(読売 2月18日)
なぜ、新人教師が希望を絶たなければいけなかったのか?
2006年5月27日、新宿区内の小学校の新任女性教諭が、
自宅で自殺を図った。
未遂に終わったが、声が出なくなり、うつろな目で
タオルを握りしめたまま涙を落とすばかりに。
31日、女性は再び死を選び、翌日に亡くなった。23歳。
教壇に立てたのは、わずか2か月。
その年の夏、娘のかばんを整理していた母親は、
中にあったノートをめくり、最後のページで手が止まった。
「無責任な私をお許し下さい。全て私の無能さが原因です。
家族のみんな ごめんなさい。」
女性教諭の初任校は、1学年にクラスが一つしかなかった。
新人ながら、小学2年の学級担任に就いた。
ベテランの教員が指導教諭に付いたが、この先生も
1年の学級を受け持ち、慌ただしかった。
不安もあったが、教師になれた喜びの方が勝り、
22人の教え子の名前を覚えようと、やる気に満ちていた。
一日は忙しかった。
授業に学級運営、遠足などの学校行事の準備。
初任者研修報告、公開授業指導案、年間授業計画作りなどの
仕事も山積。
朝6時半に家を出て、帰宅時も仕事を持ち帰る毎日。
ソファの上で迎える朝も少なくなかった。
「年頃なのに、出勤前に鏡を見なくなった」
4月下旬頃から、姉は妹の変化を感じていた。
学校が異変に気づくのは、5月22日。
研修で不在だった女性の連絡帳を、たまたま指導教諭が広げた。
4月のページから、ある親による苦情でいっぱい。
5月25日、保護者4人が校長室に駆け込む。
指導へのクレームだった。
親たちは教室に行き、授業をのぞいた。
亡くなる1週間前だった。
大学4年のとき、都内の小学校で、学習障害児に付き添う
ボランティアに励んだ。
芯が強くて明るく、人前で弱音を吐くような性格ではなかった。
亡くなる前、親たちが授業を見に来た後、
友人に「自分がふがいない」と打ち明けている。
「保護者対応が、気持ちの面で一番つらかったと思う」と、
当時の娘の心中を父親は推し量った。
個人情報保護を理由に、連絡帳は遺族に開示されていないが、
区教委が両親に口頭で内容を説明し、
「初任者である教諭が見たら、ショックを受けるだろう」。
「なんで子どもに漢字で名前を書かせないのか」、
「期待したような宿題が出ていない」など、
「結婚や子育てもしていないので、経験が乏しいのではないか」
といった教諭個人を中傷するような文言も。
女性教諭の死から4か月余りが過ぎた06年10月、
両親は公務災害を申請。
自殺直前、精神科医は「適応障害の疑い、抑うつ状態」と診断。
2年後、精神疾患との因果関係が認められないと、「公務外」と認定。
再審請求をしたが、結果は出ていない。
区教委は07年4月、再発防止策をまとめた。
「子どもへの指導や保護者への対応について、深い悩みに陥っていた」、
「状況の把握が結果として十分でなく」と結論づけ、
新規採用教員への心のケアや、全教員による保護者対応の
サポート体制が必要であるとした。
学校に理不尽な要求を繰り返す親、「モンスター・ペアレント」が
社会の関心を集め始めるさなかでの女性教諭の死は、
当時、保護者に問題があるとされた。
それから3年余り。
女性の両親は、原因は、むしろ学校のあり方にあると考えている。
両親は、女性教諭の同僚から聞いた話として、
かつて職員室にあったテーブルのことを話してくれた。
教員たちは、暇を見つけてはテーブルを囲み、悩みを語らっていた。
テーブルが撤去されたのをきっかけに、和やかな空気は薄れていった。
「保護者からのクレームだけで、人は死なない。
教師が支え合える仕組みがないと、子どもたちにとっても悲劇となる」
父親の言葉は、対応に迷う現場への問いかけでも。
◆教職志望者「保護者との関係不安」
文部科学省が2006年度にまとめた調査によると、
「保護者や地域住民への対応が増えた」と感じている教師は、
小学校で74・9%、中学校で70・6%、高校で62・4%。
08年度、愛知教育大教職大学院などが教職志望の学生を対象に、
教師になる場合の不安について聞いたところ、
「非常に不安」、「不安」と答えた割合は、
「保護者との関係」が計70・3%で最も多かった。
いずれも背景には、「モンスター・ペアレント」の問題。
学校と保護者の関係づくりを研究する
小野田正利・大阪大教授(教育制度学)は、
「モンスター・ペアレントというレッテルを張って、人間性そのものを
否定すれば、要求の裏にある親の思いも抹殺してしまう」と警告。
保護者からの苦情が、学校問題を改善するきっかけになることも。
「向き合うべきか、距離を保つべきかを見定めるため、
まずは保護者の話に耳を傾け、怒りの根源を
学校全体で探る姿勢が必要だ」と小野田教授。
◆モンスター・ペアレント
米国の一部で、家庭内虐待を受ける子どもから見た
「怪物のような形相をした親」を指した単語。
日本で広まった言葉とは、意味が異なる。
米国では、特に大学生の我が子の生活に干渉する親を
「ヘリコプター・ペアレント」。
常に頭上を旋回し、何かあれば急降下して支援する様。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100218-OYT8T00311.htm
2010年3月11日木曜日
小野清子が見たオリンピック
(sfen)
冬の競技の厳しさを痛感
冬季オリンピックの全15競技のうち、10競技が屋外で行われる。
冬季オリンピックのほとんどの競技が、当日の天候や雪質に
大きく影響されるということ。
どんなに状況が悪くても、選手は皆同じ土俵の上。
いかなるときでも、自分自身をベストな状態に整えることも
実力のうちといわれる。
2月13日(土)は、モーグルの試合を観戦。
試合会場であるサイプレス・マウンテンには十分に雪がなかったため、
より遠くの山から雪を運んでコース整備が行われた。
モーグルの試合観戦では、会場に向かう観客たちのパワーに
驚きと感動があった。
サイプレス・マウンテン行きのバスは、1時間半も
待たなければならなかった。
待合室がなく、雨が降って寒いなかじっと立っていたが、
バスを待つ人々は皆、笑顔。
日本じゃありえない!と思った。
誰も文句を言わず、バスを待っている。
文化の違いをひしひしと感じさせられた。
試合が始まってからの歓声にも驚いた。
皆、自国以外の選手に対しても、素晴らしい滑走には
心からの拍手と、大きな歓声を送る。
そうするほか、選手たちに「よかったよ!」といった称賛を表現する
手段がない。
日本人選手に対しても、大きな拍手を送ってくださったとき、
感謝の気持ちが自然と込み上げてきた。
人種や国籍の垣根を越え、スポーツ観戦を通じて
会場全体がひとつになること。
それこそが、オリンピックをはじめとする国際大会の醍醐味。
オリンピック憲章では、オリンピック開催の目的のひとつが
平和な社会の構築であることを提言。
古代ギリシャの伝統に基づき、オリンピック期間中は
戦争・紛争を停止するよう国連が呼びかけ。
『五輪停戦』、まさにスポーツを通じた平和運動そのもの。
平和運動とともに、現在は環境問題に対する呼びかけや配慮も、
オリンピックの重要な要素。
バンクーバー冬季オリンピックでは、スピードスケートの会場の建設に
倒木やその廃材を利用するなど、あらゆる面で環境に配慮した
運営を行っていた。
オリンピックは、選手やコーチ・役員、選手の家族のためだけでなく、
地球全体、皆のためのイベントである。
11~18日の観戦で最も印象に残った競技は、
フィギュアスケート男子。
銅メダルを取った高橋大輔選手の演技に、大変感動。
自分が努力してきたことを信じて4回転ジャンプを跳ぶんだ、
というその果敢な姿勢に胸打たれた。
苦しい時期を乗り越えてメダルを手にした彼を見ていると、
青春真っただなか!というようなすがすがしさを感じた。
私のすぐ後ろで、欧米人の女性グループが観戦、
高橋選手の演技のあとは、立ち上がって
「ブラボー!ブラボー!」と歓声を送っていた。
彼女らの応援に感謝の気持ちを伝えるとともに、
私も一緒になって喜んだ。
今回のオリンピック観戦では、観客席にいなければ経験できない
貴重な体験ができた。
オリンピックファミリーとして、色んな国の役員の方たちと
観戦した経験もあるが、それとはまた異なる素晴らしい体験に。
http://www.ssf.or.jp/sfen/olympics/index.html
冬の競技の厳しさを痛感
冬季オリンピックの全15競技のうち、10競技が屋外で行われる。
冬季オリンピックのほとんどの競技が、当日の天候や雪質に
大きく影響されるということ。
どんなに状況が悪くても、選手は皆同じ土俵の上。
いかなるときでも、自分自身をベストな状態に整えることも
実力のうちといわれる。
2月13日(土)は、モーグルの試合を観戦。
試合会場であるサイプレス・マウンテンには十分に雪がなかったため、
より遠くの山から雪を運んでコース整備が行われた。
モーグルの試合観戦では、会場に向かう観客たちのパワーに
驚きと感動があった。
サイプレス・マウンテン行きのバスは、1時間半も
待たなければならなかった。
待合室がなく、雨が降って寒いなかじっと立っていたが、
バスを待つ人々は皆、笑顔。
日本じゃありえない!と思った。
誰も文句を言わず、バスを待っている。
文化の違いをひしひしと感じさせられた。
試合が始まってからの歓声にも驚いた。
皆、自国以外の選手に対しても、素晴らしい滑走には
心からの拍手と、大きな歓声を送る。
そうするほか、選手たちに「よかったよ!」といった称賛を表現する
手段がない。
日本人選手に対しても、大きな拍手を送ってくださったとき、
感謝の気持ちが自然と込み上げてきた。
人種や国籍の垣根を越え、スポーツ観戦を通じて
会場全体がひとつになること。
それこそが、オリンピックをはじめとする国際大会の醍醐味。
オリンピック憲章では、オリンピック開催の目的のひとつが
平和な社会の構築であることを提言。
古代ギリシャの伝統に基づき、オリンピック期間中は
戦争・紛争を停止するよう国連が呼びかけ。
『五輪停戦』、まさにスポーツを通じた平和運動そのもの。
平和運動とともに、現在は環境問題に対する呼びかけや配慮も、
オリンピックの重要な要素。
バンクーバー冬季オリンピックでは、スピードスケートの会場の建設に
倒木やその廃材を利用するなど、あらゆる面で環境に配慮した
運営を行っていた。
オリンピックは、選手やコーチ・役員、選手の家族のためだけでなく、
地球全体、皆のためのイベントである。
11~18日の観戦で最も印象に残った競技は、
フィギュアスケート男子。
銅メダルを取った高橋大輔選手の演技に、大変感動。
自分が努力してきたことを信じて4回転ジャンプを跳ぶんだ、
というその果敢な姿勢に胸打たれた。
苦しい時期を乗り越えてメダルを手にした彼を見ていると、
青春真っただなか!というようなすがすがしさを感じた。
私のすぐ後ろで、欧米人の女性グループが観戦、
高橋選手の演技のあとは、立ち上がって
「ブラボー!ブラボー!」と歓声を送っていた。
彼女らの応援に感謝の気持ちを伝えるとともに、
私も一緒になって喜んだ。
今回のオリンピック観戦では、観客席にいなければ経験できない
貴重な体験ができた。
オリンピックファミリーとして、色んな国の役員の方たちと
観戦した経験もあるが、それとはまた異なる素晴らしい体験に。
http://www.ssf.or.jp/sfen/olympics/index.html
2010年3月10日水曜日
楽しい図書館(10)活用は様々 工夫次第
(読売 2月17日)
読者から連載への様々な感想。
「学校司書がいなくても、教員や保護者が工夫すれば、
子どもたちが図書に親しむ環境をつくることができるのでは」、
神奈川県内の公立小学校に、長女(5年)と長男(2年)を
通わせる伊藤真衣さん(34)。
長女が低学年のころ、保護者有志で授業開始前に
読み聞かせをしていた。
「『好きな本を読みなさい』では、戸惑ってしまう子どもも。
親が本の魅力を伝えたり、授業で図書館を活用するなど、
大人がきっかけを与えることが重要」
都立高校の学校司書、佐藤久栄さん(54)は、
東京都中野区立啓明小学校の図書館の取り組みに触発。
佐藤さんの高校では、授業で図書館を利用する機会が少ないが、
「先生たちに学校図書館を使ってもらえるよう、働きかけたい」
学校司書と司書教諭、教員らが連携し、読書活動や授業での
図書館活用を進めていくことを求める声が相次いだ。
読書、学びの場として、学校図書館の有効活用への期待は大きい。
「昼休みや放課後、児童・生徒がなだれ込むように図書館に来て、
活気にあふれていた」、
「学校図書館活用には、行政の支援や学校司書、教員たちの
熱心な取り組みが欠かせないと実感」
東京学芸大学で開かれた、6年一貫で教員を育成する
「新教員養成コース」の先進校視察報告会。
島根県東出雲町立揖屋小学校と同東出雲中学校を訪れた学生たちが、
学校司書らへのインタビューや、図書館を活用した授業見学を
通して学んだことなどを発表。
「両校では、子どもたちが日常的に図書に親しむことで、
自ら興味のあるテーマや問題を見つけ出しているように感じた」、
中等教育教員養成課程3年の関根和宜さん(21)。
中学校社会科の教師を目指し、「調べ学習などで図書館をうまく活用し、
生徒の考える力を伸ばせる先生になりたい」と意欲。
同大教職大学院の成田喜一郎教授(58)は、
「現職教員でも、学校図書館を上手に使いこなせる人は少ない。
教員を志す学生たちに、図書館活用教育の有効性や方法を
学ばせることは重要」
同大では1992年、教員養成課程の選択科目として、
学校図書館に関する科目を設け、図書館活用教育に力を入れている。
付属小・中学校などの学校司書らで組織する
「東京学芸大学・学校図書館運営専門委員会」は、
「授業に役立つ学校図書館活用データベース」
(http://www.u-gakugei.ac.jp/~schoolib/htdocs/)を開設。
学校司書が教員から相談を受けた事例を挙げ、
紹介した書籍のリストや授業実践例などを紹介。
同大付属小金井小学校学校司書の中山美由紀さん(51)は、
「学外の学校司書や教員、先生を目指す学生にも参考にしてほしい」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100217-OYT8T00328.htm
読者から連載への様々な感想。
「学校司書がいなくても、教員や保護者が工夫すれば、
子どもたちが図書に親しむ環境をつくることができるのでは」、
神奈川県内の公立小学校に、長女(5年)と長男(2年)を
通わせる伊藤真衣さん(34)。
長女が低学年のころ、保護者有志で授業開始前に
読み聞かせをしていた。
「『好きな本を読みなさい』では、戸惑ってしまう子どもも。
親が本の魅力を伝えたり、授業で図書館を活用するなど、
大人がきっかけを与えることが重要」
都立高校の学校司書、佐藤久栄さん(54)は、
東京都中野区立啓明小学校の図書館の取り組みに触発。
佐藤さんの高校では、授業で図書館を利用する機会が少ないが、
「先生たちに学校図書館を使ってもらえるよう、働きかけたい」
学校司書と司書教諭、教員らが連携し、読書活動や授業での
図書館活用を進めていくことを求める声が相次いだ。
読書、学びの場として、学校図書館の有効活用への期待は大きい。
「昼休みや放課後、児童・生徒がなだれ込むように図書館に来て、
活気にあふれていた」、
「学校図書館活用には、行政の支援や学校司書、教員たちの
熱心な取り組みが欠かせないと実感」
東京学芸大学で開かれた、6年一貫で教員を育成する
「新教員養成コース」の先進校視察報告会。
島根県東出雲町立揖屋小学校と同東出雲中学校を訪れた学生たちが、
学校司書らへのインタビューや、図書館を活用した授業見学を
通して学んだことなどを発表。
「両校では、子どもたちが日常的に図書に親しむことで、
自ら興味のあるテーマや問題を見つけ出しているように感じた」、
中等教育教員養成課程3年の関根和宜さん(21)。
中学校社会科の教師を目指し、「調べ学習などで図書館をうまく活用し、
生徒の考える力を伸ばせる先生になりたい」と意欲。
同大教職大学院の成田喜一郎教授(58)は、
「現職教員でも、学校図書館を上手に使いこなせる人は少ない。
教員を志す学生たちに、図書館活用教育の有効性や方法を
学ばせることは重要」
同大では1992年、教員養成課程の選択科目として、
学校図書館に関する科目を設け、図書館活用教育に力を入れている。
付属小・中学校などの学校司書らで組織する
「東京学芸大学・学校図書館運営専門委員会」は、
「授業に役立つ学校図書館活用データベース」
(http://www.u-gakugei.ac.jp/~schoolib/htdocs/)を開設。
学校司書が教員から相談を受けた事例を挙げ、
紹介した書籍のリストや授業実践例などを紹介。
同大付属小金井小学校学校司書の中山美由紀さん(51)は、
「学外の学校司書や教員、先生を目指す学生にも参考にしてほしい」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100217-OYT8T00328.htm
インデックスの渡辺社長「中国で富裕層向けネット通販、3年後に販売額5000億円」
(日経 2月26日)
インデックス・ホールディングス子会社で、
携帯電話向けサイト構築大手のインデックスが、
中国で電子商取引(EC)事業に乗り出す。
中国最大の小売りグループ、全国華聯商厦集団
(フォアレングループ、天津市)と包括提携し、共同で
電子ショッピングモールを始める計画。
今後の見通しを、渡辺和俊社長に聞いた。
——ネット通販の具体的な内容は?
「中国の富裕層向けの会員制ショッピングモールを開設。
インターネットのカタログから欲しい物を選び、
パソコンや携帯電話から注文できる仕組み。
富裕層には高齢者も多いため、専用の携帯電話を渡し、
必要な物があれば電話をしてもらうという、
コンシェルジュ型のサービスに」
「2月末、事業の準備会社として当社とフォアレングループ、
不動産開発大手の泛華建設集団(北京市)の3社で、
合弁会社を設立。
合弁会社から当社がシステム開発を受注し、サイト構築などに入る」
——どのような商品を扱うのか?
「輸入物のブランド品やオリンピック観戦ツアーのような
特殊な旅行商品、不動産や食品などを対象とした投資商品。
輸入販売会社や旅行会社など、様々な企業に出店してもらう形、
参加企業は当社が集める。
販売額は、3年後に5000億円」
「ポイントを活用し、フォアレンの実店舗との連動も進める。
通販で獲得したポイントを実店舗で使えるようにし、
現金や他社ポイントと交換したりできるようにする。
中国でも、ポイントはあるが、異なる会社間やサービス間での
ポイント交換はまだほとんどないのが実態。
当社の子会社は、日本でポイント交換事業を手がけ、
ノウハウを生かす」
——フォアレングループとは?
「中国全土の46都市に、56の大型百貨店を展開、
スーパーやホテル事業なども展開。
売上高は、約400億元(約5400億円)。
ネット通販は過去に手がけたようだが、今はしていない」
——他のネット通販との違いをどう出すのか?
「富裕層向けの会員制サービスとして始めるのが異なる点。
会員は、フォアレンがすでに抱える顧客に対し、募集をする計画。
フォアレンに一任、どのように会員を募るのか詳細は知らないが、
まず10万人の会員獲得を目指す。
ネット通販としてのブランドを確立し、3年後をメドに
一般向けの通販も始めたい」
——インデックスは、2000年代半ばから現地で待ち受け画面など
デジタルコンテンツの配信を手がけてきた。
なぜ今になって通販をやるのか?
「中国では、現地企業の買収などでコンテンツ配信に参入。
デジタル分野は、無断複製など不正使用の問題もあり難しい。
成長が見込めるのは、デジタルコンテンツより、物販だと判断」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100225.html
インデックス・ホールディングス子会社で、
携帯電話向けサイト構築大手のインデックスが、
中国で電子商取引(EC)事業に乗り出す。
中国最大の小売りグループ、全国華聯商厦集団
(フォアレングループ、天津市)と包括提携し、共同で
電子ショッピングモールを始める計画。
今後の見通しを、渡辺和俊社長に聞いた。
——ネット通販の具体的な内容は?
「中国の富裕層向けの会員制ショッピングモールを開設。
インターネットのカタログから欲しい物を選び、
パソコンや携帯電話から注文できる仕組み。
富裕層には高齢者も多いため、専用の携帯電話を渡し、
必要な物があれば電話をしてもらうという、
コンシェルジュ型のサービスに」
「2月末、事業の準備会社として当社とフォアレングループ、
不動産開発大手の泛華建設集団(北京市)の3社で、
合弁会社を設立。
合弁会社から当社がシステム開発を受注し、サイト構築などに入る」
——どのような商品を扱うのか?
「輸入物のブランド品やオリンピック観戦ツアーのような
特殊な旅行商品、不動産や食品などを対象とした投資商品。
輸入販売会社や旅行会社など、様々な企業に出店してもらう形、
参加企業は当社が集める。
販売額は、3年後に5000億円」
「ポイントを活用し、フォアレンの実店舗との連動も進める。
通販で獲得したポイントを実店舗で使えるようにし、
現金や他社ポイントと交換したりできるようにする。
中国でも、ポイントはあるが、異なる会社間やサービス間での
ポイント交換はまだほとんどないのが実態。
当社の子会社は、日本でポイント交換事業を手がけ、
ノウハウを生かす」
——フォアレングループとは?
「中国全土の46都市に、56の大型百貨店を展開、
スーパーやホテル事業なども展開。
売上高は、約400億元(約5400億円)。
ネット通販は過去に手がけたようだが、今はしていない」
——他のネット通販との違いをどう出すのか?
「富裕層向けの会員制サービスとして始めるのが異なる点。
会員は、フォアレンがすでに抱える顧客に対し、募集をする計画。
フォアレンに一任、どのように会員を募るのか詳細は知らないが、
まず10万人の会員獲得を目指す。
ネット通販としてのブランドを確立し、3年後をメドに
一般向けの通販も始めたい」
——インデックスは、2000年代半ばから現地で待ち受け画面など
デジタルコンテンツの配信を手がけてきた。
なぜ今になって通販をやるのか?
「中国では、現地企業の買収などでコンテンツ配信に参入。
デジタル分野は、無断複製など不正使用の問題もあり難しい。
成長が見込めるのは、デジタルコンテンツより、物販だと判断」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100225.html
特集 いきいき老後へ 「生活の質」維持 米国に学ぶ高齢者のQOL
(2010年2月27日 毎日新聞社)
漠然と老後に対し、不安を抱いている人が多い。
十分に準備をする暇もないうちに、高齢社会に突入。
1947年、日本人の平均寿命は、男性50・06歳、女性53・96歳。
人生90年の時代を、誰が予想していたか。
自分を知り、地域を知り、介護保険、成年後見制度、
日常生活自立支援事業の公的支援制度を使いこなせれば、
老後の心配はないとの意見もあるが、
42万人もの病弱な高齢者が、特別養護老人ホームの入居を希望し、
待機しているという事実。
どうすれば、私たちは幸せな老後を迎えることができるか?
米国には、高齢者が芸術に親しみ、自らも表現者になることによって、
生き生きとした老後を過ごそうという運動がある。
ESTA(Elders Share the Arts)といわれ、約30年の歴史。
ニューヨークで開かれた絵画展を訪れた。
平均年齢が75歳を超えていると思われる画家たちの目が輝いていた。
展覧会とあわせて開かれた報告会では、
「今が人生のゴールデンタイムですか」との質問に、
100人近い参加者の約80%が「イエス」と答えた。
元気で前向きに生きる高齢者が多いことを、あらためて知らされた。
生活が不自由になるまでは、独立して生活をし、援助が必要になると、
子どもや兄弟、あるいは友人と同居するというのが、
一般的な米国人の老後の過ごし方。
全米では、現在、看護が必要な約180万人がナーシングホームと
呼ばれる、必要な治療を受けることができる老人施設に入居。
65歳以上の5-8%、約200万人が、在宅で、
介護を受けながら暮らしている。
健やかに老いることを願っても、加齢に伴う病気からは
逃げることはできない。
ニューヨーク市老人局の発表によると、米国では、65歳を超えると
10人に1人、85歳を超えると2人に1人が認知症に。
現在の患者数は450万人、70%が在宅で治療・看護を受けている。
老人局では、認知症になっても、QOLの高い生活を維持するための
老い支度の必要性を訴えている。
長生きをすれば、誰もが認知症にかかり、将来意思表示が
できなくなる可能性がある。
備えとして、医療行為に対する代理人の選定、尊厳死の宣言と
訳されるリビング・ウイルの用意、
DNR(Do not resuscitate 治癒が期待できない時の蘇生治療拒否)
に関しての意思表示をしておくことが必要。
葬儀や埋葬法の希望を述べておくことも重要。
遺言を書き、法的トラブルや経済問題で禍根を残さない。
すべての米国人が、このような準備ができているわけではないが、
ナーシングホームに入居する際、代理人を決め、リビング・ウイル、
DNRに関する意思表示が必要。
日本人は、不確定なことに対し、あらかじめ想定をして
決めておくことが得意ではない。
自分の死や死後について準備をしておくことは、
縁起でもないと思う人もまだ多い。
決定を先延ばしにしたまま、何も決めずに臨終を迎え、
それが残された家族の争いの原因になることも珍しくはない。
介護保険、成年後見制度、日常生活自立支援事業がスタート。
自分のことを知り、地域を知り、これらの公的制度を
上手に利用すれば、老後の心配は解消されるという意見書を、
NPO法人いきいきフォーラム2010が発表、
自分のことを知ることに対し、あまりにもおざなりになっている。
人生50年の時代には認知症、介護を心配する必要がなかった。
日本は世界一の長寿国となり、人生90年の時代。
誰もが認知症など老年症候群にかかり、介護を受け、
医療の世話になり、死を迎える。
米国で推奨されているよう、一人一人が自分の終末期医療の
あり方と死後について、準備をしておかなければならない。
それは生活のマナーであり、究極のQOL対策ともいえる。
◇良質なサービスや商品提供、厳格基準クリアした企業に
高齢者が安心して健康に暮らすことができるよう、
良質なサービスや商品を提供している事業所(営業所)に対し、
シルバーマークが交付される。
社団法人シルバーサービス振興会が、89年よりスタートさせた制度、
利用者が事業所を選択する目安。
安全性、倫理性、快適性の観点から審査され、介護保険の
指定基準を上回る認定基準をクリアしなければ、交付されない。
審査は、シルバーサービス振興会が、まず実地調査を行う。
その結果に基づき、消費者団体の代表、福祉・医療の専門家、
学識経験者などからなるシルバーマーク基準認定委員会が
最終審査を行い、認定。
認定時期は、年3回(2月、6月、10月)、有効期間は2年間。
対象となっている在宅サービスは、訪問介護、訪問入浴介護、
福祉用具貸与、福祉用具販売、在宅配食サービスの5種類、
シルバーサービスの広がりとともに、
マークの種類を順次増やしていく。
◆商品開発の視点----花王
加齢に伴う身体の変化を、さまざまな形で気づかされる。
視力、聴力が衰える。
トイレの回数が増えたり、失敗する場合もある。
高齢者特有の不具合は、老年症候群と呼ばれ、
高齢者のQOLを落とす原因。
軽い尿漏れは、65歳以上の高齢女性の約30%が、
1カ月に1回は経験。
いつ起こすかわからない。
においも気になる。
トイレの不安があると、友人との楽しい買い物や食事を控えたり、
地域とのつながりも消極的に。
体を動かす機会が減り、運動不足で足腰が弱くなる。
その結果、運動機能、生活機能の低下が一気に進む。
それを防ぎ、前向きな気持ちを持ち続けるためには、
オムツを上手に活用すること。
花王サニタリー研究所では、高齢者研究に基づく排せつケア商品を
通して、高齢者の生活支援となるさまざまな研究開発。
「リリーフ超うす型お出かけパンツ」は、下着のようにはけて、
はき心地は木綿のよう。
ズボンも膨らまないから、他人の目が気にならない。
今までどおりの外出が楽しめる。
おしっこ2回分をしっかり吸収。
銀含有の抗菌消臭成分が、雑菌の繁殖を抑え、においも防ぐ。
パンツ型オムツをはく時、身体能力の低下が見られない
高齢者であっても、重心の動揺が大きい。
転倒を防止するため、伸縮性のある繊維ではきやすさを追求、
片手で引き上げるだけで装着できる。
脳卒中の後遺症から片マヒになってしまった高齢者も、
自分ではくことができる。
排せつ機能の低下がさらに進んだ人には、
パンツ型オムツにミシン目が付けられ、必要に応じて、
寝たままでも交換できるテープ式になるタイプも開発。
花王の介護サポートセンターに寄せられた
紙オムツに対する悩みや意見に応えるようにして生まれた。
商品の発売後、「安心して旅行に行けた」など多くの喜びの声。
高齢者の排せつ機能の改善に対し、サニタリー研究所では、
前東京都老人総合研究所副所長の鈴木隆雄氏
(現国立長寿医療センター研究所所長)らと新たな共同研究。
約40度の心地よい蒸気温熱で、おなかの周りを
温めることによって、尿漏れ、頻尿を改善しようというもので、
その有効性は、既に明らか。
月に1回以上尿失禁に悩まされている女性を、
骨盤底筋を鍛える運動を行い、腰部を昼間1日5時間温めた
グループと、何もしないグループに分け、3カ月後に比較、
前者で、尿失禁、排尿回数の改善が認められ、同時にQOLも向上。
高齢者それぞれの状態に合わせた商品選択と
上手な活用が今後ますます重要。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/1/116714/
漠然と老後に対し、不安を抱いている人が多い。
十分に準備をする暇もないうちに、高齢社会に突入。
1947年、日本人の平均寿命は、男性50・06歳、女性53・96歳。
人生90年の時代を、誰が予想していたか。
自分を知り、地域を知り、介護保険、成年後見制度、
日常生活自立支援事業の公的支援制度を使いこなせれば、
老後の心配はないとの意見もあるが、
42万人もの病弱な高齢者が、特別養護老人ホームの入居を希望し、
待機しているという事実。
どうすれば、私たちは幸せな老後を迎えることができるか?
米国には、高齢者が芸術に親しみ、自らも表現者になることによって、
生き生きとした老後を過ごそうという運動がある。
ESTA(Elders Share the Arts)といわれ、約30年の歴史。
ニューヨークで開かれた絵画展を訪れた。
平均年齢が75歳を超えていると思われる画家たちの目が輝いていた。
展覧会とあわせて開かれた報告会では、
「今が人生のゴールデンタイムですか」との質問に、
100人近い参加者の約80%が「イエス」と答えた。
元気で前向きに生きる高齢者が多いことを、あらためて知らされた。
生活が不自由になるまでは、独立して生活をし、援助が必要になると、
子どもや兄弟、あるいは友人と同居するというのが、
一般的な米国人の老後の過ごし方。
全米では、現在、看護が必要な約180万人がナーシングホームと
呼ばれる、必要な治療を受けることができる老人施設に入居。
65歳以上の5-8%、約200万人が、在宅で、
介護を受けながら暮らしている。
健やかに老いることを願っても、加齢に伴う病気からは
逃げることはできない。
ニューヨーク市老人局の発表によると、米国では、65歳を超えると
10人に1人、85歳を超えると2人に1人が認知症に。
現在の患者数は450万人、70%が在宅で治療・看護を受けている。
老人局では、認知症になっても、QOLの高い生活を維持するための
老い支度の必要性を訴えている。
長生きをすれば、誰もが認知症にかかり、将来意思表示が
できなくなる可能性がある。
備えとして、医療行為に対する代理人の選定、尊厳死の宣言と
訳されるリビング・ウイルの用意、
DNR(Do not resuscitate 治癒が期待できない時の蘇生治療拒否)
に関しての意思表示をしておくことが必要。
葬儀や埋葬法の希望を述べておくことも重要。
遺言を書き、法的トラブルや経済問題で禍根を残さない。
すべての米国人が、このような準備ができているわけではないが、
ナーシングホームに入居する際、代理人を決め、リビング・ウイル、
DNRに関する意思表示が必要。
日本人は、不確定なことに対し、あらかじめ想定をして
決めておくことが得意ではない。
自分の死や死後について準備をしておくことは、
縁起でもないと思う人もまだ多い。
決定を先延ばしにしたまま、何も決めずに臨終を迎え、
それが残された家族の争いの原因になることも珍しくはない。
介護保険、成年後見制度、日常生活自立支援事業がスタート。
自分のことを知り、地域を知り、これらの公的制度を
上手に利用すれば、老後の心配は解消されるという意見書を、
NPO法人いきいきフォーラム2010が発表、
自分のことを知ることに対し、あまりにもおざなりになっている。
人生50年の時代には認知症、介護を心配する必要がなかった。
日本は世界一の長寿国となり、人生90年の時代。
誰もが認知症など老年症候群にかかり、介護を受け、
医療の世話になり、死を迎える。
米国で推奨されているよう、一人一人が自分の終末期医療の
あり方と死後について、準備をしておかなければならない。
それは生活のマナーであり、究極のQOL対策ともいえる。
◇良質なサービスや商品提供、厳格基準クリアした企業に
高齢者が安心して健康に暮らすことができるよう、
良質なサービスや商品を提供している事業所(営業所)に対し、
シルバーマークが交付される。
社団法人シルバーサービス振興会が、89年よりスタートさせた制度、
利用者が事業所を選択する目安。
安全性、倫理性、快適性の観点から審査され、介護保険の
指定基準を上回る認定基準をクリアしなければ、交付されない。
審査は、シルバーサービス振興会が、まず実地調査を行う。
その結果に基づき、消費者団体の代表、福祉・医療の専門家、
学識経験者などからなるシルバーマーク基準認定委員会が
最終審査を行い、認定。
認定時期は、年3回(2月、6月、10月)、有効期間は2年間。
対象となっている在宅サービスは、訪問介護、訪問入浴介護、
福祉用具貸与、福祉用具販売、在宅配食サービスの5種類、
シルバーサービスの広がりとともに、
マークの種類を順次増やしていく。
◆商品開発の視点----花王
加齢に伴う身体の変化を、さまざまな形で気づかされる。
視力、聴力が衰える。
トイレの回数が増えたり、失敗する場合もある。
高齢者特有の不具合は、老年症候群と呼ばれ、
高齢者のQOLを落とす原因。
軽い尿漏れは、65歳以上の高齢女性の約30%が、
1カ月に1回は経験。
いつ起こすかわからない。
においも気になる。
トイレの不安があると、友人との楽しい買い物や食事を控えたり、
地域とのつながりも消極的に。
体を動かす機会が減り、運動不足で足腰が弱くなる。
その結果、運動機能、生活機能の低下が一気に進む。
それを防ぎ、前向きな気持ちを持ち続けるためには、
オムツを上手に活用すること。
花王サニタリー研究所では、高齢者研究に基づく排せつケア商品を
通して、高齢者の生活支援となるさまざまな研究開発。
「リリーフ超うす型お出かけパンツ」は、下着のようにはけて、
はき心地は木綿のよう。
ズボンも膨らまないから、他人の目が気にならない。
今までどおりの外出が楽しめる。
おしっこ2回分をしっかり吸収。
銀含有の抗菌消臭成分が、雑菌の繁殖を抑え、においも防ぐ。
パンツ型オムツをはく時、身体能力の低下が見られない
高齢者であっても、重心の動揺が大きい。
転倒を防止するため、伸縮性のある繊維ではきやすさを追求、
片手で引き上げるだけで装着できる。
脳卒中の後遺症から片マヒになってしまった高齢者も、
自分ではくことができる。
排せつ機能の低下がさらに進んだ人には、
パンツ型オムツにミシン目が付けられ、必要に応じて、
寝たままでも交換できるテープ式になるタイプも開発。
花王の介護サポートセンターに寄せられた
紙オムツに対する悩みや意見に応えるようにして生まれた。
商品の発売後、「安心して旅行に行けた」など多くの喜びの声。
高齢者の排せつ機能の改善に対し、サニタリー研究所では、
前東京都老人総合研究所副所長の鈴木隆雄氏
(現国立長寿医療センター研究所所長)らと新たな共同研究。
約40度の心地よい蒸気温熱で、おなかの周りを
温めることによって、尿漏れ、頻尿を改善しようというもので、
その有効性は、既に明らか。
月に1回以上尿失禁に悩まされている女性を、
骨盤底筋を鍛える運動を行い、腰部を昼間1日5時間温めた
グループと、何もしないグループに分け、3カ月後に比較、
前者で、尿失禁、排尿回数の改善が認められ、同時にQOLも向上。
高齢者それぞれの状態に合わせた商品選択と
上手な活用が今後ますます重要。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/1/116714/
2010年3月9日火曜日
楽しい図書館(9)絵本の世界 園児浸る
(読売 2月16日)
図書館がある幼稚園で、園児は本を楽しむ。
「おじゃまします」
食事を終えた園児たちが、元気な声を上げて図書館に。
約33平方メートルのこぢんまりとした本の部屋は、
約25人の園児ですぐにいっぱいに。
椙山女学園大学付属幼稚園(名古屋)の「すぎのこ絵本図書館」。
窓のステンドグラスに、桃太郎や赤ずきんの絵が描かれた
明るい雰囲気。
ボランティアの女性が読み聞かせを始めると、
園児は食い入るように聞き入る。
好きな本を取って、床に座って読み始める園児の姿も。
子どもたちは読み終わると、「ありがとうございました」と言って
部屋に戻っていった。
絵本による教育を大切にしている同園では、
毎日、教室ごとに読み聞かせが行われ、各教室には100冊程度の本。
絵本図書館は、2002年、園児たちが落ち着いて
本の世界に浸れるようにと、同園の創立60周年を記念して開設。
約3000冊の絵本や紙芝居などがあり、園児たちは食後や帰宅前に
立ち寄って読んだり、本を借りて家で楽しんだりする。
昼には、ボランティアの母親たちが読み聞かせを行う。
長男が同園に通う名古屋市の主婦、葉吹まりさん(44)は、
「月に1、2回、空いている時間にボランティアを。
子どももここで読んだことがきっかけで、本が好きになった」
地域にも開放しているのが、この絵本図書館の特徴。
「転勤者が多い地域で、1人で子育てに悩む人もいるので、
子育て支援に役立てばと思った」と、椙山美恵子園長。
通常、土曜日の午前中、夏休みは土日以外の毎日、開放し、
幼稚園の教諭が読み聞かせも行うほか、貸し出しも。
「言葉の力を育てていくのに、絵本は大切。
読み聞かせで、子どもは本の世界への想像が膨らむと同時に、
読んでくれる親の体温や鼓動も伝わり、親子のきずなが深まる。
絵本ほど大事なものはない」と椙山園長。
図書館を持たない幼稚園や保育所のため、
貸し出しを行うこども図書館も活用。
市立「前橋こども図書館」では、絵本100冊をセットにして
希望する所に3か月間の貸し出しを行っている。
市内には、幼稚園や保育所が約100か所あるが、
法律で図書館の設置が義務づけられている小中高と違い、
図書館を備える所は少ない。
同こども図書館には9万冊の蔵書があり、その多くが絵本で、
読書推進に有効活用。
昔から読み継がれてきた定番の絵本や、
最新の絵本なども合わせて貸し出している。
これまで、28か所に貸し出しを行っている。
同館の渡辺幸江館長は、「子どもたちは、幼稚園や保育所で
多くの時間を過ごす。その時間も、本に親しんでもらえたら」
豊かな読書環境が、子どもの成長につながっていく。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100216-OYT8T00284.htm
図書館がある幼稚園で、園児は本を楽しむ。
「おじゃまします」
食事を終えた園児たちが、元気な声を上げて図書館に。
約33平方メートルのこぢんまりとした本の部屋は、
約25人の園児ですぐにいっぱいに。
椙山女学園大学付属幼稚園(名古屋)の「すぎのこ絵本図書館」。
窓のステンドグラスに、桃太郎や赤ずきんの絵が描かれた
明るい雰囲気。
ボランティアの女性が読み聞かせを始めると、
園児は食い入るように聞き入る。
好きな本を取って、床に座って読み始める園児の姿も。
子どもたちは読み終わると、「ありがとうございました」と言って
部屋に戻っていった。
絵本による教育を大切にしている同園では、
毎日、教室ごとに読み聞かせが行われ、各教室には100冊程度の本。
絵本図書館は、2002年、園児たちが落ち着いて
本の世界に浸れるようにと、同園の創立60周年を記念して開設。
約3000冊の絵本や紙芝居などがあり、園児たちは食後や帰宅前に
立ち寄って読んだり、本を借りて家で楽しんだりする。
昼には、ボランティアの母親たちが読み聞かせを行う。
長男が同園に通う名古屋市の主婦、葉吹まりさん(44)は、
「月に1、2回、空いている時間にボランティアを。
子どももここで読んだことがきっかけで、本が好きになった」
地域にも開放しているのが、この絵本図書館の特徴。
「転勤者が多い地域で、1人で子育てに悩む人もいるので、
子育て支援に役立てばと思った」と、椙山美恵子園長。
通常、土曜日の午前中、夏休みは土日以外の毎日、開放し、
幼稚園の教諭が読み聞かせも行うほか、貸し出しも。
「言葉の力を育てていくのに、絵本は大切。
読み聞かせで、子どもは本の世界への想像が膨らむと同時に、
読んでくれる親の体温や鼓動も伝わり、親子のきずなが深まる。
絵本ほど大事なものはない」と椙山園長。
図書館を持たない幼稚園や保育所のため、
貸し出しを行うこども図書館も活用。
市立「前橋こども図書館」では、絵本100冊をセットにして
希望する所に3か月間の貸し出しを行っている。
市内には、幼稚園や保育所が約100か所あるが、
法律で図書館の設置が義務づけられている小中高と違い、
図書館を備える所は少ない。
同こども図書館には9万冊の蔵書があり、その多くが絵本で、
読書推進に有効活用。
昔から読み継がれてきた定番の絵本や、
最新の絵本なども合わせて貸し出している。
これまで、28か所に貸し出しを行っている。
同館の渡辺幸江館長は、「子どもたちは、幼稚園や保育所で
多くの時間を過ごす。その時間も、本に親しんでもらえたら」
豊かな読書環境が、子どもの成長につながっていく。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100216-OYT8T00284.htm
「脳トレ」川島教授ら、学ぶ意欲の数値化に挑戦
(読売 2月20日)
「脳トレ」で知られる東北大の川島隆太教授(脳科学)らの
研究チームは、子供たちがやる気を感じながら、
勉強に打ち込める効果的な指導方法を探ろうと、
仙台市教委と協力し、実証研究に乗り出す。
学習中の子供たちの脳の働きを分析し、
意欲の高さを数値化することで、経験頼みだった指導の
ノウハウを共有できるようにするのが狙い。
研究には、川島教授ら研究者3人と、市内の校長、
教員ら計約10人が参加。
小中学校で、心理学に基づくアンケートを実施したり、
授業中の脳の働きを脳波計で測定したりすることを検討。
ほめられた時の脳の働きなども分析。
同大と市教委が協定を締結。
調査方法や規模などの詳細を詰め、4月から本格的に取りかかる。
川島教授は、「2、3年かけて、学習意欲を高める方法を実証したい。
学ぶ意欲を数値化できれば、教育実習の学生でも、
ベテランの先生のように、子供たちのやる気を引き出す
指導ができるようになる」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100219-OYT1T01213.htm
「脳トレ」で知られる東北大の川島隆太教授(脳科学)らの
研究チームは、子供たちがやる気を感じながら、
勉強に打ち込める効果的な指導方法を探ろうと、
仙台市教委と協力し、実証研究に乗り出す。
学習中の子供たちの脳の働きを分析し、
意欲の高さを数値化することで、経験頼みだった指導の
ノウハウを共有できるようにするのが狙い。
研究には、川島教授ら研究者3人と、市内の校長、
教員ら計約10人が参加。
小中学校で、心理学に基づくアンケートを実施したり、
授業中の脳の働きを脳波計で測定したりすることを検討。
ほめられた時の脳の働きなども分析。
同大と市教委が協定を締結。
調査方法や規模などの詳細を詰め、4月から本格的に取りかかる。
川島教授は、「2、3年かけて、学習意欲を高める方法を実証したい。
学ぶ意欲を数値化できれば、教育実習の学生でも、
ベテランの先生のように、子供たちのやる気を引き出す
指導ができるようになる」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100219-OYT1T01213.htm
魅力アップへ化粧直し 東京・いわて銀河プラザ
(岩手日報 3月2日)
銀座にある本県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」が、
大掛かりな店舗改修を行い、26日にリニューアルオープン。
1998年のオープン以来、右肩上がりで売り上げを伸ばしている
同店だが、集客の柱になっていた歌舞伎座が、
5月から3年間の長期休館。
客数の落ち込みが懸念されるこの時期に、リニューアルで勝負。
リニューアルは、老朽化した壁面や天井を、木のぬくもりを生かした
明るい店内に改修。
生鮮食品から工芸品まで、幅広い商品が人気の同店だが、
商品数をさらに増やすため、陳列棚や冷凍・冷蔵設備を更新、
商品を保管するストックヤードも拡張する計画。
予算は、県の9月補正予算に盛り込んだ約8千万円。
国の緊急経済対策による交付金を活用。
改修工事のため、12日から2週間の休業を余儀なくされるが、
5日から閉店前の在庫一掃の売り尽くしセールを開催。
26日から、オープン記念セールを行い、
歴史的建造物でもある歌舞伎座との別れを惜しむ見物客らの
取り込みも図る戦略。
銀河プラザは、98年に銀座5丁目にオープン。
有名百貨店が軒を並べる「銀座中央通り」に近く、
道路を挟んで斜め向かいに歌舞伎座が位置。
都内にある地方自治体のアンテナショップの中で、随一の好立地。
多彩なイベントなども実を結び、2008年度の売り上げは、
99年に比べ1・6倍の約5億4700万円に増加。
アンテナショップの中でも沖縄、北海道に次ぐ売り上げを誇るが、
特に歌舞伎座の来場者が立ち寄るケースが多く、
公演前に弁当を求める人や公演後にお土産を買う客などが多い。
歌舞伎座は、老朽化のため、5月から建て替え工事に入る予定、
4月下旬までの「さよなら公演」が最終。
新歌舞伎座の完成は13年春、銀河プラザ側にも
何らかの対応策が求められていた。
県産業経済交流課の橋本良隆総括課長は、
「歌舞伎座が長期休館に入ることに加え、他のアンテナショップも
売り上げを伸ばし、これからが正念場に。
ピンチをチャンスに変えられるよう、
より魅力的な店舗に生まれ変わらせたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100302_14
銀座にある本県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」が、
大掛かりな店舗改修を行い、26日にリニューアルオープン。
1998年のオープン以来、右肩上がりで売り上げを伸ばしている
同店だが、集客の柱になっていた歌舞伎座が、
5月から3年間の長期休館。
客数の落ち込みが懸念されるこの時期に、リニューアルで勝負。
リニューアルは、老朽化した壁面や天井を、木のぬくもりを生かした
明るい店内に改修。
生鮮食品から工芸品まで、幅広い商品が人気の同店だが、
商品数をさらに増やすため、陳列棚や冷凍・冷蔵設備を更新、
商品を保管するストックヤードも拡張する計画。
予算は、県の9月補正予算に盛り込んだ約8千万円。
国の緊急経済対策による交付金を活用。
改修工事のため、12日から2週間の休業を余儀なくされるが、
5日から閉店前の在庫一掃の売り尽くしセールを開催。
26日から、オープン記念セールを行い、
歴史的建造物でもある歌舞伎座との別れを惜しむ見物客らの
取り込みも図る戦略。
銀河プラザは、98年に銀座5丁目にオープン。
有名百貨店が軒を並べる「銀座中央通り」に近く、
道路を挟んで斜め向かいに歌舞伎座が位置。
都内にある地方自治体のアンテナショップの中で、随一の好立地。
多彩なイベントなども実を結び、2008年度の売り上げは、
99年に比べ1・6倍の約5億4700万円に増加。
アンテナショップの中でも沖縄、北海道に次ぐ売り上げを誇るが、
特に歌舞伎座の来場者が立ち寄るケースが多く、
公演前に弁当を求める人や公演後にお土産を買う客などが多い。
歌舞伎座は、老朽化のため、5月から建て替え工事に入る予定、
4月下旬までの「さよなら公演」が最終。
新歌舞伎座の完成は13年春、銀河プラザ側にも
何らかの対応策が求められていた。
県産業経済交流課の橋本良隆総括課長は、
「歌舞伎座が長期休館に入ることに加え、他のアンテナショップも
売り上げを伸ばし、これからが正念場に。
ピンチをチャンスに変えられるよう、
より魅力的な店舗に生まれ変わらせたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100302_14
2010年3月8日月曜日
植物原料に安全な強力接着剤開発
(サイエンスポータル 2010年2月25日)
あらゆる植物に含まれる分子を高分子化することで、
既存の瞬間接着剤に比べ、2倍も接着強度が高い材料を、
金子大作・北陸先端科学技術大学院大学助教が開発。
植物のあらゆる細胞壁に含まれるポリフェノールの1種、
桂皮酸類と、酢酸誘導体などの触媒を混合、
加熱することでつくられる。
従来の接着剤とは、異なる接着機能を持つことから、
接着する材料表面に傷を入れるなどの前処理の必要もなく、
ガラスや金属を含むあらゆる材料を接着できる。
植物由来であるため、健康にも悪影響の心配もない。
自動車車体など、さまざまな材料から成る複雑な構造製品に
使用すれば軽量化が期待できる。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/1002/1002251.html
あらゆる植物に含まれる分子を高分子化することで、
既存の瞬間接着剤に比べ、2倍も接着強度が高い材料を、
金子大作・北陸先端科学技術大学院大学助教が開発。
植物のあらゆる細胞壁に含まれるポリフェノールの1種、
桂皮酸類と、酢酸誘導体などの触媒を混合、
加熱することでつくられる。
従来の接着剤とは、異なる接着機能を持つことから、
接着する材料表面に傷を入れるなどの前処理の必要もなく、
ガラスや金属を含むあらゆる材料を接着できる。
植物由来であるため、健康にも悪影響の心配もない。
自動車車体など、さまざまな材料から成る複雑な構造製品に
使用すれば軽量化が期待できる。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/1002/1002251.html
ロジカルシンキング(7)最適な解決策選ぶには〜ロジックツリーで洗い出し
(日経 2月16日)
問題の内容を分析して因果関係を構造化し、
解決すべき点が見えてきたら、いよいよ解決策を考える。
特定の解決策を決め打ちするのは、得策ではない。
幅広く複数のアイデアを出し、最も適切な選択肢を採用する、
というステップを踏むこと。
幅広くアイデアを出すといっても、先入観に縛られ、
なかなか思ったように浮かんでこない。
そんな時、「ロジックツリー」が有効。
ロジックツリーを使って考えると、それまで出てこなかったアイデアが
思い浮かぶ可能性が高まる。
まずは、「問題を解決するのに、どのようなやり方があるか」
という観点に立つ。
「業務計画が立てられない」という問題への解決策の糸口は、
「計画する能力をつける」、「職場内で計画を立てる仕組みを作る」に大別。
それぞれについて具体策を洗い出していけば、
幅広く解決策を挙げていくことができる。
解決策を選定するには、判断基準と制約条件を考慮。
よさそうなアイデアでも、自分の求める基準に合致しないものを
解決策として選ぶべきではない。
やる気を重視するなら、能力向上の手段の中でも、
やる気の出やすい方が魅力的。
制約条件にも注意。
予算の上限が決まっていれば、いくら魅力的でも、
予算オーバーのアイデアは捨てざるを得ない。
買い物のとき、いかに魅力的な商品でも、
高額すぎるものは買えないのと同じ。
判断基準や制約条件を考慮し、最適な解決策を選定。
解決策を選定するとき、「最もよい解決策」を1つだけ選ぶ手法は
望ましくない。
「全体として、効果的になるような解決策のパッケージを作る」
というスタンスを忘れてはいけない。
解決策が問題の一部の解消にしかつながらなかったり、
副作用の恐れがあったりしても、あきらめる必要はない。
他のアイデアと組み合わせて取り入れていけばよい。
必要になるのは、全体最適の視点。
全員が四番打者の野球チームが決して強いわけではないのと同じ、
インパクトの強い解決策を並べるのがよいわけではない。
解決策全体のバランスや相互補完性を考慮する姿勢が求められる。
問題解決において、心がけておきたいポイント。
考えられる問題や原因、解決策を幅広く洗い出し、
その中から最も重要なものや効果的なものを選ぶこと。
いくら段階を踏んだ問題解決をしても、
問題はこれだと決め打ちをしたり、思いついた解決策が
ベストだと決め込んだりすると、解決策を考えた意味がない。
まずは、問題点や解決策を幅広く洗い出すこと。
勢は柔軟な発想で問題をとらえ、よいアイデアを生み出すことに。
新たな情報や考え方があった場合、柔軟に他の選択肢に
目を向けることができる。
状況に柔軟に対応しながら、場当たり的でない問題解決を
進めていくため、ロジカルシンキングは欠かせない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100216.html
問題の内容を分析して因果関係を構造化し、
解決すべき点が見えてきたら、いよいよ解決策を考える。
特定の解決策を決め打ちするのは、得策ではない。
幅広く複数のアイデアを出し、最も適切な選択肢を採用する、
というステップを踏むこと。
幅広くアイデアを出すといっても、先入観に縛られ、
なかなか思ったように浮かんでこない。
そんな時、「ロジックツリー」が有効。
ロジックツリーを使って考えると、それまで出てこなかったアイデアが
思い浮かぶ可能性が高まる。
まずは、「問題を解決するのに、どのようなやり方があるか」
という観点に立つ。
「業務計画が立てられない」という問題への解決策の糸口は、
「計画する能力をつける」、「職場内で計画を立てる仕組みを作る」に大別。
それぞれについて具体策を洗い出していけば、
幅広く解決策を挙げていくことができる。
解決策を選定するには、判断基準と制約条件を考慮。
よさそうなアイデアでも、自分の求める基準に合致しないものを
解決策として選ぶべきではない。
やる気を重視するなら、能力向上の手段の中でも、
やる気の出やすい方が魅力的。
制約条件にも注意。
予算の上限が決まっていれば、いくら魅力的でも、
予算オーバーのアイデアは捨てざるを得ない。
買い物のとき、いかに魅力的な商品でも、
高額すぎるものは買えないのと同じ。
判断基準や制約条件を考慮し、最適な解決策を選定。
解決策を選定するとき、「最もよい解決策」を1つだけ選ぶ手法は
望ましくない。
「全体として、効果的になるような解決策のパッケージを作る」
というスタンスを忘れてはいけない。
解決策が問題の一部の解消にしかつながらなかったり、
副作用の恐れがあったりしても、あきらめる必要はない。
他のアイデアと組み合わせて取り入れていけばよい。
必要になるのは、全体最適の視点。
全員が四番打者の野球チームが決して強いわけではないのと同じ、
インパクトの強い解決策を並べるのがよいわけではない。
解決策全体のバランスや相互補完性を考慮する姿勢が求められる。
問題解決において、心がけておきたいポイント。
考えられる問題や原因、解決策を幅広く洗い出し、
その中から最も重要なものや効果的なものを選ぶこと。
いくら段階を踏んだ問題解決をしても、
問題はこれだと決め打ちをしたり、思いついた解決策が
ベストだと決め込んだりすると、解決策を考えた意味がない。
まずは、問題点や解決策を幅広く洗い出すこと。
勢は柔軟な発想で問題をとらえ、よいアイデアを生み出すことに。
新たな情報や考え方があった場合、柔軟に他の選択肢に
目を向けることができる。
状況に柔軟に対応しながら、場当たり的でない問題解決を
進めていくため、ロジカルシンキングは欠かせない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100216.html
黒岩の未来へ農業整備 北上・推進委が記念誌発刊
(岩手日報 3月3日)
北上市の黒岩地区農業基盤整備事業推進委員会(昆精司会長)は、
同事業完工を機に、記念誌「万緑豊壌の郷」を発刊。
事業完工を祝うとともに、黒岩地区の歴史や結束を
再確認する一冊。
黒岩地区は、北上市東部の北上川東岸に位置する農村地帯。
同事業は、国庫補助の県事業として、1998~2009年度に実施。
同推進委は、95年度に設立、農家の同意取りまとめなどに奔走、
事業を実現した。
基盤整備は、黒岩地区の6地区で進められ、
77・1ヘクタールの圃場や用排水路を整備。
受益戸数220戸、受益面積126・3ヘクタール、
事業費26億8700万円の一大事業。
記念誌はA4判、65ページ。
300部を印刷、受益農家や関係機関に配布。
多田勝郎黒岩地区交流センター長が中心となって、資料を収集。
農業基盤整備事業のあらましにとどまらず、関係者による
座談会や地区の歴史をたどる内容も盛り込んだ。
昆会長は、「地域の産業・農業の将来をつなぐため、
『百年の大計』という気持ちで事業に取り組み、どうにか実現できた」と、
推進委発足から足かけ15年の歩みを振り返る。
記念誌編集委員会の及川純一委員長は、
「記念誌は、末代まで誇れる内容。
今後の地域づくりに活用していきたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100302_10
北上市の黒岩地区農業基盤整備事業推進委員会(昆精司会長)は、
同事業完工を機に、記念誌「万緑豊壌の郷」を発刊。
事業完工を祝うとともに、黒岩地区の歴史や結束を
再確認する一冊。
黒岩地区は、北上市東部の北上川東岸に位置する農村地帯。
同事業は、国庫補助の県事業として、1998~2009年度に実施。
同推進委は、95年度に設立、農家の同意取りまとめなどに奔走、
事業を実現した。
基盤整備は、黒岩地区の6地区で進められ、
77・1ヘクタールの圃場や用排水路を整備。
受益戸数220戸、受益面積126・3ヘクタール、
事業費26億8700万円の一大事業。
記念誌はA4判、65ページ。
300部を印刷、受益農家や関係機関に配布。
多田勝郎黒岩地区交流センター長が中心となって、資料を収集。
農業基盤整備事業のあらましにとどまらず、関係者による
座談会や地区の歴史をたどる内容も盛り込んだ。
昆会長は、「地域の産業・農業の将来をつなぐため、
『百年の大計』という気持ちで事業に取り組み、どうにか実現できた」と、
推進委発足から足かけ15年の歩みを振り返る。
記念誌編集委員会の及川純一委員長は、
「記念誌は、末代まで誇れる内容。
今後の地域づくりに活用していきたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100302_10
2010年3月7日日曜日
楽しい図書館(8)お茶飲み 気軽に会合
(読売 2月13日)
大学図書館が、重厚で堅いイメージから脱却し、学生の利用を促す。
「昔は、本のカード目録や歴代学長の写真が並び、
まじめな雰囲気。
コーヒーの香りが漂う明るい空間になって、うらやましい」
お茶の水女子大学付属図書館1階の「キャリアカフェ」で開かれた、
国立国会図書館の職員採用説明会。
卒業生で、国会図書館職員の中村若生さん(36)は、
職場環境を後輩約50人に説明、母校図書館の変貌に感想を漏らした。
同大図書館は、開架式の書架があり、利用者が出入りする2階に対し、
1階は会議室など、大半は学生立ち入り禁止の閉ざされた空間。
2007年、この1階部分が改装、パソコン70台などを自由に使える
「ラーニング・コモンズ」に変身。
同年末、隣接したスペースに丸っこい形のテーブルや
座り心地の良いソファを設置、コーヒーなどを飲みながら話ができ、
就活イベントも行われるキャリアカフェをオープン。
カウンター業務や本の整理などを手伝う学生アシスタント制度
「LiSA」も始まり、学生たちが図書館の企画に主体的にかかわる。
きっかけは、羽入佐和子前館長(現同大学長)の、
「図書館のサポーターを増やしたい」という一言。
同館図書・情報チームリーダーの茂出木理子さん(47)は、
「図書館も図書の所蔵だけでなく、学生が文章力や発表力を
つけられる場所に変わる必要があった」
現在、1日の利用者数は平日で約1500人、
改善前の1・5倍に増加。
大学院生も含め、約3200人が学ぶキャンパスで高い利用率。
LiSAの第1期メンバーで、文教育学部4年の田辺理子さん(23)は、
「ただ本を借りるだけでなく、自分たちが情報発信する
場にもなるんだ、と勉強になりました」
千葉大学付属図書館は、1994年、蔵書検索もできる
ウェブサイトを正式に開設、2001年に電子ジャーナル提供を
開始するなど、先駆的な取り組みで知られる。
06年秋、教職員や大学院生の連携で、学部生の図書館利用の
拡大を目指すプロジェクト「リエゾン・ライブラリアン」を始めた。
その一つ、07年開始の「授業資料ナビ」は、1、2年生がターゲット。
研究テーマの知識が少ない学生に、具体的な情報源を提示しようと、
教養科目中心に、教員推薦書籍のコーナーを館内に設置。
ウェブサイトもわかるようにした。
09年度前期、ナビ対象本321冊の約50%が貸し出され、
本館の貸出率約12%を大きく上回った。
西千葉キャンパスにある図書館本館サービスグループリーダーの
鈴木宏子さんは、「利用者の評価も高く、今後は専門科目などに
対象を拡大。足を運ばない学生へのPRが課題」
情報獲得手段の多様化に合わせ、大学図書館も変化を迫られている。
◆ラーニング・コモンズ
1990年代、英米の大学図書館で使われ始めた言葉、
厳密な定義はない。
コモンズは、「共有の場」の意味、お茶の水女子大では、
「学生がコンピューターを使いつつ、ディスカッションや
情報発信の場としても使える学習スペース」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100213-OYT8T00268.htm
大学図書館が、重厚で堅いイメージから脱却し、学生の利用を促す。
「昔は、本のカード目録や歴代学長の写真が並び、
まじめな雰囲気。
コーヒーの香りが漂う明るい空間になって、うらやましい」
お茶の水女子大学付属図書館1階の「キャリアカフェ」で開かれた、
国立国会図書館の職員採用説明会。
卒業生で、国会図書館職員の中村若生さん(36)は、
職場環境を後輩約50人に説明、母校図書館の変貌に感想を漏らした。
同大図書館は、開架式の書架があり、利用者が出入りする2階に対し、
1階は会議室など、大半は学生立ち入り禁止の閉ざされた空間。
2007年、この1階部分が改装、パソコン70台などを自由に使える
「ラーニング・コモンズ」に変身。
同年末、隣接したスペースに丸っこい形のテーブルや
座り心地の良いソファを設置、コーヒーなどを飲みながら話ができ、
就活イベントも行われるキャリアカフェをオープン。
カウンター業務や本の整理などを手伝う学生アシスタント制度
「LiSA」も始まり、学生たちが図書館の企画に主体的にかかわる。
きっかけは、羽入佐和子前館長(現同大学長)の、
「図書館のサポーターを増やしたい」という一言。
同館図書・情報チームリーダーの茂出木理子さん(47)は、
「図書館も図書の所蔵だけでなく、学生が文章力や発表力を
つけられる場所に変わる必要があった」
現在、1日の利用者数は平日で約1500人、
改善前の1・5倍に増加。
大学院生も含め、約3200人が学ぶキャンパスで高い利用率。
LiSAの第1期メンバーで、文教育学部4年の田辺理子さん(23)は、
「ただ本を借りるだけでなく、自分たちが情報発信する
場にもなるんだ、と勉強になりました」
千葉大学付属図書館は、1994年、蔵書検索もできる
ウェブサイトを正式に開設、2001年に電子ジャーナル提供を
開始するなど、先駆的な取り組みで知られる。
06年秋、教職員や大学院生の連携で、学部生の図書館利用の
拡大を目指すプロジェクト「リエゾン・ライブラリアン」を始めた。
その一つ、07年開始の「授業資料ナビ」は、1、2年生がターゲット。
研究テーマの知識が少ない学生に、具体的な情報源を提示しようと、
教養科目中心に、教員推薦書籍のコーナーを館内に設置。
ウェブサイトもわかるようにした。
09年度前期、ナビ対象本321冊の約50%が貸し出され、
本館の貸出率約12%を大きく上回った。
西千葉キャンパスにある図書館本館サービスグループリーダーの
鈴木宏子さんは、「利用者の評価も高く、今後は専門科目などに
対象を拡大。足を運ばない学生へのPRが課題」
情報獲得手段の多様化に合わせ、大学図書館も変化を迫られている。
◆ラーニング・コモンズ
1990年代、英米の大学図書館で使われ始めた言葉、
厳密な定義はない。
コモンズは、「共有の場」の意味、お茶の水女子大では、
「学生がコンピューターを使いつつ、ディスカッションや
情報発信の場としても使える学習スペース」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100213-OYT8T00268.htm
エム・オー・マリンコンサルの鏡社長 「安全は愚直な努力の積み重ねから」
(日経 2月25日)
海運会社にとって、日々の安全運航を継続するのは
最大の経営課題。
運航システムや港湾環境がめまぐるしく変化を続けるなか、
船長や航海士の運航技術を磨き、
どうやって重大事故を未然に防ぐのか。
商船三井の人材開発子会社、
エム・オー・マリンコンサルティングの鏡敏弘社長に聞いた。
——会社の事業目的は?
「『安全』が、海運会社の基盤であることは言うまでもなく、
安全運航を続けていくためには不断の努力が必要。
当社は1988年、海上従業員の訓練を集中的に実施するため、
別会社として設立。
96年、操船シミュレーターを導入、実際の業務で必要な
港内の操船技術をチェックし、習得できる」
「それでも、事故は起きてしまった。
コンテナ船の機関室火災、自動車運搬船の横転、
大型タンカーからの原油流出、鉄鉱石運搬船の座礁。
熱心に、海上従業員の訓練を実施していたつもりだったが、
残念なことに96年、4件の重大海難事故が発生。
事故を再現したプログラムなども取り入れ、
教育プログラムを充実させ、再発防止に努めている」
——具体的には?
「船員の教育に加え、商船三井本体の海上安全部と
連携・補完する形で支援。
新しく船長になる人や船の種類が変わる人などに
訓練を義務付け。
シミュレーターには、日本の主要な港や海外の主要な港の
データがそろっている。
電子海図や自動船舶識別システムが、日進月歩で進化、
それに合わせて最新のデータを取り入れる」
「バーチャル空間で、2隻同時に操船研修ができるのが特徴。
夜間など、実際の港湾に限りなく近い状態を再現でき、
課題や安全確保の方法が検討できる。
フィリピンやインドなどの船員学校でも、
小型のシミュレーターを導入」
——海賊問題への対処は?
「シミュレーターでは、海賊船を登場させていない。
日本の商船は、武装していないこともあって、
決定的な解決策はない。
遭遇しないよう、不審な船には近づかないことが鉄則。
万が一、護衛船がいない時に海賊船に遭遇した場合、
速やかに関係各所に連絡し、早く逃げるしかない」
——船や航行の自動化、機械化が進んでいる。
「性能が向上したシステムが次々に導入、安全面では格段に向上し、
重大事故は減っている。
航海士にとって、必要な本船の位置情報も、
即座に分かるようになった。
それでも、安全運航のためには、人間の五感に頼るなど
『肌で感じる』必要。
機械に頼りすぎるのはよくない。
万が一、機械が故障した時に機敏に対応するためには、
どうすれば良いかを日ごろから訓練することが必要」
——研修を受ける人に訴えていることは?
「安全を追求するには、どんなに小さなことでも
愚直にやることが大切。
これで終わりと言うことはなく、即効薬もない。
徹底的な事故原因の追求が、重大事故を未然に防ぐことにつながる」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100224.html
海運会社にとって、日々の安全運航を継続するのは
最大の経営課題。
運航システムや港湾環境がめまぐるしく変化を続けるなか、
船長や航海士の運航技術を磨き、
どうやって重大事故を未然に防ぐのか。
商船三井の人材開発子会社、
エム・オー・マリンコンサルティングの鏡敏弘社長に聞いた。
——会社の事業目的は?
「『安全』が、海運会社の基盤であることは言うまでもなく、
安全運航を続けていくためには不断の努力が必要。
当社は1988年、海上従業員の訓練を集中的に実施するため、
別会社として設立。
96年、操船シミュレーターを導入、実際の業務で必要な
港内の操船技術をチェックし、習得できる」
「それでも、事故は起きてしまった。
コンテナ船の機関室火災、自動車運搬船の横転、
大型タンカーからの原油流出、鉄鉱石運搬船の座礁。
熱心に、海上従業員の訓練を実施していたつもりだったが、
残念なことに96年、4件の重大海難事故が発生。
事故を再現したプログラムなども取り入れ、
教育プログラムを充実させ、再発防止に努めている」
——具体的には?
「船員の教育に加え、商船三井本体の海上安全部と
連携・補完する形で支援。
新しく船長になる人や船の種類が変わる人などに
訓練を義務付け。
シミュレーターには、日本の主要な港や海外の主要な港の
データがそろっている。
電子海図や自動船舶識別システムが、日進月歩で進化、
それに合わせて最新のデータを取り入れる」
「バーチャル空間で、2隻同時に操船研修ができるのが特徴。
夜間など、実際の港湾に限りなく近い状態を再現でき、
課題や安全確保の方法が検討できる。
フィリピンやインドなどの船員学校でも、
小型のシミュレーターを導入」
——海賊問題への対処は?
「シミュレーターでは、海賊船を登場させていない。
日本の商船は、武装していないこともあって、
決定的な解決策はない。
遭遇しないよう、不審な船には近づかないことが鉄則。
万が一、護衛船がいない時に海賊船に遭遇した場合、
速やかに関係各所に連絡し、早く逃げるしかない」
——船や航行の自動化、機械化が進んでいる。
「性能が向上したシステムが次々に導入、安全面では格段に向上し、
重大事故は減っている。
航海士にとって、必要な本船の位置情報も、
即座に分かるようになった。
それでも、安全運航のためには、人間の五感に頼るなど
『肌で感じる』必要。
機械に頼りすぎるのはよくない。
万が一、機械が故障した時に機敏に対応するためには、
どうすれば良いかを日ごろから訓練することが必要」
——研修を受ける人に訴えていることは?
「安全を追求するには、どんなに小さなことでも
愚直にやることが大切。
これで終わりと言うことはなく、即効薬もない。
徹底的な事故原因の追求が、重大事故を未然に防ぐことにつながる」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100224.html
日中大学フェア&フォーラムが明らかにしたこと
(サイエンスポータル 2010年2月26日)
日本と中国の92に上る大学が参加した
「変貌する日中の大学-グローバル大競争・連携時代を迎えて-」
と題する日中大学フェア&フォーラム。
中国側の反応もよく、2月1日の人民網日本語版は、
「中日双方の大学に、全面的な交流のプラットフォームを提供」
と高い評価。
「日本と海外の大学が結んだ提携関係のうち、
中国の大学との提携数は、米国を抜いてトップ。
中国と海外の大学が結んだ提携のうち、
日本の大学との提携数は2位。
中日両国は、一衣帯水という地理的メリット、
アジアにおける経済的実力と研究条件の良さというメリットを活かし、
中日大学間の協力をさらに推し進め、
利益とメリットの発揮を促進していく」と、協力を歓迎。
日本の科学技術政策にかかわる人々の間では、
日本の科学技術水準維持には、中国との協力は不可避、
という声が高まりつつある。
これらの声は、人口減などの影響で研究者の層も薄くなると
予想される日本と比較し、中国の研究人材の豊富さが早晩、
決定的な差になって現れる、という見通し。
中国を含め、アジア諸国から見たら日本は、
ノーベル賞学者を輩出しているうらやましい存在、という声も。
アジア諸国との研究者交流が必要という考えでは一致、
日本自身の評価について、科学技術政策担当者と
一部の研究者には違いがある。
どちらか一方が正しいということでは、恐らくない。
基調講演を行った物理学者の楊福家・英ノッティンガム大学長は、
日本の学問の伝統を評価する一方、
中国でリベラルアーツ、基礎教育を重視し、
優秀な人材を育てる大学改革が進んでいることを強調。
日中両国だけでなく、欧米の研究の歴史にも詳しい
楊氏に、科学技術振興機構・中国総合研究センターの
米山春子フェローがインタビューした記事。
以下のような記述は、日本にも当てはまると感じる人も。
「基礎教育を改革しようとするなら、
中国の大学入試制度をまず改革しなければならず、
かつ基礎教育に携わるハイレベルの教師陣を養成する必要。
最近、中国のみならず、日本の大学も基礎教育への重視度が
まちまちで、薄まっている大学も。
学生の質が下がっていることをよく耳にするが、
これは基礎教育の問題。
基礎教育は、人文科学、自然科学、社会科学のみではなく、
個人の人格に結びついた知識やこれに関連した学問や芸術、
精神修養などの教育、文化的諸活動を含める教養の問題。
中国や日本の一部の大学には、
グローバル大競争の情報社会において、学問が細分化され、
基礎教育はあまり意味がなくなっている、という考えがある。
わたくしは、そうと思わない。
基礎教育は、生徒・学生が自分に最も適した道を
歩めるようにする助けになる。
よい学生を育成するには、基礎教育から取り組まなければならない。
体制と世論の面から基礎教育者を奨励し、
尊敬を受けられるようにすべき。
基礎教育、教育を強化してこそ、中華民族の復興は可能。
われわれの時代が、巨人を生み出す時代となることを心から望んでいる」
http://www.scienceportal.jp/news/review/1002/1002261.html
日本と中国の92に上る大学が参加した
「変貌する日中の大学-グローバル大競争・連携時代を迎えて-」
と題する日中大学フェア&フォーラム。
中国側の反応もよく、2月1日の人民網日本語版は、
「中日双方の大学に、全面的な交流のプラットフォームを提供」
と高い評価。
「日本と海外の大学が結んだ提携関係のうち、
中国の大学との提携数は、米国を抜いてトップ。
中国と海外の大学が結んだ提携のうち、
日本の大学との提携数は2位。
中日両国は、一衣帯水という地理的メリット、
アジアにおける経済的実力と研究条件の良さというメリットを活かし、
中日大学間の協力をさらに推し進め、
利益とメリットの発揮を促進していく」と、協力を歓迎。
日本の科学技術政策にかかわる人々の間では、
日本の科学技術水準維持には、中国との協力は不可避、
という声が高まりつつある。
これらの声は、人口減などの影響で研究者の層も薄くなると
予想される日本と比較し、中国の研究人材の豊富さが早晩、
決定的な差になって現れる、という見通し。
中国を含め、アジア諸国から見たら日本は、
ノーベル賞学者を輩出しているうらやましい存在、という声も。
アジア諸国との研究者交流が必要という考えでは一致、
日本自身の評価について、科学技術政策担当者と
一部の研究者には違いがある。
どちらか一方が正しいということでは、恐らくない。
基調講演を行った物理学者の楊福家・英ノッティンガム大学長は、
日本の学問の伝統を評価する一方、
中国でリベラルアーツ、基礎教育を重視し、
優秀な人材を育てる大学改革が進んでいることを強調。
日中両国だけでなく、欧米の研究の歴史にも詳しい
楊氏に、科学技術振興機構・中国総合研究センターの
米山春子フェローがインタビューした記事。
以下のような記述は、日本にも当てはまると感じる人も。
「基礎教育を改革しようとするなら、
中国の大学入試制度をまず改革しなければならず、
かつ基礎教育に携わるハイレベルの教師陣を養成する必要。
最近、中国のみならず、日本の大学も基礎教育への重視度が
まちまちで、薄まっている大学も。
学生の質が下がっていることをよく耳にするが、
これは基礎教育の問題。
基礎教育は、人文科学、自然科学、社会科学のみではなく、
個人の人格に結びついた知識やこれに関連した学問や芸術、
精神修養などの教育、文化的諸活動を含める教養の問題。
中国や日本の一部の大学には、
グローバル大競争の情報社会において、学問が細分化され、
基礎教育はあまり意味がなくなっている、という考えがある。
わたくしは、そうと思わない。
基礎教育は、生徒・学生が自分に最も適した道を
歩めるようにする助けになる。
よい学生を育成するには、基礎教育から取り組まなければならない。
体制と世論の面から基礎教育者を奨励し、
尊敬を受けられるようにすべき。
基礎教育、教育を強化してこそ、中華民族の復興は可能。
われわれの時代が、巨人を生み出す時代となることを心から望んでいる」
http://www.scienceportal.jp/news/review/1002/1002261.html
2010年3月6日土曜日
楽しい図書館(7)点字や絵人形で支える
(読売 2月11日)
障害のある子に読書の喜びを伝えようと、
特別支援学校で様々な取り組みが進む。
教諭が、いくつもの声色を使い分けて動物の鳴き声をまねると、
ホワイトボードに向けられた生徒の視線が輝きを増した。
「12番目に出てくる動物は何かな?」との問いかけに、
「イノシシ」と答える女子生徒。
教諭が隠していたイノシシの絵人形を、
ボードに張りつけると、女子の表情が大きくほころんだ。
知的障害がある児童生徒が通う鳥取県立白兎養護学校。
図書館では、生活単元学習を活用した高等部の
「図書の学習」が行われていた。
生徒が食い入るように見つめていたのは、
絵人形を動かして物語を展開させるパネルシアター。
この日は、十二支がテーマ。
「活字や音声だけでは理解が難しい生徒にとって、
視覚に訴えるパネルシアターは有効な教材。
月に何度も同じ話を繰り返すことにより、言葉を覚え、
先の見通しも立てられるようになっていく」。
司書教諭の児島陽子さん(49)。
知的障害の児童生徒は増加傾向にあり、
図書館を普通教室に転用する学校が多い。
全特別支援学校に司書教諭を配置し、公立には学校司書も
常駐させる鳥取県は、先進県として知られている。
児島さんは、小学部の担任も兼ね、図書館教育に携わる時間が
週に5時間確保。
「発達年齢や障害の状態に応じて、読書の楽しみを教えてくれる
人の存在が、知的障害特別支援学校でも不可欠」
視覚障害特別支援学校では、全盲から弱視まで一人ひとり
異なる見え方に対応、様々な図書が必要。
横浜市立盲特別支援学校では、墨字(活字)図書を点字図書、
録音図書、大活字本などへ変換する作業を、
33グループ約600人のボランティアが支えている。
学校司書の石井みどりさんは、「よりよい図書資料を作成するには、
専門的な技術を習得したボランティアグループと連携し、
受け入れる体制をつくることが重要」
拡大読書機や点字印刷機など、様々な機器が豊富にそろう
図書館には、好きな格好で読書を楽しめるカーペットコーナーも。
「作品に引き込まれると、何も聞こえなくなり、
家では夜中まで読み続けてしまうこともある。
図書館で新しい本を探すのは、楽しい時間」
小学部5年の藤本昌宏君(11)はそう言って、笑顔。
専修大学の野口武悟准教授(図書館情報学)は、
「情報獲得の困難を補う支援をする情報保障の観点からも、
特別支援学校で図書館が果たす役割は小、中、高校より大きい。
現状を比較すると、すべての面で遅れている」と批判。
一人ひとりのニーズに応じた読書活動を提供するために、
人的にも予算的にも、特別支援学校には
より手厚い措置が求められている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100211-OYT8T00259.htm
障害のある子に読書の喜びを伝えようと、
特別支援学校で様々な取り組みが進む。
教諭が、いくつもの声色を使い分けて動物の鳴き声をまねると、
ホワイトボードに向けられた生徒の視線が輝きを増した。
「12番目に出てくる動物は何かな?」との問いかけに、
「イノシシ」と答える女子生徒。
教諭が隠していたイノシシの絵人形を、
ボードに張りつけると、女子の表情が大きくほころんだ。
知的障害がある児童生徒が通う鳥取県立白兎養護学校。
図書館では、生活単元学習を活用した高等部の
「図書の学習」が行われていた。
生徒が食い入るように見つめていたのは、
絵人形を動かして物語を展開させるパネルシアター。
この日は、十二支がテーマ。
「活字や音声だけでは理解が難しい生徒にとって、
視覚に訴えるパネルシアターは有効な教材。
月に何度も同じ話を繰り返すことにより、言葉を覚え、
先の見通しも立てられるようになっていく」。
司書教諭の児島陽子さん(49)。
知的障害の児童生徒は増加傾向にあり、
図書館を普通教室に転用する学校が多い。
全特別支援学校に司書教諭を配置し、公立には学校司書も
常駐させる鳥取県は、先進県として知られている。
児島さんは、小学部の担任も兼ね、図書館教育に携わる時間が
週に5時間確保。
「発達年齢や障害の状態に応じて、読書の楽しみを教えてくれる
人の存在が、知的障害特別支援学校でも不可欠」
視覚障害特別支援学校では、全盲から弱視まで一人ひとり
異なる見え方に対応、様々な図書が必要。
横浜市立盲特別支援学校では、墨字(活字)図書を点字図書、
録音図書、大活字本などへ変換する作業を、
33グループ約600人のボランティアが支えている。
学校司書の石井みどりさんは、「よりよい図書資料を作成するには、
専門的な技術を習得したボランティアグループと連携し、
受け入れる体制をつくることが重要」
拡大読書機や点字印刷機など、様々な機器が豊富にそろう
図書館には、好きな格好で読書を楽しめるカーペットコーナーも。
「作品に引き込まれると、何も聞こえなくなり、
家では夜中まで読み続けてしまうこともある。
図書館で新しい本を探すのは、楽しい時間」
小学部5年の藤本昌宏君(11)はそう言って、笑顔。
専修大学の野口武悟准教授(図書館情報学)は、
「情報獲得の困難を補う支援をする情報保障の観点からも、
特別支援学校で図書館が果たす役割は小、中、高校より大きい。
現状を比較すると、すべての面で遅れている」と批判。
一人ひとりのニーズに応じた読書活動を提供するために、
人的にも予算的にも、特別支援学校には
より手厚い措置が求められている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100211-OYT8T00259.htm
十勝の実業団で五輪選手を 引退危機救った病院
(2010年3月1日 共同通信社)
スピードスケート男子団体追い抜きの7、8位決定戦に出場する
日本チームのメンバー、平子裕基選手(27)と土井槙悟選手(26)
の所属先は、北海道帯広市の開西病院。
スケートどころの十勝地方の実業団から五輪選手を出したい、
という人々の思いが、2人を支えてきた。
平子選手は、帯広市に隣接する音更町出身。
明治大時代、2002年ソルトレークシティー五輪に出場、
その後スランプに。
05年春、大学卒業後は親せきの会社に籍を置き、1人で練習。
トリノ五輪出場を逃し、家族に「もう限界なのかな」と漏らした。
そんな時、白樺学園高時代に指導した帯広市職員の
川原正行コーチ(54)と開西病院の幹部らが話し合い、
平子選手を支援しようと立ち上がった。
十勝地方は、長野五輪金メダリスト清水宏保選手(36)ら
数々の名選手を輩出してきた「スケート王国」。
高校や大学を卒業しても、地元に受け入れ先がなく、
「十勝で五輪選手を応援したい」との思い。
病院は平子選手と、同じく十勝の芽室町出身の土井選手を
職員として採用。
06年4月、十勝初の実業団スピードスケート部を設立。
2人は、シーズンオフは病院職員として午前中勤務。
カルテの運搬や機材の発注などが主な仕事。
「平子選手は、カルテが入ったファイルをよく運ぶので、
ネクタイがボロボロになってしまって。
2人とも一生懸命仕事をしている」と医事課長栗林祐子さん(44)。
昨年11月、W杯前半の代表から漏れた土井選手が
職員の前であいさつ。
「支えてくれてありがとうございます。
あきらめないで国内で頑張ります。2人で(五輪に)行きたい」。
涙ながらに話す姿に、「感激した。背中を押してあげたいという
思いが強くなった」と栗林さん。
1回戦で敗退後、平子選手は、「やめようと思っていた時に
手を差し伸べてくれ、トレーニング環境と遠征費を支援してくれた。
ありがとうございますと言いたい」と感謝。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/1/116689/
スピードスケート男子団体追い抜きの7、8位決定戦に出場する
日本チームのメンバー、平子裕基選手(27)と土井槙悟選手(26)
の所属先は、北海道帯広市の開西病院。
スケートどころの十勝地方の実業団から五輪選手を出したい、
という人々の思いが、2人を支えてきた。
平子選手は、帯広市に隣接する音更町出身。
明治大時代、2002年ソルトレークシティー五輪に出場、
その後スランプに。
05年春、大学卒業後は親せきの会社に籍を置き、1人で練習。
トリノ五輪出場を逃し、家族に「もう限界なのかな」と漏らした。
そんな時、白樺学園高時代に指導した帯広市職員の
川原正行コーチ(54)と開西病院の幹部らが話し合い、
平子選手を支援しようと立ち上がった。
十勝地方は、長野五輪金メダリスト清水宏保選手(36)ら
数々の名選手を輩出してきた「スケート王国」。
高校や大学を卒業しても、地元に受け入れ先がなく、
「十勝で五輪選手を応援したい」との思い。
病院は平子選手と、同じく十勝の芽室町出身の土井選手を
職員として採用。
06年4月、十勝初の実業団スピードスケート部を設立。
2人は、シーズンオフは病院職員として午前中勤務。
カルテの運搬や機材の発注などが主な仕事。
「平子選手は、カルテが入ったファイルをよく運ぶので、
ネクタイがボロボロになってしまって。
2人とも一生懸命仕事をしている」と医事課長栗林祐子さん(44)。
昨年11月、W杯前半の代表から漏れた土井選手が
職員の前であいさつ。
「支えてくれてありがとうございます。
あきらめないで国内で頑張ります。2人で(五輪に)行きたい」。
涙ながらに話す姿に、「感激した。背中を押してあげたいという
思いが強くなった」と栗林さん。
1回戦で敗退後、平子選手は、「やめようと思っていた時に
手を差し伸べてくれ、トレーニング環境と遠征費を支援してくれた。
ありがとうございますと言いたい」と感謝。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/1/116689/
フラーレンで遺伝子導入 マウス実験、治療に応用も
(2010年2月23日 共同通信社)
遺伝子の"運び屋"として、炭素の原子がサッカーボールのように
つながった分子「フラーレン」を使い、
マウスの体内に遺伝子を導入することに成功、
東京大の野入英世准教授(腎臓病学)と中村栄一教授(有機化学)
らが、22日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表。
この方法で、インスリンを作る遺伝子を入れ、
血液中のインスリン濃度が上昇することも確認。
「毒性が低く、安価に大量合成が可能」とし、
将来は遺伝子治療に応用できるのでは。
"運び屋"には、ウイルスや脂質などを使う方法があるが、
ウイルスは安全性に、脂質は効率に課題。
研究チームは、通常のフラーレンに四つのアミノ基を取り付け、
水に溶けやすく、DNAと結合する「水溶性フラーレン(TPFE)」合成。
緑色に光るタンパク質を作る遺伝子を、TPFEに結合させて
マウスに静脈注射すると、肺や肝臓、膵臓に遺伝子が導入されて
働き、光るタンパク質ができた。
肝臓と膵臓では、脂質を使った導入方法より
遺伝子が多く運ばれていた。
インスリンを作る遺伝子を結合させて投与すると、
血液中のインスリン濃度が上昇し、血糖値が下がった。
細胞内に取り込まれた後、TPFEは運んだ遺伝子との
結合状態をほどくらしい。
実用化に向けては、安全性確認などの課題がある。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/23/116394/
遺伝子の"運び屋"として、炭素の原子がサッカーボールのように
つながった分子「フラーレン」を使い、
マウスの体内に遺伝子を導入することに成功、
東京大の野入英世准教授(腎臓病学)と中村栄一教授(有機化学)
らが、22日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表。
この方法で、インスリンを作る遺伝子を入れ、
血液中のインスリン濃度が上昇することも確認。
「毒性が低く、安価に大量合成が可能」とし、
将来は遺伝子治療に応用できるのでは。
"運び屋"には、ウイルスや脂質などを使う方法があるが、
ウイルスは安全性に、脂質は効率に課題。
研究チームは、通常のフラーレンに四つのアミノ基を取り付け、
水に溶けやすく、DNAと結合する「水溶性フラーレン(TPFE)」合成。
緑色に光るタンパク質を作る遺伝子を、TPFEに結合させて
マウスに静脈注射すると、肺や肝臓、膵臓に遺伝子が導入されて
働き、光るタンパク質ができた。
肝臓と膵臓では、脂質を使った導入方法より
遺伝子が多く運ばれていた。
インスリンを作る遺伝子を結合させて投与すると、
血液中のインスリン濃度が上昇し、血糖値が下がった。
細胞内に取り込まれた後、TPFEは運んだ遺伝子との
結合状態をほどくらしい。
実用化に向けては、安全性確認などの課題がある。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/23/116394/
2010年3月5日金曜日
楽しい図書館(6)「検索」充実 広がる関心
(読売 2月10日)
パソコンやデータベースの環境を整備し、豊富な蔵書を活用。
3クラスが同時に授業できる広々とした閲覧席で、
約40人の生徒がパソコンで蔵書を検索。
ほぼ1人1台ずつ使えるパソコン。
生徒の周りには、約14万冊もの本が整理されて並ぶ。
中央大学付属高校の図書館。
現代文の授業、2年生が「取材リポート」の作成に取り組んでいた。
博物館や美術館を訪ね、興味を持った作品を調べ、
2000字のリポートにする課題。
「書名にない言葉でも、キーワードで本を探せる。
これがうちの学校の大きな自慢」。
授業に先立ち、司書教諭の平野誠さん(48)がマイクで生徒に説明。
同校は、8000字以上の卒業論文があるなど、
リポートの課題が多い。
その生徒の学習に役立つよう、図書館を充実。
「格差社会」、「ニート」、「フリーター」……。
同校では、パソコンの検索システムに、図書館の職員が一冊一冊、
本の内容に関連するキーワードを追加で登録。
書名や著者名だけでなく、キーワードで検索できる。
文学作品より、調査研究に対応できるような本を集めてきたが、
それらの本を十分活用できるようにする。
文学作品を読まないわけではない。
学校が選んだ100冊を各自で購入、3年間で全員が読む
「課題図書」の制度。
課題図書は、年によって変わるが、例えば夏目漱石、芥川龍之介、
スタインベックといった古典の名作から、
村上春樹や宮部みゆきまでと幅広い。
テストに出題されるため、生徒は必ず100冊読むことに。
図書館のパソコンでは、蔵書だけでなく、百科事典・辞書、
新聞各社の過去記事の検索、インターネットへの接続ができ、
約20台のプリンターも備える充実ぶり。
「学習に必要な環境が、すべてそろうように目指してきた。
生きる力を育むような場所になってくれれば」と平野教諭。
千葉県立印旛高校の図書館で、2年生の授業の一環として、
英語による「舌切りスズメ」の紙芝居が上演。
自ら英語で紙芝居を読んだ仲佐健治校長(56)は、
「図書館は資料が豊富で、自分にあった本を選んで勉強できる。
授業後、英語の本を探しに来た生徒もおり、関心が広がったようだ」
近くの小学校から児童を招き、図書館を活用した授業を行う。
高校の図書館は、小学校よりも蔵書が多い。
昆虫の本を使い、高校教師が体の仕組みを説明して
標本を観察したり、児童がごみ問題の資料を探して調べ、
高校の教師に質問したり。
高校にない本は、公共図書館から借りて授業をした。
印旛高校は今春、移転して単位制高校に変わる。
学校司書の山中規子さん(58)は、
「図書館は学びが深まる場所。
その場所を、十分活用できる学校になれば」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100210-OYT8T00272.htm
パソコンやデータベースの環境を整備し、豊富な蔵書を活用。
3クラスが同時に授業できる広々とした閲覧席で、
約40人の生徒がパソコンで蔵書を検索。
ほぼ1人1台ずつ使えるパソコン。
生徒の周りには、約14万冊もの本が整理されて並ぶ。
中央大学付属高校の図書館。
現代文の授業、2年生が「取材リポート」の作成に取り組んでいた。
博物館や美術館を訪ね、興味を持った作品を調べ、
2000字のリポートにする課題。
「書名にない言葉でも、キーワードで本を探せる。
これがうちの学校の大きな自慢」。
授業に先立ち、司書教諭の平野誠さん(48)がマイクで生徒に説明。
同校は、8000字以上の卒業論文があるなど、
リポートの課題が多い。
その生徒の学習に役立つよう、図書館を充実。
「格差社会」、「ニート」、「フリーター」……。
同校では、パソコンの検索システムに、図書館の職員が一冊一冊、
本の内容に関連するキーワードを追加で登録。
書名や著者名だけでなく、キーワードで検索できる。
文学作品より、調査研究に対応できるような本を集めてきたが、
それらの本を十分活用できるようにする。
文学作品を読まないわけではない。
学校が選んだ100冊を各自で購入、3年間で全員が読む
「課題図書」の制度。
課題図書は、年によって変わるが、例えば夏目漱石、芥川龍之介、
スタインベックといった古典の名作から、
村上春樹や宮部みゆきまでと幅広い。
テストに出題されるため、生徒は必ず100冊読むことに。
図書館のパソコンでは、蔵書だけでなく、百科事典・辞書、
新聞各社の過去記事の検索、インターネットへの接続ができ、
約20台のプリンターも備える充実ぶり。
「学習に必要な環境が、すべてそろうように目指してきた。
生きる力を育むような場所になってくれれば」と平野教諭。
千葉県立印旛高校の図書館で、2年生の授業の一環として、
英語による「舌切りスズメ」の紙芝居が上演。
自ら英語で紙芝居を読んだ仲佐健治校長(56)は、
「図書館は資料が豊富で、自分にあった本を選んで勉強できる。
授業後、英語の本を探しに来た生徒もおり、関心が広がったようだ」
近くの小学校から児童を招き、図書館を活用した授業を行う。
高校の図書館は、小学校よりも蔵書が多い。
昆虫の本を使い、高校教師が体の仕組みを説明して
標本を観察したり、児童がごみ問題の資料を探して調べ、
高校の教師に質問したり。
高校にない本は、公共図書館から借りて授業をした。
印旛高校は今春、移転して単位制高校に変わる。
学校司書の山中規子さん(58)は、
「図書館は学びが深まる場所。
その場所を、十分活用できる学校になれば」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100210-OYT8T00272.htm
サニックスの宗政伸一社長「住宅用太陽光発電、普及価格は100万円」
(日経 2月24日)
住宅用の太陽光発電市場が急拡大。
2009年、住宅用の太陽電池出荷量は、前の年の2.3倍。
新たに生まれた市場には、異業種からの新規参入。
害虫駆除など住宅向けサービスのサニックスも、そのうちの1社。
韓国製の太陽光発電システムを輸入し、
日本製よりも大幅に割安な価格で販売、シェアの拡大を目指す。
宗政伸一社長に、市場の見通しと勝算を聞いた。
——異業種からの新規参入。
なぜ、太陽光発電の販売を始めようと考えたのか?
「完全な新規参入ではない。
換気がしにくく、湿気がこもりやすい床下や屋根裏用の換気扇の
電源として、1平方メートル程度の小さな太陽光発電パネルを
京セラから買って、20年以上前から販売。
太陽光発電ができるくらいの晴れた日の空気を、
換気用に取り込み、雨の日など、湿度の高い日は太陽電池が
発電しないため、換気扇も回らない仕組み。
18万円強の価格、これまでに32万世帯に導入」
「二十数年前、発電用途の製品も市場投入。
太陽熱温水器と組み合わせた製品の販売。
価格が300万円以上する富裕層向けの商品。
数十セット売れたものの、それ以降は尻すぼみで
普及させることはできなかった」
——失敗をしたのに、あえて再度チャレンジするのはなぜ?
「政府の普及策が整ったため。
余剰電力を、1kw時あたり48円で電力会社が購入する制度が
昨年11月からスタート。
この制度が議論になり始めた2008年末あたりから、
準備の動きを始めた。
サニックスは、太陽光発電パネルを作っていないので、
国内のほか、韓国、中国のメーカー5~6社の製品が
使えるかどうか調査。
比較検討する中、国内製パネルでは価格面での普及が難しい。
富裕層だけを対象にした製品ではダメだった経験から、
利用者の費用負担を極力抑えた水準にすることを最も重視。
韓国LGグループのLS産電が生産する製品に決めた。
品質などについて、最終的には私が現地で、
『これなら日本でも売れる』と判断した」
——現在、3.5kwのシステムを工事費込みで129万円で販売。
価格帯はどうやって決めたのか?
「いくら、『割高な価格で、余剰な電気を買ってもらえる制度ができた』
といっても、多くの人にはまだ購入にためらいが。
ローンでなく、一括で購入する場合、
一度に大きな出費になることが間違いないし、
長い期間に制度変更がないとも限らない。
利用希望者の声から、購入に近づく価格帯は100万円程度。
光熱費削減効果によって、初期投資がおよそ10年で元が取れる。
補助金を使えば、今の価格帯でも100万円に近づくが、
補助金なしで100万円の水準を目指したい」
——市場の平均的価格は200万円近い水準。
割安な価格はどうやって実現するのか?
「太陽光発電の流通経路は極めて複雑で、
顧客の手に到達するまでに多くの事業者の手を介している。
経過でマージンが発生し、割高に。
サニックスは、LS産電から太陽光発電システムを輸入、
そのまま自社で販売するので、中間マージンがほとんどない」
「昨年11月から3カ月で、800世帯に販売。
来年度は、これを10万世帯近くに広げたい。
直販だけでなく、販売店を全国で募集し、販売網を広げる。
他社製品を扱う既存の販売店だけでなく、
サニックスの太陽光発電を売る起業家を募りたい。
一般の家庭が負担なく使える価格帯にならなければ、
太陽光発電の本格的な普及はない。
100万円という水準は、その分かれ目になる」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100223.html
住宅用の太陽光発電市場が急拡大。
2009年、住宅用の太陽電池出荷量は、前の年の2.3倍。
新たに生まれた市場には、異業種からの新規参入。
害虫駆除など住宅向けサービスのサニックスも、そのうちの1社。
韓国製の太陽光発電システムを輸入し、
日本製よりも大幅に割安な価格で販売、シェアの拡大を目指す。
宗政伸一社長に、市場の見通しと勝算を聞いた。
——異業種からの新規参入。
なぜ、太陽光発電の販売を始めようと考えたのか?
「完全な新規参入ではない。
換気がしにくく、湿気がこもりやすい床下や屋根裏用の換気扇の
電源として、1平方メートル程度の小さな太陽光発電パネルを
京セラから買って、20年以上前から販売。
太陽光発電ができるくらいの晴れた日の空気を、
換気用に取り込み、雨の日など、湿度の高い日は太陽電池が
発電しないため、換気扇も回らない仕組み。
18万円強の価格、これまでに32万世帯に導入」
「二十数年前、発電用途の製品も市場投入。
太陽熱温水器と組み合わせた製品の販売。
価格が300万円以上する富裕層向けの商品。
数十セット売れたものの、それ以降は尻すぼみで
普及させることはできなかった」
——失敗をしたのに、あえて再度チャレンジするのはなぜ?
「政府の普及策が整ったため。
余剰電力を、1kw時あたり48円で電力会社が購入する制度が
昨年11月からスタート。
この制度が議論になり始めた2008年末あたりから、
準備の動きを始めた。
サニックスは、太陽光発電パネルを作っていないので、
国内のほか、韓国、中国のメーカー5~6社の製品が
使えるかどうか調査。
比較検討する中、国内製パネルでは価格面での普及が難しい。
富裕層だけを対象にした製品ではダメだった経験から、
利用者の費用負担を極力抑えた水準にすることを最も重視。
韓国LGグループのLS産電が生産する製品に決めた。
品質などについて、最終的には私が現地で、
『これなら日本でも売れる』と判断した」
——現在、3.5kwのシステムを工事費込みで129万円で販売。
価格帯はどうやって決めたのか?
「いくら、『割高な価格で、余剰な電気を買ってもらえる制度ができた』
といっても、多くの人にはまだ購入にためらいが。
ローンでなく、一括で購入する場合、
一度に大きな出費になることが間違いないし、
長い期間に制度変更がないとも限らない。
利用希望者の声から、購入に近づく価格帯は100万円程度。
光熱費削減効果によって、初期投資がおよそ10年で元が取れる。
補助金を使えば、今の価格帯でも100万円に近づくが、
補助金なしで100万円の水準を目指したい」
——市場の平均的価格は200万円近い水準。
割安な価格はどうやって実現するのか?
「太陽光発電の流通経路は極めて複雑で、
顧客の手に到達するまでに多くの事業者の手を介している。
経過でマージンが発生し、割高に。
サニックスは、LS産電から太陽光発電システムを輸入、
そのまま自社で販売するので、中間マージンがほとんどない」
「昨年11月から3カ月で、800世帯に販売。
来年度は、これを10万世帯近くに広げたい。
直販だけでなく、販売店を全国で募集し、販売網を広げる。
他社製品を扱う既存の販売店だけでなく、
サニックスの太陽光発電を売る起業家を募りたい。
一般の家庭が負担なく使える価格帯にならなければ、
太陽光発電の本格的な普及はない。
100万円という水準は、その分かれ目になる」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100223.html
基本習得、目指せ五輪 二戸市でカーリング体験会
(岩手日報 2月28日)
「目指せ!オリンピック」。
県カーリング協会(浪岡正行会長)は、
県立県北青少年の家のスケート場で、カーリング体験会を開いた。
講師に、2008年3月の第1回世界ミックスダブルス選手権
日本代表、苫米地美智子さん(30)を招待。
参加者約20人は、現在開催中のバンクーバー冬季五輪で
注目を集めるカーリング競技の基本を学び、その魅力を肌で感じた。
初心者と経験者の2コースに分かれ、世界カーリング連盟公認
テクニカルインストラクターの浪岡会長も加わり、指導。
苫米地さんは、競技のルール、ストーンの投げ方やブラシの掃き方
などの基本動作を指導。
経験者には、浪岡会長が試合で用いる高度な戦術を伝えた。
最後は、各コースの参加者代表がチームを組んで試合を開催。
会場には、「イエス」(掃く)、「ウォー」(掃くのをやめる)などと
指示を出す声が響き、約40m先のハウスに
見事にストーンが入ると、大きな歓声が上がった。
岩手町の沼宮内小3年の平松実鈴さんは、
「思ったよりもストーンが重かったが、
だんだんうまく投げられるようになった」と笑顔。
苫米地さんは、「カーリングの楽しさを伝えるいいチャンス。
冬季五輪を機に、競技を身近に感じてほしい」と期待。
同協会によると、カーリングの競技人口は現在、
リンクのある二戸市と盛岡市で合わせて約150人、年々増加傾向。
浪岡会長は、「体験会を重ねて、さらに競技人口を増やし、
有能な選手を輩出したい」と意気込む。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100228_12
「目指せ!オリンピック」。
県カーリング協会(浪岡正行会長)は、
県立県北青少年の家のスケート場で、カーリング体験会を開いた。
講師に、2008年3月の第1回世界ミックスダブルス選手権
日本代表、苫米地美智子さん(30)を招待。
参加者約20人は、現在開催中のバンクーバー冬季五輪で
注目を集めるカーリング競技の基本を学び、その魅力を肌で感じた。
初心者と経験者の2コースに分かれ、世界カーリング連盟公認
テクニカルインストラクターの浪岡会長も加わり、指導。
苫米地さんは、競技のルール、ストーンの投げ方やブラシの掃き方
などの基本動作を指導。
経験者には、浪岡会長が試合で用いる高度な戦術を伝えた。
最後は、各コースの参加者代表がチームを組んで試合を開催。
会場には、「イエス」(掃く)、「ウォー」(掃くのをやめる)などと
指示を出す声が響き、約40m先のハウスに
見事にストーンが入ると、大きな歓声が上がった。
岩手町の沼宮内小3年の平松実鈴さんは、
「思ったよりもストーンが重かったが、
だんだんうまく投げられるようになった」と笑顔。
苫米地さんは、「カーリングの楽しさを伝えるいいチャンス。
冬季五輪を機に、競技を身近に感じてほしい」と期待。
同協会によると、カーリングの競技人口は現在、
リンクのある二戸市と盛岡市で合わせて約150人、年々増加傾向。
浪岡会長は、「体験会を重ねて、さらに競技人口を増やし、
有能な選手を輩出したい」と意気込む。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100228_12
2010年3月4日木曜日
楽しい図書館(5)新聞活用 時事も美術も
(読売 2月9日)
新聞が充実した図書室で、NIEの授業を展開する。
資料や新聞の切り抜きで、分厚くなった思い思いの
「時事ノート」を手に、生徒たちが図書室に。
新聞5紙を購読している島根県立出雲商業高校では、
新聞を使う授業を図書室で行うことが珍しくない。
1年の現代社会の授業。
各自が関心をもったテーマについて、毎週二つずつ記事を
選んで張り、要約と意見を書いて提出。
生徒たちは、先生からもらった助言や課題について調べる作業。
「用語集、統計などを含め役立つコーナーも作ってもらったので、
そちらもうまく活用して。さあ民族大移動!」と岡田誠吉教諭(57)。
竹島領有問題、出雲そばの由来など、地元ならではの問題を
調べる生徒もおり、山本恵美子学校司書専門員(58)ら
図書班の教員が、他校からも参考資料を借り出すなどして準備。
次回発表を控えるKさん(16)が選んだテーマは、「現代人のうつ」。
「個人が気をつける問題というよりも、社会的な理由を考えたい」と、
Kさんに、教諭は、「不景気によって生活苦になったり、
人間関係が希薄化して孤立する人もいる。
そのあたりから、自分はこう思うというのをまとめたらどうだろう」
狙いは、生徒たちが世の中の問題に関心を持ち、
情報を整理する力、表現力を身に着けてもらうこと。
「最終的には、人の見方に対し、果たしてそうかな、
私は違うというようなやり取りができれば」
1年前、生徒たちに「新聞で見る欄は?」と聞いたら、
スポーツ、番組、広告などが多かった。
Fさん(16)は、「中学まではパラパラ眺める程度だったけど、
地元の話など興味のある記事は読み込むようになった」
新聞活用授業を通じ、新聞の面白さに気付き始めた生徒は多い。
2年の美術の授業も、図書室。
商業デザインを学ぶうえで、新聞広告が格好の題材と考える
高橋恭子教諭(52)が指示すると、生徒たちはあらかじめ考えていた
広告が載った紙面を、収容棚からさっと取り出してきた。
「みんなが選んだ広告を“自慢”してもらおうかな」
Oさん(17)が紹介したのは、1面大のスペースの真ん中に、
「さみしくなったら、おヘソを見よう」という標語とともに、
小さな人間が自分のおへそを見ている素描。
「空間をぜいたくに使っているね。何を言いたいんだろう」と教諭。
「隅に小さい字で、『あなたが一人じゃなかったこと思い出せば
きっと大丈夫 実感しよう絆』とあるね。どう感じる?」
豊かな発想やメッセージ性が、イラストやキャッチコピーに込められ、
生徒たちがそれぞれの発見を熱く語る。
図書室入り口のほか、購買部の前の廊下にも、
新聞を自由に閲覧できる机といすのコーナーが設けられている。
社会への窓となる、生きた教材を備えた図書室での授業。
生徒たちの目は、生き生きしている。
◆NIE(Newspaper in Education)
生きた教材として、新聞を教育に使おうという活動のこと、
新聞活用学習とも呼ばれる。
教育界と新聞界が協力し、20年以上組織的に進めている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100209-OYT8T00264.htm
新聞が充実した図書室で、NIEの授業を展開する。
資料や新聞の切り抜きで、分厚くなった思い思いの
「時事ノート」を手に、生徒たちが図書室に。
新聞5紙を購読している島根県立出雲商業高校では、
新聞を使う授業を図書室で行うことが珍しくない。
1年の現代社会の授業。
各自が関心をもったテーマについて、毎週二つずつ記事を
選んで張り、要約と意見を書いて提出。
生徒たちは、先生からもらった助言や課題について調べる作業。
「用語集、統計などを含め役立つコーナーも作ってもらったので、
そちらもうまく活用して。さあ民族大移動!」と岡田誠吉教諭(57)。
竹島領有問題、出雲そばの由来など、地元ならではの問題を
調べる生徒もおり、山本恵美子学校司書専門員(58)ら
図書班の教員が、他校からも参考資料を借り出すなどして準備。
次回発表を控えるKさん(16)が選んだテーマは、「現代人のうつ」。
「個人が気をつける問題というよりも、社会的な理由を考えたい」と、
Kさんに、教諭は、「不景気によって生活苦になったり、
人間関係が希薄化して孤立する人もいる。
そのあたりから、自分はこう思うというのをまとめたらどうだろう」
狙いは、生徒たちが世の中の問題に関心を持ち、
情報を整理する力、表現力を身に着けてもらうこと。
「最終的には、人の見方に対し、果たしてそうかな、
私は違うというようなやり取りができれば」
1年前、生徒たちに「新聞で見る欄は?」と聞いたら、
スポーツ、番組、広告などが多かった。
Fさん(16)は、「中学まではパラパラ眺める程度だったけど、
地元の話など興味のある記事は読み込むようになった」
新聞活用授業を通じ、新聞の面白さに気付き始めた生徒は多い。
2年の美術の授業も、図書室。
商業デザインを学ぶうえで、新聞広告が格好の題材と考える
高橋恭子教諭(52)が指示すると、生徒たちはあらかじめ考えていた
広告が載った紙面を、収容棚からさっと取り出してきた。
「みんなが選んだ広告を“自慢”してもらおうかな」
Oさん(17)が紹介したのは、1面大のスペースの真ん中に、
「さみしくなったら、おヘソを見よう」という標語とともに、
小さな人間が自分のおへそを見ている素描。
「空間をぜいたくに使っているね。何を言いたいんだろう」と教諭。
「隅に小さい字で、『あなたが一人じゃなかったこと思い出せば
きっと大丈夫 実感しよう絆』とあるね。どう感じる?」
豊かな発想やメッセージ性が、イラストやキャッチコピーに込められ、
生徒たちがそれぞれの発見を熱く語る。
図書室入り口のほか、購買部の前の廊下にも、
新聞を自由に閲覧できる机といすのコーナーが設けられている。
社会への窓となる、生きた教材を備えた図書室での授業。
生徒たちの目は、生き生きしている。
◆NIE(Newspaper in Education)
生きた教材として、新聞を教育に使おうという活動のこと、
新聞活用学習とも呼ばれる。
教育界と新聞界が協力し、20年以上組織的に進めている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100209-OYT8T00264.htm
太陽光を100%電気にする太陽電池
(日経 2010-02-26)
太陽から降り注ぐエネルギーは、1m2当たり約1kwと計算。
太陽光発電(太陽電池)は、そのエネルギーから電気を
作っているが、電気への変換効率は20%程度。
残りの80%以上は捨てている。
実にもったいない。
日本の最先端研究で、太陽光を100%利用できる可能性が。
危うく研究予算を打ち切られるところだった
スーパーコンピューターが、太陽電池の設計をやってのけた。
大気や海洋の変化の大規模なシミュレーションに使う
超高速スパコン「地球シミュレータ」。
高度情報科学技術研究機構(RIST)の手島正吾主任研究員らは、
原子の特性値から物質の構造や電気特性などを求める
「第1原理計算」という手法を使い、太陽光をすべて電気に変換する
太陽電池の構造を求める研究に取り組んでいる。
高速計算だけあって、その成果は1年で出始めた。
「地球のどこにでも豊富にある炭素だけで、作ることができる」
それを実現するのは、「マッカイ結晶」。
英ロンドン大学の結晶学者、アラン・マッカイ名誉教授が
数学的に推定、1991年に英科学誌ネイチャーに発表。
まだ誰も合成に成功していない、幻の物質。
マッカイ結晶は、炭素原子で構成する実在の球状分子
「フラーレン」から作れる可能性。
フラーレンを、立体的に積み重ねて全方位から圧縮すると、
計算上はお互いが結合してマッカイ結晶になる。
フラーレンは、炭素原子の数によってC78、C76、C74、C70、C60など
様々な種類が見付かっている。
原子数が減少するほど、フラーレンは縮小、
それで構成するマッカイ結晶は高密度になる。
手島主任研究員らは、フラーレンが縮小するほど、
太陽電池の電気特性値である「バンドギャップ」が小さくなる。
バンドギャップが小さくなると、反比例して電気に変換できる
光の波長が長くなる。
シリコン太陽電池を素通りしたり、跳ね返っていたりした可視光より
長い波長の赤外線光も利用できる可能性が。
シリコン太陽電池の下にマッカイ結晶を敷けば、
エネルギー変換効率は格段に上がる。
手島主任研究員は、その先にある「オール炭素太陽電池」実現を
目指している。
太陽光に当たる側から、紫外光、可視光、赤外光に対応した
マッカイ結晶を配置。
「アンコウのつるし切り」のように、太陽光をすべて食べ尽くす。
積層順を反対にすると、長波長側から光を外に逃がすので効果はない。
ここまでは、スパコンで求めた。
実際に、マッカイ結晶を合成することに。
RIST自体は、超高速計算の専門機関だが、
ナノ炭素研究所(上田市)の大沢映二社長(豊橋技術科学大学名誉教授)、
名古屋大学の篠原久典教授、信州大学の遠藤守信教授など、
著名な炭素物質研究者をメンバーとする研究会組織を持ち、
計算結果を物質合成につなぐ仕組み。
マッカイ結晶は、まだ計算上の物質だが、合成研究者と連携することで、
太陽光を丸ごと電気に変える太陽電池は、
近い将来に日本で開発されるかもしれない。
炭素だけで作れれば、資源が少ないと嘆く日本も困らない。
日本の資源で、世界制覇できる製品が誕生することに。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/techno/tec100225.html
太陽から降り注ぐエネルギーは、1m2当たり約1kwと計算。
太陽光発電(太陽電池)は、そのエネルギーから電気を
作っているが、電気への変換効率は20%程度。
残りの80%以上は捨てている。
実にもったいない。
日本の最先端研究で、太陽光を100%利用できる可能性が。
危うく研究予算を打ち切られるところだった
スーパーコンピューターが、太陽電池の設計をやってのけた。
大気や海洋の変化の大規模なシミュレーションに使う
超高速スパコン「地球シミュレータ」。
高度情報科学技術研究機構(RIST)の手島正吾主任研究員らは、
原子の特性値から物質の構造や電気特性などを求める
「第1原理計算」という手法を使い、太陽光をすべて電気に変換する
太陽電池の構造を求める研究に取り組んでいる。
高速計算だけあって、その成果は1年で出始めた。
「地球のどこにでも豊富にある炭素だけで、作ることができる」
それを実現するのは、「マッカイ結晶」。
英ロンドン大学の結晶学者、アラン・マッカイ名誉教授が
数学的に推定、1991年に英科学誌ネイチャーに発表。
まだ誰も合成に成功していない、幻の物質。
マッカイ結晶は、炭素原子で構成する実在の球状分子
「フラーレン」から作れる可能性。
フラーレンを、立体的に積み重ねて全方位から圧縮すると、
計算上はお互いが結合してマッカイ結晶になる。
フラーレンは、炭素原子の数によってC78、C76、C74、C70、C60など
様々な種類が見付かっている。
原子数が減少するほど、フラーレンは縮小、
それで構成するマッカイ結晶は高密度になる。
手島主任研究員らは、フラーレンが縮小するほど、
太陽電池の電気特性値である「バンドギャップ」が小さくなる。
バンドギャップが小さくなると、反比例して電気に変換できる
光の波長が長くなる。
シリコン太陽電池を素通りしたり、跳ね返っていたりした可視光より
長い波長の赤外線光も利用できる可能性が。
シリコン太陽電池の下にマッカイ結晶を敷けば、
エネルギー変換効率は格段に上がる。
手島主任研究員は、その先にある「オール炭素太陽電池」実現を
目指している。
太陽光に当たる側から、紫外光、可視光、赤外光に対応した
マッカイ結晶を配置。
「アンコウのつるし切り」のように、太陽光をすべて食べ尽くす。
積層順を反対にすると、長波長側から光を外に逃がすので効果はない。
ここまでは、スパコンで求めた。
実際に、マッカイ結晶を合成することに。
RIST自体は、超高速計算の専門機関だが、
ナノ炭素研究所(上田市)の大沢映二社長(豊橋技術科学大学名誉教授)、
名古屋大学の篠原久典教授、信州大学の遠藤守信教授など、
著名な炭素物質研究者をメンバーとする研究会組織を持ち、
計算結果を物質合成につなぐ仕組み。
マッカイ結晶は、まだ計算上の物質だが、合成研究者と連携することで、
太陽光を丸ごと電気に変える太陽電池は、
近い将来に日本で開発されるかもしれない。
炭素だけで作れれば、資源が少ないと嘆く日本も困らない。
日本の資源で、世界制覇できる製品が誕生することに。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/techno/tec100225.html
完成近づく運動公園野球場 こけら落としは7月記念行事案まとまる
(東海新報 2月26日)
野球場拡幅を柱とする住田町運動公園の
大規模改修事業が来月終了。
供用開始は、人工芝の落ち着いたあとの7月を予定、
落成記念関連行事のスケジュール案の概要を発表。
秋にかけて、新グラウンドでの各種大会がめじろ押し。
従来の運動公園野球場は、昭和60年に完成。
その後、24年が経過し、老朽化が目立ってきたこと、
グラウンドも狭いことなどから改修が必要。
町は、生涯スポーツ推進の観点も踏まえ、
20年度に用地取得と設計に着手。
今年度に入って着工、着々と工事が進んでいる。
工期は3月25日まで、土木工事と建築工事を合わせた
建設費は約3億6600万円。
グラウンド面積は、従来の約1万800平方㍍から
約1万3000平方㍍に拡大、野球公式試合に対応できる。
ゲートボールやグラウンドゴルフ、ミニサッカーなど
多目的使用も可能となる。
供用開始は7月、同3日(土)の記念式典(町主催)と
プロ野球北海道日本ハムファイターズジュニア野球教室、
社会人野球のオール気仙対フェズント岩手を皮切りに、
秋口にかけて大会やイベントがめじろ押し。
公式試合対応グラウンドとなることを受けた野球の各種大会を
中心に、グラウンドゴルフやゲートボール大会、
子ども対象のスポーツ教室などが随時開かれる。
9月上旬、日本女子ソフトボールリーグ岩手大会が
2日間にわたり開かれ、北京五輪で金メダルを獲得した
ソフトボール女子日本代表のエース上野由岐子を擁する
ルネサステクノロジ高崎事業所の試合も予定。
落成記念関連行事の概要。
【7月】▽3日=記念式典、日ハム野球教室、記念試合
【8月】▽7、8日=ベースボールマガジン社杯第14回
東北学童・少年軟式野球大会
▽28、29日=秋季東北高校野球県大会沿岸南部地区予選
【9月】▽4、5日=日本女子ソフトボールリーグ岩手大会
▽18~20日=気仙地区中学体育大会新人大会軟式野球
【時期未定】▽フェズント岩手野球教室(中学生対象)
▽住田町長杯グラウンドゴルフ大会(7月中旬、八月中旬)
▽気仙地区ゲートボール大会
▽日本サッカー協会「夢の教室」
http://www.tohkaishimpo.com/
野球場拡幅を柱とする住田町運動公園の
大規模改修事業が来月終了。
供用開始は、人工芝の落ち着いたあとの7月を予定、
落成記念関連行事のスケジュール案の概要を発表。
秋にかけて、新グラウンドでの各種大会がめじろ押し。
従来の運動公園野球場は、昭和60年に完成。
その後、24年が経過し、老朽化が目立ってきたこと、
グラウンドも狭いことなどから改修が必要。
町は、生涯スポーツ推進の観点も踏まえ、
20年度に用地取得と設計に着手。
今年度に入って着工、着々と工事が進んでいる。
工期は3月25日まで、土木工事と建築工事を合わせた
建設費は約3億6600万円。
グラウンド面積は、従来の約1万800平方㍍から
約1万3000平方㍍に拡大、野球公式試合に対応できる。
ゲートボールやグラウンドゴルフ、ミニサッカーなど
多目的使用も可能となる。
供用開始は7月、同3日(土)の記念式典(町主催)と
プロ野球北海道日本ハムファイターズジュニア野球教室、
社会人野球のオール気仙対フェズント岩手を皮切りに、
秋口にかけて大会やイベントがめじろ押し。
公式試合対応グラウンドとなることを受けた野球の各種大会を
中心に、グラウンドゴルフやゲートボール大会、
子ども対象のスポーツ教室などが随時開かれる。
9月上旬、日本女子ソフトボールリーグ岩手大会が
2日間にわたり開かれ、北京五輪で金メダルを獲得した
ソフトボール女子日本代表のエース上野由岐子を擁する
ルネサステクノロジ高崎事業所の試合も予定。
落成記念関連行事の概要。
【7月】▽3日=記念式典、日ハム野球教室、記念試合
【8月】▽7、8日=ベースボールマガジン社杯第14回
東北学童・少年軟式野球大会
▽28、29日=秋季東北高校野球県大会沿岸南部地区予選
【9月】▽4、5日=日本女子ソフトボールリーグ岩手大会
▽18~20日=気仙地区中学体育大会新人大会軟式野球
【時期未定】▽フェズント岩手野球教室(中学生対象)
▽住田町長杯グラウンドゴルフ大会(7月中旬、八月中旬)
▽気仙地区ゲートボール大会
▽日本サッカー協会「夢の教室」
http://www.tohkaishimpo.com/
2010年3月3日水曜日
楽しい図書館(4)社会の制度学ぶ拠点
(読売 2月6日)
図書室を拠点とした調べ学習が、市民性を磨く教育をバックアップ。
「今日は、市役所の税務課長さんに来ていただきました。
これまで学んだことをふまえ、国民健康保険について聞いてみましょう」
金谷佳奈子教諭(50)。
群馬の県立高校入試を、2週間後に控えた今月1日。
藤岡市立東中学校で、社会保障を学ぶ最終授業が行われた。
年金、介護といった身近な題材を、社会、国語、道徳といった
教科横断的に取り上げた授業。
生徒たちは、「国民健康保険の負担は全国どこでも同じですか」、
「仕事を失って収入がなくなったら、税負担はどうなりますか」など、
てきぱきと質問を繰り出し、調べ学習の成果をうかがわせた。
昨年9月、最初の授業で、生徒たちは制度について
知っていることを話し合った。
「年金はおばあちゃんももらっている」、
「けがをして医者にかかる時、保険証を出したよ」。
こうした疑問をもとに、7班で分担し、国保、年金、生活保護、
介護保険などを学ぶことに。
図書室にある関係資料が難解だったため、生徒たちの要望で、
図書主任の先生らが端末などで適当な資料を検索。
探し出した文献を、市立図書館から多数借り出し、
市役所や社会保険事務所からは、わかりやすいパンフレットを入手。
生徒たちは、これらの資料で制度の仕組みを勉強し、
分からないところは関係機関に出向いて直接質問。
班ごとに、制度の仕組みをわかりやすく模造紙に図示、
まとめの発表を行った。
授業を終え、「安定した職業に就き、父母と同居し、
生活を助けたい」と、湯井明子さん(15)。
根岸奈穂さん(15)は、「夢を抱きながら安心して生活できるのは、
いろんな制度が整っているからだと、感謝しつつ勉強に励みたい」
「様々な制度に支えられて生きていることを、
認識してもらうのが狙い。
一つの資料だけでは不十分で、複数の資料に当たれる
図書館は調べの拠点として不可欠。
生徒たちが、その活用方法を知ったのも成果」と金谷教諭。
岸正博校長(60)は、「チームで物事を成し遂げる楽しさ、
情報を判断し、表現、コミュニケーションする力の育成にもなった」
同校は昨年秋、図書室を改装。
テーブルカバーを交換し、窓辺のカーテンをレースに替え、
お薦め本の展示コーナーを設置。
書架にも変化をつけるなど、「思わず立ち寄りたくなる」(岸校長)
魅力的な空間に。
地域ボランティアに毎週水曜日、昼休みに放送で
小説や民話の読み聞かせをしてもらうなど、
読書への関心を高める運動をした。
4年前、2000冊を切っていた年間貸し出し数が、
今年度は12月までで4360冊と大幅に増えた。
気楽な雰囲気のなかで活字に親しみ、
生徒たちは自立への道を歩む。
◆市民性を磨く教育
市民としての意思決定や価値判断できる力を育てる教育。
調べ学習や話し合い、創作劇などの手法が用いられる。
欧米では、シチズンシップ教育と呼ばれ、移民の増加や若者の
政治意識の低下などが目立つようになった1990年代に始まった。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100206-OYT8T00250.htm
図書室を拠点とした調べ学習が、市民性を磨く教育をバックアップ。
「今日は、市役所の税務課長さんに来ていただきました。
これまで学んだことをふまえ、国民健康保険について聞いてみましょう」
金谷佳奈子教諭(50)。
群馬の県立高校入試を、2週間後に控えた今月1日。
藤岡市立東中学校で、社会保障を学ぶ最終授業が行われた。
年金、介護といった身近な題材を、社会、国語、道徳といった
教科横断的に取り上げた授業。
生徒たちは、「国民健康保険の負担は全国どこでも同じですか」、
「仕事を失って収入がなくなったら、税負担はどうなりますか」など、
てきぱきと質問を繰り出し、調べ学習の成果をうかがわせた。
昨年9月、最初の授業で、生徒たちは制度について
知っていることを話し合った。
「年金はおばあちゃんももらっている」、
「けがをして医者にかかる時、保険証を出したよ」。
こうした疑問をもとに、7班で分担し、国保、年金、生活保護、
介護保険などを学ぶことに。
図書室にある関係資料が難解だったため、生徒たちの要望で、
図書主任の先生らが端末などで適当な資料を検索。
探し出した文献を、市立図書館から多数借り出し、
市役所や社会保険事務所からは、わかりやすいパンフレットを入手。
生徒たちは、これらの資料で制度の仕組みを勉強し、
分からないところは関係機関に出向いて直接質問。
班ごとに、制度の仕組みをわかりやすく模造紙に図示、
まとめの発表を行った。
授業を終え、「安定した職業に就き、父母と同居し、
生活を助けたい」と、湯井明子さん(15)。
根岸奈穂さん(15)は、「夢を抱きながら安心して生活できるのは、
いろんな制度が整っているからだと、感謝しつつ勉強に励みたい」
「様々な制度に支えられて生きていることを、
認識してもらうのが狙い。
一つの資料だけでは不十分で、複数の資料に当たれる
図書館は調べの拠点として不可欠。
生徒たちが、その活用方法を知ったのも成果」と金谷教諭。
岸正博校長(60)は、「チームで物事を成し遂げる楽しさ、
情報を判断し、表現、コミュニケーションする力の育成にもなった」
同校は昨年秋、図書室を改装。
テーブルカバーを交換し、窓辺のカーテンをレースに替え、
お薦め本の展示コーナーを設置。
書架にも変化をつけるなど、「思わず立ち寄りたくなる」(岸校長)
魅力的な空間に。
地域ボランティアに毎週水曜日、昼休みに放送で
小説や民話の読み聞かせをしてもらうなど、
読書への関心を高める運動をした。
4年前、2000冊を切っていた年間貸し出し数が、
今年度は12月までで4360冊と大幅に増えた。
気楽な雰囲気のなかで活字に親しみ、
生徒たちは自立への道を歩む。
◆市民性を磨く教育
市民としての意思決定や価値判断できる力を育てる教育。
調べ学習や話し合い、創作劇などの手法が用いられる。
欧米では、シチズンシップ教育と呼ばれ、移民の増加や若者の
政治意識の低下などが目立つようになった1990年代に始まった。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100206-OYT8T00250.htm
「気仙マスターズ」旗揚げ 陸上競技愛好者で協会設立
(東海新報 2月26日)
気仙地区で陸上競技を愛する仲間たちが、
気仙マスターズ陸上競技協会(熊谷光一会長、会員31人)を旗揚げ。
会員相互の親睦を深めながら、生涯スポーツとしての
陸上競技の普及発展を図り、各種大会への参加と運営への協力を行う。
設立総会は、市民交流館・カメリアホールで開かれた。
立ち上げ経緯の説明後、議事に入り、役員選出、規約、事業計画、
名称などを決定。
3市町の陸上競技仲間が、県内外のマスターズ陸上競技会に
出場する場合、他市協会に会員登録するか、個人で参加。
「気仙として、一つの協会をつくろう」との機運が高まり、
1年前に準備会を立ち上げ、設立に漕ぎ着けた。
規約によると、陸上競技を愛するマスターズの健康保持・増進を
図るとともに、会員相互の親睦を深め、活力あるライフワークに
寄与することなどが目的。
事業計画では、各種大会への参加と運営への協力、記録会の開催、
競技力の向上、陸上競技の普及、啓蒙、情報提供などを行う。
会員は、気仙地区に在住する陸上競技愛好者で構成、
満年齢が男子35歳以上、女子30歳以上。
協会事務所は、田村スポーツ内に置き、活動の円滑な推進を
図るため、組織内に広報、競技、普及の3専門部会を設定。
広報部担当の熊谷佐智夫さんは、
「協会組織を十分に生かし、同じ年代の陸上競技愛好者間の交流の
場を広げながら、競技の普及振興を図り、健康づくりに努めたい」
6月に開かれる金ケ崎マスターズ大会に、協会として初参加する予定。
▽顧問=村上實、青山豊正
▽会長=熊谷光一
▽副会長=東昇
▽事務局長=岩沼利英
▽事務局次長=鈴木眞紀
▽理事長=大和田政弘
▽理事=熊谷佐智夫、佐藤寛文、志田光恵、村上栄子
▽監事=菊池悟、及川浩哉
http://www.tohkaishimpo.com/
気仙地区で陸上競技を愛する仲間たちが、
気仙マスターズ陸上競技協会(熊谷光一会長、会員31人)を旗揚げ。
会員相互の親睦を深めながら、生涯スポーツとしての
陸上競技の普及発展を図り、各種大会への参加と運営への協力を行う。
設立総会は、市民交流館・カメリアホールで開かれた。
立ち上げ経緯の説明後、議事に入り、役員選出、規約、事業計画、
名称などを決定。
3市町の陸上競技仲間が、県内外のマスターズ陸上競技会に
出場する場合、他市協会に会員登録するか、個人で参加。
「気仙として、一つの協会をつくろう」との機運が高まり、
1年前に準備会を立ち上げ、設立に漕ぎ着けた。
規約によると、陸上競技を愛するマスターズの健康保持・増進を
図るとともに、会員相互の親睦を深め、活力あるライフワークに
寄与することなどが目的。
事業計画では、各種大会への参加と運営への協力、記録会の開催、
競技力の向上、陸上競技の普及、啓蒙、情報提供などを行う。
会員は、気仙地区に在住する陸上競技愛好者で構成、
満年齢が男子35歳以上、女子30歳以上。
協会事務所は、田村スポーツ内に置き、活動の円滑な推進を
図るため、組織内に広報、競技、普及の3専門部会を設定。
広報部担当の熊谷佐智夫さんは、
「協会組織を十分に生かし、同じ年代の陸上競技愛好者間の交流の
場を広げながら、競技の普及振興を図り、健康づくりに努めたい」
6月に開かれる金ケ崎マスターズ大会に、協会として初参加する予定。
▽顧問=村上實、青山豊正
▽会長=熊谷光一
▽副会長=東昇
▽事務局長=岩沼利英
▽事務局次長=鈴木眞紀
▽理事長=大和田政弘
▽理事=熊谷佐智夫、佐藤寛文、志田光恵、村上栄子
▽監事=菊池悟、及川浩哉
http://www.tohkaishimpo.com/
「お父さん眠れてる?」 自殺対策キャンペーン
(2010年2月23日 共同通信社)
眠れない日が続く人は、うつを疑って-。
自殺者が、昨年まで12年連続で3万人を超える中、
うつの兆候である睡眠不足の自覚を促すキャンペーンが、
年度末の3月に展開。
内閣府自殺対策推進室が22日、ポスターなどを公開。
医療機関やJR東日本、私鉄の車内や駅などに計25万枚が
張り出されるポスターは、娘が父親へ「お父さん眠れてる?」と
尋ねる姿をイメージ。
テレビコマーシャルも放映、3月1日には短文を投稿する
交流サイト「ツイッター」で、有名人が一斉につぶやく。
推進室は、「自殺者の4割を占める中年男性は、
『弱音を吐きにくい』立場にいるが、睡眠不足なら口にできるのでは
との思いから焦点を当てた。
家族が気にかける契機にもなってほしい」
自殺対策として、推進室はほかに、警察庁の自殺統計の
分析結果を3月に発表、各地のハローワークで
心の健康相談窓口を開設するよう自治体に働き掛ける方針。
睡眠不足などを自覚した際、
同室のホームページで相談先を探せる。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/23/116397/
眠れない日が続く人は、うつを疑って-。
自殺者が、昨年まで12年連続で3万人を超える中、
うつの兆候である睡眠不足の自覚を促すキャンペーンが、
年度末の3月に展開。
内閣府自殺対策推進室が22日、ポスターなどを公開。
医療機関やJR東日本、私鉄の車内や駅などに計25万枚が
張り出されるポスターは、娘が父親へ「お父さん眠れてる?」と
尋ねる姿をイメージ。
テレビコマーシャルも放映、3月1日には短文を投稿する
交流サイト「ツイッター」で、有名人が一斉につぶやく。
推進室は、「自殺者の4割を占める中年男性は、
『弱音を吐きにくい』立場にいるが、睡眠不足なら口にできるのでは
との思いから焦点を当てた。
家族が気にかける契機にもなってほしい」
自殺対策として、推進室はほかに、警察庁の自殺統計の
分析結果を3月に発表、各地のハローワークで
心の健康相談窓口を開設するよう自治体に働き掛ける方針。
睡眠不足などを自覚した際、
同室のホームページで相談先を探せる。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/23/116397/
2010年3月2日火曜日
楽しい図書館(3)校舎の中心で調べ学習
(読売 2月4日)
校舎の中心に図書館を置き、様々な学びに活用。
理科の授業が始まって10分後、4年生の児童24人が
おもむろに席を立ち、隣接する「メディアセンター」に移動。
千葉市にある私立幕張インターナショナルスクール。
4年生を受け持つジョディ・クラーク教諭(27)は授業の初め、
電子黒板を使い、乾電池と豆電球を使った
電気の回路について英語で説明。
教室にいるのはここまで。
続きが行われるのは、約8000冊の図書と
24台のノートパソコンを備えたメディアセンター。
児童は、それぞれインターネット上で実験を体験する
学習用サイトに接続、乾電池のボルト数を変えるなどして、
電気が流れる仕組みや明るさの変化を学習。
その後、実際に回路をつないで豆電球を光らせた。
「講義を受けるだけの授業では、学ぶ効率が悪い。
子供たちにいろいろな機会を与えることが大事」
ポール・ロジャーズ校長(46)が教育方針を説明。
2009年4月に開校した同校は、文部科学省が定める
学習指導要領に基づいて授業が行われ、小学校卒業資格が
得られる全国初のインターナショナルスクール。
外国籍を持つ子どもや帰国子女が幼小一貫で学び、
国語以外の授業はすべて英語。
多様な学び方を象徴するのが、センターの積極的な活用、
4年生の場合、週35コマの授業のうち、
少なくとも8コマでセンターを使う。
それを容易にしているのが、センターと教室の位置関係。
高学年棟の中心に置いたセンターをぐるりと取り囲むように、
4~6年生用の教室を配置。
どの教室からも、等距離でセンターに行ける仕掛け。
ロジャーズ校長は、「高学年は、リサーチをする機会が多い。
自ら学び、創造性を育んでほしい」
この日は、4年生の近くで2年生18人が本を広げて
外国について調べ、コーディネーターが
各教諭のまとめ役として事前の調整に当たる。
センターを使った授業は、児童に人気。
4年生(10)は、「先生から『メディアセンターで授業をする』と聞くと、
ワクワクする」、受け身にならない学びを楽しんでいる。
福岡市にある中高一貫の西南学院も、
03年、校舎新築の際、中央に開放的な図書館を置いた。
4階までの吹き抜け構造で、「図書館は学校の要」
(中根広秋副校長)という理念を体現。
約7万冊の蔵書があり、調べ学習のほか、
校舎内を行き来する際に立ち寄る生徒も多い。
03年度、6870冊だった貸し出し総数は、08年度は1万冊超。
「危機に直面した時、乗り越える手がかりを与えてくれるのが本」
と説く中根副校長は、「図書館に来る生徒が圧倒的に増えた」と
変化を歓迎する。
校舎の片隅で脇役に甘んじることの多かった図書館が、
その存在感を高めている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100204-OYT8T00491.htm
校舎の中心に図書館を置き、様々な学びに活用。
理科の授業が始まって10分後、4年生の児童24人が
おもむろに席を立ち、隣接する「メディアセンター」に移動。
千葉市にある私立幕張インターナショナルスクール。
4年生を受け持つジョディ・クラーク教諭(27)は授業の初め、
電子黒板を使い、乾電池と豆電球を使った
電気の回路について英語で説明。
教室にいるのはここまで。
続きが行われるのは、約8000冊の図書と
24台のノートパソコンを備えたメディアセンター。
児童は、それぞれインターネット上で実験を体験する
学習用サイトに接続、乾電池のボルト数を変えるなどして、
電気が流れる仕組みや明るさの変化を学習。
その後、実際に回路をつないで豆電球を光らせた。
「講義を受けるだけの授業では、学ぶ効率が悪い。
子供たちにいろいろな機会を与えることが大事」
ポール・ロジャーズ校長(46)が教育方針を説明。
2009年4月に開校した同校は、文部科学省が定める
学習指導要領に基づいて授業が行われ、小学校卒業資格が
得られる全国初のインターナショナルスクール。
外国籍を持つ子どもや帰国子女が幼小一貫で学び、
国語以外の授業はすべて英語。
多様な学び方を象徴するのが、センターの積極的な活用、
4年生の場合、週35コマの授業のうち、
少なくとも8コマでセンターを使う。
それを容易にしているのが、センターと教室の位置関係。
高学年棟の中心に置いたセンターをぐるりと取り囲むように、
4~6年生用の教室を配置。
どの教室からも、等距離でセンターに行ける仕掛け。
ロジャーズ校長は、「高学年は、リサーチをする機会が多い。
自ら学び、創造性を育んでほしい」
この日は、4年生の近くで2年生18人が本を広げて
外国について調べ、コーディネーターが
各教諭のまとめ役として事前の調整に当たる。
センターを使った授業は、児童に人気。
4年生(10)は、「先生から『メディアセンターで授業をする』と聞くと、
ワクワクする」、受け身にならない学びを楽しんでいる。
福岡市にある中高一貫の西南学院も、
03年、校舎新築の際、中央に開放的な図書館を置いた。
4階までの吹き抜け構造で、「図書館は学校の要」
(中根広秋副校長)という理念を体現。
約7万冊の蔵書があり、調べ学習のほか、
校舎内を行き来する際に立ち寄る生徒も多い。
03年度、6870冊だった貸し出し総数は、08年度は1万冊超。
「危機に直面した時、乗り越える手がかりを与えてくれるのが本」
と説く中根副校長は、「図書館に来る生徒が圧倒的に増えた」と
変化を歓迎する。
校舎の片隅で脇役に甘んじることの多かった図書館が、
その存在感を高めている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100204-OYT8T00491.htm
ネットの長城は中国政府を守れるか
(日経 2010-02-25)
中国政府は、インターネット利用に身分証の登録などを
求める実名制を導入する方向で検討。
中国では、米ネット検索最大手のグーグルが、
1月、中国市場からの撤退をかけ、検閲撤廃を当局に要求、
米中間の政治問題に。
中国のネット利用者は、世界最大の3億8400万人。
世論への影響力は急激に増し、
中国当局は、規制強化を加速する方針。
「ネットの安全問題は、厳しい挑戦にさらされ、
管理をさらに強化する」——。
北京で開かれた工業情報化省の幹部会議で、
同省の李毅中相は、演壇で握り拳を振り上げた。
李氏は、具体策として、ネット利用に実名制を導入する方向で検討。
中国のネット利用者3億8400万人のうち、携帯電話経由が
2億3300万人、携帯電話の通話契約にも実名制を導入。
北京市で、年内にも実名制の試験運用を始める計画。
パソコンに接続したカードリーダーで、身分証を読み取らないと、
ネットを利用できないようにすることなどを検討。
浙江省杭州市でも、実名制を導入する方針。
実名制の実効性を高めるため、中国当局は1月末、
パソコンや携帯電話の利用時に指紋などを使って、
利用者を確認する生体認証の標準技術化を進める
専門チームも立ち上げた。
湖北省の公安当局に、ネット犯罪撲滅を目的とする
専門要員の訓練基地も設けた。
中国政府は、1990年代からネット規制に着手。
「金盾工程(プロジェクト)」と呼ばれるネット検閲システムで、
民主化運動やポルノなど、中国共産党が有害と指定した
サイトを閲覧できず、電子メールの利用も制限。
要注意人物のネット利用状況の監視も手掛ける。
2008年
1月 動画共有サイトの運営を中国国有企業に限定
2009年
3月 「ユーチューブ」が、恒常的に閲覧不能に
6月 中国当局がグーグルなどに有害情報を掲載していると批判
7月 国内販売パソコンに検閲ソフト搭載を義務付け(直前に延期)
9月 多くの動画共有サイトが閉鎖に追い込まれる
2010年
1月 米グーグルが中国市場撤退を視野に、当局に検閲撤廃を要求
2月 中国当局がネット利用に実名制導入を検討
最近では、中国に100万カ所以上あるといわれる監視カメラや、
携帯電話とも連携しているとされ、要注意人物の詳しい行動や
社会全体の動きも把握。
現在は、全国で3万人以上とされるネット検閲官が
人海戦術で対応、将来は全自動での作動を目指す。
「海外に対し、情報の公開を約束した北京五輪が終わり、
ネット規制が急激に厳しくなった」
住民運動を支援する弁護士。
2009年1月、国務院新聞弁公室、工業情報化省、公安省など
7省庁が合同でネット規制の強化に乗りだした。
09年、チベット動乱から50年、天安門事件から20年を迎える
節目の年、中国当局は治安維持を最重視。
3月、グーグルの動画サイト「ユーチューブ」が恒常的に閲覧不能、
6月、グーグルが低俗情報を提供しているとして、
英語サイトが一時的に閲覧不能。
5月、当局が7月から国内販売パソコンに「検閲ソフト」搭載を
義務付けると通知。
ヒューレット・パッカード(HP)など、米メーカーが米政府と共同で反発、
義務付けは見送り。
今でも、レノボ・グループ(聯想集団)などの国産商品の一部は搭載。
なぜ、中国政府はネット規制を強化するのか?
ネット利用者が多いだけでなく、世論形成で大きな力を
持ち始めたことが背景。
中国共産党機関紙の人民日報は、09年、中国社会が注目した
事件の約3割は、ネットからの世論形成だったと分析。
公安省は09年、9000サイトを閉鎖、150万以上の情報を削除。
有害な情報を流した容疑者5394人を身柄拘束、
刑事事件としての検挙数は08年の4倍。
工業情報化省によると、10万以上のサイトを閉鎖。
10年、さらに取り締まりを強化する方針。
「金盾」の別名は、「グレート・ファイアウオール・オブ・チャイナ」。
万里の長城にちなんだ名前だが、万里の長城は
外敵の侵入を完全には防ぐことはできず、王朝の崩壊に。
ネットの長城が、中国共産党の外敵を防げるか予断を許さない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/ittrend/itt100224.html
中国政府は、インターネット利用に身分証の登録などを
求める実名制を導入する方向で検討。
中国では、米ネット検索最大手のグーグルが、
1月、中国市場からの撤退をかけ、検閲撤廃を当局に要求、
米中間の政治問題に。
中国のネット利用者は、世界最大の3億8400万人。
世論への影響力は急激に増し、
中国当局は、規制強化を加速する方針。
「ネットの安全問題は、厳しい挑戦にさらされ、
管理をさらに強化する」——。
北京で開かれた工業情報化省の幹部会議で、
同省の李毅中相は、演壇で握り拳を振り上げた。
李氏は、具体策として、ネット利用に実名制を導入する方向で検討。
中国のネット利用者3億8400万人のうち、携帯電話経由が
2億3300万人、携帯電話の通話契約にも実名制を導入。
北京市で、年内にも実名制の試験運用を始める計画。
パソコンに接続したカードリーダーで、身分証を読み取らないと、
ネットを利用できないようにすることなどを検討。
浙江省杭州市でも、実名制を導入する方針。
実名制の実効性を高めるため、中国当局は1月末、
パソコンや携帯電話の利用時に指紋などを使って、
利用者を確認する生体認証の標準技術化を進める
専門チームも立ち上げた。
湖北省の公安当局に、ネット犯罪撲滅を目的とする
専門要員の訓練基地も設けた。
中国政府は、1990年代からネット規制に着手。
「金盾工程(プロジェクト)」と呼ばれるネット検閲システムで、
民主化運動やポルノなど、中国共産党が有害と指定した
サイトを閲覧できず、電子メールの利用も制限。
要注意人物のネット利用状況の監視も手掛ける。
2008年
1月 動画共有サイトの運営を中国国有企業に限定
2009年
3月 「ユーチューブ」が、恒常的に閲覧不能に
6月 中国当局がグーグルなどに有害情報を掲載していると批判
7月 国内販売パソコンに検閲ソフト搭載を義務付け(直前に延期)
9月 多くの動画共有サイトが閉鎖に追い込まれる
2010年
1月 米グーグルが中国市場撤退を視野に、当局に検閲撤廃を要求
2月 中国当局がネット利用に実名制導入を検討
最近では、中国に100万カ所以上あるといわれる監視カメラや、
携帯電話とも連携しているとされ、要注意人物の詳しい行動や
社会全体の動きも把握。
現在は、全国で3万人以上とされるネット検閲官が
人海戦術で対応、将来は全自動での作動を目指す。
「海外に対し、情報の公開を約束した北京五輪が終わり、
ネット規制が急激に厳しくなった」
住民運動を支援する弁護士。
2009年1月、国務院新聞弁公室、工業情報化省、公安省など
7省庁が合同でネット規制の強化に乗りだした。
09年、チベット動乱から50年、天安門事件から20年を迎える
節目の年、中国当局は治安維持を最重視。
3月、グーグルの動画サイト「ユーチューブ」が恒常的に閲覧不能、
6月、グーグルが低俗情報を提供しているとして、
英語サイトが一時的に閲覧不能。
5月、当局が7月から国内販売パソコンに「検閲ソフト」搭載を
義務付けると通知。
ヒューレット・パッカード(HP)など、米メーカーが米政府と共同で反発、
義務付けは見送り。
今でも、レノボ・グループ(聯想集団)などの国産商品の一部は搭載。
なぜ、中国政府はネット規制を強化するのか?
ネット利用者が多いだけでなく、世論形成で大きな力を
持ち始めたことが背景。
中国共産党機関紙の人民日報は、09年、中国社会が注目した
事件の約3割は、ネットからの世論形成だったと分析。
公安省は09年、9000サイトを閉鎖、150万以上の情報を削除。
有害な情報を流した容疑者5394人を身柄拘束、
刑事事件としての検挙数は08年の4倍。
工業情報化省によると、10万以上のサイトを閉鎖。
10年、さらに取り締まりを強化する方針。
「金盾」の別名は、「グレート・ファイアウオール・オブ・チャイナ」。
万里の長城にちなんだ名前だが、万里の長城は
外敵の侵入を完全には防ぐことはできず、王朝の崩壊に。
ネットの長城が、中国共産党の外敵を防げるか予断を許さない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/ittrend/itt100224.html
太平洋セメント、国内3工場で生産中止 大船渡は生産維持
(東海新報 2月25日)
国内セメント製造最大手の太平洋セメント㈱(徳植桂治社長)は、
国内3工場の生産中止を発表。
大船渡工場は、この対象には含まれず、生産機能が維持。
同社は、生産委託先を含め、国内に12工場セメントキルン23基の
設備を持つ。
生産中止は、土佐工場、大分工場の佐伯プラント、
子会社である秩父太平洋セメント㈱秩父工場の3工場。
今年9月までに、生産を中止。
生産中止は、国内セメント需要がピーク時から半減するなど、
厳しい経営をふまえ、需給バランスの是正や大幅な固定費節減、
生産効率の最大化を実現し、収益力強化を図るのが目的。
3工場合わせた生産能力の削減量は、年間約310万㌧。
生産中止により、国内2300万㌧体制から2000万㌧体制。
同社では、ベトナムにある工場を拡大、
国内工場で生産している500万㌧近い輸出分も、
今後見直しを進めたい意向、
さらなる組織見直しについては流動的。
広報IR室では、「大船渡工場は、生産中止の対象から外れている。
今発表できるのは、3工場の生産中止のみ、
全体的な人員、組織の見直しも進め、
詳しい諸施策は3月30日に開示する予定」
大船渡工場は、年間185万7000㌧を生産、従業員は約150人。
大船渡市の産業、雇用、税収を支える主力事業所の一つ、
鉱工業や港湾業など関連企業の裾野も広い。
同工場では、二戸市などで見つかった不法廃棄物が運ばれ、
原料処理。
市では今年度から、再利用ごみ事業をモデル的に進め、
赤崎町内で回収したプラスチックごみは同工場に運ばれ、
燃料資源として活用。
同社では、昨年11月、「例外なき事業構造改革の迅速な実行と、
成長事業の拡大を図る」と公表、大船渡市内の関係者も
生産見直しの動きを注視。
甘竹勝郎市長は、「(大船渡工場は)大船渡経済に深いかかわりがあり、
地域の基幹産業、雇用確保、港湾活用の面から心底感謝。
今後も、大いに連携していきたい」
http://www.tohkaishimpo.com/
国内セメント製造最大手の太平洋セメント㈱(徳植桂治社長)は、
国内3工場の生産中止を発表。
大船渡工場は、この対象には含まれず、生産機能が維持。
同社は、生産委託先を含め、国内に12工場セメントキルン23基の
設備を持つ。
生産中止は、土佐工場、大分工場の佐伯プラント、
子会社である秩父太平洋セメント㈱秩父工場の3工場。
今年9月までに、生産を中止。
生産中止は、国内セメント需要がピーク時から半減するなど、
厳しい経営をふまえ、需給バランスの是正や大幅な固定費節減、
生産効率の最大化を実現し、収益力強化を図るのが目的。
3工場合わせた生産能力の削減量は、年間約310万㌧。
生産中止により、国内2300万㌧体制から2000万㌧体制。
同社では、ベトナムにある工場を拡大、
国内工場で生産している500万㌧近い輸出分も、
今後見直しを進めたい意向、
さらなる組織見直しについては流動的。
広報IR室では、「大船渡工場は、生産中止の対象から外れている。
今発表できるのは、3工場の生産中止のみ、
全体的な人員、組織の見直しも進め、
詳しい諸施策は3月30日に開示する予定」
大船渡工場は、年間185万7000㌧を生産、従業員は約150人。
大船渡市の産業、雇用、税収を支える主力事業所の一つ、
鉱工業や港湾業など関連企業の裾野も広い。
同工場では、二戸市などで見つかった不法廃棄物が運ばれ、
原料処理。
市では今年度から、再利用ごみ事業をモデル的に進め、
赤崎町内で回収したプラスチックごみは同工場に運ばれ、
燃料資源として活用。
同社では、昨年11月、「例外なき事業構造改革の迅速な実行と、
成長事業の拡大を図る」と公表、大船渡市内の関係者も
生産見直しの動きを注視。
甘竹勝郎市長は、「(大船渡工場は)大船渡経済に深いかかわりがあり、
地域の基幹産業、雇用確保、港湾活用の面から心底感謝。
今後も、大いに連携していきたい」
http://www.tohkaishimpo.com/
2010年3月1日月曜日
楽しい図書館(2)司書専任で指導充実
(読売 2月3日)
専任の司書教諭を置き、読書活動を充実させる。
児童が、数人ずつのグループに分かれ、「読書座談会」を始めた。
1人が自分の読んだ本の主人公やあらすじを話すと、
聞いていた児童らが、「すごくいい話」、「かわいい」と目を輝かせた。
北海道恵庭市立柏小学校の図書館で、6年生の国語の授業。
狙いは、本の面白さをお互いに伝え合うこと。
手にした本は、歴史やファンタジーなどジャンルも様々、
どれも付せんだらけ。
子どもたちはページをめくりながら、楽しそうに話していた。
授業後、高橋みづきさん(12)は、「ぜひ読みたいと思った」と
友達の本に興味津々。
本が好きという守谷佑太君(12)も、
「改めて本の面白さを知った」
担任と一緒に指導していたのは、司書教諭の小川英子さん(32)。
担任と兼任だったこともあるが、昨年度から専任。
「専任になったおかげで、準備に時間をかけられ、
内容を充実させられる」
2年生では、学校や市立の図書館に出かけて図書館の使い方を学び、
3年生では図鑑を使ったクイズ形式の問題を作り、
目次や索引に慣れる。
6年生では、本の内容を紹介する本の帯づくりも。
図書館の前に、小川さんが作った「お話クイズ」も並ぶ。
本ごとに、3問程度のクイズを出したプリントを作っている。
いずれも、本を読めば分かる内容、本に関心を持ってもらう試み。
恵庭市は、市内の全小中学校に学校司書を配置、
読書に力を入れている。
読書教育などを行う司書教諭を専任として配置するのは、
市内の小中で同小だけ。
司書教諭は、公立校では担任などとの兼任が多く、
全国的にも専任は珍しい。
「司書教諭は専任でないと、広く仕事ができない」と田中剛校長(60)。
同小に6年間勤務している学校司書の高橋辰美さん(50)も、
「図書館の本を、授業で使う機会が増えた。
教科書や児童に合った本を使ってもらっている」
同小では毎年秋、「読書まつり」を開いている。
クラスごとに児童1人1人が顔写真入りで、お薦めの本を紹介、
学校挙げての取り組み。
教師による読み聞かせも、今は通年で20回以上を行う。
昨年度の1人あたりの貸し出し冊数は約54冊、
児童へのアンケートでは、9割が本が好きと答えた。
「授業でもっと図書館を活用できるようにし、
子どもたちが本に対していい印象を持ってくれれば」と小川さん。
田中校長も、「本を読むことは、生涯必要なこと。
本が好きな子をじっくりと育てていきたい」
◆司書教諭
学校図書館を利用した読書教育、図書館の管理などを行う教員。
学校図書館法で、小中高で12学級以上に配置が義務づけ。
計10単位の専門の講習を履修すると、取得できる。
「学校司書」は、主に図書の貸し出しや蔵書の整理などの
事務的な仕事を行うが、配置に制度上の定めはない。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100203-OYT8T00645.htm
専任の司書教諭を置き、読書活動を充実させる。
児童が、数人ずつのグループに分かれ、「読書座談会」を始めた。
1人が自分の読んだ本の主人公やあらすじを話すと、
聞いていた児童らが、「すごくいい話」、「かわいい」と目を輝かせた。
北海道恵庭市立柏小学校の図書館で、6年生の国語の授業。
狙いは、本の面白さをお互いに伝え合うこと。
手にした本は、歴史やファンタジーなどジャンルも様々、
どれも付せんだらけ。
子どもたちはページをめくりながら、楽しそうに話していた。
授業後、高橋みづきさん(12)は、「ぜひ読みたいと思った」と
友達の本に興味津々。
本が好きという守谷佑太君(12)も、
「改めて本の面白さを知った」
担任と一緒に指導していたのは、司書教諭の小川英子さん(32)。
担任と兼任だったこともあるが、昨年度から専任。
「専任になったおかげで、準備に時間をかけられ、
内容を充実させられる」
2年生では、学校や市立の図書館に出かけて図書館の使い方を学び、
3年生では図鑑を使ったクイズ形式の問題を作り、
目次や索引に慣れる。
6年生では、本の内容を紹介する本の帯づくりも。
図書館の前に、小川さんが作った「お話クイズ」も並ぶ。
本ごとに、3問程度のクイズを出したプリントを作っている。
いずれも、本を読めば分かる内容、本に関心を持ってもらう試み。
恵庭市は、市内の全小中学校に学校司書を配置、
読書に力を入れている。
読書教育などを行う司書教諭を専任として配置するのは、
市内の小中で同小だけ。
司書教諭は、公立校では担任などとの兼任が多く、
全国的にも専任は珍しい。
「司書教諭は専任でないと、広く仕事ができない」と田中剛校長(60)。
同小に6年間勤務している学校司書の高橋辰美さん(50)も、
「図書館の本を、授業で使う機会が増えた。
教科書や児童に合った本を使ってもらっている」
同小では毎年秋、「読書まつり」を開いている。
クラスごとに児童1人1人が顔写真入りで、お薦めの本を紹介、
学校挙げての取り組み。
教師による読み聞かせも、今は通年で20回以上を行う。
昨年度の1人あたりの貸し出し冊数は約54冊、
児童へのアンケートでは、9割が本が好きと答えた。
「授業でもっと図書館を活用できるようにし、
子どもたちが本に対していい印象を持ってくれれば」と小川さん。
田中校長も、「本を読むことは、生涯必要なこと。
本が好きな子をじっくりと育てていきたい」
◆司書教諭
学校図書館を利用した読書教育、図書館の管理などを行う教員。
学校図書館法で、小中高で12学級以上に配置が義務づけ。
計10単位の専門の講習を履修すると、取得できる。
「学校司書」は、主に図書の貸し出しや蔵書の整理などの
事務的な仕事を行うが、配置に制度上の定めはない。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100203-OYT8T00645.htm
アルバックの中村会長、製造装置事業「独創性と汎用化、両方を追求」
(日経 2月23日)
エレクトロニクス製造装置のアルバックが、
収益源の多様化を進めている。
従来の事業領域である液晶パネルや半導体の製造に使う
主力の真空装置にとどまらず、環境エネルギー、
資源リサイクル分野などにも参入。
中村久三会長に、激変する世界経済への対応と事業戦略を聞いた。
——世界経済の潮流をどう読む。
「米国から中国へ世界経済の中心が急速に移行。
成長をけん引するのは、電子デバイス、ITソフトではない。
エネルギー・環境、資源・材料の分野が重要。
中国、インドやロシア、中東、ブラジルなど、
これらの製造業が大きく成長。
米国の財政状態は、依然として不安定。
中国は、安い労働力を活用し、一大製造拠点として
急成長を続けている。
日本では、円高ドル安、デフレ傾向が長引くだろう」
——主要顧客の薄型テレビ向け液晶パネル分野は何が起きている?
「薄型テレビは、まもなく中国市場が世界最大に。
中国は、液晶パネルの国産化政策を進め、
外資メーカーも、中国で生産に乗り出さないと、
製造コストで太刀打ちできなくなる」
「製造装置もそう。
日本市場向けと同じ性能の製品を、数分の1の価格で
製造・販売しなければならない。
液晶分野に限らず、あらゆる産業の生産拠点が新興国に展開、
現地企業も急成長。
装置も、新興国で生産するのと同時に、
カスタマーサポート体制を敷く必要」
——世界の潮流に置き去りにされないため、どう対応していく?
「我々は、6年前から構造変化を見越し、
『ポストFPD(フラットパネルディスプレー)戦略』という計画。
液晶パネルや半導体だけでなく、選択と集中をせずに
異分野の技術を積極開拓しようという計画」
「急速に進む商品の汎用化についていくこと、
独創的商品を開発すること、この2つの課題を同時に追求。
円高ドル安から逃れるため、積極的に海外生産を進めて、
製造コスト競争で勝って、シェアを上げる。
中国で、幅広いエレクトロニクス製造装置拠点、
サービスセンターを置いている。
日本の研究開発拠点で、弊社にしかできない商品を開発し、
事業領域を広げる」
——具体的な攻略分野は?
「『エネルギー・環境』では、永久磁石、2次電池、コンデンサー、
パワー半導体の4領域向け製造装置を開発、供給。
デジタル家電用電子部品製造装置も、重点領域に位置付け。
LED(発光ダイオード)やMEMS(微少電子機械システム)部品の
製造装置も強化」
——太陽電池パネル製造装置事業にも注力。
「太陽光を電気エネルギーに変える発電効率が高い
薄膜太陽電池用の一貫製造装置の拡販を急ぐ。
結晶や化合物半導体向け装置も、性能強化を進めている」
——『資源・材料』分野の事業内容は?
「液晶パネルや半導体、太陽電池パネル製造で使う材料を回収、
リサイクルする事業。
デバイスの成膜工程には、大量の希少資源を使う。
各国で資源の囲い込みが加速。
都市鉱山の鉱脈を持ち、川上を押さえることが
デバイス産業のコスト競争力強化に。
資源を制する国が世界を制する時代で、意義ある事業」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100219.html
エレクトロニクス製造装置のアルバックが、
収益源の多様化を進めている。
従来の事業領域である液晶パネルや半導体の製造に使う
主力の真空装置にとどまらず、環境エネルギー、
資源リサイクル分野などにも参入。
中村久三会長に、激変する世界経済への対応と事業戦略を聞いた。
——世界経済の潮流をどう読む。
「米国から中国へ世界経済の中心が急速に移行。
成長をけん引するのは、電子デバイス、ITソフトではない。
エネルギー・環境、資源・材料の分野が重要。
中国、インドやロシア、中東、ブラジルなど、
これらの製造業が大きく成長。
米国の財政状態は、依然として不安定。
中国は、安い労働力を活用し、一大製造拠点として
急成長を続けている。
日本では、円高ドル安、デフレ傾向が長引くだろう」
——主要顧客の薄型テレビ向け液晶パネル分野は何が起きている?
「薄型テレビは、まもなく中国市場が世界最大に。
中国は、液晶パネルの国産化政策を進め、
外資メーカーも、中国で生産に乗り出さないと、
製造コストで太刀打ちできなくなる」
「製造装置もそう。
日本市場向けと同じ性能の製品を、数分の1の価格で
製造・販売しなければならない。
液晶分野に限らず、あらゆる産業の生産拠点が新興国に展開、
現地企業も急成長。
装置も、新興国で生産するのと同時に、
カスタマーサポート体制を敷く必要」
——世界の潮流に置き去りにされないため、どう対応していく?
「我々は、6年前から構造変化を見越し、
『ポストFPD(フラットパネルディスプレー)戦略』という計画。
液晶パネルや半導体だけでなく、選択と集中をせずに
異分野の技術を積極開拓しようという計画」
「急速に進む商品の汎用化についていくこと、
独創的商品を開発すること、この2つの課題を同時に追求。
円高ドル安から逃れるため、積極的に海外生産を進めて、
製造コスト競争で勝って、シェアを上げる。
中国で、幅広いエレクトロニクス製造装置拠点、
サービスセンターを置いている。
日本の研究開発拠点で、弊社にしかできない商品を開発し、
事業領域を広げる」
——具体的な攻略分野は?
「『エネルギー・環境』では、永久磁石、2次電池、コンデンサー、
パワー半導体の4領域向け製造装置を開発、供給。
デジタル家電用電子部品製造装置も、重点領域に位置付け。
LED(発光ダイオード)やMEMS(微少電子機械システム)部品の
製造装置も強化」
——太陽電池パネル製造装置事業にも注力。
「太陽光を電気エネルギーに変える発電効率が高い
薄膜太陽電池用の一貫製造装置の拡販を急ぐ。
結晶や化合物半導体向け装置も、性能強化を進めている」
——『資源・材料』分野の事業内容は?
「液晶パネルや半導体、太陽電池パネル製造で使う材料を回収、
リサイクルする事業。
デバイスの成膜工程には、大量の希少資源を使う。
各国で資源の囲い込みが加速。
都市鉱山の鉱脈を持ち、川上を押さえることが
デバイス産業のコスト競争力強化に。
資源を制する国が世界を制する時代で、意義ある事業」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100219.html
義足 風呂敷応用し、安価に 島根の装具メーカー開発 地雷被害者の支えに
(2010年2月21日 毎日新聞社)
地雷や災害で足を失った途上国の人たちが、
安く義足を使えるようにと、島根県大田市の
義肢装具メーカー「中村ブレイス」が、
風呂敷を応用した装着器具の開発に成功。
体の切断面を義足とつなぐ器具(ソケット)の製作には従来、
手間と費用がかかっていたが、10分の1以下の価格で買える。
従来のソケットは、シリコン袋に連結用ピンを取り付けた「断端袋」。
ピンで、切断面を義足本体に固定。
ピンは軽合金製で、袋は切断面に合わせて作るため、
10~20万円かかっている。
同社は、日本古来の風呂敷に着目。
約50cm四方のシリコン製の布で切断面を包み込み、
余った部分の布をたたみ込んで、そのまま義足にはめ込む。
シリコンの摩擦力が働き、義足本体とぴったりフィット。
断端袋のようなサイズ合わせは不要、ピンで固定する必要がなく、
途上国でよく使われている木製や竹製の
単純な構造の義足にも応用できる。
開発したソケットは、日本や米国、中国、EU、インドに特許を出願。
中村ブレイスは、両足を失ったモンゴルの少年に無償で
特注の義足を贈るなどの活動を続けている。
地雷被害が絶えない貧しい地域での義足の需要の高さと、
日本製の高性能の義足の高コストにギャップを感じ、
安価で安定した義足の普及に取り組んできた。
NPO「地雷廃絶日本キャンペーン」によると、
現在も80以上の国と地域が地雷問題を抱え、
08年、世界で5197人が地雷や不発弾で死傷。
同社の中村俊郎社長は、
「毎年多くの人が地雷被害や災害で、体の一部を失っている。
高価な義足を買えない人たちの社会復帰を助けたい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/22/116328/
地雷や災害で足を失った途上国の人たちが、
安く義足を使えるようにと、島根県大田市の
義肢装具メーカー「中村ブレイス」が、
風呂敷を応用した装着器具の開発に成功。
体の切断面を義足とつなぐ器具(ソケット)の製作には従来、
手間と費用がかかっていたが、10分の1以下の価格で買える。
従来のソケットは、シリコン袋に連結用ピンを取り付けた「断端袋」。
ピンで、切断面を義足本体に固定。
ピンは軽合金製で、袋は切断面に合わせて作るため、
10~20万円かかっている。
同社は、日本古来の風呂敷に着目。
約50cm四方のシリコン製の布で切断面を包み込み、
余った部分の布をたたみ込んで、そのまま義足にはめ込む。
シリコンの摩擦力が働き、義足本体とぴったりフィット。
断端袋のようなサイズ合わせは不要、ピンで固定する必要がなく、
途上国でよく使われている木製や竹製の
単純な構造の義足にも応用できる。
開発したソケットは、日本や米国、中国、EU、インドに特許を出願。
中村ブレイスは、両足を失ったモンゴルの少年に無償で
特注の義足を贈るなどの活動を続けている。
地雷被害が絶えない貧しい地域での義足の需要の高さと、
日本製の高性能の義足の高コストにギャップを感じ、
安価で安定した義足の普及に取り組んできた。
NPO「地雷廃絶日本キャンペーン」によると、
現在も80以上の国と地域が地雷問題を抱え、
08年、世界で5197人が地雷や不発弾で死傷。
同社の中村俊郎社長は、
「毎年多くの人が地雷被害や災害で、体の一部を失っている。
高価な義足を買えない人たちの社会復帰を助けたい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/22/116328/
2010年2月28日日曜日
楽しい図書館(1)「ぐりぐら」と命名 親しむ
(読売 2月2日)
絵本の名前が付いた学校図書館で、児童は本に親しむ。
「ぐりとぐら」のキャラクターが、入り口で児童を出迎える。
「ぐりぐら図書館」。
東京都中野区立啓明小学校の図書館は、
児童が大好きな絵本の名前が付けられている。
「話のロウソクに火をともしましょう」。
図書館での1年生の授業で、学校図書館指導員の
米村和美さん(57)がおはなし会を始めた。
節分にまつわる昔話が始まると、約20人の児童から笑顔。
広い図書館にある「おはなしひろば」。
コルク材の床に児童がじかに座り、じっと聞き入る。
壁には、児童の絵などが飾られ、ぬいぐるみも置かれた
明るい雰囲気。
授業の終わりには児童らが我先にと、本を借りに列を作った。
「子どもたちは図書館が大好きです」。
担任の小山朗子主幹教諭(49)もうれしそう。
1997年、従来の図書館を拡張したのに併せ、
児童から名前を募って命名。
絵本「ぐりとぐら」の作者、中川李枝子氏から許可。
「楽しく、ほっとできる図書館に」。
絵本の名前を付けたのは、そうした思いが込められている。
そんな場所には、児童が楽しめる仕掛けがふんだんにある。
壁に張られた大きな野原の絵。
「ぐりとぐら」、「くまのコールテンくん」など、
好きな絵本の主人公を子どもたちに描いてもらった。
「子どもたちは、本を読んだ時の面白さを表現したいと思っている。
みんなで描いて、一つになればうれしいこと」
休み時間には、様々な学年の児童が絵を描きにくる。
「難しいかもしれないけど、頑張って読んでみてね」
壁に飾られていたのは、6年生が1年生に書いて送った本の感想。
友人に本の感想を書いて送る読書郵便は、
図書館内のポストに入れると、友人に届けてくれる仕組み。
一昨年、学校で見つかったカラスの巣も飾られ、
周りにカラス関連の本が置かれている。
こうすることで、関心も高まるとの狙い。
「楽しい場所なら、児童も図書館に来てくれる。
本を手に取ってくれれば、色々な世界が広がる」
学校図書館であるため、各クラスで週1回、授業で
図書館を活用するなど、学習に役立てる。
国語でジャンケンを学ぶ1年生には、世界のジャンケンが
載った本を紹介。
図工で読書感想画を描いたり、国語の授業で本のカバーや
帯を作り、図書館に飾ったり。
手製の「ぐりとぐら」のキャラクターを使い、年度初めには
全学年で図書館の使い方を学ぶ。
本の分類を学ぶことは、調べ学習の資料探しだけでなく、
将来にも役立つ。
本の貸し出しは、米村さんが手渡し。
その際、個々に合った本を勧めることも。
「読めたよ」、「楽しかったよ」。
本を返しに来る児童から、そう言われることが何よりもうれしい。
子どもたちにとって居心地のいい場所にと、
学校全体で取り組んできた図書館づくり。
「児童の心を育てる大切な場所。これからも充実に努めたい」と
橋浦義之校長(55)。
◆学校図書館指導員
中野区が、1995年から全小中学校に配置している非常勤職員。
図書館で図書の整理や貸し出し、読み聞かせなどを行う。
区では、教員免許か司書の資格を持つ人から選んでいる。
専門の講習を受けた教員が、図書館を使った読書教育などを
行うのが司書教諭となる。
米村さんは指導員だが、司書教諭と司書の資格を持つ。
◇蔵書や司書 整備不十分
今年は、国民読書年。
学校で読書や学習の拠点になる学校図書館だが、
必ずしも整備が十分とは言い難い状況。
「学校図書館の現状に関する調査」よると、国が定めた
公立小中学校の図書館の蔵書数の標準について、
達成した小学校は約45%、中学校は約39%(2007年度末)。
専門の講習を受けた司書教諭は、改正学校図書館法で
12学級以上の学校で置くことになったが、
全国学校図書館協議会の森田盛行理事長は、
「公立ではほとんどが担任などとの兼務で、
十分機能していない部分がある」
11学級以下では、配置自体が2割程度しかない。
学校司書については、高校では配置が進むが、
高校に比べ、図書館が小さい小中学校は4割程度と少ない。
森田理事長は、「読書を活発にするには、
専任の司書教諭と学校司書の配置が必要」
島根県立大学短期大学部の堀川照代教授(図書館情報学)は、
「まずは、図書館の雰囲気作り。
子どもたちは、自分たちの紹介文などが展示されていれば、
自然と目を向ける。
玄関や廊下の空きスペースに本を置いたり、読む場所にしたりと、
学校全体を図書館にしてしまう発想もいい」とアドバイス。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100202-OYT8T00239.htm
絵本の名前が付いた学校図書館で、児童は本に親しむ。
「ぐりとぐら」のキャラクターが、入り口で児童を出迎える。
「ぐりぐら図書館」。
東京都中野区立啓明小学校の図書館は、
児童が大好きな絵本の名前が付けられている。
「話のロウソクに火をともしましょう」。
図書館での1年生の授業で、学校図書館指導員の
米村和美さん(57)がおはなし会を始めた。
節分にまつわる昔話が始まると、約20人の児童から笑顔。
広い図書館にある「おはなしひろば」。
コルク材の床に児童がじかに座り、じっと聞き入る。
壁には、児童の絵などが飾られ、ぬいぐるみも置かれた
明るい雰囲気。
授業の終わりには児童らが我先にと、本を借りに列を作った。
「子どもたちは図書館が大好きです」。
担任の小山朗子主幹教諭(49)もうれしそう。
1997年、従来の図書館を拡張したのに併せ、
児童から名前を募って命名。
絵本「ぐりとぐら」の作者、中川李枝子氏から許可。
「楽しく、ほっとできる図書館に」。
絵本の名前を付けたのは、そうした思いが込められている。
そんな場所には、児童が楽しめる仕掛けがふんだんにある。
壁に張られた大きな野原の絵。
「ぐりとぐら」、「くまのコールテンくん」など、
好きな絵本の主人公を子どもたちに描いてもらった。
「子どもたちは、本を読んだ時の面白さを表現したいと思っている。
みんなで描いて、一つになればうれしいこと」
休み時間には、様々な学年の児童が絵を描きにくる。
「難しいかもしれないけど、頑張って読んでみてね」
壁に飾られていたのは、6年生が1年生に書いて送った本の感想。
友人に本の感想を書いて送る読書郵便は、
図書館内のポストに入れると、友人に届けてくれる仕組み。
一昨年、学校で見つかったカラスの巣も飾られ、
周りにカラス関連の本が置かれている。
こうすることで、関心も高まるとの狙い。
「楽しい場所なら、児童も図書館に来てくれる。
本を手に取ってくれれば、色々な世界が広がる」
学校図書館であるため、各クラスで週1回、授業で
図書館を活用するなど、学習に役立てる。
国語でジャンケンを学ぶ1年生には、世界のジャンケンが
載った本を紹介。
図工で読書感想画を描いたり、国語の授業で本のカバーや
帯を作り、図書館に飾ったり。
手製の「ぐりとぐら」のキャラクターを使い、年度初めには
全学年で図書館の使い方を学ぶ。
本の分類を学ぶことは、調べ学習の資料探しだけでなく、
将来にも役立つ。
本の貸し出しは、米村さんが手渡し。
その際、個々に合った本を勧めることも。
「読めたよ」、「楽しかったよ」。
本を返しに来る児童から、そう言われることが何よりもうれしい。
子どもたちにとって居心地のいい場所にと、
学校全体で取り組んできた図書館づくり。
「児童の心を育てる大切な場所。これからも充実に努めたい」と
橋浦義之校長(55)。
◆学校図書館指導員
中野区が、1995年から全小中学校に配置している非常勤職員。
図書館で図書の整理や貸し出し、読み聞かせなどを行う。
区では、教員免許か司書の資格を持つ人から選んでいる。
専門の講習を受けた教員が、図書館を使った読書教育などを
行うのが司書教諭となる。
米村さんは指導員だが、司書教諭と司書の資格を持つ。
◇蔵書や司書 整備不十分
今年は、国民読書年。
学校で読書や学習の拠点になる学校図書館だが、
必ずしも整備が十分とは言い難い状況。
「学校図書館の現状に関する調査」よると、国が定めた
公立小中学校の図書館の蔵書数の標準について、
達成した小学校は約45%、中学校は約39%(2007年度末)。
専門の講習を受けた司書教諭は、改正学校図書館法で
12学級以上の学校で置くことになったが、
全国学校図書館協議会の森田盛行理事長は、
「公立ではほとんどが担任などとの兼務で、
十分機能していない部分がある」
11学級以下では、配置自体が2割程度しかない。
学校司書については、高校では配置が進むが、
高校に比べ、図書館が小さい小中学校は4割程度と少ない。
森田理事長は、「読書を活発にするには、
専任の司書教諭と学校司書の配置が必要」
島根県立大学短期大学部の堀川照代教授(図書館情報学)は、
「まずは、図書館の雰囲気作り。
子どもたちは、自分たちの紹介文などが展示されていれば、
自然と目を向ける。
玄関や廊下の空きスペースに本を置いたり、読む場所にしたりと、
学校全体を図書館にしてしまう発想もいい」とアドバイス。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100202-OYT8T00239.htm
CO2回収・貯蔵に積極的な欧州電力会社
(サイエンスポータル 2010年2月18日)
地球温暖化対策として期待されている
CCS(二酸化炭素分離・回収・貯留)に、
欧州の電力会社が積極的に取り組んでいる。
ドイツに石炭火力発電所を持つバッテンフォール社は、
2030年に向けCO2を半減する目標を掲げ、
積極的にCCS実証プロジェクトを実施中。
発電量の42%が火力発電であるRWE社も、
同じくドイツで発電効率の向上とCCSに力を注いでいる。
Nuon社は、オランダでバイオマスと石炭を燃料とする
石炭ガス化複合発電(IGCC)実証プラントを、
1993年から運転、CCSのパイロットプラントも建設。
商業レベルのIGCC・CCSプラント(130万キロワット)を建設計画。
欧州電力会社とプラント会社の共同出資体であるElcogas社も、
スペインでこの3月から化学吸収法によるCO2回収プラントの
試運転に入るなど、CCSに積極的に取り組む電力会社の姿が明らかに。
視察団は、経産省資源エネルギー庁の石炭課長を団長に、
新エネルギー・産業技術総合開発機構など5法人と、
CCSに関心の高い関西電力、東芝、三菱重工業など企業14社、
8~14日にドイツ、オランダ、スペインを訪れ、
CCSの取り組み状況を見てきた。
http://scienceportal.jp/news/daily/1002/1002181.html
地球温暖化対策として期待されている
CCS(二酸化炭素分離・回収・貯留)に、
欧州の電力会社が積極的に取り組んでいる。
ドイツに石炭火力発電所を持つバッテンフォール社は、
2030年に向けCO2を半減する目標を掲げ、
積極的にCCS実証プロジェクトを実施中。
発電量の42%が火力発電であるRWE社も、
同じくドイツで発電効率の向上とCCSに力を注いでいる。
Nuon社は、オランダでバイオマスと石炭を燃料とする
石炭ガス化複合発電(IGCC)実証プラントを、
1993年から運転、CCSのパイロットプラントも建設。
商業レベルのIGCC・CCSプラント(130万キロワット)を建設計画。
欧州電力会社とプラント会社の共同出資体であるElcogas社も、
スペインでこの3月から化学吸収法によるCO2回収プラントの
試運転に入るなど、CCSに積極的に取り組む電力会社の姿が明らかに。
視察団は、経産省資源エネルギー庁の石炭課長を団長に、
新エネルギー・産業技術総合開発機構など5法人と、
CCSに関心の高い関西電力、東芝、三菱重工業など企業14社、
8~14日にドイツ、オランダ、スペインを訪れ、
CCSの取り組み状況を見てきた。
http://scienceportal.jp/news/daily/1002/1002181.html
がん守るたんぱく解明 新薬開発に道 東京都臨床研など
(2010年2月22日 毎日新聞社)
肝細胞がんや脳腫瘍で、過剰に作られる特定のたんぱく質が、
がん細胞を傷つける酸化ストレスを軽減、薬剤への耐性を高めるなど、
がん細胞の生存を助けている可能性が高いことを、
東京都臨床医学総合研究所、東北大などの研究チームが突き止めた。
21日の英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」(電子版)。
このたんぱく質の蓄積を抑えることで、
新たな抗がん剤開発につながる可能性がある。
チームが注目したのは、「p62」と呼ばれるたんぱく質。
肝細胞がん、脳腫瘍などの細胞で多量に蓄積することが確認。
マウスの肝細胞がんなどの細胞を使い、p62の機能を分析。
酸化ストレスを軽減させる別のたんぱく質を分解する
細胞内のセンサー部分にp62が結びつき、分解を阻害。
p62の働きの結果、がん細胞で酸化ストレスを減らす
たんぱく質が作られ、抗がん剤などを細胞外に運び出す
遺伝子の働きが高まるなど、がん細胞の生存を助けている
可能性が高まった。
小松雅明・都臨床研副参事研究員は、
「p62の働きを阻害することによって、がん細胞の増殖や
薬剤耐性を抑制する抗がん剤を開発できる可能性がある」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/22/116359/
肝細胞がんや脳腫瘍で、過剰に作られる特定のたんぱく質が、
がん細胞を傷つける酸化ストレスを軽減、薬剤への耐性を高めるなど、
がん細胞の生存を助けている可能性が高いことを、
東京都臨床医学総合研究所、東北大などの研究チームが突き止めた。
21日の英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」(電子版)。
このたんぱく質の蓄積を抑えることで、
新たな抗がん剤開発につながる可能性がある。
チームが注目したのは、「p62」と呼ばれるたんぱく質。
肝細胞がん、脳腫瘍などの細胞で多量に蓄積することが確認。
マウスの肝細胞がんなどの細胞を使い、p62の機能を分析。
酸化ストレスを軽減させる別のたんぱく質を分解する
細胞内のセンサー部分にp62が結びつき、分解を阻害。
p62の働きの結果、がん細胞で酸化ストレスを減らす
たんぱく質が作られ、抗がん剤などを細胞外に運び出す
遺伝子の働きが高まるなど、がん細胞の生存を助けている
可能性が高まった。
小松雅明・都臨床研副参事研究員は、
「p62の働きを阻害することによって、がん細胞の増殖や
薬剤耐性を抑制する抗がん剤を開発できる可能性がある」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/22/116359/
2010年2月27日土曜日
研究設備を開放へ 10年度から県工業技術センター
(岩手日報 2月23日)
盛岡市の県工業技術センター(酒井俊巳理事長)は、
2010年度から、酸化亜鉛(ZnO)研究開発プロジェクトに
特化した試験研究設備「ZnOオープンラボ」を、
半導体関連の企業に広く開放する方針を固めた。
同方針は、人工水晶を使った高性能電子部品製造販売大手の
東京電波が、4月から盛岡市の子会社に、
開発拠点を全面移転する決め手。
保有する技術資源を開放することで、研究開発型企業の
技術力向上と本県への誘致促進が期待。
オープンラボは、03年開設。
同センターの3室に、1台当たり最高で約5千万円する
東北唯一の半導体関連装置や評価装置などを21台備え、
同センターとの共同研究参画企業に無償で貸し出されている。
10年度から、酸化亜鉛関連の共同研究参画企業以外にも、
利用対象を拡大する方針。
県内企業のほか、県外企業にも有償で活用してもらう考え。
同センター電子情報技術部の遠藤治之主任専門研究員は、
「オープンラボの利用は3、4年前から酸化亜鉛関連以外の
企業からも需要があった」
09年度で7年目の酸化亜鉛プロジェクトは、
センサーや発光ダイオード(LED)など6テーマで、
研究開発に取り組んでいるが、研究開発から事業化の段階に入り、
酸化亜鉛以外にも有効利用できる余地が出ている。
東京の本社開発部門を、4月から盛岡市の子会社に移転する
東京電波の小野隆夫専務は、
「品質評価などでセンターの装置を活用したい」、
同センターの研究開発環境も移転の決め手になったことを強調。
本県は、足腰の強い産業を構築するため、
研究開発型企業の集積を進め、酒井理事長は、
「研究開発型企業を育てることが、設備、研究者がいる
公設試験研究機関の役割になっていく」と、
同センターの技術資源の有効活用を積極的に進める考え。
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e201002/e1002231.html
盛岡市の県工業技術センター(酒井俊巳理事長)は、
2010年度から、酸化亜鉛(ZnO)研究開発プロジェクトに
特化した試験研究設備「ZnOオープンラボ」を、
半導体関連の企業に広く開放する方針を固めた。
同方針は、人工水晶を使った高性能電子部品製造販売大手の
東京電波が、4月から盛岡市の子会社に、
開発拠点を全面移転する決め手。
保有する技術資源を開放することで、研究開発型企業の
技術力向上と本県への誘致促進が期待。
オープンラボは、03年開設。
同センターの3室に、1台当たり最高で約5千万円する
東北唯一の半導体関連装置や評価装置などを21台備え、
同センターとの共同研究参画企業に無償で貸し出されている。
10年度から、酸化亜鉛関連の共同研究参画企業以外にも、
利用対象を拡大する方針。
県内企業のほか、県外企業にも有償で活用してもらう考え。
同センター電子情報技術部の遠藤治之主任専門研究員は、
「オープンラボの利用は3、4年前から酸化亜鉛関連以外の
企業からも需要があった」
09年度で7年目の酸化亜鉛プロジェクトは、
センサーや発光ダイオード(LED)など6テーマで、
研究開発に取り組んでいるが、研究開発から事業化の段階に入り、
酸化亜鉛以外にも有効利用できる余地が出ている。
東京の本社開発部門を、4月から盛岡市の子会社に移転する
東京電波の小野隆夫専務は、
「品質評価などでセンターの装置を活用したい」、
同センターの研究開発環境も移転の決め手になったことを強調。
本県は、足腰の強い産業を構築するため、
研究開発型企業の集積を進め、酒井理事長は、
「研究開発型企業を育てることが、設備、研究者がいる
公設試験研究機関の役割になっていく」と、
同センターの技術資源の有効活用を積極的に進める考え。
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e201002/e1002231.html
ゼロ・エネルギー・ビルの実現へ
(日経 2010-02-22)
民生・業務部門のエネルギーが、依然として増加傾向で推移。
業務部門は、産業分類でいう第3次産業にあたる部門での
エネルギー消費。
この部門の就業人口比率は、1990年には60%、
比率は年々増加、2005年には67%へと7ポイントも上昇。
この間のエネルギー消費量は約30%も増加。
就業構造の変化が、民生業務部門のエネルギー消費を
大きく増加させた。
この業務部門には、事務所ビルから百貨店・スーパーなどの
小売業や学校、飲食店、病院、ホテル、娯楽場など、
多種多様な用途が含まれている。
これらをひとくくりにし、エネルギー消費のあり方を論ずることは
きわめて乱暴。
日本には驚くことに、この部門のエネルギー消費を
経年的にとらえた統計書が存在していない。
京都議定書からいち早く離脱した米国でさえ、
2度の石油危機直後から、詳細なエネルギー実態調査が実施。
わが国に、1日も早くこの様なデータベースの整備が望まれる。
今回は、業務部門の中で約2割の比率を占める事務所ビルを
主なターゲットにした、「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」
の報告書が公表。
国際エネルギー機関(IEA)が、洞爺湖サミットにおいて、
ZEB普及への取り組み加速を勧告、わが国でも昨年4月、
新公共建築物での30年までのZEB化に向けた開発などを加速。
この動きを、一般のビルに拡充することを目的に、
経済産業省資源エネルギー庁に筆者も委員として参加する
機会を得た「ZEBの実現と展開に関する研究会」が設置、
11月に報告書がまとまった。
ZEBの定義は、建築物における1次エネルギー消費量をほぼゼロ。
建築物・設備の省エネ性の向上、エネルギーを、
複数建物間で利用するような面的な利用、ビルやその敷地内に
太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーを積極的に活用、
ビルの年間の1次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ、
おおむねゼロとなる建築物。
この様な動きは、英国では、08年に財務大臣が
「19年までにすべての新築非住宅建築物をゼロカーボン化する」
との野心的な目標。
米国でも、エネルギー自立安全保障法(07年)で、
30年までに米国で新築されるすべての業務用ビルを、
40年までに米国の既存の業務用ビルの50%を、
50年までに米国のすべてのビルをZEBとするための
技術・慣行・政策を開発普及する。
報告書中に示されたわが国におけるZEBの可能性であるが、
30年頃までの技術進歩の見通しなどをもと、
中・低層のオフィスビルについて概算すれば、
ZEBの実現は技術的に可能。
完全にZEBとなるのは、3階建て以下のビルであるが、
10階建て程度でも、現状のエネルギー消費量の8割削減が可能。
エネルギーの面的利用(複数ビル間での相互活用)、
太陽光パネルの建材化(壁面利用)などを加味すれば、
ZEBのポテンシャルはさらに大きいもの。
ZEB化について、新築公共建築物に限定、
30年までにすべての新築建築物全体で実現、
さらに既築の省エネ改修の大幅な増加を見込めば、
30年に1次エネルギー消費量は概ね半減すると推計。
ZEBの実現と展開に向け、マーケットの変革を促進させるには
規制、支援・誘導、社会への情報発信・啓発を
バランスよく進めることが必要。
制度面、技術面、ワークスタイル面の3つのイノベーションを
加速することも必要。
報告書では、ZEBの目標達成を、わが国の産業の競争力強化の
チャンスととらえるべきだ。
この様なビルの造り方が、やがてデファクトスタンダードになる時代は
もう目前に迫っている。
地球温暖化はもとより、資源エネルギーの有効利用が必須の時代、
従来にはない発想と行動が求められていることだけは間違いない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/tanso/tan100219.html
民生・業務部門のエネルギーが、依然として増加傾向で推移。
業務部門は、産業分類でいう第3次産業にあたる部門での
エネルギー消費。
この部門の就業人口比率は、1990年には60%、
比率は年々増加、2005年には67%へと7ポイントも上昇。
この間のエネルギー消費量は約30%も増加。
就業構造の変化が、民生業務部門のエネルギー消費を
大きく増加させた。
この業務部門には、事務所ビルから百貨店・スーパーなどの
小売業や学校、飲食店、病院、ホテル、娯楽場など、
多種多様な用途が含まれている。
これらをひとくくりにし、エネルギー消費のあり方を論ずることは
きわめて乱暴。
日本には驚くことに、この部門のエネルギー消費を
経年的にとらえた統計書が存在していない。
京都議定書からいち早く離脱した米国でさえ、
2度の石油危機直後から、詳細なエネルギー実態調査が実施。
わが国に、1日も早くこの様なデータベースの整備が望まれる。
今回は、業務部門の中で約2割の比率を占める事務所ビルを
主なターゲットにした、「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」
の報告書が公表。
国際エネルギー機関(IEA)が、洞爺湖サミットにおいて、
ZEB普及への取り組み加速を勧告、わが国でも昨年4月、
新公共建築物での30年までのZEB化に向けた開発などを加速。
この動きを、一般のビルに拡充することを目的に、
経済産業省資源エネルギー庁に筆者も委員として参加する
機会を得た「ZEBの実現と展開に関する研究会」が設置、
11月に報告書がまとまった。
ZEBの定義は、建築物における1次エネルギー消費量をほぼゼロ。
建築物・設備の省エネ性の向上、エネルギーを、
複数建物間で利用するような面的な利用、ビルやその敷地内に
太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーを積極的に活用、
ビルの年間の1次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ、
おおむねゼロとなる建築物。
この様な動きは、英国では、08年に財務大臣が
「19年までにすべての新築非住宅建築物をゼロカーボン化する」
との野心的な目標。
米国でも、エネルギー自立安全保障法(07年)で、
30年までに米国で新築されるすべての業務用ビルを、
40年までに米国の既存の業務用ビルの50%を、
50年までに米国のすべてのビルをZEBとするための
技術・慣行・政策を開発普及する。
報告書中に示されたわが国におけるZEBの可能性であるが、
30年頃までの技術進歩の見通しなどをもと、
中・低層のオフィスビルについて概算すれば、
ZEBの実現は技術的に可能。
完全にZEBとなるのは、3階建て以下のビルであるが、
10階建て程度でも、現状のエネルギー消費量の8割削減が可能。
エネルギーの面的利用(複数ビル間での相互活用)、
太陽光パネルの建材化(壁面利用)などを加味すれば、
ZEBのポテンシャルはさらに大きいもの。
ZEB化について、新築公共建築物に限定、
30年までにすべての新築建築物全体で実現、
さらに既築の省エネ改修の大幅な増加を見込めば、
30年に1次エネルギー消費量は概ね半減すると推計。
ZEBの実現と展開に向け、マーケットの変革を促進させるには
規制、支援・誘導、社会への情報発信・啓発を
バランスよく進めることが必要。
制度面、技術面、ワークスタイル面の3つのイノベーションを
加速することも必要。
報告書では、ZEBの目標達成を、わが国の産業の競争力強化の
チャンスととらえるべきだ。
この様なビルの造り方が、やがてデファクトスタンダードになる時代は
もう目前に迫っている。
地球温暖化はもとより、資源エネルギーの有効利用が必須の時代、
従来にはない発想と行動が求められていることだけは間違いない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/tanso/tan100219.html
病の子どもと家族を支援 走って募金、キンバリさん 「南風」
(2010年2月22日 共同通信社)
冬晴れの空気がすがすがしい日曜日。
東京・代々木公園で、北京五輪入賞の英国人マラソンランナー、
マーラ・ヤマウチさん(36)の指導を受け、約20人がストレッチ。
東京マラソンを、小児がんの子どもと、その家族を支援する
募金のために走る「チャリティーラン」の仲間たち。
米国人女性キンバリ・フォーサイスさん(45)の姿も。
呼び掛けたのは、キンバリさんが理事長を務めるNPO法人
「タイラー基金」(東京)。
タイラーは、小児白血病のため、1歳11カ月で亡くなった息子の名前。
東京で働く父を訪ね、1990年に来日、英国人のマークさんと結婚。
2003年、2人目のタイラーちゃんが生まれた。
「長女と比べると、何かおかしい」
生後約1カ月で白血病と判明、国立成育医療センターに入院。
キンバリさんの骨髄を移植、05年6月、タイラーちゃんは逝った。
「どこかに行きたい。全部忘れたい。体をチェンジしたい」
長女を連れ、ハワイで休暇を取ったが毎日、泣いてばかり。
立ち直りのきっかけをくれたのは、
「エネルギーをいいことに使おうよ」というマークさんの言葉。
タイラーちゃんの入院中、同じ病気の子どもを持つ夫婦3組が離婚。
「日本には良い医療があるが、子どもや家族を力づける支援がない」
ことを痛感した。
06年、NPO設立。
イベントを通じて募金を集め、07年春にはセンターで、
病気の告知段階から臨床心理士が家族に寄り添う
カウンセリングを始めた。
昨年4月、患者のきょうだいを預かったり家族がくつろいだりできる
宿泊施設も設置。
「先生に聞きにくいことも相談できた」と感謝するのは、
2歳の娘が小児がんで入院していた都内の30代女性。
「治療は大変だけど、病院のつらいイメージと違い、
親子で楽しく過ごせました」と無事退院した娘を抱いた。
センターの熊谷昌明医長も、「診療で一番のストレスは、
患者とのいさかい。
心理士は、医療者と患者をつなぐ役割を果たしている」と評価。
「マラソンなんて大嫌い」と、10キロに初挑戦のキンバリさん。
「でも、タイラーのために走りますよ」と笑顔でいっぱい。
※チャリティーラン
海外で盛んな募金活動。
ランナーは参加費の一部を寄付したり、走ることで
家族や友人らから寄付金を集める。
タイラー基金が実施するのは、今回の東京マラソンで3回目。
登録人数と集めた寄付金は、2008年が74人と約1200万円、
昨年が67人と約800万円。
問い合わせ、http://www.tylershineon.org/
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/22/116366/
冬晴れの空気がすがすがしい日曜日。
東京・代々木公園で、北京五輪入賞の英国人マラソンランナー、
マーラ・ヤマウチさん(36)の指導を受け、約20人がストレッチ。
東京マラソンを、小児がんの子どもと、その家族を支援する
募金のために走る「チャリティーラン」の仲間たち。
米国人女性キンバリ・フォーサイスさん(45)の姿も。
呼び掛けたのは、キンバリさんが理事長を務めるNPO法人
「タイラー基金」(東京)。
タイラーは、小児白血病のため、1歳11カ月で亡くなった息子の名前。
東京で働く父を訪ね、1990年に来日、英国人のマークさんと結婚。
2003年、2人目のタイラーちゃんが生まれた。
「長女と比べると、何かおかしい」
生後約1カ月で白血病と判明、国立成育医療センターに入院。
キンバリさんの骨髄を移植、05年6月、タイラーちゃんは逝った。
「どこかに行きたい。全部忘れたい。体をチェンジしたい」
長女を連れ、ハワイで休暇を取ったが毎日、泣いてばかり。
立ち直りのきっかけをくれたのは、
「エネルギーをいいことに使おうよ」というマークさんの言葉。
タイラーちゃんの入院中、同じ病気の子どもを持つ夫婦3組が離婚。
「日本には良い医療があるが、子どもや家族を力づける支援がない」
ことを痛感した。
06年、NPO設立。
イベントを通じて募金を集め、07年春にはセンターで、
病気の告知段階から臨床心理士が家族に寄り添う
カウンセリングを始めた。
昨年4月、患者のきょうだいを預かったり家族がくつろいだりできる
宿泊施設も設置。
「先生に聞きにくいことも相談できた」と感謝するのは、
2歳の娘が小児がんで入院していた都内の30代女性。
「治療は大変だけど、病院のつらいイメージと違い、
親子で楽しく過ごせました」と無事退院した娘を抱いた。
センターの熊谷昌明医長も、「診療で一番のストレスは、
患者とのいさかい。
心理士は、医療者と患者をつなぐ役割を果たしている」と評価。
「マラソンなんて大嫌い」と、10キロに初挑戦のキンバリさん。
「でも、タイラーのために走りますよ」と笑顔でいっぱい。
※チャリティーラン
海外で盛んな募金活動。
ランナーは参加費の一部を寄付したり、走ることで
家族や友人らから寄付金を集める。
タイラー基金が実施するのは、今回の東京マラソンで3回目。
登録人数と集めた寄付金は、2008年が74人と約1200万円、
昨年が67人と約800万円。
問い合わせ、http://www.tylershineon.org/
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/22/116366/
2010年2月26日金曜日
東洋アルミニウムの今須社長「先手の開発でアジア市場を開拓」
(日経 2月22日)
国内市場の伸び悩みや中国勢の台頭で、
厳しい経営を迫られている日本のアルミニウムはくメーカー。
どのような成長戦略を描くのか?
日用品向けのアルミはくで、国内の3分の1のシェアを持つ最大手、
東洋アルミニウムの今須聖雄社長に、市場動向と同社の戦略を聞いた。
——中国勢の台頭をどう見るか?
「中国メーカーの脅威をひしひしと感じている。
アルミのはくには、家庭用アルミホイルなどの日用品向けと、
コンデンサーなどに使う電子部品向け。
日用品向けのアルミでは、中国製品にコストでは勝てない。
家庭用の容器を手掛ける当社のグループ会社でさえ、
当社製のアルミを使ったら赤字になるため、中国製を使っている」
——品質ではどうか?
「品質レベルでも、中国勢は日本に追いついてきている。
ある飲料容器に使うアルミで、メーカーが求めるのは、
長さ6万mで継ぎ目のないロール。
これだけの長さを継ぎ目なしで巻き取るのは、相当な技術が必要。
この製品は、今ではほぼすべて中国製。
中国勢の品質がかなりの水準に達している証拠」
——なぜ安く品質のよいものを作れるのか?
「機械が、品質を保証しているようなもの。
昔は、アルミの技術と言えば、アルミの板に圧力をかけて延ばす
圧延機のロールを、いかに精密に研磨するか。
今では、研磨は人の手から機械による制御に変わった。
熟練した技術の蓄積は必要ない」
「中国では、最新鋭のドイツ製の圧延機を導入。
当社の1番新しい圧延機でも、約30年前に導入、
丁寧に整備しながら使っている」
——価格や品質でなければ、何で勝負するのか?
「当社の競争力は、他社の先を行く開発に尽きる。
中国勢など、他社がいずれはまねして同等の製品を
作るかもしれないが、そのころには次の製品を開発。
我々の強みは、長年にわたって開発投資を続けてきたこと。
既にある製品をまねるだけなら開発費はいらず、
だからこそ安く作れるという面も」
——具体的な開発案件は?
「アルミのペーストでは、光の屈折率を利用し見る角度によって
見える色が違う塗料などの開発に力を入れている。
アルミのはくでは、中身が付着しないヨーグルトのふたがある。
撥水性を持たせたふたで、大学の教授などにも相談して
3年がかりで開発。
ふたを開けても、ふたに中身が付かず、こそぎ取る必要がない。
これは先月、森永乳業の新製品として発売」
——良いものは、すぐ競合他社が追随して安く作るようになる。
「常に他社の先を行くしかない。
顧客がほしいと思うもの、困っているものをいち早く察知し、
他社に先んじて製品化。
顧客のニーズを何度も確かめながら進め、
ニーズがなくなったらすぐやめる。
当社では営業開発部と、中核技術の開発を担う
『コアテクノロジーセンター』が連携しながら、
機動的に顧客のニーズの把握と技術開発を行っている」
——国内では、市場の伸び悩みが予想。
「『国内向け』、『輸出』と区別するのではなく、
アジア全体を1つの市場と見ている。
成長を維持していくには、当社にとっても市場の広さを変える必要。
中国だけでなく、インドまでを含めて1つの市場ととらえて販売を拡大」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100219_2.html
国内市場の伸び悩みや中国勢の台頭で、
厳しい経営を迫られている日本のアルミニウムはくメーカー。
どのような成長戦略を描くのか?
日用品向けのアルミはくで、国内の3分の1のシェアを持つ最大手、
東洋アルミニウムの今須聖雄社長に、市場動向と同社の戦略を聞いた。
——中国勢の台頭をどう見るか?
「中国メーカーの脅威をひしひしと感じている。
アルミのはくには、家庭用アルミホイルなどの日用品向けと、
コンデンサーなどに使う電子部品向け。
日用品向けのアルミでは、中国製品にコストでは勝てない。
家庭用の容器を手掛ける当社のグループ会社でさえ、
当社製のアルミを使ったら赤字になるため、中国製を使っている」
——品質ではどうか?
「品質レベルでも、中国勢は日本に追いついてきている。
ある飲料容器に使うアルミで、メーカーが求めるのは、
長さ6万mで継ぎ目のないロール。
これだけの長さを継ぎ目なしで巻き取るのは、相当な技術が必要。
この製品は、今ではほぼすべて中国製。
中国勢の品質がかなりの水準に達している証拠」
——なぜ安く品質のよいものを作れるのか?
「機械が、品質を保証しているようなもの。
昔は、アルミの技術と言えば、アルミの板に圧力をかけて延ばす
圧延機のロールを、いかに精密に研磨するか。
今では、研磨は人の手から機械による制御に変わった。
熟練した技術の蓄積は必要ない」
「中国では、最新鋭のドイツ製の圧延機を導入。
当社の1番新しい圧延機でも、約30年前に導入、
丁寧に整備しながら使っている」
——価格や品質でなければ、何で勝負するのか?
「当社の競争力は、他社の先を行く開発に尽きる。
中国勢など、他社がいずれはまねして同等の製品を
作るかもしれないが、そのころには次の製品を開発。
我々の強みは、長年にわたって開発投資を続けてきたこと。
既にある製品をまねるだけなら開発費はいらず、
だからこそ安く作れるという面も」
——具体的な開発案件は?
「アルミのペーストでは、光の屈折率を利用し見る角度によって
見える色が違う塗料などの開発に力を入れている。
アルミのはくでは、中身が付着しないヨーグルトのふたがある。
撥水性を持たせたふたで、大学の教授などにも相談して
3年がかりで開発。
ふたを開けても、ふたに中身が付かず、こそぎ取る必要がない。
これは先月、森永乳業の新製品として発売」
——良いものは、すぐ競合他社が追随して安く作るようになる。
「常に他社の先を行くしかない。
顧客がほしいと思うもの、困っているものをいち早く察知し、
他社に先んじて製品化。
顧客のニーズを何度も確かめながら進め、
ニーズがなくなったらすぐやめる。
当社では営業開発部と、中核技術の開発を担う
『コアテクノロジーセンター』が連携しながら、
機動的に顧客のニーズの把握と技術開発を行っている」
——国内では、市場の伸び悩みが予想。
「『国内向け』、『輸出』と区別するのではなく、
アジア全体を1つの市場と見ている。
成長を維持していくには、当社にとっても市場の広さを変える必要。
中国だけでなく、インドまでを含めて1つの市場ととらえて販売を拡大」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100219_2.html
北上・更木産桑茶入り菓子 盛岡の清月堂が開発
(岩手日報 2月23日)
盛岡市の和洋菓子店「清月堂」(清川昭孝社長)は、
健康効果に注目が集まる桑茶入りのお菓子を開発。
桑産地の再生を目指す、北上市更木地区産の桑茶を使用。
桑の葉の緑を鮮やかに出せるように、試作を重ねた。
「健康に配慮する人に手にとってもらいたい」と期待。
いわて農商工連携ファンドに採択された、
「桑食文化発祥地更木のブランド構築事業」の一環。
盛岡市の販売代理店マルベリーいわて(菅原章雄代表)が、
北上市の更木ふるさと興社の桑茶を清月堂に紹介。
桑茶入りお菓子は、清川社長(80)と長男浩司さん(47)が、
2月初めから試作を重ねた。
和菓子の「明がらす」と「しおがま」、
洋菓子の「カステラ」に桑茶を配合して焼き上げた。
清川社長は、以前から桑茶を愛飲して健康効果に着目。
「かつて和菓子は、法事や祝儀の引き菓子として需要があった。
健康効果を前面に出してPRしたい」と意欲的。
浩司さんも、「桑の色と香りが引き立つ3種類を選んだ。
カステラは、甘みとお茶の香りを生かした」と自信を示す。
今後、ブランド構築事業として、更木産桑茶を使用して
プリンやヨーグルト、そば・うどんの商品展開を目指す。
菅原代表は、「放置されている桑畑はたくさんある。
健康効果にお墨付きを得ている桑食を提供していきたい」
清月堂の明がらすとしおがまは、1個115円(税込み)、
カステラは1個126円(同)。
同店(019・622・6754)、ネット販売(http://warabi.ocnk.net/)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100223_8
盛岡市の和洋菓子店「清月堂」(清川昭孝社長)は、
健康効果に注目が集まる桑茶入りのお菓子を開発。
桑産地の再生を目指す、北上市更木地区産の桑茶を使用。
桑の葉の緑を鮮やかに出せるように、試作を重ねた。
「健康に配慮する人に手にとってもらいたい」と期待。
いわて農商工連携ファンドに採択された、
「桑食文化発祥地更木のブランド構築事業」の一環。
盛岡市の販売代理店マルベリーいわて(菅原章雄代表)が、
北上市の更木ふるさと興社の桑茶を清月堂に紹介。
桑茶入りお菓子は、清川社長(80)と長男浩司さん(47)が、
2月初めから試作を重ねた。
和菓子の「明がらす」と「しおがま」、
洋菓子の「カステラ」に桑茶を配合して焼き上げた。
清川社長は、以前から桑茶を愛飲して健康効果に着目。
「かつて和菓子は、法事や祝儀の引き菓子として需要があった。
健康効果を前面に出してPRしたい」と意欲的。
浩司さんも、「桑の色と香りが引き立つ3種類を選んだ。
カステラは、甘みとお茶の香りを生かした」と自信を示す。
今後、ブランド構築事業として、更木産桑茶を使用して
プリンやヨーグルト、そば・うどんの商品展開を目指す。
菅原代表は、「放置されている桑畑はたくさんある。
健康効果にお墨付きを得ている桑食を提供していきたい」
清月堂の明がらすとしおがまは、1個115円(税込み)、
カステラは1個126円(同)。
同店(019・622・6754)、ネット販売(http://warabi.ocnk.net/)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100223_8
「要介護でも自宅で」7割 独り暮らし高齢者調査
(2010年2月16日 共同通信社)
独り暮らしの高齢者に、要介護度が重くなっても
現在の住まいで暮らしたいか尋ねたところ、
7割が「住み続けたい」と答えていることが、
「特養ホームを良くする市民の会」(東京)の実態調査。
「要介護度が進んでも自宅に住みたい」69%で最多。
「分からない」(19%)、「自宅に住みたくない」(11%)の順。
症状が重くなった場合、世話をしてもらいたい相手は、
「子ども、親族」が48%と最も多く、ヘルパーが35%。
緊急時の対応では、「いつでも連絡先がある」人は76%。
家族のほか、自治体の「緊急通報システム」などを利用。
57%が「自分の財産を管理する人を決めている」と回答、
口頭で子どもや親族に依頼するケースが8割。
同会は、「離れて暮らしていても、何かあった時は
子どもに任せたいと考えているが、要介護度が進んだ時、
自分がどんな状態になるのか想像できていない人もいる」
調査は2008年9月~09年1月、全国のデイサービス施設を
利用している独り暮らしの高齢者など、1592人を対象に実施、
1019人から回答。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/16/116047/
独り暮らしの高齢者に、要介護度が重くなっても
現在の住まいで暮らしたいか尋ねたところ、
7割が「住み続けたい」と答えていることが、
「特養ホームを良くする市民の会」(東京)の実態調査。
「要介護度が進んでも自宅に住みたい」69%で最多。
「分からない」(19%)、「自宅に住みたくない」(11%)の順。
症状が重くなった場合、世話をしてもらいたい相手は、
「子ども、親族」が48%と最も多く、ヘルパーが35%。
緊急時の対応では、「いつでも連絡先がある」人は76%。
家族のほか、自治体の「緊急通報システム」などを利用。
57%が「自分の財産を管理する人を決めている」と回答、
口頭で子どもや親族に依頼するケースが8割。
同会は、「離れて暮らしていても、何かあった時は
子どもに任せたいと考えているが、要介護度が進んだ時、
自分がどんな状態になるのか想像できていない人もいる」
調査は2008年9月~09年1月、全国のデイサービス施設を
利用している独り暮らしの高齢者など、1592人を対象に実施、
1019人から回答。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/16/116047/
2010年2月25日木曜日
気仙の食材を首都圏発信 大船渡振興局と都内すし店
(岩手日報 2月23日)
東京都のすし店「酢飯屋」(岡田大介代表)と、
大船渡地方振興局(高橋克雅局長)は、
27日東京都の築地川公園デイキャンプ場で、
「三陸気仙の食材商談会」を開催。
酢飯屋が、定期的に開くバーベキュー会で、
気仙地方の食材のみ使用。生産者も参加してPR。
首都圏では、気仙産のこだわり食材にほれ込む料理人が
増えてきているといい、浸透が期待。
同振興局が展開する、気仙産食材の販路拡大プロジェクトの一環。
首都圏近郊の飲食店関係者、一般消費者ら約50人が来場予定。
気仙地方から、大船渡市の小石浜地区で「恋し浜ホタテ」を生産する
恋し浜青年部、陸前高田市のきのこのSATO販売、酔仙酒造、
八木澤商店の生産者が参加。
食材のこだわりや特徴をPR。
振興局からも、高橋局長ら4人が出向く。
メニューは、「恋し浜ホタテと極厚キクラゲの刺し盛り」、
「三陸森のしいたけのバター焼」、「冷燻海鮮ハム」、
「三陸まるごと鍋」、「さんりくロール」など10品。
恋し浜ホタテは、青年部のメンバーが炭火焼きで提供。
酢飯屋の岡田代表が昨年12月、恋し浜ホタテの生産現場を視察、
青年部と意気投合したのがきっかけ。
岡田代表は、肉厚で甘みのあるホタテを気に入り、
3月1~3日には同店で「恋し浜ホタテの会」も開く。
炭火焼きを行う予定の青年部の佐々木淳代表は、
「実際に、沖でホタテを見てもらった人とのイベントでうれしい。
岩手の食材の良さをアピールしたい」と意気込む。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100223_9
東京都のすし店「酢飯屋」(岡田大介代表)と、
大船渡地方振興局(高橋克雅局長)は、
27日東京都の築地川公園デイキャンプ場で、
「三陸気仙の食材商談会」を開催。
酢飯屋が、定期的に開くバーベキュー会で、
気仙地方の食材のみ使用。生産者も参加してPR。
首都圏では、気仙産のこだわり食材にほれ込む料理人が
増えてきているといい、浸透が期待。
同振興局が展開する、気仙産食材の販路拡大プロジェクトの一環。
首都圏近郊の飲食店関係者、一般消費者ら約50人が来場予定。
気仙地方から、大船渡市の小石浜地区で「恋し浜ホタテ」を生産する
恋し浜青年部、陸前高田市のきのこのSATO販売、酔仙酒造、
八木澤商店の生産者が参加。
食材のこだわりや特徴をPR。
振興局からも、高橋局長ら4人が出向く。
メニューは、「恋し浜ホタテと極厚キクラゲの刺し盛り」、
「三陸森のしいたけのバター焼」、「冷燻海鮮ハム」、
「三陸まるごと鍋」、「さんりくロール」など10品。
恋し浜ホタテは、青年部のメンバーが炭火焼きで提供。
酢飯屋の岡田代表が昨年12月、恋し浜ホタテの生産現場を視察、
青年部と意気投合したのがきっかけ。
岡田代表は、肉厚で甘みのあるホタテを気に入り、
3月1~3日には同店で「恋し浜ホタテの会」も開く。
炭火焼きを行う予定の青年部の佐々木淳代表は、
「実際に、沖でホタテを見てもらった人とのイベントでうれしい。
岩手の食材の良さをアピールしたい」と意気込む。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100223_9
筋肉痛 知って付き合う
(2010年2月19日 毎日新聞社)
普段運動していない人が、運動後に悩まされるのが筋肉痛。
対処法を含め、筋肉痛に対する誤解も多い。
筋肉痛に関する最近の知見と、上手な付き合い方を専門家に聞いた。
筋肉痛とは、筋肉のどのような変化で起こるのか?
大阪市大大学院の橋本祐介講師(スポーツ整形外科)は、
「筋肉痛には、運動中には痛むが、運動を中止するとなくなる
現発性筋肉痛と、運動後数時間から1~2日後に痛みが生じて
1週間程度で消える遅発性筋肉痛がある」
私たちが、運動後で苦しむ筋肉痛は後者。
遅発性筋肉痛は、持ち上げたダンベルをゆっくり下げるときの上腕部や、
階段を下るときの太ももの筋肉のように、
縮めた筋肉が伸ばされる(伸張性収縮)運動をした時に起こる。
豪エディス・コーワン大の野坂和則教授(運動生理学)によると、
伸張性収縮運動で、筋肉の周りの結合組織に小さな傷がつき、
炎症を起こす。
傷自体は痛みを感じるものではないが、炎症によって、
痛みを感じる神経が過敏になるため、体を動かして
筋肉が圧迫されたりすると痛みが起こる。
運動から炎症反応が起こるまでの時間差が遅発性につながっている。
「筋肉痛は、年をとるほど後から来る」と言われる。
野坂教授が、日本の大学生12人(18~25歳)、
中年12人(40~55歳)、高齢者10人(65~75歳)の3グループに、
ダンベルの上げ下げ運動後に起こる腕の筋肉痛を調べたところ、
年齢による時間の差は確認できなかった。
痛みのピークは、年齢差よりも個人差が大きかった。
野坂教授自身が86年、26歳時に実際にさまざまな運動をして、
後の筋肉痛を調べたところ、マラソンでは運動中から痛みがあったが、
腕立て伏せでは、運動中や直後は痛みがほとんどなかった。
野坂教授は、「筋肉痛が起こる時間は、運動の種類によっても異なる。
年を取ると、直後に痛くなるような運動をする機会が
減るのではないか」
運動後に起こる筋肉痛について、かつては「乳酸蓄積が原因」
高校の保健体育の教科書にも掲載された知識だが、
現在の生理学では疲労の原因ではない。
乳酸が疲労原因と考えられたのは、運動によって
血中の乳酸濃度が高まっていたから。
東京大の八田秀雄准教授(運動生理・生化学)は、
「乳酸は老廃物ではなく、有効なエネルギー源」
エネルギーは、細胞内のミトコンドリアで糖や脂肪から合成。
急激な運動をすると、糖分解が活発化してミトコンドリアに送られ、
ミトコンドリアでの処理には限界があるため、一時的に余ってしまう。
それが乳酸だ。
八田准教授は、「乳酸が疲労物質なら、運動後もずっと残っている。
実際は、運動から1時間もすれば元のレベルに。
疲労物質ではない何よりの証拠。
疲労は、もっと複合的な要素で起こる現象」
遅発性筋肉痛を軽減するには、どうすればいいのか?
準備運動や整理運動に予防効果があるという意見もあるが、
野坂教授は、「けがの予防などにはなるが、筋肉痛が軽減されたという
科学的な結果は報告されていない」
運動後に筋肉を冷やすアイシングについても、
「靱帯損傷などの最悪の事態に備えて、
『冷やさないよりもいい』とは言えるが、筋肉痛に効くというデータはない」
野坂教授の実験では、運動の1日前に、電子レンジで使われる
極超短波を20分間筋肉に当て、40度以上に温めておくと、
筋肉痛が抑えられた。
野坂教授は、「運動前日、熱いふろに入るのも有効かもしれない」
野坂教授の実験では、2週間前に同じ運動をしておけば、
筋肉痛の程度が8割減り、4週間前だと4割減る。
筋肉痛予防には、事前に少しでも運動しておくことが有効。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/19/116249/
普段運動していない人が、運動後に悩まされるのが筋肉痛。
対処法を含め、筋肉痛に対する誤解も多い。
筋肉痛に関する最近の知見と、上手な付き合い方を専門家に聞いた。
筋肉痛とは、筋肉のどのような変化で起こるのか?
大阪市大大学院の橋本祐介講師(スポーツ整形外科)は、
「筋肉痛には、運動中には痛むが、運動を中止するとなくなる
現発性筋肉痛と、運動後数時間から1~2日後に痛みが生じて
1週間程度で消える遅発性筋肉痛がある」
私たちが、運動後で苦しむ筋肉痛は後者。
遅発性筋肉痛は、持ち上げたダンベルをゆっくり下げるときの上腕部や、
階段を下るときの太ももの筋肉のように、
縮めた筋肉が伸ばされる(伸張性収縮)運動をした時に起こる。
豪エディス・コーワン大の野坂和則教授(運動生理学)によると、
伸張性収縮運動で、筋肉の周りの結合組織に小さな傷がつき、
炎症を起こす。
傷自体は痛みを感じるものではないが、炎症によって、
痛みを感じる神経が過敏になるため、体を動かして
筋肉が圧迫されたりすると痛みが起こる。
運動から炎症反応が起こるまでの時間差が遅発性につながっている。
「筋肉痛は、年をとるほど後から来る」と言われる。
野坂教授が、日本の大学生12人(18~25歳)、
中年12人(40~55歳)、高齢者10人(65~75歳)の3グループに、
ダンベルの上げ下げ運動後に起こる腕の筋肉痛を調べたところ、
年齢による時間の差は確認できなかった。
痛みのピークは、年齢差よりも個人差が大きかった。
野坂教授自身が86年、26歳時に実際にさまざまな運動をして、
後の筋肉痛を調べたところ、マラソンでは運動中から痛みがあったが、
腕立て伏せでは、運動中や直後は痛みがほとんどなかった。
野坂教授は、「筋肉痛が起こる時間は、運動の種類によっても異なる。
年を取ると、直後に痛くなるような運動をする機会が
減るのではないか」
運動後に起こる筋肉痛について、かつては「乳酸蓄積が原因」
高校の保健体育の教科書にも掲載された知識だが、
現在の生理学では疲労の原因ではない。
乳酸が疲労原因と考えられたのは、運動によって
血中の乳酸濃度が高まっていたから。
東京大の八田秀雄准教授(運動生理・生化学)は、
「乳酸は老廃物ではなく、有効なエネルギー源」
エネルギーは、細胞内のミトコンドリアで糖や脂肪から合成。
急激な運動をすると、糖分解が活発化してミトコンドリアに送られ、
ミトコンドリアでの処理には限界があるため、一時的に余ってしまう。
それが乳酸だ。
八田准教授は、「乳酸が疲労物質なら、運動後もずっと残っている。
実際は、運動から1時間もすれば元のレベルに。
疲労物質ではない何よりの証拠。
疲労は、もっと複合的な要素で起こる現象」
遅発性筋肉痛を軽減するには、どうすればいいのか?
準備運動や整理運動に予防効果があるという意見もあるが、
野坂教授は、「けがの予防などにはなるが、筋肉痛が軽減されたという
科学的な結果は報告されていない」
運動後に筋肉を冷やすアイシングについても、
「靱帯損傷などの最悪の事態に備えて、
『冷やさないよりもいい』とは言えるが、筋肉痛に効くというデータはない」
野坂教授の実験では、運動の1日前に、電子レンジで使われる
極超短波を20分間筋肉に当て、40度以上に温めておくと、
筋肉痛が抑えられた。
野坂教授は、「運動前日、熱いふろに入るのも有効かもしれない」
野坂教授の実験では、2週間前に同じ運動をしておけば、
筋肉痛の程度が8割減り、4週間前だと4割減る。
筋肉痛予防には、事前に少しでも運動しておくことが有効。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/19/116249/
働く人の58%が抱える、ストレスに負けない
(2010年2月16日 毎日新聞社)
たまるたまる、ストレスが。
会社では原稿の締め切りに追われ、上司の雷が落ちる。
満員電車は息苦しく、都会では夜空を見上げても星もない。
ああ、ストレスに負けない心を鍛えたい。
厚生労働省が、5年に1回実施している労働者健康状況調査(07年)
によると、ストレスを抱える人は58%。
横浜労災病院の勤労者メンタルヘルスセンターには、
新型マシンが並ぶ。
背もたれに体を預け、目を閉じる。
カプセルの中で、赤い光が不規則に点滅する。
額に装着したセンサーが緊張状態を読み取り、リラックス時に出る
脳波「α波」を誘導。
マシンは、ストレス予防や治療に使われ、1000円で登録、
さらに1000円で利用。
川のせせらぎが聞こえ、耳元で女性の声がする。
「あなたは今、雲の上にいるような心地よさです」
10人に8人は眠ってしまう、というこのマシン。
「ストレス1日決算主義」を提唱するセンター長の山本晴義医師。
「仕事と睡眠だけでなく、食事はしっかり、休む時間も大事。
サラリーマンは、平日は労働だけで、ストレスが翌週に
持ち越されている。
運動習慣のない人も多い。
酒飲んで胃腸の運動はしているなんて、駄目」
山本医師、やけに明るい。
「元気でないと、患者さんと接するのに、うんとエネルギーを使う」
靴底を返し、「これ、鉄の靴。左右で2・7kg、1日7000歩。
スポーツクラブに、303回通った年も」。
診療前は、ボクシングのパンチングボールに2、3発浴びせ、
気合を入れる。
もう一つのストレス解消は、「チェ・ジウ療法」。
山本医師は、韓国ドラマ「冬のソナタ」で人気女優、
チェ・ジウさんの大ファン、写真をパソコン脇に飾っている。
カルテの電子化で肩こりがひどくなったためで、
「写真の方を向くと、何だか肩が軽くなる」
「現代は、デジタル思考になっている。
白か黒かで、結果をとらえようとする。
2時の約束まで、あと3分。
デジタルで、1時57分と表示されると焦るが、
アナログなら、そろそろだなとゆとりが持てる。
1秒を争う競争社会や能力主義は、結果がすべてだから失敗を恐れ、
自分を追い詰めてしまう。
数字に振り回されなければ、ストレスは減らせる」
バンクーバー冬季五輪。
メダルの重圧がかかる中、練習の成果を最大限発揮できるかが
勝敗を決する。
注目は、女子フィギュアスケートの浅田真央選手。
今季、スランプで低迷、土壇場でトリプルアクセルを成功、
五輪の切符をつかみ取った。
4大陸選手権も制し、復調を印象付けた。
「あの試合、フリーを滑る前から、いけると分かった。
体の内側を流れる気が充実し、すごくいい顔をしていた。
うまくやらなきゃと気合を入れるのでなく、
雑念の入る余地のないほど集中していた。
勝つには、追い詰められた時、
ストレスをエネルギーに変える能力が必要」
30年以上、スポーツやビジネス界で精神面の指導を重ねてきた
メンタルトレーナーの西田文郎さん。
「最幸の法則」などの著書があり、北京五輪で金メダルに輝いた
女子ソフトボール日本代表をはじめ、
多くのプロ野球選手やサッカー選手を支えてきた。
人間にとって、ストレスは大敵と思われがち。
「ストレスがすべて悪いわけではない。受け止め方次第」
人間の脳には、「感情脳」と呼ばれる扁桃核があり、
マイナスのストレスがあると「苦」や「不快」、
プラスに振れると「楽」や「快」を感じる。
「これを意図的にコントロールすることが重要。
振り幅が大きいほど達成感があり、すがすがしい気持ちに。
これが、ストレス消去法」
西田さんが注目するのが、浅田選手が五輪を前に語った
「わくわくしている」という言葉。
「わくわくの状態こそ、『快』に傾きやすく、ストレスがすごい力になる」
ストレスをうまく操れれば、金メダルも夢ではなさそう。
一流選手のストレス対処法は、一般生活や仕事にも通じる。
「嫌な上司の小言は、すぐ忘れること。
日本人は反省が正しいと思っているけれど、反省してはいけない。
マイナスの記憶を反復すると、ますます落ち込んで不調に」
だが、切り替えは難しい。
西田さんは、高校野球の名場面を紹介。
04年、夏の甲子園で初優勝した北海道の駒大苫小牧高校。
ナインは試合中、要所でマウンドに集まり、
人さし指を空高く突き上げていた。
このポーズは、逆境を好転させるため、西田さんが指導。
「ピンチで不安や焦りが生じると、勝ちにいく集中力が欠けてしまう。
みんなでこの動作をすることで一致団結し、士気を高められる。
日本一という目標を確認でき、わくわくしてくる」
日常生活でも応用できる。
落ち込んだ時、指をパチンと鳴らし、「なし」と言ってみる。
西田さんは、「プラスの動作を決めておくことで、
脳に条件付けができ、逆境を乗り越えられる」
裏技も教えてくれた。
「顔を見るのも嫌な監督が大きなストレスだった選手に、
何が好物か尋ねてみた。
それを監督の頭の上にイメージし、接してみるよう指導」
思い切って、上司の頭に好物のすしをのせてみる。
コハダがいいか、ウニにしようか……。
なぜ、現代はこれほどまでにストレス社会になってしまったのか。
「豊かになったからこそ、日本がなくしたものがある。
一番大切な、先祖や家族、友達や恩師、すべてに感謝する心。
何事にもありがたいと思えば、感情脳が『快』になり、
落ち着いた気持ちでストレス要因を消去できる。
感謝することで、エネルギーが強まり、人間は力を発揮する」
ウニのすしと、「ありがとう」の気持ちがあれば、
少しはストレスに強くなれるかもしれない。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/16/116085/
たまるたまる、ストレスが。
会社では原稿の締め切りに追われ、上司の雷が落ちる。
満員電車は息苦しく、都会では夜空を見上げても星もない。
ああ、ストレスに負けない心を鍛えたい。
厚生労働省が、5年に1回実施している労働者健康状況調査(07年)
によると、ストレスを抱える人は58%。
横浜労災病院の勤労者メンタルヘルスセンターには、
新型マシンが並ぶ。
背もたれに体を預け、目を閉じる。
カプセルの中で、赤い光が不規則に点滅する。
額に装着したセンサーが緊張状態を読み取り、リラックス時に出る
脳波「α波」を誘導。
マシンは、ストレス予防や治療に使われ、1000円で登録、
さらに1000円で利用。
川のせせらぎが聞こえ、耳元で女性の声がする。
「あなたは今、雲の上にいるような心地よさです」
10人に8人は眠ってしまう、というこのマシン。
「ストレス1日決算主義」を提唱するセンター長の山本晴義医師。
「仕事と睡眠だけでなく、食事はしっかり、休む時間も大事。
サラリーマンは、平日は労働だけで、ストレスが翌週に
持ち越されている。
運動習慣のない人も多い。
酒飲んで胃腸の運動はしているなんて、駄目」
山本医師、やけに明るい。
「元気でないと、患者さんと接するのに、うんとエネルギーを使う」
靴底を返し、「これ、鉄の靴。左右で2・7kg、1日7000歩。
スポーツクラブに、303回通った年も」。
診療前は、ボクシングのパンチングボールに2、3発浴びせ、
気合を入れる。
もう一つのストレス解消は、「チェ・ジウ療法」。
山本医師は、韓国ドラマ「冬のソナタ」で人気女優、
チェ・ジウさんの大ファン、写真をパソコン脇に飾っている。
カルテの電子化で肩こりがひどくなったためで、
「写真の方を向くと、何だか肩が軽くなる」
「現代は、デジタル思考になっている。
白か黒かで、結果をとらえようとする。
2時の約束まで、あと3分。
デジタルで、1時57分と表示されると焦るが、
アナログなら、そろそろだなとゆとりが持てる。
1秒を争う競争社会や能力主義は、結果がすべてだから失敗を恐れ、
自分を追い詰めてしまう。
数字に振り回されなければ、ストレスは減らせる」
バンクーバー冬季五輪。
メダルの重圧がかかる中、練習の成果を最大限発揮できるかが
勝敗を決する。
注目は、女子フィギュアスケートの浅田真央選手。
今季、スランプで低迷、土壇場でトリプルアクセルを成功、
五輪の切符をつかみ取った。
4大陸選手権も制し、復調を印象付けた。
「あの試合、フリーを滑る前から、いけると分かった。
体の内側を流れる気が充実し、すごくいい顔をしていた。
うまくやらなきゃと気合を入れるのでなく、
雑念の入る余地のないほど集中していた。
勝つには、追い詰められた時、
ストレスをエネルギーに変える能力が必要」
30年以上、スポーツやビジネス界で精神面の指導を重ねてきた
メンタルトレーナーの西田文郎さん。
「最幸の法則」などの著書があり、北京五輪で金メダルに輝いた
女子ソフトボール日本代表をはじめ、
多くのプロ野球選手やサッカー選手を支えてきた。
人間にとって、ストレスは大敵と思われがち。
「ストレスがすべて悪いわけではない。受け止め方次第」
人間の脳には、「感情脳」と呼ばれる扁桃核があり、
マイナスのストレスがあると「苦」や「不快」、
プラスに振れると「楽」や「快」を感じる。
「これを意図的にコントロールすることが重要。
振り幅が大きいほど達成感があり、すがすがしい気持ちに。
これが、ストレス消去法」
西田さんが注目するのが、浅田選手が五輪を前に語った
「わくわくしている」という言葉。
「わくわくの状態こそ、『快』に傾きやすく、ストレスがすごい力になる」
ストレスをうまく操れれば、金メダルも夢ではなさそう。
一流選手のストレス対処法は、一般生活や仕事にも通じる。
「嫌な上司の小言は、すぐ忘れること。
日本人は反省が正しいと思っているけれど、反省してはいけない。
マイナスの記憶を反復すると、ますます落ち込んで不調に」
だが、切り替えは難しい。
西田さんは、高校野球の名場面を紹介。
04年、夏の甲子園で初優勝した北海道の駒大苫小牧高校。
ナインは試合中、要所でマウンドに集まり、
人さし指を空高く突き上げていた。
このポーズは、逆境を好転させるため、西田さんが指導。
「ピンチで不安や焦りが生じると、勝ちにいく集中力が欠けてしまう。
みんなでこの動作をすることで一致団結し、士気を高められる。
日本一という目標を確認でき、わくわくしてくる」
日常生活でも応用できる。
落ち込んだ時、指をパチンと鳴らし、「なし」と言ってみる。
西田さんは、「プラスの動作を決めておくことで、
脳に条件付けができ、逆境を乗り越えられる」
裏技も教えてくれた。
「顔を見るのも嫌な監督が大きなストレスだった選手に、
何が好物か尋ねてみた。
それを監督の頭の上にイメージし、接してみるよう指導」
思い切って、上司の頭に好物のすしをのせてみる。
コハダがいいか、ウニにしようか……。
なぜ、現代はこれほどまでにストレス社会になってしまったのか。
「豊かになったからこそ、日本がなくしたものがある。
一番大切な、先祖や家族、友達や恩師、すべてに感謝する心。
何事にもありがたいと思えば、感情脳が『快』になり、
落ち着いた気持ちでストレス要因を消去できる。
感謝することで、エネルギーが強まり、人間は力を発揮する」
ウニのすしと、「ありがとう」の気持ちがあれば、
少しはストレスに強くなれるかもしれない。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/16/116085/
2010年2月24日水曜日
NZへ「輸出」初の大会 岩手生まれのバイクレース
(岩手日報 2月22日)
八幡平市を起点に開催され、昨年33回を数えた
オフロードバイクのレース「出光イーハトーブトライアル」の
コンセプトやルールを受け継ぐ、
「第1回ニュージーランド(NZ)・イーハトーブ・アドベンチャー
トライアル」が、NZ南島のネルソン市郊外で開かれた。
関係者は、岩手で培われたモータースポーツ文化の「輸出」を喜び、
日本とNZの交流の輪の広がりに期待。
NZの大会には、日本から出光イーハトーブトライアルの
大会会長の万沢安央さん(62)、実行団員4人がライダーとして、
2人がアシスタントとして参加。
NZと日本の約30人が、全長45キロコースでタスマン湾を見渡せる
広大な絶景を楽しみながら、コースに設けられた30カ所の岩場などの
セクションで腕を競った。
NZ大会開催のきっかけは、万沢会長と親交があった
スティーブン・オリバーさん(50)ら、トライアルのNZ王者を
多く輩出する一家の6人を、第30回記念大会に招待。
セクションをほぼ1カ所に集めたトライアル大会が多い中、
出光イーハトーブトライアルは、岩手の雄大な景色を見ながら
2日間で、八幡平市から普代村を往復、
途中に設けられた各セクションで操作技術を競う。
スティーブンさんらは、「今のトライアルは、難しいことに
真剣に挑戦しすぎ、楽しさや笑いを忘れている。
どろんこになり、楽しむような大会がいい」と、
旅しながら景色を楽しむトライアルの素晴らしさと、
合理的な独自の採点方法に共感し、NZでの開催を計画。
第32回大会に、開催ノウハウを知るため2人の息子が参加。
バイク操作で止まってもいい大会が多い中、
出光イーハトーブトライアルはスムーズに競技を進めるため、
ノーストップルールを適用するなど、独自の採点方法を採用。
万沢さんは、「岩手が生み、育てたモータースポーツの文化を
輸出できるのは素晴らしいこと。今後、縁をさらに深めたい」、
スティーブンさんは、「安央さんと私が懸けた橋を、
今後は多くのライダーに渡ってもらいたい」と期待。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100222_6
八幡平市を起点に開催され、昨年33回を数えた
オフロードバイクのレース「出光イーハトーブトライアル」の
コンセプトやルールを受け継ぐ、
「第1回ニュージーランド(NZ)・イーハトーブ・アドベンチャー
トライアル」が、NZ南島のネルソン市郊外で開かれた。
関係者は、岩手で培われたモータースポーツ文化の「輸出」を喜び、
日本とNZの交流の輪の広がりに期待。
NZの大会には、日本から出光イーハトーブトライアルの
大会会長の万沢安央さん(62)、実行団員4人がライダーとして、
2人がアシスタントとして参加。
NZと日本の約30人が、全長45キロコースでタスマン湾を見渡せる
広大な絶景を楽しみながら、コースに設けられた30カ所の岩場などの
セクションで腕を競った。
NZ大会開催のきっかけは、万沢会長と親交があった
スティーブン・オリバーさん(50)ら、トライアルのNZ王者を
多く輩出する一家の6人を、第30回記念大会に招待。
セクションをほぼ1カ所に集めたトライアル大会が多い中、
出光イーハトーブトライアルは、岩手の雄大な景色を見ながら
2日間で、八幡平市から普代村を往復、
途中に設けられた各セクションで操作技術を競う。
スティーブンさんらは、「今のトライアルは、難しいことに
真剣に挑戦しすぎ、楽しさや笑いを忘れている。
どろんこになり、楽しむような大会がいい」と、
旅しながら景色を楽しむトライアルの素晴らしさと、
合理的な独自の採点方法に共感し、NZでの開催を計画。
第32回大会に、開催ノウハウを知るため2人の息子が参加。
バイク操作で止まってもいい大会が多い中、
出光イーハトーブトライアルはスムーズに競技を進めるため、
ノーストップルールを適用するなど、独自の採点方法を採用。
万沢さんは、「岩手が生み、育てたモータースポーツの文化を
輸出できるのは素晴らしいこと。今後、縁をさらに深めたい」、
スティーブンさんは、「安央さんと私が懸けた橋を、
今後は多くのライダーに渡ってもらいたい」と期待。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100222_6
仕事に役立つロジカルシンキング(6)問題の構造追求~「なぜ」を5回繰り返す
(日経 2月9日)
問題の構造化について。
解決策を導くには、なぜその問題が生じたのかを掘り下げ、
問題の構造をつかんでおくことが重要。
「ロジックツリー」の手法を使うと、具体的な問題点が
数多くあがってくる。
多すぎると、かえってどこに手を打てばよいのか、
わからなくなってしまうことが。
洗い出した問題点同士の関係をとらえ、どこに手を打つべきかを
決めなければならない。
問題点同士の関係を把握するには、原因と結果の関係、
つまり因果関係を考えるのが有効。
場当たり的な対処ではなく、根本的な原因に対する解決策を
考える姿勢が求められる。
「クレームが多い」という問題があったとする。
「なぜクレームが多くなったのか」と原因を探っていく。
製品不良が原因だとすれば、製造工程の見なおしをすればよいし、
顧客への対応の仕方がまずかったのであれば、
接客方法を改善するなど、問題の本質に迫った解決策に
近づくことができる。
原因を探るとき、「なぜ」と一回だけ問いかければ
済むわけではない。
原因をできるだけ掘り下げる必要。
「顧客対応の仕方が悪い」が原因だったとする。
背景をさらに追求していくと、「営業担当者が十分な製品知識を
持っていない」という事実に突き当たる。
さらに理由を探っていくと、「製品知識を習得する場がない」といった、
より本質的な原因に迫れる。
「なぜを5回繰り返せ」という言葉を耳に。
このフレーズの意味は、原因を掘り下げていくと、
やがて問題の本質が浮かび上がってくるということ。
因果関係を探り続けていくと、問題点同士の関係が見えてくる。
関係を図で示すことを、「問題の構造化」。
問題の構造化によって、どこに手を打てばよいかがわかりやすくなる。
「残業が多い」という状況に対し、構造化ができれば、
根本にある「計画をたてることができない」にたどりつき、
そこに手を打てばよいと判断。
目についた悪い状況を掘り下げ、問題の構造を追い求めていくと、
問題への根本的な解決策を幅広い視点で考えられる。
因果関係を探りながら、問題の本質を追求するとき、
注意すべきポイント。
丁寧かつ具体的に因果関係をとらえる。
「残業が多い」、原因をいきなり「業務効率が悪い」と考えたとしたら。
「誰の効率」を改善すればよいかわかりませんし、
「どんな業務」を改善すればよいかも見えない。
具体性に欠けるとらえ方では、解決策に結びつかない。
それが本当に原因なのかすら確認できない。
重要なのは、一度で正解をあてるのではなく、
様々な原因の可能性を検討しながら、
何が今回の問題に影響しているのかを確認していく。
ビジネスシーンで起きる問題のほとんどは、
一つの原因によって引き起こされるわけではない。
様々な原因が、どのように影響しているのかを構造化。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100209.html
問題の構造化について。
解決策を導くには、なぜその問題が生じたのかを掘り下げ、
問題の構造をつかんでおくことが重要。
「ロジックツリー」の手法を使うと、具体的な問題点が
数多くあがってくる。
多すぎると、かえってどこに手を打てばよいのか、
わからなくなってしまうことが。
洗い出した問題点同士の関係をとらえ、どこに手を打つべきかを
決めなければならない。
問題点同士の関係を把握するには、原因と結果の関係、
つまり因果関係を考えるのが有効。
場当たり的な対処ではなく、根本的な原因に対する解決策を
考える姿勢が求められる。
「クレームが多い」という問題があったとする。
「なぜクレームが多くなったのか」と原因を探っていく。
製品不良が原因だとすれば、製造工程の見なおしをすればよいし、
顧客への対応の仕方がまずかったのであれば、
接客方法を改善するなど、問題の本質に迫った解決策に
近づくことができる。
原因を探るとき、「なぜ」と一回だけ問いかければ
済むわけではない。
原因をできるだけ掘り下げる必要。
「顧客対応の仕方が悪い」が原因だったとする。
背景をさらに追求していくと、「営業担当者が十分な製品知識を
持っていない」という事実に突き当たる。
さらに理由を探っていくと、「製品知識を習得する場がない」といった、
より本質的な原因に迫れる。
「なぜを5回繰り返せ」という言葉を耳に。
このフレーズの意味は、原因を掘り下げていくと、
やがて問題の本質が浮かび上がってくるということ。
因果関係を探り続けていくと、問題点同士の関係が見えてくる。
関係を図で示すことを、「問題の構造化」。
問題の構造化によって、どこに手を打てばよいかがわかりやすくなる。
「残業が多い」という状況に対し、構造化ができれば、
根本にある「計画をたてることができない」にたどりつき、
そこに手を打てばよいと判断。
目についた悪い状況を掘り下げ、問題の構造を追い求めていくと、
問題への根本的な解決策を幅広い視点で考えられる。
因果関係を探りながら、問題の本質を追求するとき、
注意すべきポイント。
丁寧かつ具体的に因果関係をとらえる。
「残業が多い」、原因をいきなり「業務効率が悪い」と考えたとしたら。
「誰の効率」を改善すればよいかわかりませんし、
「どんな業務」を改善すればよいかも見えない。
具体性に欠けるとらえ方では、解決策に結びつかない。
それが本当に原因なのかすら確認できない。
重要なのは、一度で正解をあてるのではなく、
様々な原因の可能性を検討しながら、
何が今回の問題に影響しているのかを確認していく。
ビジネスシーンで起きる問題のほとんどは、
一つの原因によって引き起こされるわけではない。
様々な原因が、どのように影響しているのかを構造化。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100209.html
2010年2月23日火曜日
中国の日系企業で活躍する若い頭脳
(日経 2010-02-16)
北京大、清華大、西安交通大・・・。
中国には、レベルの高い大学が数多い。
武漢大、ハルビン工業大、中山大、四川大など、
名前を挙げればきりがない。
中国は世界のなかでも、経済に勢いのある国のひとつ。
学生のハングリーさは、生活が豊かになった
日本の大学生の比ではない。
優秀かつエネルギーのかたまりのような中国の大学生が、
卒業後、現地の日系企業で活躍し始めている。
仲介役になっているのは、南富士産業(静岡県三島市)という
屋根・外壁工事会社。
中国の北京、西安、武漢など6都市で、大学生を企業の経営幹部に
育てる「グローバル・マネジメント・カレッジ(GMC)」という
私塾を開いている。
学生は在学中、GMCで学ぶほか、南富士産業が契約した
現地の企業に派遣され、コスト削減策などの立案、実行にかかわり、
企画力や判断力、リーダーシップを身につける。
理論より実践中心で、学生を「即戦力」の経営幹部に養成。
南富士産業は、大学とGMCを卒業した学生を、
中国の日系企業などに送り込み、その企業から「育成料」の
意味合いもある人材紹介料を受け取るという仕組み。
杉山定久・南富士産業社長と中国のかかわりは、35年に及ぶ。
中国の大学や図書館に、本を寄贈する地道な交流を土台に、
現地の大学や教授とのパイプをいくつもつくってきた。
GMCは、そうした積み重ねの上、
5年前から築いてきた新しいビジネスモデル。
GMCの学生には、北京大、清華大、西安交通大、武漢大など、
そうそうたる大学の在学生がひしめく。
卒業後、累計で約150人が、中国の日系企業に入った。
南富士産業の中国ビジネス室によれば、就職先は電子部品、
自動車部品、機械など、ほとんどが製造業。
彼らは日系の製造業で、どのような貢献をしているのか?
資材の調達コストの削減はその代表例。
調達先を別の企業に切り替えるなどで、
日本円で1億円ほどのコスト削減を短期間で達成している例が多い。
GMCを出た学生は、難関大学を突破した人材なだけに、
分析力や論理的に考える力を備えている。
GMCでの研修中、ある学生は、植物の茎から企業が作った
建材についての分析。
(1)加工のしやすさなど、建設現場での扱いやすさ、
(2)工事価格の削減効果、
(3)原料の茎を買う農家にどれだけ利益をもたらすか−−
などを克明に調べあげた。
分析力や論理的に考える力をもって、資材コストにメスを入れる。
(1)同じ原材料や部品を生産しているメーカーは、
ほかにどんなところがあるか、
(2)品質、納期や価格はどうなっているか−−
などと筋道立てて考え、合理的な選択をすれば、
短期間でのコスト削減も十分可能に。
多様な方法のなかから、最も理にかない、最大の効果を上げる
道を見抜く力と、それを実行する力があれば、
大学を出たての若者でも十分、経営の一翼を担える。
GMCを出て、企業に入った若手は、資材コスト削減のほかにも、
工場経営の再建にかかわるなど、重責を担っている。
中国人の消費の傾向が肌で分かり、現地の法制度に詳しい
学生もいることから、中国の市場調査や資金回収、
労務管理なども活躍の舞台。
南富士産業にも、GMCの卒業生がこれまでに約30人入社、
中国と日本で活動。
2人は、資源開発ビジネスを南富士産業の新規事業として立ち上げた。
中国企業と組み、河北省や安徽省の鉱山から掘りだした鉱石から、
化粧品や建材の原料になる雲母を取りだし、日本などに出荷。
中国に進出した日本企業から、販売促進用などの
ホームページの作成で協力するITビジネスも伸び、
その担い手はGMC卒業生が中心。
的確な分析をするための知識、物事を合理的に考える頭脳、
しがらみにとらわれず理にかなった行動をとる実行力−−。
それらを備えたレベルの高い人材が、
企業の成長と競争力を左右することが、GMCからよく分かる。
安い労働力めあてに、中国に進出する日本企業が多かったが、
高度な「頭脳」をいかに活用するかという段階へ、変わりつつある。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/mono/mon100215.html
北京大、清華大、西安交通大・・・。
中国には、レベルの高い大学が数多い。
武漢大、ハルビン工業大、中山大、四川大など、
名前を挙げればきりがない。
中国は世界のなかでも、経済に勢いのある国のひとつ。
学生のハングリーさは、生活が豊かになった
日本の大学生の比ではない。
優秀かつエネルギーのかたまりのような中国の大学生が、
卒業後、現地の日系企業で活躍し始めている。
仲介役になっているのは、南富士産業(静岡県三島市)という
屋根・外壁工事会社。
中国の北京、西安、武漢など6都市で、大学生を企業の経営幹部に
育てる「グローバル・マネジメント・カレッジ(GMC)」という
私塾を開いている。
学生は在学中、GMCで学ぶほか、南富士産業が契約した
現地の企業に派遣され、コスト削減策などの立案、実行にかかわり、
企画力や判断力、リーダーシップを身につける。
理論より実践中心で、学生を「即戦力」の経営幹部に養成。
南富士産業は、大学とGMCを卒業した学生を、
中国の日系企業などに送り込み、その企業から「育成料」の
意味合いもある人材紹介料を受け取るという仕組み。
杉山定久・南富士産業社長と中国のかかわりは、35年に及ぶ。
中国の大学や図書館に、本を寄贈する地道な交流を土台に、
現地の大学や教授とのパイプをいくつもつくってきた。
GMCは、そうした積み重ねの上、
5年前から築いてきた新しいビジネスモデル。
GMCの学生には、北京大、清華大、西安交通大、武漢大など、
そうそうたる大学の在学生がひしめく。
卒業後、累計で約150人が、中国の日系企業に入った。
南富士産業の中国ビジネス室によれば、就職先は電子部品、
自動車部品、機械など、ほとんどが製造業。
彼らは日系の製造業で、どのような貢献をしているのか?
資材の調達コストの削減はその代表例。
調達先を別の企業に切り替えるなどで、
日本円で1億円ほどのコスト削減を短期間で達成している例が多い。
GMCを出た学生は、難関大学を突破した人材なだけに、
分析力や論理的に考える力を備えている。
GMCでの研修中、ある学生は、植物の茎から企業が作った
建材についての分析。
(1)加工のしやすさなど、建設現場での扱いやすさ、
(2)工事価格の削減効果、
(3)原料の茎を買う農家にどれだけ利益をもたらすか−−
などを克明に調べあげた。
分析力や論理的に考える力をもって、資材コストにメスを入れる。
(1)同じ原材料や部品を生産しているメーカーは、
ほかにどんなところがあるか、
(2)品質、納期や価格はどうなっているか−−
などと筋道立てて考え、合理的な選択をすれば、
短期間でのコスト削減も十分可能に。
多様な方法のなかから、最も理にかない、最大の効果を上げる
道を見抜く力と、それを実行する力があれば、
大学を出たての若者でも十分、経営の一翼を担える。
GMCを出て、企業に入った若手は、資材コスト削減のほかにも、
工場経営の再建にかかわるなど、重責を担っている。
中国人の消費の傾向が肌で分かり、現地の法制度に詳しい
学生もいることから、中国の市場調査や資金回収、
労務管理なども活躍の舞台。
南富士産業にも、GMCの卒業生がこれまでに約30人入社、
中国と日本で活動。
2人は、資源開発ビジネスを南富士産業の新規事業として立ち上げた。
中国企業と組み、河北省や安徽省の鉱山から掘りだした鉱石から、
化粧品や建材の原料になる雲母を取りだし、日本などに出荷。
中国に進出した日本企業から、販売促進用などの
ホームページの作成で協力するITビジネスも伸び、
その担い手はGMC卒業生が中心。
的確な分析をするための知識、物事を合理的に考える頭脳、
しがらみにとらわれず理にかなった行動をとる実行力−−。
それらを備えたレベルの高い人材が、
企業の成長と競争力を左右することが、GMCからよく分かる。
安い労働力めあてに、中国に進出する日本企業が多かったが、
高度な「頭脳」をいかに活用するかという段階へ、変わりつつある。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/mono/mon100215.html
豊田合成、岩手工場拡張へ 関自増産に連動
(岩手日報 2月19日)
トヨタグループの自動車部品メーカー大手・豊田合成(愛知県)は、
金ケ崎町の関東自動車工業岩手工場の敷地内にある
豊田合成岩手工場の拡張を、年内にも計画。
岩手工場は、窓やドア部品、ハンドル関連部品の組み立て生産工場。
供給先の関自岩手工場が、2車種の追加生産に入ったことに連動、
増産態勢に入る。
宮城県で来年、操業を予定するセントラル自動車への
部品供給も検討、東北の拠点となっている岩手の機能拡充を図る。
豊田合成総務広報室によると、同社岩手工場は2003年、
関自岩手工場敷地内のサテライトショップに入居。
1600平方メートルのスペースで、窓枠やドア枠などのゴム部品を生産、
関自岩手工場に供給。
06年、奥州市水沢区に岩手水沢工場(約1500平方メートル)を構え、
ハンドル関連部品を生産供給、効率化を図るため、
09年5月に岩手工場に集約。
今回、関自岩手工場が1月からイスト、ラクティスの2車種の
追加生産に入ったことから、豊田合成も連動して
同社岩手工場を強化する方針。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100219_3
トヨタグループの自動車部品メーカー大手・豊田合成(愛知県)は、
金ケ崎町の関東自動車工業岩手工場の敷地内にある
豊田合成岩手工場の拡張を、年内にも計画。
岩手工場は、窓やドア部品、ハンドル関連部品の組み立て生産工場。
供給先の関自岩手工場が、2車種の追加生産に入ったことに連動、
増産態勢に入る。
宮城県で来年、操業を予定するセントラル自動車への
部品供給も検討、東北の拠点となっている岩手の機能拡充を図る。
豊田合成総務広報室によると、同社岩手工場は2003年、
関自岩手工場敷地内のサテライトショップに入居。
1600平方メートルのスペースで、窓枠やドア枠などのゴム部品を生産、
関自岩手工場に供給。
06年、奥州市水沢区に岩手水沢工場(約1500平方メートル)を構え、
ハンドル関連部品を生産供給、効率化を図るため、
09年5月に岩手工場に集約。
今回、関自岩手工場が1月からイスト、ラクティスの2車種の
追加生産に入ったことから、豊田合成も連動して
同社岩手工場を強化する方針。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100219_3
わさび辛みに老化防ぐ効果 中部大、線虫の実験で
(2010年2月17日 共同通信社)
わさびの辛みの成分が、人の老化や疾病を防ぐ
一定の効果があることを解明、
中部大・三輪錠司教授(応用生物学)の研究チームが17日、
米科学誌プロスワン電子版に発表。
三輪教授は、辛み成分「アリルイソチオシアネート(AITC)」には、
老化や疾病などを引き起こす「酸化ストレス」を防ぐ
体内酵素を活性化させる効果があると分析。
研究チームの実験で、土壌に生息する体長約1mmの線虫に
酸化ストレスを加えると、6時間後、AITCを与えた線虫は
6割弱の生存率に対し、与えなかった線虫は2割弱の生存率。
三輪教授は、「古くから、わさびは体によいと伝えられてきたが、
科学的に証明できた」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/17/116127/
わさびの辛みの成分が、人の老化や疾病を防ぐ
一定の効果があることを解明、
中部大・三輪錠司教授(応用生物学)の研究チームが17日、
米科学誌プロスワン電子版に発表。
三輪教授は、辛み成分「アリルイソチオシアネート(AITC)」には、
老化や疾病などを引き起こす「酸化ストレス」を防ぐ
体内酵素を活性化させる効果があると分析。
研究チームの実験で、土壌に生息する体長約1mmの線虫に
酸化ストレスを加えると、6時間後、AITCを与えた線虫は
6割弱の生存率に対し、与えなかった線虫は2割弱の生存率。
三輪教授は、「古くから、わさびは体によいと伝えられてきたが、
科学的に証明できた」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/17/116127/
2010年2月22日月曜日
社会技術研究開発は理系文系融合でまず壁に?
(サイエンスポータル 2010年2月22日)
当サイトでは、橋渡し研究が非常に難しい現実を何度か紹介。
専門領域が違うと、言葉が通じないし、交流、対話そのものが
そもそもほとんどない。
日本の学界が抱える縦割りの弊害を、浮き彫りにする発言が目立った。
シンポジウム「脳科学が取り持つ理系と文系の融合-
科学技術の未来へのキーワード」には、
「領域架橋型シンポジウムシリーズ」という頭書きが付いている。
主催者は、科学技術振興機構社会技術研究開発センターの
「脳科学と社会」研究開発領域
(領域総括・小泉英明・日立製作所役員待遇フェロー)。
3月で、2001年度から続いていた研究開発期間が終わり、
これが最後のシンポジウムになる予定。
「脳科学と社会」の柱となる研究開発プログラムは、
「脳科学と教育」
プロジェクトの一つ、「言語の発達・脳の成長・言語教育に関する
統合的研究」(研究代表者・萩原裕子・首都大学東京大学院教授)は、
言語習得のメカニズムを脳機能計測により明らかにし、
日本人の英語学習への科学的基盤を提供することを狙った。
英語教育に関して、09~11年度の3年間で、小学5、6年生に
英語の授業が取り入れられることが決まっており、
既に一部は実施。
これは、中央教育審議会の審議を経て決まったものだが、
実質的な議論をしたのは外国語専門部会で、
萩原氏も専門部会委員の一人。
氏によると、専門部会の5年間の議論は生物学的、脳に関する
科学的データが何一つない中で行われた。
萩原氏らが、「脳科学と教育」プログラムの中で行ったことは、
脳波形などを供えた「移動脳機能計測車」を1年に1回、
研究対象となった小学校に運び込み、6~11歳までの小学生約450人に
言語テストや脳波などの計測を続けるというもの。
06~09年まで3年間の追跡研究で分かったことは、
英語を覚えるときの脳部位の反応の変化は、
日本語を覚えるときに見られたものと変わりない、ということ。
英語も日本語も、脳の反応が同じということは、
英語教育を早く始めても、母語である日本語の習得に
悪い影響があるとは言えない、ということを意味。
今回の研究は、単語レベルの理解がどうかを、
脳波の計測結果などから調べただけ。
これだけで明確に言えることは限られ、英語を教えるのは
早ければ早いほどよいとも言い切れない。
言語が習得できたかどうかは、文法の理解がどうかなど、
さまざまなデータを見て判断しなければならない。
小学1年から始めた方がよいか、3年、5年からの方がよい、
などということも、今回の研究成果だけからは分からない。
これだけの研究成果を得るだけでも大変な苦労があったことを、
萩原氏は明らかに。
教育委員会や校長の対応がさまざまで、意欲的な教育主事の
協力がなかったら、研究ができたかどうかも定かではなかった。
興味深い発言は、言語テストの問題をつくるだけで、
なかなか意見が一致しなかった。
研究グループ内のコミュニケーションが難しかったということ。
萩原氏の専門は言語学で、意見が合わなかった
言語教育学の研究者とは非常に近い学問領域、
としか一般の人間には見えない。
ところが、これらの専門分野ですら「近いほど遠い関係」にあり、
意見がかみ合わず、そもそも日ごろ交流がほとんどない。
前例がないほど多数の双生児を対象に、遺伝と環境の影響を
追跡研究した安藤寿康・慶應義塾大学文学部教授の発言も興味深い。
同じ文系の研究者と話が通じなく、理系研究者と理解し合えたケースも、
とプラス面を述べる一方、文系と理系の融合の難しさを、
「エビデンスより思想の方が重要。
エビデンスだけではものは言えない、という文系の研究者は多く、
理系研究者との文化の違いはなかなか埋められない。
二つをバランスよく育むことができるような
教育制度を、つくっていくことも大事ではないか」
今年度で研究開発期間が終わるプロジェクト「脳科学と社会」は、
脳科学の研究成果を社会に還元するという狙い。
「脳」に焦点をあて、社会のさまざまな局面で起きる事象を解く、
という意欲的なプロジェクトとして、費用と期間が十分だったのか。
プロジェクトの狙いが高望みすぎはしなかったか。
最終評価が出たときに明らかになるだろうが、
「先端技術・自然科学と人文学・社会科学を架橋・融合した
Trans-disciplinary(環学的)な視点から取り組む」という
プロジェクトの目標に掲げられた研究手法そのものが、
日本の学界の縦割り構造では非常に難しかったのではないか。
http://scienceportal.jp/news/review/1002/1002221.html
当サイトでは、橋渡し研究が非常に難しい現実を何度か紹介。
専門領域が違うと、言葉が通じないし、交流、対話そのものが
そもそもほとんどない。
日本の学界が抱える縦割りの弊害を、浮き彫りにする発言が目立った。
シンポジウム「脳科学が取り持つ理系と文系の融合-
科学技術の未来へのキーワード」には、
「領域架橋型シンポジウムシリーズ」という頭書きが付いている。
主催者は、科学技術振興機構社会技術研究開発センターの
「脳科学と社会」研究開発領域
(領域総括・小泉英明・日立製作所役員待遇フェロー)。
3月で、2001年度から続いていた研究開発期間が終わり、
これが最後のシンポジウムになる予定。
「脳科学と社会」の柱となる研究開発プログラムは、
「脳科学と教育」
プロジェクトの一つ、「言語の発達・脳の成長・言語教育に関する
統合的研究」(研究代表者・萩原裕子・首都大学東京大学院教授)は、
言語習得のメカニズムを脳機能計測により明らかにし、
日本人の英語学習への科学的基盤を提供することを狙った。
英語教育に関して、09~11年度の3年間で、小学5、6年生に
英語の授業が取り入れられることが決まっており、
既に一部は実施。
これは、中央教育審議会の審議を経て決まったものだが、
実質的な議論をしたのは外国語専門部会で、
萩原氏も専門部会委員の一人。
氏によると、専門部会の5年間の議論は生物学的、脳に関する
科学的データが何一つない中で行われた。
萩原氏らが、「脳科学と教育」プログラムの中で行ったことは、
脳波形などを供えた「移動脳機能計測車」を1年に1回、
研究対象となった小学校に運び込み、6~11歳までの小学生約450人に
言語テストや脳波などの計測を続けるというもの。
06~09年まで3年間の追跡研究で分かったことは、
英語を覚えるときの脳部位の反応の変化は、
日本語を覚えるときに見られたものと変わりない、ということ。
英語も日本語も、脳の反応が同じということは、
英語教育を早く始めても、母語である日本語の習得に
悪い影響があるとは言えない、ということを意味。
今回の研究は、単語レベルの理解がどうかを、
脳波の計測結果などから調べただけ。
これだけで明確に言えることは限られ、英語を教えるのは
早ければ早いほどよいとも言い切れない。
言語が習得できたかどうかは、文法の理解がどうかなど、
さまざまなデータを見て判断しなければならない。
小学1年から始めた方がよいか、3年、5年からの方がよい、
などということも、今回の研究成果だけからは分からない。
これだけの研究成果を得るだけでも大変な苦労があったことを、
萩原氏は明らかに。
教育委員会や校長の対応がさまざまで、意欲的な教育主事の
協力がなかったら、研究ができたかどうかも定かではなかった。
興味深い発言は、言語テストの問題をつくるだけで、
なかなか意見が一致しなかった。
研究グループ内のコミュニケーションが難しかったということ。
萩原氏の専門は言語学で、意見が合わなかった
言語教育学の研究者とは非常に近い学問領域、
としか一般の人間には見えない。
ところが、これらの専門分野ですら「近いほど遠い関係」にあり、
意見がかみ合わず、そもそも日ごろ交流がほとんどない。
前例がないほど多数の双生児を対象に、遺伝と環境の影響を
追跡研究した安藤寿康・慶應義塾大学文学部教授の発言も興味深い。
同じ文系の研究者と話が通じなく、理系研究者と理解し合えたケースも、
とプラス面を述べる一方、文系と理系の融合の難しさを、
「エビデンスより思想の方が重要。
エビデンスだけではものは言えない、という文系の研究者は多く、
理系研究者との文化の違いはなかなか埋められない。
二つをバランスよく育むことができるような
教育制度を、つくっていくことも大事ではないか」
今年度で研究開発期間が終わるプロジェクト「脳科学と社会」は、
脳科学の研究成果を社会に還元するという狙い。
「脳」に焦点をあて、社会のさまざまな局面で起きる事象を解く、
という意欲的なプロジェクトとして、費用と期間が十分だったのか。
プロジェクトの狙いが高望みすぎはしなかったか。
最終評価が出たときに明らかになるだろうが、
「先端技術・自然科学と人文学・社会科学を架橋・融合した
Trans-disciplinary(環学的)な視点から取り組む」という
プロジェクトの目標に掲げられた研究手法そのものが、
日本の学界の縦割り構造では非常に難しかったのではないか。
http://scienceportal.jp/news/review/1002/1002221.html
「気仙」名称確認から1200年 今秋、誕生イベント
(岩手日報 2月17日)
大船渡市と陸前高田市、住田町は今秋、
「気仙誕生1200年祭」を開く。
今年は、気仙郡という文字が確認される
最古の文献の記録から1200年。
節目の年に、2市1町の住民らが気仙郡の軌跡を振り返るとともに、
将来像を探る機会にする考え。
気仙郡という名称が確認された文献は、
平安時代に書かれた歴史書「日本後紀」。
810(弘仁元)年10月27日の記録に登場、
これ以前に成立していたことが分かる。
大船渡市役所で今月開かれた「気仙は一つ・3首長会議」で、
この史実を手掛かりに、1200年祭を今秋開催することで合意。
内容については、今後担当者レベルで協議。
気仙地方には、数多くの金山跡が残っており、
平泉の藤原氏に金を供給。
甘竹勝郎大船渡市長は、「平泉の世界遺産登録などに関連して
話し合う中で、記念行事をやろうということになった」と、
気仙の産金が一つのテーマとなる可能性を示す。
考古、歴史学の研究成果や伝統芸能などにからめた
イベントの開催が検討、会場は2市1町にまたがる予定。
陸前高田市気仙町には、江戸時代に大肝入として、
気仙郡を統括した吉田家の住宅(県有形文化財)が残っている。
中里長門陸前高田市長は、「取り組みを通じて、
気仙地域の住民がどれだけ誇りを持つことができるかが鍵」、
多田欣一住田町長は、「会議で合意した気仙地域を含む
三陸海岸のジオパーク(地質遺産)研究推進とからめて
進めても良いのではないか」と知恵を絞る。
県内の各郡は、坂上田村麻呂(758~811年)らの軍勢が北進し、
朝廷の統治下に組み込まれる過程で設置。
気仙郡は当初、現在の宮城県気仙沼市などを含んでいたが、
その後岩手、宮城両県に分割。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100217_12
大船渡市と陸前高田市、住田町は今秋、
「気仙誕生1200年祭」を開く。
今年は、気仙郡という文字が確認される
最古の文献の記録から1200年。
節目の年に、2市1町の住民らが気仙郡の軌跡を振り返るとともに、
将来像を探る機会にする考え。
気仙郡という名称が確認された文献は、
平安時代に書かれた歴史書「日本後紀」。
810(弘仁元)年10月27日の記録に登場、
これ以前に成立していたことが分かる。
大船渡市役所で今月開かれた「気仙は一つ・3首長会議」で、
この史実を手掛かりに、1200年祭を今秋開催することで合意。
内容については、今後担当者レベルで協議。
気仙地方には、数多くの金山跡が残っており、
平泉の藤原氏に金を供給。
甘竹勝郎大船渡市長は、「平泉の世界遺産登録などに関連して
話し合う中で、記念行事をやろうということになった」と、
気仙の産金が一つのテーマとなる可能性を示す。
考古、歴史学の研究成果や伝統芸能などにからめた
イベントの開催が検討、会場は2市1町にまたがる予定。
陸前高田市気仙町には、江戸時代に大肝入として、
気仙郡を統括した吉田家の住宅(県有形文化財)が残っている。
中里長門陸前高田市長は、「取り組みを通じて、
気仙地域の住民がどれだけ誇りを持つことができるかが鍵」、
多田欣一住田町長は、「会議で合意した気仙地域を含む
三陸海岸のジオパーク(地質遺産)研究推進とからめて
進めても良いのではないか」と知恵を絞る。
県内の各郡は、坂上田村麻呂(758~811年)らの軍勢が北進し、
朝廷の統治下に組み込まれる過程で設置。
気仙郡は当初、現在の宮城県気仙沼市などを含んでいたが、
その後岩手、宮城両県に分割。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100217_12
仕事に役立つロジカルシンキング(5)問題把握の2手法、大枠整理・ツリーで一覧
(日経 2月3日)
取り組むべき問題がわかった後、問題の具体的な中身を
明らかにしなければならない。
手法には、「フレームワーク思考」と「ロジックツリー」がある。
状況を幅広くつかめなければ、問題の中身がはっきりと見えない。
そこで役立つのが、フレームワーク思考。
マクロ環境を分析する際、政治(Politics)、経済(Economics)、
社会(Society)、技術(Technology)の4つの視点で分析する
フレームワーク。
4つの視点の頭文字をとって、「PEST」。
事業環境を分析するフレームワークには、「3C」。
市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)。
マーケティングでは、製品(Products)、価格(Price)、
流通チャネル(Place)、プロモーション(Promotion)の「4P」。
フレームワークをもとに情報を整理していければ、
大きな部分での見落としをなくし、バランスよく状況を把握。
情報を整理しただけでは、分析とは呼べない。
整理した結果、どのような状況にあるのか、
どこに目をつけて分析を深めていくべきなのかを考える姿勢が必要。
ロジックツリーとは、「もれなく、重複することなく(MECE)」を
意識しながら、上位概念を下位概念にツリー状に分解。
問題分析や解決策の洗い出しといった場面で利用。
ある飲食店の月商(売り上げ)を因数分解し、
ロジックツリーで表したもの。
月商は、客単価とその月に来店した客数に分解。
客単価は、注文をした回数と注文1回あたりの単価に分けられる。
来店客数は、新規とリピートの合計。
ロジックツリーがあれば、それぞれの要素の中で、
特にどこが悪いのかをもれなく特定。
ライバルの飲食店と各要素を比較すれば、
自店の弱い部分をつかむことが可能。
1年前の自店の数値と比べれば、
どこが落ち込んでいるのかをつかむ糸口に。
ロジックツリーを活用していけば、売り上げが思わしくないという
問題を、モレなくダブりなくとらえながら、より具体的にできる。
問題を幅広く洗い出した上で、論点を絞り込んでいくことが
問題の構造をとらえ、問題の本質に迫るカギ。
ロジックツリーを用いると、洗い出した要素同士の関係を一覧。
全体像がわかるので、細部に拘泥せずにすむ。
ロジックツリーを使って、飲食店の月商低下を分析すれば、
商圏人数に問題があると考えるのは早計。
その前に、新規来店客数に問題があるのか、
客単価より客数が悪いのかを分析。
問題を効果的に解決するには、
本質をはっきりとさせるための分析が欠かせない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100202.html
取り組むべき問題がわかった後、問題の具体的な中身を
明らかにしなければならない。
手法には、「フレームワーク思考」と「ロジックツリー」がある。
状況を幅広くつかめなければ、問題の中身がはっきりと見えない。
そこで役立つのが、フレームワーク思考。
マクロ環境を分析する際、政治(Politics)、経済(Economics)、
社会(Society)、技術(Technology)の4つの視点で分析する
フレームワーク。
4つの視点の頭文字をとって、「PEST」。
事業環境を分析するフレームワークには、「3C」。
市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)。
マーケティングでは、製品(Products)、価格(Price)、
流通チャネル(Place)、プロモーション(Promotion)の「4P」。
フレームワークをもとに情報を整理していければ、
大きな部分での見落としをなくし、バランスよく状況を把握。
情報を整理しただけでは、分析とは呼べない。
整理した結果、どのような状況にあるのか、
どこに目をつけて分析を深めていくべきなのかを考える姿勢が必要。
ロジックツリーとは、「もれなく、重複することなく(MECE)」を
意識しながら、上位概念を下位概念にツリー状に分解。
問題分析や解決策の洗い出しといった場面で利用。
ある飲食店の月商(売り上げ)を因数分解し、
ロジックツリーで表したもの。
月商は、客単価とその月に来店した客数に分解。
客単価は、注文をした回数と注文1回あたりの単価に分けられる。
来店客数は、新規とリピートの合計。
ロジックツリーがあれば、それぞれの要素の中で、
特にどこが悪いのかをもれなく特定。
ライバルの飲食店と各要素を比較すれば、
自店の弱い部分をつかむことが可能。
1年前の自店の数値と比べれば、
どこが落ち込んでいるのかをつかむ糸口に。
ロジックツリーを活用していけば、売り上げが思わしくないという
問題を、モレなくダブりなくとらえながら、より具体的にできる。
問題を幅広く洗い出した上で、論点を絞り込んでいくことが
問題の構造をとらえ、問題の本質に迫るカギ。
ロジックツリーを用いると、洗い出した要素同士の関係を一覧。
全体像がわかるので、細部に拘泥せずにすむ。
ロジックツリーを使って、飲食店の月商低下を分析すれば、
商圏人数に問題があると考えるのは早計。
その前に、新規来店客数に問題があるのか、
客単価より客数が悪いのかを分析。
問題を効果的に解決するには、
本質をはっきりとさせるための分析が欠かせない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100202.html
2010年2月21日日曜日
自殺者3年ぶり500人台 県内09年、雇用情勢悪化響く
(岩手日報 2月16日)
県警は、昨年の県内での自殺者数(暫定値)を発表。
自殺者数は、前年を23人上回る513人、3年ぶりに500人台。
「経済・生活問題」、「勤務問題」を原因・動機とする自殺者が
2割を超え、依然として雇用情勢の悪化が暗い影。
513人のうち、男性は360人(前年比18人増)、女性153人(同5人増)。
成年が503人で、全体の9割以上を占め、
未成年も9人(1人年齢不詳)。
年代別では、70歳代以上が116人で最多。
50歳代は、前年比19人増の115人。
60歳代は同17人増の92人、40歳代は同26人減の61人、
30歳代が同32人増の71人。
原因・動機別(複数の場合あり)では、「健康問題」193人、
「経済・生活問題」111人、「勤務問題」40人。
理由が特定できない「不詳」は、215人。
県内での自殺者数は、2003年の574人をピークに減少傾向、
08年から再び増加に転じている。
本県の傾向として、中高年の自殺者が多い。
県障がい保健福祉課によると、失業や生活苦、病気など
さまざまな要因が重なって、自殺に追い込まれるケースが多い。
県は、関係機関と連携を深め、予防対策を強化。
昨年7月、県精神保健福祉センター内に、
県自殺予防情報センターを設置。
相談支援や遺族のケア、研修会開催などに取り組んでいる。
同課の山田昭人主任主査は、
「自殺予防のため、官民一体となって取り組みたい。
各相談窓口の連携を深めて対応したい」
県警の発表は、県内で発生した自殺者数で、県人以外を含む。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100216_4
県警は、昨年の県内での自殺者数(暫定値)を発表。
自殺者数は、前年を23人上回る513人、3年ぶりに500人台。
「経済・生活問題」、「勤務問題」を原因・動機とする自殺者が
2割を超え、依然として雇用情勢の悪化が暗い影。
513人のうち、男性は360人(前年比18人増)、女性153人(同5人増)。
成年が503人で、全体の9割以上を占め、
未成年も9人(1人年齢不詳)。
年代別では、70歳代以上が116人で最多。
50歳代は、前年比19人増の115人。
60歳代は同17人増の92人、40歳代は同26人減の61人、
30歳代が同32人増の71人。
原因・動機別(複数の場合あり)では、「健康問題」193人、
「経済・生活問題」111人、「勤務問題」40人。
理由が特定できない「不詳」は、215人。
県内での自殺者数は、2003年の574人をピークに減少傾向、
08年から再び増加に転じている。
本県の傾向として、中高年の自殺者が多い。
県障がい保健福祉課によると、失業や生活苦、病気など
さまざまな要因が重なって、自殺に追い込まれるケースが多い。
県は、関係機関と連携を深め、予防対策を強化。
昨年7月、県精神保健福祉センター内に、
県自殺予防情報センターを設置。
相談支援や遺族のケア、研修会開催などに取り組んでいる。
同課の山田昭人主任主査は、
「自殺予防のため、官民一体となって取り組みたい。
各相談窓口の連携を深めて対応したい」
県警の発表は、県内で発生した自殺者数で、県人以外を含む。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100216_4
高額医療機器多い日本
(サイエンスポータル 2010年2月15日)
日経新聞(15日)に、「高額医療機器日本の保有突出」という記事。
1台数億円するコンピュータ断層撮影装置(CT)や
磁気共鳴画像装置(MRI)が、外国に比較すると突出して多い現実を、
厚生労働省と経済協力開発機構(OECD)の資料を基に明らかに。
記事は、「医療費が膨張する一因との指摘もある」と、
「CTやMRIがない医療機関は、患者にそっぽを向かれる」という
病院関係者の声とともに、「地域の拠点病院に集約して、
効率化を図るべきだ」という南和友・日本大学医学部教授のコメントも紹介。
中村祐輔・東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長は、
次のように指摘。
「医薬品や医療機器は、1兆数千億円の輸入超過…。
医療費が増えても、それが日本企業の開発・製造した
薬などによるものであれば、税金という形で国に還元。
今のままだと…製薬企業からの税収が見込めない、
おまけに医薬品、医療機器は輸入しないといけない。
プラスマイナスを考えれば、医療分野はやはり重要だと国が認識すべき」
突出して多い高額の医療機器導入が、日本の産業発展と税収に
つながるならまだしもだが、そうはなっていない。
この問題について、米国での臨床医経験が長く、
感染症コンサルタントとして活動している青木眞氏が、興味深い指摘。
「日本は、米国より人口が少ないのに、CTは2倍か3倍持っている。
米国の医師は、『日本では開業医さえMRIを持っている』と
言うとびっくりする。
英国でも、疾患構造がこのぐらいの数なら、MRIが必要なのは月に
何回だから、この人口には何台あればいい、と計算してからMRIを買う」
問われているのは、国全体として現在の医療にかかわる
公的資金の投入(研究開発費の配分も含めた)が合理的か否か、
ということだろうか。
http://scienceportal.jp/news/review/1002/1002151.html
日経新聞(15日)に、「高額医療機器日本の保有突出」という記事。
1台数億円するコンピュータ断層撮影装置(CT)や
磁気共鳴画像装置(MRI)が、外国に比較すると突出して多い現実を、
厚生労働省と経済協力開発機構(OECD)の資料を基に明らかに。
記事は、「医療費が膨張する一因との指摘もある」と、
「CTやMRIがない医療機関は、患者にそっぽを向かれる」という
病院関係者の声とともに、「地域の拠点病院に集約して、
効率化を図るべきだ」という南和友・日本大学医学部教授のコメントも紹介。
中村祐輔・東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長は、
次のように指摘。
「医薬品や医療機器は、1兆数千億円の輸入超過…。
医療費が増えても、それが日本企業の開発・製造した
薬などによるものであれば、税金という形で国に還元。
今のままだと…製薬企業からの税収が見込めない、
おまけに医薬品、医療機器は輸入しないといけない。
プラスマイナスを考えれば、医療分野はやはり重要だと国が認識すべき」
突出して多い高額の医療機器導入が、日本の産業発展と税収に
つながるならまだしもだが、そうはなっていない。
この問題について、米国での臨床医経験が長く、
感染症コンサルタントとして活動している青木眞氏が、興味深い指摘。
「日本は、米国より人口が少ないのに、CTは2倍か3倍持っている。
米国の医師は、『日本では開業医さえMRIを持っている』と
言うとびっくりする。
英国でも、疾患構造がこのぐらいの数なら、MRIが必要なのは月に
何回だから、この人口には何台あればいい、と計算してからMRIを買う」
問われているのは、国全体として現在の医療にかかわる
公的資金の投入(研究開発費の配分も含めた)が合理的か否か、
ということだろうか。
http://scienceportal.jp/news/review/1002/1002151.html
コンビニ交付に浮かび上がるIT戦略の空白
(日経 2010-02-04)
地方自治体が発行する住民票の写しなどの証明書を、
店舗で交付するサービスを、コンビニエンスストア最大手の
セブン-イレブン・ジャパンが始めた。
首都圏の3自治体を皮切りに、対象を順次増やしていく。
電子行政の最先端の取り組みだが、サービスのあり方から、
政府のIT戦略の空白ぶりが浮かび上がる。
「今回のサービスを通じ、電子行政の基本として
住民基本台帳カードが広がることを期待する」
渋谷区のセブンイレブン店舗で開かれた記念式典。
総務省の佐村知子官房審議官は、こうあいさつ。
始まったのは、住民票の写しと印鑑登録証明書を、
店内の複合機(多機能複写機)で打ち出すサービス。
顧客は、IC内蔵の住基カードをかざして本人認証し、証明書を申請。
複合機は、自治体側から受信したデータを普通紙に
偽造防止処理などを施して印刷する仕組み。
渋谷区、三鷹市、市川市の3自治体の証明書が、
セブンイレブン7店舗で受け取れるように。
5月、全国12600店舗で交付できるようになり、
対象自治体も2010年度には30程度まで増える見込み。
「当市は、労働力人口の6割が市外で働いている。
市民が勤務先近くのコンビニで証明書を取得できれば、非常に便利」
市川市の大久保博市長は、コンビニ交付に名乗りを上げた理由。
市川市では、「06年度にウェブ上で行った市民アンケートで、
コンビニでの証明書の交付サービスへの要望が圧倒的に強かった」
これを受け、市はコンビニ各社と情報交換を繰り返してきた。
「民間として、初めて行政サービスを取り扱えるのは光栄」
(セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長)。
同社も、地方税の収納代行、店舗での市町村施設の予約など、
自治体関連の業務を手がけてきたが、
顧客アンケートで最も要望が強いのが証明書交付。
証明書を印刷するのは、09年10月に導入を始めた最新の複合機。
2年前、仕様を詰め、ICカードのデータ読み取り装置を
装備することを決めていた。
コンビニ側も、店舗で住基カードを受け入れる態勢を周到に準備。
サービス開始の直接のきっかけは、総務省が07年度に主宰した
「電子自治体の推進に関する懇談会」。
自治体のIT担当者らに加え、コンビニ各社がオブザーバー参加。
証明書のコンビニ交付は、08年にまとめた報告書に盛り込まれた。
新サービスで、自治体には証明書の交付窓口の混雑緩和や
専用の自動交付機を置く負担を低減する利点。
コンビニ側は、手数料収入を得られ、集客の新たな目玉と位置付け。
自治体、コンビニとも既存の通信インフラなどを転用するため、
大きな追加投資は不要、「利用者を含む全員にメリットがある」
とサービス開始を歓迎。
一方、「電子行政の理想像に比べれば、まだまだ過渡期のサービス」
総務省の08年の報告書に列挙されたIT利用の具体策のうち、
現時点で実現したのは、証明書のコンビニ交付だけ。
自宅のパソコンでの証明書取得など他の施策は、
文書の正しさを電子的に証明する電子署名が
一般に普及していることを前提にし、実現のめどが立たない。
IT業界には、一般市民が電子署名しやすくする手法として、
電子署名機能を持つICカードを配布する構想。
セブンイレブンでの証明書交付で使われる住基カードは候補の1つ。
現時点では、住基カードには署名機能はないうえ、
普及率は3%程度。
02年に稼働した住民基本台帳ネットワークシステム自体が、
安全性などが疑問視、国立市など参加しない自治体が残る。
国民IDの付与などで、電子行政を推進するには、
一定の政治判断が欠かせない状況。
09年12月、日本経団連が開いた電子行政に関するシンポジウム。
「(内閣府が所管する)IT戦略本部をどう運営するか、
総務省、経済産業省と10年1月に議論を始める」。
内閣府の津村啓介政務官は、IT担当を兼ねる
菅直人副総理・国家戦略相の指示。
00年、IT戦略本部は、国民IDなど国全体のIT政策を描く司令塔。
IT業界は、鳩山由紀夫政権の発足以降、
同本部が開店休業の状態にあると批判、
津村政務官の発言はそれを意識。
菅副総理が、財務相兼務に横滑りしたのに伴い、
IT担当は川端達夫文部科学相に変更。
それが影響したのか、「鳩山政権はまとまったIT戦略を
打ち出しているとは言い難い」状況が続く。
証明書のコンビニ交付のように、地方と民間の創意で
電子行政が前進するのは歓迎すべき。
政府のIT戦略の空白のため、動きに勢いがつかないようでは報われない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/ittrend/itt100203.html
地方自治体が発行する住民票の写しなどの証明書を、
店舗で交付するサービスを、コンビニエンスストア最大手の
セブン-イレブン・ジャパンが始めた。
首都圏の3自治体を皮切りに、対象を順次増やしていく。
電子行政の最先端の取り組みだが、サービスのあり方から、
政府のIT戦略の空白ぶりが浮かび上がる。
「今回のサービスを通じ、電子行政の基本として
住民基本台帳カードが広がることを期待する」
渋谷区のセブンイレブン店舗で開かれた記念式典。
総務省の佐村知子官房審議官は、こうあいさつ。
始まったのは、住民票の写しと印鑑登録証明書を、
店内の複合機(多機能複写機)で打ち出すサービス。
顧客は、IC内蔵の住基カードをかざして本人認証し、証明書を申請。
複合機は、自治体側から受信したデータを普通紙に
偽造防止処理などを施して印刷する仕組み。
渋谷区、三鷹市、市川市の3自治体の証明書が、
セブンイレブン7店舗で受け取れるように。
5月、全国12600店舗で交付できるようになり、
対象自治体も2010年度には30程度まで増える見込み。
「当市は、労働力人口の6割が市外で働いている。
市民が勤務先近くのコンビニで証明書を取得できれば、非常に便利」
市川市の大久保博市長は、コンビニ交付に名乗りを上げた理由。
市川市では、「06年度にウェブ上で行った市民アンケートで、
コンビニでの証明書の交付サービスへの要望が圧倒的に強かった」
これを受け、市はコンビニ各社と情報交換を繰り返してきた。
「民間として、初めて行政サービスを取り扱えるのは光栄」
(セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長)。
同社も、地方税の収納代行、店舗での市町村施設の予約など、
自治体関連の業務を手がけてきたが、
顧客アンケートで最も要望が強いのが証明書交付。
証明書を印刷するのは、09年10月に導入を始めた最新の複合機。
2年前、仕様を詰め、ICカードのデータ読み取り装置を
装備することを決めていた。
コンビニ側も、店舗で住基カードを受け入れる態勢を周到に準備。
サービス開始の直接のきっかけは、総務省が07年度に主宰した
「電子自治体の推進に関する懇談会」。
自治体のIT担当者らに加え、コンビニ各社がオブザーバー参加。
証明書のコンビニ交付は、08年にまとめた報告書に盛り込まれた。
新サービスで、自治体には証明書の交付窓口の混雑緩和や
専用の自動交付機を置く負担を低減する利点。
コンビニ側は、手数料収入を得られ、集客の新たな目玉と位置付け。
自治体、コンビニとも既存の通信インフラなどを転用するため、
大きな追加投資は不要、「利用者を含む全員にメリットがある」
とサービス開始を歓迎。
一方、「電子行政の理想像に比べれば、まだまだ過渡期のサービス」
総務省の08年の報告書に列挙されたIT利用の具体策のうち、
現時点で実現したのは、証明書のコンビニ交付だけ。
自宅のパソコンでの証明書取得など他の施策は、
文書の正しさを電子的に証明する電子署名が
一般に普及していることを前提にし、実現のめどが立たない。
IT業界には、一般市民が電子署名しやすくする手法として、
電子署名機能を持つICカードを配布する構想。
セブンイレブンでの証明書交付で使われる住基カードは候補の1つ。
現時点では、住基カードには署名機能はないうえ、
普及率は3%程度。
02年に稼働した住民基本台帳ネットワークシステム自体が、
安全性などが疑問視、国立市など参加しない自治体が残る。
国民IDの付与などで、電子行政を推進するには、
一定の政治判断が欠かせない状況。
09年12月、日本経団連が開いた電子行政に関するシンポジウム。
「(内閣府が所管する)IT戦略本部をどう運営するか、
総務省、経済産業省と10年1月に議論を始める」。
内閣府の津村啓介政務官は、IT担当を兼ねる
菅直人副総理・国家戦略相の指示。
00年、IT戦略本部は、国民IDなど国全体のIT政策を描く司令塔。
IT業界は、鳩山由紀夫政権の発足以降、
同本部が開店休業の状態にあると批判、
津村政務官の発言はそれを意識。
菅副総理が、財務相兼務に横滑りしたのに伴い、
IT担当は川端達夫文部科学相に変更。
それが影響したのか、「鳩山政権はまとまったIT戦略を
打ち出しているとは言い難い」状況が続く。
証明書のコンビニ交付のように、地方と民間の創意で
電子行政が前進するのは歓迎すべき。
政府のIT戦略の空白のため、動きに勢いがつかないようでは報われない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/ittrend/itt100203.html
2010年2月20日土曜日
東京ガスの前田副社長、新LNG基地建設〜「環境対策で都市ガス需要は拡大へ」
(日経 2月13日)
東京ガスが、日立市に同社で4カ所目となる
液化天然ガス(LNG)輸入基地を建設。
完成は2015年度の予定、当初計画より2年前倒し。
景気低迷と地球温暖化対策の進展で、
国内エネルギー需要が伸び悩むなか、
新たな拠点をどう成長戦略につなげるのか。
前田忠昭副社長に聞いた。
——LNG輸入基地を新設する狙いは?
「当社の既存のLNG輸入基地は根岸、扇島、袖ケ浦の3カ所で、
すべて東京湾岸に。
東京湾を通航させる船を、大幅に増やすことは難しい。
北関東でも、LNGを受け入れることができれば輸入量を拡大し、
潜在需要が大きい北関東のマーケットの開拓を加速できる」
——09年は都市ガスの需要減少が続いた。
「国内需要はリーマン・ショック以後、工業用が大幅に落ち込んで
前年割れが続いていたが、東京ガスでは昨年12月に
前年同月比でプラスに転じた。
日立市の基地建設を決めた昨年1月は、まだ景気がどこまで
下がるのか見通しがつかなかった。
ようやく景気の底が見え、昨年12月に基地建設の
2年前倒しをめざす方針を決めた」
「都市ガスは、石油より燃料時のCO2排出量が少なく、
環境対応のため、燃料を都市ガスに替えようとする企業は多い。
景気が本格的に回復してくれば、工場の設備更新が進み、
その際に燃料転換をする需要が増える。
景気が上向き始めると、基地の建設コストも上昇が予想、
今は設備投資のいいタイミング」
——どの程度の需要拡大が見込めるか?
「東京ガスの管内で、石油系燃料を使っている工場の数を考えると、
90億立方メートルほどの潜在需要がありそう。
当社の工業用のガス販売量は、年50億立方メートル程度。
潜在需要をすべて掘り起こせば、長期的には3倍近くに増やせる計算。
営業努力は必要だが、成長余地は大きい。
日立基地は、完成後にさらに増強することも検討」
——都市ガスも、石油と同じ化石燃料の一種。長期的には、
太陽光などクリーンエネルギーに置き換わっていくのでは?
「太陽光や風力などの新エネルギーは、設備投資の負担が大きく、
出力も不安定な面が。
急速に普及させることは難しい。
CO2排出量を減らすため、もっとも簡単なのは、
燃料を天然ガスに替えること。
企業は、CO2排出量を減らさないと生産量を増やせない。
即効性のあるガスへの燃料転換の需要は増え続ける」
「都市ガスと新エネルギーの組み合わせも提案。
都市ガスを燃料に使って、発電と給湯をする燃料電池に
太陽光発電を併用する『ダブル発電』など、
都市ガスの有効活用を工夫する」
——都市ガスは内需型産業だが、海外展開の考えは?
「海外の新興国でも、エネルギー源としてLNGの需要が拡大。
当社は、子会社の東京ガス・エンジニアリングを通し、
中国やインドなどでLNG基地の設計や建設などを受注。
今後も、経済成長が進むアジアなどで受注を伸ばせる」
「LNGを生産・出荷する上流事業では、
すでにオーストラリアなど海外6カ国、計10件のプロジェクトに参画。
今後も、LNGの調達力を高めるため、
条件があえば上流の案件を増やしていきたい」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100212.html
東京ガスが、日立市に同社で4カ所目となる
液化天然ガス(LNG)輸入基地を建設。
完成は2015年度の予定、当初計画より2年前倒し。
景気低迷と地球温暖化対策の進展で、
国内エネルギー需要が伸び悩むなか、
新たな拠点をどう成長戦略につなげるのか。
前田忠昭副社長に聞いた。
——LNG輸入基地を新設する狙いは?
「当社の既存のLNG輸入基地は根岸、扇島、袖ケ浦の3カ所で、
すべて東京湾岸に。
東京湾を通航させる船を、大幅に増やすことは難しい。
北関東でも、LNGを受け入れることができれば輸入量を拡大し、
潜在需要が大きい北関東のマーケットの開拓を加速できる」
——09年は都市ガスの需要減少が続いた。
「国内需要はリーマン・ショック以後、工業用が大幅に落ち込んで
前年割れが続いていたが、東京ガスでは昨年12月に
前年同月比でプラスに転じた。
日立市の基地建設を決めた昨年1月は、まだ景気がどこまで
下がるのか見通しがつかなかった。
ようやく景気の底が見え、昨年12月に基地建設の
2年前倒しをめざす方針を決めた」
「都市ガスは、石油より燃料時のCO2排出量が少なく、
環境対応のため、燃料を都市ガスに替えようとする企業は多い。
景気が本格的に回復してくれば、工場の設備更新が進み、
その際に燃料転換をする需要が増える。
景気が上向き始めると、基地の建設コストも上昇が予想、
今は設備投資のいいタイミング」
——どの程度の需要拡大が見込めるか?
「東京ガスの管内で、石油系燃料を使っている工場の数を考えると、
90億立方メートルほどの潜在需要がありそう。
当社の工業用のガス販売量は、年50億立方メートル程度。
潜在需要をすべて掘り起こせば、長期的には3倍近くに増やせる計算。
営業努力は必要だが、成長余地は大きい。
日立基地は、完成後にさらに増強することも検討」
——都市ガスも、石油と同じ化石燃料の一種。長期的には、
太陽光などクリーンエネルギーに置き換わっていくのでは?
「太陽光や風力などの新エネルギーは、設備投資の負担が大きく、
出力も不安定な面が。
急速に普及させることは難しい。
CO2排出量を減らすため、もっとも簡単なのは、
燃料を天然ガスに替えること。
企業は、CO2排出量を減らさないと生産量を増やせない。
即効性のあるガスへの燃料転換の需要は増え続ける」
「都市ガスと新エネルギーの組み合わせも提案。
都市ガスを燃料に使って、発電と給湯をする燃料電池に
太陽光発電を併用する『ダブル発電』など、
都市ガスの有効活用を工夫する」
——都市ガスは内需型産業だが、海外展開の考えは?
「海外の新興国でも、エネルギー源としてLNGの需要が拡大。
当社は、子会社の東京ガス・エンジニアリングを通し、
中国やインドなどでLNG基地の設計や建設などを受注。
今後も、経済成長が進むアジアなどで受注を伸ばせる」
「LNGを生産・出荷する上流事業では、
すでにオーストラリアなど海外6カ国、計10件のプロジェクトに参画。
今後も、LNGの調達力を高めるため、
条件があえば上流の案件を増やしていきたい」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100212.html
資源を追え、変わる海運「航海図」
(日経 2010-02-10)
2009年の海運業界は、資源や穀物を運ぶばら積み船だけが活況。
運賃の値動きを示すバルチック海運指数(1985年=1000)は、
年初に底入れした後、11月には底値から6~7倍の水準に。
けん引役は中国で、09年の鉄鉱石の輸入量は6億2000万トンと
過去最高を記録、石炭の純輸出国から純輸入国に転じた。
中国需要が海運市況をけん引する構図は、
リーマン・ショック前と同じに見えるが、実は資源を運ぶ
「航海図」は塗り替わり、海運・鉱山会社は新たな戦略を
描き始めている。
昨年来、積極的な動きを見せているのは、
ブラジルの資源大手、ヴァーレ。
鉄鉱石を運ぶばら積み船を購入、自社保有船を増やし、
マレーシアには鉄鉱石輸送の拠点港を建設。
日本郵船の小笠原和夫経営委員は、
「船を自社で運航することで、運賃を安定させる狙い」
ヴァーレは、年間2億5000万トンの鉄鉱石生産を、
5年後には4億トンに拡大する計画。
売り先として最も注目しているのは中国。
◆バルチック海運指数
鉄鉱石や石炭を運ぶ、ばら積み船の運賃を示す国際的な指標。
英ロンドン海運取引所が、世界の海運ブローカーを対象に調査、
毎日発表。指数が上昇すれば、運賃が上昇。
ブラジル産の鉄鉱石は、世界最大のオーストラリア産と競合。
「ブラジル−中国間」の輸送時間は、「オーストラリア−中国間」の3倍。
運賃も高くつき、主要な買い手である中国市場における競争力が劣る。
効率よく大量輸送できる40万トン積みの超大型鉱石運搬船(VLOC)
などで、ブラジルからマレーシアに鉱石をピストン輸送、
中国や日本、韓国などに振り分ける計画。
ヴァーレの増産による恩恵は、日本の海運会社にもありそう。
商船三井は、中国鉄鋼大手の鞍山鋼鉄との間に、
ブラジル−中国間の鉄鉱石輸送で5年間の契約、
日本郵船はヴァーレとの間に2012年から20年間の輸送契約。
長期契約がなくても、ばら積み船市況は力強いという見方も。
昨年6月、商船三井の副社長から第一中央汽船の社長に転じた
小出三郎氏の分析はその代表格。
「長期契約は安定利益というが、薄利多売にすぎない」
利益を最大化するためには、リスクをとりながらも
すべての船をスポット市場に割り振ったほうがいい。
背景に、「今後20~30年、ばら積み船市場には追い風」という見方。
世界各地で建設計画がある鉄道。
土木工事に加え、線路や車両、設備などには鋼材が欠かせない。
鉄鋼原料の輸送ルートは、中国を中心とする東アジアだけでなく、
米国や欧州も増える可能性。
2009年、ばら積み船市場で中国に次いで
存在感を高めたのがインド。
南アフリカ共和国から大量の石炭を輸入し、中国には鉄鉱石を輸出。
川崎汽船の今泉一隆執行役員は、
「インドの石炭輸入は今後も増える」と予測。
電力インフラが不足し、安価な発電用石炭の需要は高まる。
粗鋼生産の拡大に伴い、鉄鋼用石炭の輸入も増えるという見立て。
製鉄用の石炭はアジア地域で不足、日本や韓国の製鉄会社は、
一部を米国から輸入する動きも。
どこからどこへ資源を運ぶのか。
海運会社が関心を抱く国や地域を追いかければ、
新たな成長市場のフロンティアが見えてくるかもしれない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/shikyou/shi100209.html
2009年の海運業界は、資源や穀物を運ぶばら積み船だけが活況。
運賃の値動きを示すバルチック海運指数(1985年=1000)は、
年初に底入れした後、11月には底値から6~7倍の水準に。
けん引役は中国で、09年の鉄鉱石の輸入量は6億2000万トンと
過去最高を記録、石炭の純輸出国から純輸入国に転じた。
中国需要が海運市況をけん引する構図は、
リーマン・ショック前と同じに見えるが、実は資源を運ぶ
「航海図」は塗り替わり、海運・鉱山会社は新たな戦略を
描き始めている。
昨年来、積極的な動きを見せているのは、
ブラジルの資源大手、ヴァーレ。
鉄鉱石を運ぶばら積み船を購入、自社保有船を増やし、
マレーシアには鉄鉱石輸送の拠点港を建設。
日本郵船の小笠原和夫経営委員は、
「船を自社で運航することで、運賃を安定させる狙い」
ヴァーレは、年間2億5000万トンの鉄鉱石生産を、
5年後には4億トンに拡大する計画。
売り先として最も注目しているのは中国。
◆バルチック海運指数
鉄鉱石や石炭を運ぶ、ばら積み船の運賃を示す国際的な指標。
英ロンドン海運取引所が、世界の海運ブローカーを対象に調査、
毎日発表。指数が上昇すれば、運賃が上昇。
ブラジル産の鉄鉱石は、世界最大のオーストラリア産と競合。
「ブラジル−中国間」の輸送時間は、「オーストラリア−中国間」の3倍。
運賃も高くつき、主要な買い手である中国市場における競争力が劣る。
効率よく大量輸送できる40万トン積みの超大型鉱石運搬船(VLOC)
などで、ブラジルからマレーシアに鉱石をピストン輸送、
中国や日本、韓国などに振り分ける計画。
ヴァーレの増産による恩恵は、日本の海運会社にもありそう。
商船三井は、中国鉄鋼大手の鞍山鋼鉄との間に、
ブラジル−中国間の鉄鉱石輸送で5年間の契約、
日本郵船はヴァーレとの間に2012年から20年間の輸送契約。
長期契約がなくても、ばら積み船市況は力強いという見方も。
昨年6月、商船三井の副社長から第一中央汽船の社長に転じた
小出三郎氏の分析はその代表格。
「長期契約は安定利益というが、薄利多売にすぎない」
利益を最大化するためには、リスクをとりながらも
すべての船をスポット市場に割り振ったほうがいい。
背景に、「今後20~30年、ばら積み船市場には追い風」という見方。
世界各地で建設計画がある鉄道。
土木工事に加え、線路や車両、設備などには鋼材が欠かせない。
鉄鋼原料の輸送ルートは、中国を中心とする東アジアだけでなく、
米国や欧州も増える可能性。
2009年、ばら積み船市場で中国に次いで
存在感を高めたのがインド。
南アフリカ共和国から大量の石炭を輸入し、中国には鉄鉱石を輸出。
川崎汽船の今泉一隆執行役員は、
「インドの石炭輸入は今後も増える」と予測。
電力インフラが不足し、安価な発電用石炭の需要は高まる。
粗鋼生産の拡大に伴い、鉄鋼用石炭の輸入も増えるという見立て。
製鉄用の石炭はアジア地域で不足、日本や韓国の製鉄会社は、
一部を米国から輸入する動きも。
どこからどこへ資源を運ぶのか。
海運会社が関心を抱く国や地域を追いかければ、
新たな成長市場のフロンティアが見えてくるかもしれない。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/shikyou/shi100209.html
仏、兵士使い人体実験 60年代、核爆発の影響調査
(2010年2月17日 共同通信社)
1960年代初頭、フランスが同国領アルジェリアのサハラ砂漠で、
大気圏核実験を行った際、軍兵士らを実験直後の爆心地周辺まで
進ませ、人体への影響を調べていたことが分かった。
軍の機密文書を基に、16日付パリジャン紙が報じた。
フランス政府は昨年12月、同国の核実験で被ばくし、
後遺症に苦しめられた兵士らへの補償法を成立、
半世紀にわたり封印されてきた核実験の暗部の一端が
明らかになった。
260ページに及ぶ文書によると、
61年4月25日に行われた核実験は、
「核兵器が人体に及ぼす生理的、心理的影響調査」と目的を明記。
兵士ら約300人を核実験場周辺に配置、核爆発の20分後から
爆心地へ向けて徒歩や車で進ませた。
ある部隊は、爆心地から700メートルの距離まで進んだほか、
別のパトロール部隊は爆心地まで275メートルまで近づいた。
同核実験に参加したのは、ドイツ駐留のフランス軍部隊など、
兵士の一人はパリジャン紙に対し、
「(部隊移動の表向きの理由は)アルジェリアの油田の監視だった」
診察した医師から、「将来まともな市民生活を送りたかったら、
黙っていろ」と警告されたことを暴露。
別の被ばく者は、同紙に「われわれは核兵器のモルモットだった」、
理由も知らされず実験台にされ、
後遺症に苦しめられたことに怒りをあらわにした。
機密文書は、フランスが包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准した
直後の98年、「1人または複数の匿名の軍関係者」によって作成。
※フランスの核実験
フランスは、1960~66年アルジェリアのサハラ砂漠で、
17回の核実験を実施。
66~96年、仏領ポリネシアのムルロア環礁とファンガタウファ環礁で、
計190回以上の核実験を行った。
フランスの軍兵士や民間人約15万人、多数の現地住民が動員。
フランスは昨年12月、サハラ砂漠と仏領ポリネシアの核実験で
被ばくし、甲状腺がんなどを発症した軍関係者や
現地の民間人らへの補償を定めた法案を成立。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/17/116104/
1960年代初頭、フランスが同国領アルジェリアのサハラ砂漠で、
大気圏核実験を行った際、軍兵士らを実験直後の爆心地周辺まで
進ませ、人体への影響を調べていたことが分かった。
軍の機密文書を基に、16日付パリジャン紙が報じた。
フランス政府は昨年12月、同国の核実験で被ばくし、
後遺症に苦しめられた兵士らへの補償法を成立、
半世紀にわたり封印されてきた核実験の暗部の一端が
明らかになった。
260ページに及ぶ文書によると、
61年4月25日に行われた核実験は、
「核兵器が人体に及ぼす生理的、心理的影響調査」と目的を明記。
兵士ら約300人を核実験場周辺に配置、核爆発の20分後から
爆心地へ向けて徒歩や車で進ませた。
ある部隊は、爆心地から700メートルの距離まで進んだほか、
別のパトロール部隊は爆心地まで275メートルまで近づいた。
同核実験に参加したのは、ドイツ駐留のフランス軍部隊など、
兵士の一人はパリジャン紙に対し、
「(部隊移動の表向きの理由は)アルジェリアの油田の監視だった」
診察した医師から、「将来まともな市民生活を送りたかったら、
黙っていろ」と警告されたことを暴露。
別の被ばく者は、同紙に「われわれは核兵器のモルモットだった」、
理由も知らされず実験台にされ、
後遺症に苦しめられたことに怒りをあらわにした。
機密文書は、フランスが包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准した
直後の98年、「1人または複数の匿名の軍関係者」によって作成。
※フランスの核実験
フランスは、1960~66年アルジェリアのサハラ砂漠で、
17回の核実験を実施。
66~96年、仏領ポリネシアのムルロア環礁とファンガタウファ環礁で、
計190回以上の核実験を行った。
フランスの軍兵士や民間人約15万人、多数の現地住民が動員。
フランスは昨年12月、サハラ砂漠と仏領ポリネシアの核実験で
被ばくし、甲状腺がんなどを発症した軍関係者や
現地の民間人らへの補償を定めた法案を成立。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/2/17/116104/
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