(毎日 2007年9月11日)
出発から3年、夢列車がとうとう日本一にたどり着いた。
全日本クラブ野球選手権で、念願の初優勝を果たした茨城ゴールデンゴールズ(GG)。
決勝のNOMOベースボールクラブ戦は、序盤から得点を重ね、
北野偉也投手は相手を1安打無得点に抑える完璧なピッチング。
不祥事を乗り越えての優勝に、スタンドや地元から温かい拍手が送られた。
初優勝まで、あとアウト一つ。
一塁側スタンドの応援団は皆立ち上がり、マウンド上の北野偉也投手に
「あと一人、あと一人」とエールを送る。
打者が打ち上げた球は、右翼・岩田紀彦主将のグローブに。
跳びはねて勝利を祝う応援団。
「よくやったー、おめでとう」と声が飛んだ。
萩本欽一監督が胴上げされると、フェンス越しに
「わっしょい、わっしょい」と一緒に掛け声を出した。
応援団35人は、午前7時に稲敷市を出発。
スタンドでは「茨城」の文字が背中に入ったユニホームや
黄色い鉢巻き姿で選手たちを見守った。
チャンスは初回から。
岩田主将が適時二塁打を放ち、小嶋圭佑選手が還り先制。
「このまま上って行こう」。つくばみらい市の大里良子さん(56)が叫ぶ。
続く酒井忠晴選手の右前安打で岩田主将が2点目のホームを踏むと、
木澤安司応援団長(67)は「続け続け」と声を張り上げる。
「追加点がほしい」。五回、鴨志田君子さん(65)が祈った。
選手の料理を作るため、毎週牛久市から稲敷市に通っている鴨志田さん。
「孫のようでドキドキです」
六回裏、北野投手の好投が続く。
三條能央捕手の母久美子さんは、福島県郡山市から駆け付けた。
「伸び伸びできている。バッテリーの息がぴったりですね」。
試合終了後、木澤応援団長の妻かほるさん(64)が涙をぬぐった。
「3年間応援してきてよかった。もう胸がいっぱいです」。
◇近く優勝報告会も--初優勝に沸く地元
茨城GGの本拠地である稲敷市は、念願の初優勝に沸いた。
市では近く、優勝報告会を開き、公共機関玄関に「祝優勝」の張り紙を張るという。
茨城GGを誘致した旧桜川村の元村長、飯田稔さんは
「8日に応援に行き、大量得点で勝ったので期待していたが、
まさか優勝とはすごい。うれしい限り」と大喜び。
市内の主婦(54)は、「優勝は選手が連日、練習で培ったたまもの。
今度は都市対抗でも期待したいですね」。
高城功市長は、「今後ともできる限りバックアップし、
市の宝として球団を応援していきたい」。
また、もうひとつの本拠地であるつくば市の市原健一市長も、
「心よりお祝い申し上げます。今後もつくば市民に夢と元気を与え続けてください」。
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◇迷い消え先制打--岩田紀彦主将(26)
ベンチに駆け寄り、仲間の姿を見ると涙が込み上げてきた。
「3年間悔しい思いをしてきたけど、生活が厳しい中で
最後まであきらめずにやってきて良かった」
今では数少なくなったチームの1期生の一人。この春に主将を任された。
それまでの仲間がチームを離れ、メンバーが大幅に入れ替わり、
気持ちも落ち込んだ。まとまりのない新チームをどう立て直すか。
河村雅志選手と、桜川の球場で野球ができることに感謝してもらおうと必死に。
9日の準々決勝。チームは逆転勝利だったが、自分は打てなかった。
プレッシャーで心が乱れていた。
「3年目でこういう舞台を迎えられたのに」。
酒井忠晴選手の「自信を持って思いっきり振ればいい」という言葉に支えられた。
迎えた決勝。
初心に返り「来たボールを打とう」と心に決めた。
初回2死二塁で打席に立ち、内角直球を先制の二塁適時打。
もう迷いはなかった。
「今日は一球一球が楽しかった」。
優勝旗にもたれかかり、「日本選手権で一勝したい」と、次の目標を見据える。
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/ama/archive/news/2007/09/11/20070911ddm041050158000c.html
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おめでとう、欽ちゃんGG!!!!!
いや~本当に良かったです。
発足直後から注目してきましたが、ひとつの偉業を達成しました。
つくばで試合を定期的に行うようになって、よく試合を見に行きました。
いい試合はしていましたが、実力的には少々物足りないところがありました。
特に打撃面。
全体的に強い打球を打てる選手が少ない。
守備力、投手力はまずまずなので、
うまく打撃の調子がいい状態で臨めれば、と思っていましたが。
一番は、欽ちゃんの野球を楽しむ姿勢が素晴しいですね。
いつもつくばでは、ずっとマイクパフォーマンスをして
選手、観客みんなを楽しませてくれる。
もっともっと欽ちゃんGGの試合が見たいですね。
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