旭市立東中学校の二村尚文さん(33)は、
「NIEは、やったことがなかったが、これを機に
短い時間からでも始めてみたい」と満足そう。

「新聞づくりの大変さ、難しさを実感してもらうことが狙い。
文字の裏にある、人のかかわりを分かってもらえたら」と
講師を務めた土屋武志教授(49)。

講習でNIEを取り上げたのは、コミュニケーションに有効との考え。
言葉や文字で考えを伝えるのに、簡潔にまとめる新聞記事は
参考になり、その作成はトレーニングになる。
伝える技術だけでなく、新聞から様々な話題を知ることで、
「子どもが友人や親と話す際、内容のあるコミュニケーションにもなる」

NIEと聞くと、尻込みしてしまう教師もいるが、
「子どもに、『なぜ』、『どうして』と疑問を持たせるような
授業を行ってほしい。新聞にはそんなネタがたくさん転がっている」

「環境問題をテーマに記事を切り取ってください」
北海道教育大函館校で、NIEを題材に開かれた講習で、
阿部二郎准教授(52)が受講生の教師約20人にそう呼びかけた。

エコポイント制度や異常気象のニュースなど、
教師らは目についた記事を切り抜く。
グループごとに各自が持ち寄った記事を分類し、
全体のタイトルを考えた。
あるグループは、記事を「自然」、「リサイクル」などに分類、
全体に「自然と活用」というタイトルを付けた。
情報をどう取捨選択し、活用するかを学ぶ講習。

その一方、ある新聞社の英文サイトに昨年、不適切な記事が
そのまま掲載された問題などを挙げ、
「記事をうのみにせず、自らチェックした上で扱うべき」と、
情報活用の注意点を付け加えることも忘れなかった。

阿部准教授は、「新聞に載っている記事の量を見れば、
今の社会で重要視されているテーマが何か分かる。
記事を拾い集めて今を知る。
新聞という窓から世の中を見て、
早く大人になるのはいいこと」と意義。

教師は講習でNIEを学び、その成果は学校に広がっていく。

◆教員免許更新講習

今年4月から始まった教員免許の有効期間を10年間とする制度、
大学などが開設した講習。
教員免許を更新するには、教師は必修と選択合わせて
30時間の講習と修了認定を受けることが必要。
今年度は必修で、約15万1000人分の講習が用意、
受講の申し込みがないなどで廃止された講習も。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090826-OYT8T00232.htm

高齢者が日本経済を救う?

(日経 2009-08-22)

「何のしがらみもない老人こそ、日本の政治を変えられる。
老人がこの国の救世主となるのです

ドラマ「結党!老人党」にこんなセリフ。
主人公は、定年退職後に平穏な日々を過ごしていたが、
息子の「好きなことをやれば」という何気ない言葉がきっかけとなって、
衆院選に立候補。
あれよあれよという間に総理大臣になり、政治改革を成し遂げる。

政治と同様、日本経済も苦境にあえいでいる。
外需は、中国向け輸出が伸びて立ち直る兆しを見せているが、
内需の大半を占める個人消費は低迷したまま。
失業率が悪化の一途をたどり、賞与や残業代が削られてしまっている中、
消費にお金を振り向ける気持ちにはなりにくい。

明るい材料がないわけではない。株価の上昇だ。
3月、7000円台割れ寸前まで落ち込んだ日経平均株価は、
今では1万円台を回復。
株価上昇によって、金融資産の評価益が増えて、
消費を押し上げるという資産効果が期待。

特に注目されるのが、他の年代よりも多くの金融資産を
保有している高齢者。

大和総研の渡辺浩志エコノミストは、
「定年退職していれば、雇用不安を感じる場面は少ない。
収入も年金が中心のため、景気変動で大きくぶれる可能性は小さい。
今のような状況でも、高齢者には資産効果が出やすい」

現に総務省の家計調査をみると、
世帯主が70歳以上の世帯の支出は、今年2月を底に回復、
6月には9カ月ぶりに前年同月比プラス。

現時点では、高齢者の資産効果が如実に表れている、
というわけではない。
「ウオーキングシューズの売れ行きは高齢者を中心に順調」(アシックス)、
「ゴルフ場を利用するシニアの人数は底堅く推移している」
(アコーディア・ゴルフ)といった声を聞くことができたが、
両社とも最近の株価上昇の影響は感じられない。

三菱総合研究所の武田洋子シニアエコノミストは、
「高齢者の支出が増えたのは、子どもや孫への援助が
理由になっている可能性もある」

高齢者の人気スポットで、ドラマのロケーション撮影が行われた
巣鴨地蔵通り商店街でも、威勢のよい言葉は出てこなかった。
同商店街振興組合の木崎茂雄理事長は、
「世の中が暗いニュースばかりなので、お年寄りも不安になって、
節約してしまう」とため息。

木崎理事長によると、商店街全体の売り上げは、
昨年を下回ったまま。

ドラマで主人公の背中を押したのは、
「好きなことやれば」という息子のひと言。
高齢者が安心して消費できるようにするには、何が必要なのか?

日本総合研究所の小方尚子主任研究員は、
「新しい成長産業を生み出す必要がある」

折しも、衆院選は終盤戦を迎えている。
どの政党の政策が、高齢者の消費に火をつけられるのか。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/syohi/syo090821.html

ブロッコリーに放射線がん治療の効果高める成分

(サイエンスポータル 2009年9月1日)

ブロッコリーなどに含まれる辛み成分に、
放射線に対する増感作用があることを、
放射線医学総合研究所と茨城県立医療大学が突き止めた。
この成分は、スルフォラファンと呼ばれる化学物質。

放射線医学総合研究所粒子線生物研究グループの
岡安隆一グループリーダー、于冬・研究員と
窪田宣夫・茨城県立医療大学保健医療学部教授は、
がん細胞とマウスを使った動物実験で、
スルフォラファンを与えた後に放射線をあてると、
それぞれがん細胞や腫瘍にどのような影響が出るかを調べた。

この結果、いずれの場合もスルフォラファンが放射線の効果を高め、
がん細胞を効率的に死滅させたり、腫瘍の成長を抑えることが
確かめられた。

将来、放射線とスルフォラファンを併用する新しいがん治療法の
可能性が期待できる。

スルフォラファンは、ブロッコリーの特に新芽に多く、
菜の花、カリフラワー、キャベツなどにも含まれている。

1990年代初め、米国の研究者によりがん予防に効果があると発見。
解毒作用、抗酸化作用などがあり、最近では胃がんの原因である
ピロリ菌に対する除菌効果を持つことも報告。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909011.html

聖火の行方・16年招致:マドリード、リオが協定 「落選したら相互支持」

(毎日 9月3日)

2016年夏季五輪の招致を目指す立候補4都市の
評価報告書を、IOCが公表したことを受け、
東京以外の各都市も評価に対する感想を示した。
報告書で、「(開催計画は)非常に質が高い」と記述された
リオデジャネイロが高評価を受けた印象が強いが、
シカゴやマドリードもIOCから指摘された点には
大きな問題はないとの見解を表明。

2016年の夏季五輪開催地選定で、立候補している
リオデジャネイロとマドリードの両都市の間で、
先に落選した方が残った候補地を支持するとの相互協定
結んでいることが分かった。
ブラジルのルラ大統領が、フランス公共ラジオに明らかに。

東京、シカゴも立候補している同五輪の開催地は、
10月2日のIOC総会で、IOC委員の投票によって決まる。
過半数を獲得する都市が出るまで、最も票数の少なかった都市を
除外しながら投票を繰り返す。

ルラ大統領によると、既にスペイン国王フアン・カルロス1世と
電話協議し、合意に達している。
大統領は、「われわれは協定を結んだ。リオが先に落選すれば
マドリードを支持、マドリードが先に落選すればリオを支持する」

◇「信頼の証しだ」ルラ大統領言葉

IOCが発表した評価調査書で、リオデジャネイロが開催候補地として
高い評価を得たのを受け、ブラジルのシルバ・スポーツ相は、
ルラ大統領の言葉として、「(報告書は)世界がブラジルに寄せる
信頼の証し。ブラジルは、2016年五輪の開催地として確実だ」

会見には、パエス・リオ市長やカブラル・リオ州知事らも出席。
治安に課題が残るが、新たな取り組みで成果を上げているとの指摘に、
州知事は、「評価は非常に前向きだ。
われわれが築きつつある実績に、IOCは信頼を置いている」

パエス市長も、インフラや輸送面での問題も解決可能とし、
「報告書は大きな弾み」と楽観的な見方。

◇マドリード市長「問題解決済み」

マドリードの招致委員会は、IOCの評価報告書公表を受け、
ガジャルドン・マドリード市長は、「10月2日(のIOC総会)まで
解決できない指摘点は一つもない。
12年の五輪招致で負けたマドリードが、あきらめずに闘い続けている
姿を評価してくれたのだろう」と強気の姿勢に終始。

報告書で、「ドーピング対策の法制化に関し、不透明な面がある」と
指摘された点について、ガジャルドン市長は「既に解決済み」
スペイン政府の担当局長が、「スペイン国内の内規と国際基準が
異なる場合、国際基準が優先される」と説明。

◇「1番でタッチ」シカゴ招致委会長

IOCの評価報告書公表を受け、シカゴ招致委員会のライアン会長は、
「ビジョンや計画が評価されて満足。
われわれが勝利することには大きな価値がある」と、
20年ぶりとなる米国開催に向けての意気込み。

報告書で懸念された財政保証について、
「シカゴ市の強固な財政基盤によって支えられている。心配はない」と力説。
課題とされた通勤、通学時間帯の交通にも、
電車輸送の安定性を強調、バスの運行を増やすなどして万全を期す。

開催都市を決定する10月2日のコペンハーゲンでの総会に、
支援を表明しているオバマ米大統領が出席するかについては、
「計画はない」と言ったものの、同会長は
「最後の最後までアイデアを練る。
10月2日、(競泳の)マイケル・フェルプスのように
他都市よりも先に、1番でタッチする」

◇スペイン各紙が東京有力伝える

スペイン各紙は、IOCの評価報告書公表を受け、
東京とリオデジャネイロが有力と伝えた。

パイス紙電子版は、「東京とリオがリード」との見出しで報道。
東京は、1964年の五輪開催経験やコンパクトな計画、
財政保証などが評価され、リオは国民の高い支持率や財政基盤、
南米初開催を訴え優位とした。

ABC紙電子版は、東京が1位で以下リオ、シカゴ、マドリードと順位。
各紙ともマドリードは、スペインのドーピング規制を疑問視した
指摘などがマイナスとした。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/03/20090903dde035050033000c.html

2009年9月5日土曜日

NIE20年(5)先駆者の経験次代へ

(読売 8月25日)

NIE(新聞活用学習)の先駆けとなった先生たちは
今、どうしているのだろうか。

新聞の社説のコピーを手に、生徒らが頭を悩ませていた。
東京都武蔵村山市立第二中学校で、都議選を取り上げた
新聞2紙の社説を読み比べる授業が、2年生のクラスで行われた。
「新聞によって書き方が違う。よく読んで理解して」と、
熊谷浩教諭(26)が訴えた。

教室で授業を視察していたのは、持田浩志教育長(58)。
20年前、NIEのパイロット計画に参加した一人。

当時は、東久留米市の小学校教師。
新聞を授業で使う教師は少なかった。
同僚と相談しながら、算数で相撲の星取表を使った
勝率計算をしたり、新聞広告を使って地理を学習したりしてきた。

教育長として、今もNIEに携わる。
来春、同中を隣接の小学校と一緒にして
小中一貫校に衣替えするが、市教委では9年間の基本カリキュラムに
「NIE・新聞づくり」を位置づけ。
「興味のある記事をスクラップする」(3、4年)、
「新聞各社の記事を読み比べる」(5~7年)などと、
学年ごとに目標を定めている。

授業に新聞を使う教師は多いが、いずれも個人の裁量で、
熱心な教師が別の学校に異動すれば、下火になる傾向。
市教委が位置づけることで、組織的に取り組め、
他校への広がりも期待できる。全国でも珍しい事例。

教師時代、児童がごみ問題の記事に関心を持ち、
自主的にクリーンキャンペーンに参加したことがある。
「NIEで、子どもたちが社会に主体的にかかわるようになる。
新聞は、社会の入り口。
そこに早く接することができるようになれば」

「紙面の作り方が全然違う。比べるだけでも勉強になる」
東京都豊島区立千川中学校で、小林豊茂校長(48)が教師らに、
阪神大震災の際の新聞各紙を見せながら説明。

同中は、今年度にNIE実践校の指定を受け、10月からスタート。
パイロット計画に参加した小林校長が、
自身の経験が少しでも役立てばと、教師の心構えや
目指す子ども像などを教師らに伝えた。

20年前、江戸川区の中学校教師だった。
ゲーム感覚で文字に慣れさせるため、新聞から「人偏」のつく
漢字を探させたり、記事の中からできることを探ろうと、
環境問題の記事を集め、生徒会でアルミ缶を収集して
リサイクル運動につなげたりしてきた。

今は、校長として生徒や教師のサポート役。
新聞を読みやすい台を作るなど環境整備をしたり、
自身の経験を教師に伝えたりしている。
ゲストティーチャーとして授業に入ることも検討中。
小林校長は、「新聞は生涯学習の教材。
新聞に親しむ習慣をつけるのは学校の責務。
新聞嫌いにならないよう、焦らずに成果が出るようにしたい」

先輩教師の経験や思いが、後輩や子どもたちへと引き継がれる。

◆パイロット計画

1989年9月、教育界と新聞界が協力し、NIEの効果や
注意すべきことを調べるため、一定期間、毎日学校に新聞を提供、
授業などで活用。
東京の小学校1校、中学校2校で始まり、持田、小林両氏も参加。
最終年度の95年度、全国の112校に拡大、分析結果をまとめた。
現在は、NIE実践指定校として全国で536校が取り組んでいる。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090825-OYT8T00315.htm

テニス資料館:設立へ基金 宮城黎子さん記念、歴史の殿堂目指し

(毎日 8月29日)

日本のテニスの歴史的な資料やグッズなどを収集し、
常設のテニス資料館を設立しようと、
日本テニス協会(JTA)が今年4月、
「宮城黎子記念・JTAテニスミュージアム基金」を創設。

5年後をめどに、資料保管・閲覧室の設置、
2000万円の募金集めなどを目標。

基金を運営する「JTAテニスミュージアム委員会」(小田晶子委員長)は、
昨年6月に86歳で死去した全日本選手権女子シングルス10回優勝の
宮城黎子さんを初代委員長に02年に発足、
資料収集・展示活動をしてきた。

03年から毎年秋のジャパンオープンの期間中、
会場の東京・有明コロシアム内に、日本の名選手の遺品などを
展示した「テニスミュージアム」を開設。

有明テニス・マネージメントチーム(日本テニス事業協会)と提携、
有明テニスの森公園のクラブハウス1階に、
07年10月から展示コーナーを常設。

小田委員長は、「歴史的な資料や写真、グッズを体系立てて
展示・保管し、マスコミや研究者らの問い合わせにも
対応できるようにしたい」と基金創設の趣旨を説明。

当面の5カ年計画として、資料収集・整備や募金集めのほか、
▽資料保管・閲覧室の設置、
▽学芸員の確保--などを目指す。
有明のクラブハウスの展示コーナーでは、
4月から陳列ケースを1台から2台に増設。

1920年アントワープ五輪男子シングルスとダブルスで銀メダルの
熊谷一弥さん(故人)の使用ラケット、宮城さんの弟淳さん(77)の
55年全米選手権ダブルス優勝カップなどが飾られ、パネル展示も。
小田委員長は、「資料があれば提供、連絡してほしい」

http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/08/29/20090829dde018050054000c.html

水から生まれた奇跡の燃料「酸水素ガス」

(日経 2009-08-28)

どこにでもある水を、特殊な方法で電気分解して
水素と酸素からなる「酸水素ガス」を作り、
燃料などに使う試みが進んでいる。

ガスバーナー燃料への利用に続き、小型エンジンを動かすことに成功。
この燃料は、組成や燃焼効率などに未解明な点があり、
いっそう関心をかき立てている。

東京海洋大学海洋工学部。
伊藤雅則教授らの手で、酸水素ガスを使った初めての
エンジン作動試験が始まった。

試験には、1馬力のLPガスエンジンを使用。
タンクにためた酸水素ガスをエンジンに送り、
約1時間の連続運転に成功。

このガスには、水素と酸素がほぼ2対1の割合で含まれる。
燃焼後は水に戻り、有害な排ガスは発生しない。
面白いのは、エンジンに空気の取り込み口が不要。
ガス中の酸素が燃焼剤になるため、外の空気無しでも燃える。

伊藤教授は「潜水艇の動力源としても使えそう」
小型エンジンに続いて、乗用車エンジンを酸水素ガスで動かし、
燃焼データを集める計画。

酸水素ガスは、プラントメーカーの
日本テクノ(大政龍晋社長)が開発。
発明者である同社長の名前にちなんで、「OHMASA—GAS」と呼ぶ。

水の電気分解で得られる燃料といえば、「ブラウンガス」と呼ばれる
水素と酸素の混合ガスが古くから知られる。
超高温で燃焼する特徴があるが、爆発しやすいというネックがあり、
普及はいまひとつ。

日本テクノの酸水素ガスは、圧縮しても爆発しにくい。
厳重な漏れ対策が必要な水素ガスとも異なり、
通常のステンレス容器で200気圧を超える高圧で、
長期間貯蔵できることも確認。

日本テクノは、電気メッキ用プラントを扱っている。
大政社長は、低周波の振動・攪拌をしながらメッキをすると、
通常は電気分解で発生する大きな気泡が生じず、
水素爆発も起きないことに気が付いた。
これをヒントに、同じ方法で水を電気分解することを試みた。

こうして得られた酸水素ガスは、水素と酸素が
単純に混合しているのではなく、両者が特殊な結合をして
水分子とも異なる特殊な構造を作っている。
水素と比べ、貯蔵容器からの漏れが少ないことも説明。

高圧で貯蔵できれば、プロパンガスのようにボンベで流通させたり、
給油所のような場所でガスを供給したりするといった利用が容易。

日本テクノは、酸水素ガスの用途開発と並行して、
ガスの正体を調べる研究を進めている。
今春、特殊な装置で酸水素ガスを液化してみた。
酸素はセ氏マイナス183度、水素はマイナス253度で液化、
この気体は酸素の液化温度より3~7度高い温度で
液化することが分かった。

東京工業大学の谷岡明彦教授は、「非常に興味深い現象」
日本テクノは引き続き、ガスの組成などの解析を進めている。

大分県佐伯市にある共栄船渠(山本健二社長)では、
日本テクノの酸水素ガスをガスバーナー燃料に使い、
鉄板を切断する作業に使っている。
「通常のバーナーと比べて切断面がきれい」(山本社長)。

酸水素ガスを、燃料電池で水素燃料の代わりに使えば、
発電効率が向上することも確認。
ガスの燃焼によって発生する発熱量は、もともとの電気分解に使った
エネルギーの2倍程度に達する。
投入した電力以上の熱量が得られるヒートポンプ給湯機のような
効果が期待できる可能性。

未解明の部分が多い酸水素ガスだが、
それだけに、大きな可能性を秘める。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/techno/tec090827.html

ミドリムシ:火発の排ガスで培養 温暖化対策に新技術

(毎日 8月30日)

動物と植物の中間的性質を持つ単細胞生物「ミドリムシ」を、
多量のCO2を含む火力発電所の排ガスを使って培養することに、
バイオベンチャー企業「ユーグレナ」が成功。

同社は、ミドリムシからバイオ燃料を作る技術も開発中で、
排ガスのCO2を減らし、代替燃料を作る新たな温暖化対策として注目。

ミドリムシは、体長約0・1ミリ、水田などにすむ。
光合成により、CO2を吸収する植物の性質を持ちつつ、
鞭毛という器官で動物のように動く。
光合成能力が高いのが特徴で、熱帯雨林の数十倍に。

同社は05年、沖縄県石垣市に食用可能なミドリムシの
大量培養施設を世界で初めて建設。
ミドリムシを素材にした健康補助食品やクッキーを製造、販売。

今年6月、沖縄電力金武火力発電所(沖縄県金武町)で、
煙突から出る直前の排ガスを、ミドリムシの培養槽に吹き込む実験。

排ガスは、CO2濃度が大気の400倍近い約15%。
ガスを入れた培養液は酸性になり、大半の生物は生きられないが、
ミドリムシは順調に成長。
増殖速度は、空気を通した場合の最大20倍。
排ガス中の豊富なCO2で光合成をし、増殖した。

ミドリムシなどの藻類は、細胞内に脂質が多く、
細胞を壊して化学処理すれば、良質なバイオディーゼル燃料に。
同社は、培養したミドリムシからバイオ燃料を作り、
発電などに利用、その排ガスで再度ミドリムシを培養--
という循環システムの開発を目指す。

出雲充社長は、「ミドリムシが、高CO2濃度のガス中でも育つと証明。
CO2削減と炭素循環型社会の実現を進めたい」

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/08/30/20090830ddm003040135000c.html

宇宙では聴覚領域鋭敏に 無重力状態に脳適応

(2009年8月28日 共同通信社)

宇宙空間のように、体が回転し天地が常に入れ替わる状態では、
頼りにならなくなった視覚の機能を補うかのように、
聴覚をつかさどる脳の領域が鋭敏になるとの研究を、
自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授らがまとめた。
ドイツの脳科学専門誌に27日までに発表。

研究チームは、「人が感覚のバランスを取りながら、
宇宙空間に適応しようとすることを示している。
宇宙の無重力状態で、人の感覚がどう変化するかを知る
手掛かりになる」

柿木教授らは、国際宇宙ステーション「きぼう」船内の
コンピューターグラフィックス(CG)画像を利用。
目の前がくるくる回る画像や、床と天井が縦方向に回転する画像を
被験者に見せ、無重力状態にいるかのような感覚を体験。

静止画像を見た場合と比較したところ、
音に反応する脳の聴覚野の反応が最大20%増大することを確認。
実際に聴力が高まるかどうかは確かめていない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/28/106541/

2009年9月4日金曜日

NIE20年(4)新聞活用 大学授業でも

(読売 8月22日)

大学も、新聞活用の学習効果に着目する。

「障害者、高齢者になったつもりで意見を書いてもらいます」
近畿医療福祉大で、精神保健学の授業に朝刊が運び込まれた。
約50人の受講生たちが新聞を選び、受け取っていく。
新聞が提供されるNIE実践指定校は本来、小中高が対象だが、
NIEの効用を知った勝田吉彰教授の働きかけで、
大学で初の指定となった。

「新聞のどの面でもいいから、障害者たちが関心を持つ記事を読み、
それについて気持ちを代弁してください」と勝田教授。
思い思いに新聞をめくる学生たち。
「不満系に限らず、喜び系、ほのぼの系、なるほど系などでも……」
学生たちは、専用A3プリントの片側に記事を張り付け、
片側のマス目にペンを走らせる。

うつの人たちが集まって悩みを話し合い、
心の均衡を取り戻したという、読売1面連載
「日本の活力 壁を越えて4」を選んだ松本久美さん(20)。
「若い人でも、うつになる人が多い。
理解してもらえると、安心した気持ちになれる。
障害者は、地域で認めあうことが大事」

読売の「人生案内」は、摂食障害の夫に嫌悪感を抱く妻の相談。
目をとめた弘田竜一さん(20)は、
「自分を振り返らず、夫の非ばかりを言う。
『あなたの意識、態度を変えた方がいい』という
海原純子さんの回答に納得」

同大では、3年になると施設で1か月実習する。
以前は、高齢者や障害者と話が合わず、
相手に気を使わせてしまう学生もいた。
勝田教授は、「福祉に携わるなら、相手の気持ちを推し量り、
代弁できる力が必要。新聞には投書欄をはじめ、
弱者らの意見が多く紹介。理解し共感できるかどうか?
新聞は教材の宝庫

心理学を担当する遠藤正雄講師も、新聞活用を始めた。
授業で学んだ理論を踏まえ、新聞記事から「人の心」について
意見をまとめさせる課題を出したりする。

横浜国立大教育人間科学部。
良きNIE実践者が出てほしい、と創設された科目「新聞と教育」が
5年目に入った。
大学教員のほか、経験豊かな小中学校教諭、元記者などを
講師に招き、学生は授業の構想、発表まで行った。

講師の一人、臼井淑子横須賀市立田戸小教諭は、
「児童が興味を持つようにし向けることが大切」と説明。
「にこにこ新聞」、「うまいもの新聞」など各自好きな題字に合わせた
記事を集めさせたり、子どもたちが関心を持つニュース記事をもとに
質問するクイズ大会などの指導案を紹介。

社会人から編入した村上一仁さん(30)は、
「新聞をどう活用するのか想像できなかったが、
いろいろな方法が分かって参考に」
担当の高木まさき教授は、「受講生の多くが、中教審の求める
『言語力』や『社会力』を高めるのに、自分にも役立ったと答えている」
情報を選び、集め、伝える力を育てるNIE。
その手法を、大学も取り入れている。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090822-OYT8T00270.htm

真央とヨナ:バンクーバー五輪に向けて/上 「新技」と「精度」異なるプラン

(毎日 9月2日)

開幕まであと半年を切った、2010年バンクーバー冬季五輪。
最大の注目は、フィギュアスケート08年世界女王の
浅田真央(中京大)と、昨季世界女王の金妍児(キム・ヨナ、韓国)
による「ライバル対決」

昨季はショートプログラム(SP)、フリーの合計得点で
「200点超え」を達成。
今月中にはそろって19歳。
本格的なシーズン開幕を前に、2人の五輪への取り組みを追った。

8月11日、愛知・中京大アイスアリーナであった浅田の公開練習。
連続ジャンプを得意の3回転フリップ-3回転ループ以外の、
さまざまな組み合わせで披露。

浅田は、「プログラムに入っていない(連続)ジャンプも練習。
自分のジャンプを増やせば、余裕も出てくる」と狙いを説明。
タチアナ・タラソワコーチは、トリプルアクセル(3回転半)
-3回転トーループという女子初の大技に取り組んでいる。

浅田が大技を開発中--。
このニュースは、韓国でも関心を集めた。
2日後、ソウル市内のホテルで翌日のアイスショーに向けて
会見したキムは、その件について質問されると、
「私は自分のやることに集中している」と無関心。

キムに、トリプルアクセルはなく、ループが苦手。
浅田に比べ、跳べるジャンプは限られる。
キムを指導するブライアン・オーサーコーチは、
ヨナは、自然体で戦える選手。
私のゲームプランは、技術的にも芸術的にも、照準を合わせるのは
マオや他の選手ではなく、ヨナ自身が自分の演技に集中すること」

昨季は、3回転フリップ-3回転トーループの加点が低く、
最初をルッツに変える案もあるらしいが、
従来から演技構成を大きく変えることはない。

五輪に向け、新技開発に積極的な浅田と、
従来の技の精度を高めるキム。
浅田のフリーの新プログラムは、ラフマニノフの前奏曲「鐘」で、
「すごく力強い曲。見せ場もあるので、
ジャッジにアピールするところを踏まえて練習している」と意気込む。

キムも、新SPは映画「007」シリーズメドレーと新機軸を打ち出した。
「新しい挑戦的なものなので不安はあるが、うまくできると思う」
同14日のアイスショーでは、昨季SPのサンサーンス作曲
「死の舞踏」を演技。
朝鮮日報の成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者は、
「今も『死の舞踏』を練習しているようだ。
『007』が合わなかったら、『死の舞踏』に戻すのでは」

http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/09/02/20090902ddm035050110000c.html

世界ジオパーク認定の意義

(サイエンスポータル 2009年8月25日)

洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が、
世界ジオパークに認定されたニュースに、
一番喜んでいるのは地学の教師、研究者たち。

イタリア・ポンペイといえば、ベスビオ火山の噴火(79年)で、
一瞬のうちに火山灰の下に埋まってしまった町。
噴火で埋まった家の真下に、さらにその前の噴火で埋まった家の跡が。
そんな場所も近くに発掘されていたから、
たぶん今でも目にすることができる。

この地域一帯が、ベスビオ火山の噴火で壊滅ないし壊滅的被害を
受けたのは一度ではない。
火山の活動は、人間の生活や歴史の時間軸とはまるで異なり、
そのエネルギーはとてつもない。

雲仙普賢岳の噴火(1944~45年)でも、火砕流の下に家が
すっかり埋まる被害が出た。
その跡を見た時、これは片付けてしまわず、
ポンペイのように遺跡として残すべきではないか。

島原半島を含む3カ所が世界ジオパークに認定されたことを、
一番喜んでいるのは地学の教師や研究者ではないか。

理科教育軽視、理科離れが叫ばれているが、
かつて高校教育で同等の扱いをされていた「物理」、「化学」、「生物」、
「地学」4教科のうち、特に地学の地盤沈下は著しい。

物理と化学が、日本の製造業重視の機運にも乗って、
そこそこ大事にされてきた。
地学同様、生物も戦後生物化学の勃興によって、
伝統的な生物学である分類学が大学の講座からなくなるなどの
危機に立たされた。

地学の場合は、もっと変化が激しい。
明治時代、最初につくられた国立研究所が地質調査所だった事実から、
地学、地質学者の地位は元々、高かった。
これは、太平洋戦争中も同様。

経済の高度成長期、安価な原料を海外から大量に輸入する傾向が
強まり、国内での鉱産物生産の必要性は低下、
学校教育における地学も軽視されるようになった。

生物学(者)の場合、自然保護運動や環境問題に取り組むことで、
社会的要請にこたえ、地盤沈下を食い止めてきたのに対し、
地質学者は、「資源中心の学問体系を変えようとしなかった。
自己変革を怠り、社会から遊離して象牙の塔に閉じこもった」
という指摘。

地球環境が、人類の直面する最も大きな課題の一つで、
この解決のためには物理、化学、生物と並び地学の役割は大きい。

「地学研究者の層はますます薄くなっており、
特に野外で調査にあたる地質学者や地形学者は、
後継者を育てることすら難しくなっている」
という現実との落差をどうするのか?
とにかくさまざまな手を尽くさない限り、
地学軽視の傾向は変えようがない。

洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が、
世界ジオパークに認定されたことは、こうした現状を変える
一つのきっかけになり得るのでは。

http://scienceportal.jp/news/review/0908/0908251.html

日の丸省エネ技術「世界一」の呪縛(住環境計画研究所所長 中上英俊)

(日経 2009-08-24)

ドイツで開かれた世界陸上選手権。
陸上100メートル走で、ジャマイカのボルト選手が
驚異的な世界新記録で優勝。
予選での流したような走りで、日本のエースの記録を超えていた。
どう見てもあの体形、体力とわが大和男子では、
並大抵のことでは勝てそうにない。

世界一とは何だろう、と改めて考えてみた。
わが国の省エネ技術は世界一、最近までは太陽電池の普及も
世界一等々の記事や論評を見るたびに、誇らしく思っていたが、
ここ数年このような表現にかげりが。
太陽電池の普及はドイツに追い越され、
太陽熱の温水器に至っては中国の足元にも及ばない。

ドイツに抜かれるのは、何となくシャクのような気もするが、
中国となると、ま、仕方ないかと思ってしまう。
わが国の10倍の人口がいる国なのだ。
物量比較では、何かにつけて中国やインドといった人口大国が
どんどん上位に連なってくる。
深く考えなくとも、至極当たり前のこと。
CO2排出量も、そろそろ中国が世界一の排出国に転じる。

省エネ技術は、わが国が世界のトップレベルにあることは間違いない。
世界を引っ張っていく役割はありそう。
何でもかんでも世界をリードすることが、わが国の役割なのだろうか?
冷静に、分相応に考えて行動することに、
しっかりと軸足を据えることを考えてはどうだろうか?

「アフター京都議定書」に向けての次なる目標設定での議論もそう。
2050年に向けての環境相の構想が、8月14日付で公表。
中身について、詰めが甘いところがあるが、
40年先なら、80%の温室効果ガス削減は不可能ではない。
そのシナリオが、現在の技術に拘泥しすぎている。

2020年となると、話は違ってくる。時間がない。
分不相応な数値目標を掲げると、自らの存在を危うくさせかねない。
数値目標設定に際し、「わが国が温暖化防止に向けて、
世界のリーダーシップをとるには・・・」といった表現。
何もリーダーシップをとることを目標にしなくても。

日本の1家庭当たりのエネルギー消費量は、
欧米の2分の1~3分の1。
数字横並び的な目標値の設定に、私は疑問。
横並びでないと、世界のリーダーシップがとれないなら、
とれないでよいではないか。
とれないと困るのならば、その理由が聞いてみたい。

決してわが国は、エネルギー浪費的な国ではない。
省エネルギー、脱二酸化炭素へ向けて速度を増していけばいい。
身の丈に合わせて行動することを恥じることはない。

わが国で生まれた柔道は、「柔よく剛を制す」とされ、
体は小さいが大男を投げ飛ばすことが尊ばれた。
これとて同じ日本人という体格の中での話。
今やオリンピック種目にまでなったわが国の国技は、
身の丈に合わせて体重別に技を競うスポ−ツとなった。
世界陸上選手権を見ていて、そんなことが妙に気になった。

◆なかがみ・ひでとし

1973年(昭48年)東大大学院工学系研究科修了、
住環境計画研究所を創設し所長。
慶大システムデザイン・マネジメント研究科教授、
経済産業省の総合資源エネルギー調査会委員なども務める。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/tanso/tan090821.html

有機化合物「ファトスタチン」にメタボ阻止効果 京大教授ら解明

(2009年8月28日 毎日新聞社)

京都大物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)の
上杉志成教授らの研究グループが、
有機化合物「ファトスタチン」に、細胞内での脂肪の合成を
阻止する働きがあることを発見。

将来的には、糖尿病薬の開発や内臓脂肪症候群
(メタボリックシンドローム)の治療に役立つことが期待。
27日、米科学誌「ケミストリー・アンド・バイオロジー」電子版に掲載。

上杉教授らは、ファトスタチンが体内の脂肪量を感知する
たんぱく質「SCAP」と結合し、脂肪合成を指令する
たんぱく質の活性化を抑えることを解明。

突然変異で、食欲調節機能をなくしたマウスに
ファトスタチンを投与し、過食による肥満や糖尿、脂肪肝が
抑制されることを確認。

コレステロールの合成を抑える薬として実用化されている
「スタチン」が、脂肪合成に必要な酵素の働きを抑えるのに対し、
ファトスタチンは脂肪合成の指令を出すたんぱく質そのものの
働きを阻害するのが特徴。

上杉教授は、「安全性を確かめる必要があるが、
実用薬の開発も期待できる」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/28/106623/

2009年9月3日木曜日

インタビュー・環境戦略を語る:ビックカメラ・宮嶋宏幸社長

(毎日 8月24日)

政府のエコポイント制度が追い風となり、
省エネ家電の普及が本格化。
家電業界で、ビックカメラは昨年、環境省から
「エコ・ファースト企業」第1号に認定、環境対策に熱心に取り組んでいる。
同社の宮嶋宏幸社長に、具体的な取り組みを聞いた。

--家電量販店は以前、派手な電飾で多くの電力を消費。

◆私が入社した80年代前半、1店舗の外壁の装飾に
1万2000個の電球を使うなど、省エネの意識がなかった。
現在は順次、長寿命で消費電力が少ないLEDに切り替え。
点灯時刻も、日没時刻を参考に、月ごとに設定を変えている。
店内照明は、消費電力の少ない「Hf蛍光灯」の導入を始めた。

--環境を意識し始めたのはいつごろ?

◆01年、家電リサイクル法がきっかけ。
電機メーカーなどから出資を受け、リサイクル会社を設立、
05年に廃棄家電の回収、解体、仕分けを行い、
資源として再利用する体制が整った。
06年、中古パソコン販売を主力とするソフマップを子会社化し、
リユース(再利用)を強化。
新品の販売から回収、再販売、再資源化まで手がける。

--「エコ・ファースト企業」に認定され1年。

◆業界のトップランナーとして、地球温暖化防止に取り組むことを
環境相に約束した。
具体的には、カラフルな買い物袋をやめ、光沢のない
無漂白の再生紙を使った紙袋に切り替えた。
薄型テレビ、冷蔵庫、照明器具などの約30%は常時電源を切り、
客の要望があった時につける「エコ展示」も始めた。
見栄えが悪くなり、売り上げが落ちるとの懸念もあったが、
実際には落ちず、客からはお褒めの言葉をいただいている。

--消費者の環境意識を高める取り組みも。

◆当社は、政府のエコポイント制度が始まる1年以上前、
省エネ性能が高い製品を購入すると、ポイント還元率をアップさせる
キャンペーンを実施。
昨年から、プロ野球球団やJリーグのチームと組み、
試合会場で携帯電話の回収を呼びかけている。
京都店では、京都大が開発した電気自動車を展示するイベントを展開。
07年、10年までにCO2排出量を06年比で4%削減する目標を立て、
08年度だけで10・26%削減できた。

--今後、取り組みたいことは?

◆「エコ・ファースト企業」には、日産自動車やキリンビール、ユニーなど、
当社を含め25社が認定。
業界の垣根を越えて、共同の取り組みができないか模索。
省資源の観点から、取扱説明書の薄型化や廃止を
メーカーに働きかけたい。
==============
◇みやじま・ひろゆき

法政大文卒。84年ビックカメラ入社。
渋谷東口店長、営業部長兼池袋本店長、人事部長、営業本部長、
専務兼商品本部長などを経て05年から現職。
長野県出身。49歳。

http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2009/08/20090824ddm008020015000c.html

エコで勝負:大塚製薬 ポカリスエット・エコボトル

(毎日 8月24日)

大塚製薬は、清涼飲料水「ポカリスエット」で、
容器のペットボトルを30%(12グラム)軽くした
「エコボトル900ミリリットル」を今月発売。

ボトルの重さは、従来品の41gから29gへと軽量化。
年間約2300万本の販売を見込んでおり、
樹脂の使用量を年間約276トン減らし、
CO2排出量を年間約882トン削減できる。

希望小売価格は、1本200円(税込み)。
形状は、従来品の角形から丸形に変え、
中央にくびれをつけることで、「女性が片手で持てる形」を目指した。
ボトルの厚みは、約58%(0・26ミリ)減らし、よりつぶしやすくした。

07年、ボトルの重さを27gから18gに軽量化した
ポカリスエットの「エコボトル500ミリリットル」を発売。
同社の調査によると、エコボトルの認知度は
07年の8%から08年には34%に向上。
同社は、「認知度が高まることでブランド価値が増し、
より飲んでもらいやすくなる」と期待。

http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2009/08/20090824ddm008020017000c.html

EVがもたらすもう1つのクルマ革命

(日経 2009-09-01)

新しいクルマの形として、電気自動車(EV)に
異様といえるほどの注目。

ハイブリッド車を超える「次世代車の本命」とみて、
開発を本格化させている自動車メーカーもある。
いつごろ電気自動車が主流になるのか?
米マサチューセッツ工科大学の調査結果によると、
20年には世界での販台数の10%を占める。

金融危機以来落ち込んでいた自動車の販売が、
やや持ち直しているとはいえ、先進国で販売台数が
以前と同じ水準にまで戻るとは考えにくい。

長期的な傾向として、ユーザーは自動車を単なる移動手段と
考えるようになり、所有したり使ったりすることでの「楽しさ」を
感じにくくなっている。
デザイン性があまりアピールしなくなり、燃費の良さ、
安全性といった基本性能が重視。

安全に走ることができればどれでもよい、なるべく安い方がいい、
という購買行動に。
メーカーから見ると、ガソリン車は個性を出しにくい、
差異化の難しい商品になっている。
ハイブリッド車が売れている理由は、ガソリン代が安い上、
環境にやさしいという個性が際立っているため。

この視点で電気自動車を考えると、いろいろな可能性が見えてくる。
ハイブリッド車よりも環境にやさしい、という現在の延長で
考えられることだけではない。
多様な個性を持ったクルマを、設計者の考え方次第で
生み出せるようになるのでは、という期待。

電気自動車ではモーター、2次電池、インバーターといった機器を搭載、
ケーブルで接続すれば動くシステムになる。
どのユニットをどこに置くかは自由で、現在のガソリン車のような
厳しい制約はないため、アイデア次第でさまざまな自動車を
生み出せる可能性がある。

日産自動車のコンセプトカー「PIVO2」。
四輪すべてにモータを組み込み(インホイールモーター)、
インバーターも車輪ごとに組み込み、
四輪独立に向きなどを変えられる。
四輪を90度横にして駆動すれば、カニのように横ばいができ、
縦列駐車が非常に楽にできる。
左右の車輪を互いに逆に駆動することで、
車体を移動させずに方向だけを変える、
戦車のような超信地旋回さえ可能。

米ゼネラル・モーターズ(GM)と米セグウェイは共同で、
電動二輪車「セグウェイPT」をベースに、車幅を広げて
2人分のシートを載せたクルマを開発。
最高速度は時速56キロメートルで、充電1回当たりの
航続距離は40~56キロメートル。
自動車メーカーが考える電気自動車とは大きく懸け離れているが、
電気自動車の時代になると、こうした小型でユニークな車両が
たくさん生まれる可能性がある。

まだ2次電池のコスト低減が十分ではなく、
航続距離の少ないことが、電気自動車の最大の弱点。
それを弱点ではなく特徴ととらえれば、
近所に買いものに出かけたり、駅や学校までの送り迎えを
するためのクルマ、という新たな分野が見えてくる。
非常に小型だから、自宅でも出先でも駐車スペースを抑えられる。
普段はクルマをあまり使わないが、
雨が降ったときの送り迎えには必要、といった用途にはぴったり向く。
遠出をするときは、あらかじめ予定が分かるから、
レンタカーでガソリン車を借りてもよい。

電気自動車になると、エンジンやパワートレーンの部品が
大幅に減ってしまう。
部品メーカーにとっては大きな問題だが、
手をこまぬいているわけにはいかない。
変速機と車輪をつなぐドライブシャフト・アセンブリーなどを
現在生産しているNTNは、インホイールモーターに
荷重センサーを組み合わせ、制動機能も付加した
「インテリジェントアクスルユニット」を開発。
走行中にユニットが受ける接地荷重とコーナリング力に応じて、
モーターのトルクや回転数を調整したり、ブレーキを利かせたりする。

ガソリン車のエンジンルームなどに用いられる、耐熱性の高い
エンジニアリング・プラスチック(エンプラ)も、
電気自動車になると使用量が減ると、一般にはみられている。
より軽量化を求められる電気自動車では、
これまで汎用的なプラスチックを使っていた部分にも、
強度の高いエンプラを使う必要が出てくる、とエンプラメーカー。

電気自動車の登場・普及で見込まれるクルマの大きな変化は、
新たな価値を提供できるチャンス。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/mono/mon090831.html

日本栄養士会 「栄養ケア・ステーション」先行モデル整備へ

(2009年8月28日 Japan Medicine(じほう))

日本栄養士会(中村丁次会長)は、2008年度から
全国47の都道府県栄養士会に設置してきた
「栄養ケア・ステーション(CS)」の中から、
効果的で効率的な栄養支援を行うモデルCSを選定。

市町村レベルでもCSを整備し、地域や医療機関から求められる
栄養管理・指導(特定保健指導含む)を提供する受け皿としたい。

08年度に始まった特定健診・保健指導制度の中で、
管理栄養士の位置付けが明確化されたことを受け、
特定保健指導を含む地域や医療機関からの栄養管理・指導に
対する受け皿として、日本栄養士会では
全国47都道府県に栄養ケア・ステーションを設置。

将来的には、実際の活動拠点となる市町村レベルにもCSを設置、
医療機関や市町村との契約主体とするとともに、
介護者・患者を含む住民に対する栄養支援拠点としたい考え。

日本栄養士会では、国から委託された
保健指導・食育活動拠点整備事業として、
47都道府県のCSの中から10カ所程度を、
全国を主導するCSとして選び、先行的に整備を進める方針。

全国展開されたものの、医療機関との連携に力を入れている
CSもあれば、介護分野に重点をおくCSもある。
活動規模や取り組み内容は、CSごとにバラツキがあるため、
今後の市町村レベルでの展開に向けて、
効果的で効率的な栄養支援を行うための方法を確立。

今後の構想について、迫和子常務理事は、
「訪問看護ステーションのように、医療機関が多いところに設置し、
住民や地域に向けた栄養支援ができるようにしたい」

モデルとなる10カ所については現在調整中で、
年内にはモデルCSの特徴や取り組みなどの途中経過を示し、
年度内に報告をまとめる。

◆特定保健指導が求める個別指導

日本人のライフスタイルの多様化に伴って、医療同様に、
栄養指導にも個別的なアプローチが求められるようになった。
従来の集団的なアプローチでは、「制限の指導」に陥りやすい。
今も、医師や保健師の指導には制限中心の指導が多い。

40代に、コレステロールが高いために卵の摂取を制限された人が、
70代となり、低体重・低栄養になっても制限を守っていることがある。
「食事制限は、ある意味簡単。
年齢や状態によって、指導内容は変わるべきであるのに、
その後も制限がマイナス要素として残ってしまうことがある」

特定保健指導や高齢者の介護予防をはじめ、
十分なアセスメントに基づいて、行動変容を促すための
個別的な指導が求められる。

管理栄養士は、医師や保健師と共に、特定保健指導の
実施者として位置付け。
日本栄養士会では、各都道府県栄養士会と共に、研修事業を行い、
約1万5000人の管理栄養士・栄養士が研修を修了。

◆エビデンスベースドの食事療法

食事療法は、生活習慣病の治療にとって、薬物療法や運動療法と
同様に重視されるべき治療法だが、食事内容と治療成績との関連を
示すエビデンスが乏しいことや、診療報酬上のインセンティブが
低いことなどから軽視されがち。

日本栄養士会は、CKD(慢性腎臓病)の重症化予防に向けた
国の戦略研究FROM-Jに協力し、
<1>食事療法の有効性(アカデミックエビデンス)
<2>効果的な医療システムの有効性(メディカルエビデンス)
<3>管理栄養士活用の有用性(プロフェッショナルエビデンス)
の確立を目指している。

昨年10月からの介入に先立ち、全国のCSで研究方法の確認が
行われ、栄養指導の標準化を図った。
「CKDや糖尿病への対策が急がれる中、
短時間で成果が上がることを期待したい」(迫常務理事)

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/28/106594/

低酸素で作製効率アップ 京大、iPS細胞で

(2009年8月28日 共同通信社)

通常より酸素濃度が低い環境で培養すると、
人とマウスの新型万能細胞「iPS細胞」の作製効率が
大幅に向上することを、京都大の山中伸弥教授らが突き止め、
27日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表。

さまざまな組織に分化するiPS細胞は、
新薬開発や難病治療への応用が研究されているが、
作製効率が低いのが課題。
安全で効率の良い作製手法の確立に、将来役立つと期待。

山中教授らは、培養容器中の酸素濃度を変えて実験。
人の皮膚細胞を用いた場合、通常の21%の濃度で培養した結果と
比べ、5%と低い濃度ではiPS細胞の作製効率が最大4倍に高まった。
さらに低濃度の1%では逆効果で、一部の細胞が死滅。

マウスの場合も5%が最も好条件で、作製手法や培養期間を
変えることで、効率を最大20倍に高めることができた。

チームは、「がん化の心配が少ない作製手法と低酸素培養を
組み合わせることで、より高品質なiPS細胞ができるかもしれない」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/28/106542/

2009年9月2日水曜日

スポーツ21世紀:新しい波/316 剣道/3止

(毎日 8月29日)

剣道を武道として国際的に普及するため、
全日本剣道連盟が近年力を入れているのが、審判員の強化。

全剣連常任理事の村上済審判委員長は、
「審判が良くなれば、剣道の質も是正できる」と
審判の正しい判断と、選手のレベルの向上は表裏一体。

竹刀が打突部位に当たっただけで一本と判断されたり、
つばぜり合いで時間稼ぎをするようなことが見過ごされれば、
選手の力も向上せず、試合の質も落ちる。

世界選手権では、日本人以外も審判を務める。
主審1人、副審2人の3人が選手を区別する赤と白の旗を持ち、
技が決まった時に上げる。
レベルの高い試合を経験している日本の審判に比べれば、
審判としての目が劣る場合も。

過去の大会では、他の審判につられて旗を上げたり、
日本人選手の速い竹刀さばきに目が追いつかず、
一本を見逃すこともあった。
ある日本の選手は、「きわどい技を出した時、
反対の旗が上がるのではという不安もあった」

97年の第10回世界選手権から、審判講習会が始まった。
米国、欧州、アジアの三つのゾーンに分かれ、
各ゾーンに全剣連が指導員を派遣。
ブラジルで世界選手権(28~30日)が開かれる今年は、
5月に千葉・成田で14カ国・地域の審判36人を集めて講習会を開催。

模擬試合で、旗の上げ方や審判の立ち位置などの基本的な動作や、
旗を上げるタイミングを見極める。
3人の判断が分かれた場合、その理由を審判に問い、
他の審判員を含めて話し合う。

審判泣かせは、「グレーゾーン」と言われるケース。
竹刀が打突部位に当たっても、試合の流れや打った時の体勢などで、
有効打突として判断できるかどうか変わる。

村上委員長は、「3人が気持ちを合わせることが必要。
判断が分かれれば、選手に不安感を与える。
各審判が確信を持って旗を上げられるようにしなければいけない」と、
強化の必要性を訴える。

日本の審判の一人は、「審判によって、勝敗に影響を及ぼすことも
あったが、徐々に講習会の成果が出て、
武道としての剣道に戻ってきている。
今大会は、良い試合になると思う」

26日、ブラジルで講習会を行い、審判も最後の仕上げをして
世界選手権に臨んでいる。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/08/29/20090829ddm035050160000c.html

時差ボケ解消?体内時計を遅らす物質を発見

(2009年9月1日 読売新聞)

生物の基本的な機能を、約24時間の周期で調整する
「体内時計」を遅らせる物質を、
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの
上田泰己チームリーダーらが見つけた。

時差ボケや睡眠障害の治療薬の研究につながる成果として注目。
米科学アカデミー紀要電子版に掲載。

上田さんらは、人間の腫瘍などから採った細胞を培養し、
約1200種類の化合物を加えて反応を観察。
10種類の化合物に体内時計の周期を大きく遅らせる効果がある。

うち9種類は、時計遺伝子と深くかかわっている酵素の働きを妨げ、
周期を最大で2倍の48時間まで遅らせた。
温度を大きく下げても、安定して周期を保つ働きをすることも確認。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/1/106798/

ナノ粒子、がん狙い撃ち…慈恵医大グループが開発

(2009年8月24日 読売新聞)

磁石にくっつく超微細な磁性ナノ粒子を使って、
がん細胞を集中攻撃する手法を、
慈恵医大の並木禎尚講師らのグループが開発。

患部近くに磁石を埋め込み、粒子を引き寄せるため、
正常細胞が攻撃を受けにくくなる。
副作用の少ない治療に結びつくと期待。
科学誌ネイチャーナノテクノロジーに発表。

がん細胞は、新しい血管を作って、酸素や栄養分を
取り込みながら増殖を繰り返す。

並木講師らは、脂質で表面を覆った磁性ナノ粒子に、
血管を新たに作る遺伝子の働きを抑える核酸医薬を結合。

磁石を埋め込んだ胃がんのマウスの静脈に、
磁性ナノ粒子を注射したところ、粒子は血液の流れに乗って
がんの患部に集中。

ナノ粒子から放出された核酸医薬により、
がん細胞の増殖が抑えられた。
これまで副作用も見られない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/24/106246/

免疫異常起こす細胞発見 HAMの治療法開発期待

(2009年8月24日 共同通信社)

成人T細胞白血病ウイルス(HTLV1)が原因で発症し、
歩行障害などが出る免疫異常疾患の脊髄症(HAM)について、
免疫異常を引き起こす特定の感染細胞を、
山野嘉久・聖マリアンナ医大准教授(神経免疫学)らが発見、
「THAM細胞」と命名、
米科学誌プロスワン(電子版)に発表(5日付)。

山野准教授は、「HTLV1が感染する細胞の中でも、
THAMだけを破壊する治療法を開発できれば、
少ない副作用で病状を改善できるはずだ」

THAM細胞は、リンパ球の一種であるT細胞のうち、
CCR4というタンパク質を持つ特定の種類が
ウイルス感染によって変化したもの。

本来は出さない炎症性の物質インターフェロン・ガンマを放出、
脊髄損傷につながっている。

HAMは、免疫系が過剰に働いて自分の脊髄を傷つけてしまう
自己免疫疾患の一種と考えられ、根本的な治療法は確立されず、
国が研究を後押しする難治性疾患に指定。

HTLV1は、主に母乳を通じて母子感染、
全国に推計約108万人の感染者。
数十年の潜伏期間を経て、3~5%が成人T細胞白血病を発症、
患者団体によると、HAMの患者は全国に約1500人いる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/24/106241/

2009年9月1日火曜日

政権交代:東京五輪招致、どうなる財政保証

(毎日 8月31日)

民主党中心の政権が誕生することを受け、
スポーツ界にも波紋が広がった。

16年夏季五輪開催を目指す東京都の石原慎太郎知事は、
招致活動への影響について、「ないと思う。本質的に変わりはない」

民主党を含む超党派のオリンピック日本招致推進議員連盟が
結成されてはいるが、東京都議会の民主は
新設の五輪メーンスタジアムが過大投資になる恐れがあるとし、
見直しを求めてきた。

民主党は、国会の招致決議に政府の財政保証を盛り込むことにも
抵抗し、麻生太郎首相のサイン入り財政保証書が発行された経緯。

マニフェストでも、自民党が
「2016年東京オリンピック・パラリンピックを国を挙げて招致する」と
明記しているのに対し、民主党は五輪招致に触れていない。

IOCが開催都市決定の際、最も重視する条件の一つが、
財政保証を含めた国家レベルの支援。
民主党中心の政府が、五輪招致で日本がアピールする
財政保証を受け入れるか注目。

JOCの竹田恒和会長らは、4月に民主党の鳩山由紀夫代表を
訪ねて理解を求めたが、市原則之専務理事は、
「しっかり説明していく責任がある」と民主党に理解を求める考え。

自民党が、「『スポーツ基本法』を制定し、スポーツ庁を創設する」と
マニフェストに盛り込んだのに対し、
民主党はスポーツについて言及しなかった。
民主党も、政策集に基本法制定や地域に根ざした
スポーツの確立などを盛り込んでいる。

日本体育協会の岡崎助一専務理事は、
「国際競技力の向上と、スポーツ振興のバランスが大切」
議席を守った元首相の森喜朗日本体育協会会長について、
「政権与党とのパイプ役を果たしてほしい。
これまで通りの尽力を期待している」

政権交代の影響について、「誰が文部科学省トップになるかにもよる。
見当もつかない状況」(岡崎専務理事)と手探りの状況。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090901k0000m050113000c.html

三陸の恵み、駅名でPR 釜石で三鉄が看板除幕

(岩手日報 8月28日)

三陸鉄道(山口和彦社長)が募集していた
駅の命名権(ネーミングライツ)で、釜石駅が
「南部さけコンドロイチン釜石駅」に決まり、看板の除幕式が行われた。

スポンサーは、水産加工業丸辰カマスイ(田代勝男会長)。
同社が、11月に発売予定の商品名が駅名として掲げられ、
関係者は「長年愛される商品になってほしい」とPR効果を期待。
除幕式には、関係者約20人が出席。

田代会長は、「たくさんの市民や観光客に広くアピールしたい」
山口社長は、「駅名が地域や全国に発信され、地域水産業の
PRにつながってほしい」と、田代会長ら4人が除幕。

看板は横4メートル、縦0・9メートルの大きさ。
水色の背景に、鮮やかな赤で書かれた「コンドロイチン」の文字が目を引く。
駅名と一緒に、サケのイラストも加えられた。

同社は、サケの未利用部位を使った商品開発・販売などを展開。
サケの頭部から関節痛に効果があるとされる「コンドロイチン硫酸」
抽出に取り組み、健康食品の商品化を進めてきた。
田代会長は、「三陸由来の海洋バイオテクノロジーや
南部サケを知ってもらいたい」と命名。

契約期間は1年間で契約料は24万円(税込み)。
三陸鉄道のネーミングライツ決定は、
宮古駅、久慈駅に続いて3駅目。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090828_7

無重力でのES細胞培養、成功 薬剤など不要、安全性高まる

(2009年8月25日 毎日新聞社)

さまざまな細胞になる胚性幹細胞(ES細胞)を、無重力の状態で
培養したと、弓削類・広島大教授(細胞生物学)が発表。

重力のある地上では、培養時に足場役の細胞や培養液が
必要だが、無重力ではこれらを使う必要がない。
安全なヒトES細胞の作成に道を開き、
再生医療実用化に弾みをつけるとして注目。

ES細胞は、受精卵の内部から、細胞を取り出し培養して作る。
培養時には、他の細胞にならない状態を保ったまま増やす。
その際、マウス由来の足場役細胞を敷いた容器を使い、
ウシなどの血清を含む培養液やES細胞の分化を抑える
たんぱく質などを加える。

ES細胞を、さまざまな臓器や細胞に分化させて治療に使う際、
安全性に問題があるのではないかと指摘。

研究チームは、無重力下で細胞が分化しにくくなることに着目。
人工的にほぼ無重力状態を作る装置を使い、
マウスES細胞を培養すると、ほとんどの物質が不要。
できたES細胞の性質も通常と同じ。

弓削教授は、「細胞には重力を感知し、分化を制御する
仕組みがあるのだろう。
今後、ヒトES細胞や人工多能性幹細胞(iPS細胞)で試したい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/25/106297/

精神疾患、血液で判定 たんぱく質濃度指標に 大阪市大准教授らが確立

(2009年8月26日 毎日新聞社)

大阪市大大学院医学研究科の関山敦生・客員准教授(43)が、
兵庫医科大と共同で、うつ病や統合失調症などの精神疾患を
判定できる血液中の分子を発見、
血液検査に基づく判定法を確立。

問診や行動観察が主流だった精神科診療で、
客観的な数値指標を診断に取り入れることができる。
疾患の判定だけではなく、ストレスの強度や回復程度もわかる。
関山准教授は、日本心理学会で発表。

ストレスや感染などを受けて、生成・分泌されるたんぱく質
「サイトカイン」の血中濃度データの差異を積み上げて分析。
データをパターン化することで、心身の変調やうつ病、
統合失調症などを判定できることが分かった。

精神疾患の約8割を占めるうつ病や統合失調症について、
3000人近くのデータから疾患の判定式を作成。
別の400人の診断に用いた結果、うつ病の正診率は95%、
統合失調症は96%に達した。

精神疾患の判定だけではなく、健常者に対するストレスの
強度、疲労からの回復スピードも数値化。

80人の男女を対象に、計算作業で精神的ストレス、
エアロバイクなどで身体的ストレスを加える実験を実施。
いずれのストレスを受けたか、100%判別することに成功、
ストレスの強度を数値で評価できる方法も見つけ出した。

精神疾患とともに、サイトカインと関係の深い糖尿病、
骨粗しょう症などについて、早期発見を含めて
診断できるように研究を進めたい。
関山准教授は、「心身の健康管理のためのツールに成りうるのでは」

◇実用レベル世界初--徳野慎一・防衛医大准教授(防衛医学)の話

精神科領域での客観的診断は課題だったが、
実用レベルとしては恐らく世界最初のもの。
採血結果を基に、カウンセリングを勧めることが可能になるなど
高い利用価値がある。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)など、
他の精神疾患診療にも役立つのではないか。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/26/106450/

2009年8月31日月曜日

スポーツ21世紀:新しい波/314 剣道/1

(毎日 8月15日)

3年に1度、世界の強豪剣士が集う第14回世界剣道選手権が、
ブラジル・サンパウロで開幕。
第1回大会から、日本が不動の地位を保ち続けてきたが、
前回、男子団体で日本が初めて準決勝で米国に敗退、
国内外に大きな影響を与えた。
日本の関係者は、「勝負に対する執念が足りなかった」と総括。

各国のレベルが向上する一方、世界に普及することで、
剣道の質が変化しつつあるという指摘。
全日本剣道連盟の理事の一人は、
「剣道は武道だが、勝つことだけに執着している選手もいる」
日本は、このはざまで「武道」としての剣道を守るため、
対策に乗り出している。

剣道の国際的機運が高まったのは、1960年代。
17カ国・地域が参加して国際剣道連盟(FIK、本部・東京都)が
70年に誕生、第1回世界選手権が日本武道館で開かれた。
世界選手権に合わせて開かれる今年の総会で中国、イスラエル
などの加盟が承認、50カ国・地域に増える見込み。

日系人や日本に滞在した外国人が剣道を始めることが多かったが、
「日本の文化を学びたい」という海外の外国人も目立つ。
米国では、約4000人が全米剣道連盟に登録するなど、
競技人口が増え、ブラジル、カナダ、韓国なども実力をつけている。

東京都内の会社員、ダニエル・ヤングさん(28)は、
今大会に米国代表で出場。
母親が日本人で、米国生まれ。
祖母からもらった剣道の漫画「六三四の剣」にあこがれて、
小学4年で剣道を始めた。
高校入学と同時に来日、現在は富士ゼロックス剣道部に所属。

ニューヨークやカリフォルニアで盛んで、全米選手権もある。
日本を破った前回は、韓国に敗れて準優勝。
「前回、日本に勝ったのはたまたま。
100回に1回しか勝てないかもしれないが、その1回に懸けている。
そのために厳しい練習をしている」とヤングさんは意気込む。

来日当初は、上下関係や礼儀作法、剣道の精神論などが
全く理解できなかった。
「米国では、『正しい剣道で勝つ』という考えを意識したことはなく、
勝てばいいと思っていた。カルチャーショックを受けた」
今では、「ただ当てるだけ、パワーやスピードがあるだけでは勝てない。
剣道には、相手を尊重するなど、日本の文化が混じっている。
それを分からないと、面白くないという考えに変わってきた」
その言葉には、貪欲に剣道を学ぼうとする姿勢が浮かび上がる。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/08/15/20090815ddm035050116000c.html

大船渡を売り出せ 9月に東京タワーさんままつり

(岩手日報 8月29日)

大船渡港に水揚げされた新鮮なサンマを、
東京都の東京タワーでPRする
「三陸・大船渡東京タワーさんままつり」の実行委設立総会が開かれた。
販路拡大と知名度アップを狙ったもので、今年が初めての挑戦。

同まつりは、9月27日に開催予定。
「東京タワーで初秋を味わおう」をテーマに、
東京タワー正面玄関前特設広場で催す。

炭火焼きサンマを無料で提供、大船渡の特産品も販売。
サンマつかみ捕りゲームや先着プレゼントも実施。

サンマは、東京タワーの高さ333メートルにちなんで、3333匹用意。
同市が、全国に先駆けて24年前から始めた「さんま直送便」の受け付けも。

東京でのサンマPRは、宮古市が目黒のさんま祭りに参加するなど、
各地がしのぎを削る。

甘竹勝郎大船渡市長は、「県内1位、全国でも5位の水揚げを誇る
大船渡のサンマを一層PRしたい。
今回成功させて、継続開催にこぎ着けたい」

http://www.iwate-np.co.jp/kanko/f2009/f0908/f200908293.htm

ミトコンドリア病防止に道 卵子段階でDNA置換 米国のチーム、サルで成功

(2009年8月27日 毎日新聞社)

遺伝性の難病、「ミトコンドリア病」の原因となる
異常ミトコンドリアDNAを、卵子の段階で遺伝しないよう
置き換える技術を、米オレゴン健康科学大などの研究チームが開発、
その技術を使って、アカゲザルの子どもを誕生させることに成功。

約5000人に1人と言われる同疾患の防止につながる可能性。
26日、英科学誌「ネイチャー」(電子版)に発表。

生物の遺伝情報が書き込まれたDNAは、
染色体として細胞の核の中に存在。
核外の細胞質にある小器官「ミトコンドリア」にもDNAがあり、
この異常が心臓や脳などの機能障害を引き起こす。

チームは、ミトコンドリア病が原則として女性だけから遺伝することに着目。
アカゲザルの成熟した卵子から、核の染色体を包み込んだ
「紡錘体」を取り出し、別のメスの卵子から紡錘体を
抜いたものに入れ、融合させた。

その卵子を受精させて子宮に移植した結果、4月に双子が誕生、
その後2匹が生まれた。
4匹とも健康で、元のメスのミトコンドリアDNAは受け継いでいなかった。

同大オレゴン霊長類研究所の立花眞仁研究員は、
「人に応用するには、第三者からの卵子提供が必要になるなど
課題があるが、将来、ミトコンドリア病の遺伝を防止する
一つの選択肢となる可能性がある」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/27/106487/

2009年8月30日日曜日

挑戦のとき/14 山口大工学部准教授・星田尚司さん

(毎日 8月11日)

◆山口大工学部准教授・星田尚司さん

「比べてください。肉眼で見ても違うでしょう」
差し出された二つのシャーレは、45度で培養した2種の酵母。
片方だけ増えている。
これが星田さんの研究対象、
「クルイベロマイセス・マーキシアヌス(KM)」という耐熱性酵母。

酵母は、「発酵」の立役者。
酵母にとっては、生命活動のエネルギーを得るためだが、
人は古来、発酵を利用して酒や食品、薬などを作ってきた。
代替燃料として注目されるバイオ燃料も、
糖を発酵させてできるエタノールを精製して作る。
発酵時の熱が、酵母の活性を落とすため、
生産現場では適温の30度前後まで冷やす。
星田さんは今年度、KMを高温下でも活動する
強い酵母に育てるプロジェクトを始めた。

KMのうち、タイの精糖工場内で最近見つかった
「DMKU3-1042」という株は、通常の酵母の生存上限(40度)より
はるかに高い49度でも増殖。

45度になると、活性が落ちることが難点。
45度でも活発に働く酵母に育てるため、星田さんが考えた戦略は
「酵母本来の能力に任せる」こと。

方法は単純。
エタノールを混ぜた培地にこの株を入れ、45度以上で育てる。
過酷な環境にも適応して元気に生きる株が見つかれば、
遺伝子の変異を探す。
これを手がかりに、遺伝子工学で新株を作り出していく。
「自然の力に頼ってみようと思います。生き物ってすごいんです」

高校1年の理科で、光合成の仕組みを学び、
「光合成は究極のエネルギー生産法だ」と感じた。
太陽光からエネルギーを生み出す光合成は、
太陽光発電とは比較にならないほど効率がいい。
「人工光合成」の研究に大学院まで取り組んだが、
「人間にはまねでけへん、と思った」
まねよりも、生き物そのものの力を借りた方が現実的と考え直し、
今のテーマにたどり着いた。

新株が見つかれば、発酵タンクを冷やす工程は不要に。
年3万キロリットルのバイオ燃料を生産するプラントを
想定した試算では、発酵温度を5度上げることで、
約5000万円の設備投資と年間500万円の冷却コストが削減。
地球温暖化防止にも貢献する。

研究室では、微生物を使って環境をよくしたい、
病気を治したい、と考える学生・院生約30人が、
こつこつと取り組む。
「環境のために僕ができることは、狭い範囲の小さなこと。
一生懸命やった仕事が、環境を守ることにつながればうれしい」
と笑顔を見せた。
==============
◇ほしだ・ひさし

1970年、大阪生まれ。京都大大学院博士課程修了。
99年、山口大助手、07年から現職。専門は遺伝子工学。

http://mainichi.jp/select/science/rikei/news/20090811ddm016040109000c.html

コメ:「強く・うまい」15年がかりで成功

(毎日 8月21日)

いもち病への抵抗力と、コシヒカリ並みのおいしさを
兼ね備えた水稲を作ることに、農業生物資源研究所(つくば市)の
福岡修一主任研究員や愛知県農業総合試験場などが
15年がかりで成功。
抵抗力を持つ遺伝子を陸稲から発見し、
交配でコシヒカリに組み込んだ。
農家が希望すれば、来年から栽培できる見通し。
米科学誌「サイエンス」の8月21日号に論文が掲載。

いもち病は、カビの菌が起こす病気で、イネを枯らすこともあり、
水稲の被害は全国で年数百億円。
原因菌は40種以上、すべてに耐える水稲の開発は難しかった。

陸稲は、どの菌にも抵抗力はあるものの味は劣り、
水稲との交配が約80年前から試みられてきた。
抵抗力と味の両立はできていなかった。

福岡さんたちは、約3万2000個ある陸稲の遺伝子から
菌への抵抗遺伝子を特定。
陸稲は、抵抗遺伝子の近くに味を落とす遺伝子を持つと想定。
陸稲と水稲を交配したイネ約6000種から、抵抗遺伝子は持つが、
近くの遺伝子はコシヒカリなどと同じで、
美味を期待できる品種を三つ見つけた。

うち一つを「中部125号」と命名
いもち菌11種類への抵抗力を感染実験で確認し、
食味試験でもコシヒカリと同等との評価を得た。

http://mainichi.jp/select/science/news/20090821k0000m040125000c.html

NIE20年(3)情報吟味する力 養う

(読売 8月20日)

「見出し付けコンテストをやりましょう」
埼玉県立川越女子高校で、国語の佐藤弥生教諭(50)が
1年生のクラスで見出しを空白にした新聞記事のコピーを配った。
「子どもに携帯電話を持たせるべきかどうか」
対立した2人の識者の意見を紹介した記事を読み、
生徒らは黒板に自作の見出しを書いた。

携帯電話の所持を規制する、石川県の条例を取り上げた
記事について意見を聞いた。
「賛成。使っていて時々怖くなる」、
「反対。保護者がすべきこと」。
身近な携帯電話の話題だけに、生徒らも真剣に意見をかわした。

見出しを隠すのは、先入観を持たずに記事を読み、
自分で記事のポイントを考えるため。メディアリテラシーを意識した授業。
「今までは流し読みだったが、読み方が変わった感じ」と
渋谷瑞葉さん(16)。

いつもは朝学習の時間を使い、週1回、同僚教師と
記事や本の中から選んだ題材について、
生徒に翌週までに意見を書かせる。
題材は、死刑や教育、メディア論など幅広い。
大学入試で論文を書くためにも、
まずは社会の多くのことを学んでほしい。

佐藤教諭が、NIEを始めたのは約10年前。
生徒の読解力に物足りなさを感じ、週1回、
自分で関心のある記事をスクラップしてもらうことに。
初めは小さな記事しか張れなかった生徒も、
続けるうちに大きなテーマの記事を張るようになった。
「社会への関心が広がり、読解力も向上した」と手応え。

佐藤教諭は、「大学や社会人になると、自分で学ぶ機会が増える。
情報をうのみにせず、自分で吟味し活用できる力をつけさせたい」

机の上には、話題の本「1Q84」などと、
それらの書評記事のコピーが並んだ。
東京都立小石川中等教育学校の国語で、
4年生(高校1年)が5人1組に分かれ、書評記事を読み、
記事の優れた点や特徴を話し合った。

「難しい横文字ばかりで分かりにくい」
一人の生徒が記事について感想を述べると、
稲井達也主幹教諭(47)が、「読み手にそれなりの知識を求め、
レベルの高い書評」と解説。

書評欄は、著名な作家が書くことが多い。
この日は、「プロの書き手が本をどのように批評するのか」を
学ぶことが授業の狙い。

稲井教諭は、4月から月1冊、課題の本を出し、
生徒に批評を書かせている。
大学入試などを見据え、「批判的な思考力を付けさせたい」と、
読書感想文より難しい批評を書いてもらう。

「新聞は、身近な社会問題を考えさせやすい」
これまでも3年で、新聞と同じスタイルのコラムを書かせ、
今後は社説の要約などを授業に取り入れる方針。

新聞で社会を学ぶだけでなく、その情報を正しく理解し、
自ら発信する力の育成が進んでいる。

◆メディアリテラシー

テレビや新聞、インターネットなどのメディアを批判的に読み解き、
表現したり発信したりする力。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090820-OYT8T00185.htm