2009年11月11日水曜日

新しい波/321 ラグビーの五輪復帰/2

(毎日 10月24日)

「村田亙」
IRB(国際ラグビー機構)アジアセブンズシリーズ上海大会
7人制日本選抜のメンバーにその名が。控え選手の一人として。

村田は、7人制日本代表の監督だが、選手としてもエントリー。
今年度新設の大会に、急きょ出場を決めたことに加え、
国内ではトップリーグ(TL)が開幕したばかりという事情も重なり、
思い通りに選手が集まらなかった。
名称も「日本選抜」。

選手を集められるかという課題を突きつけられる中、
7人制日本代表選手兼コーチの岩渕健輔は、
「IRBの国際大会に出続けることが一番」

国際大会とは、「IRBセブンズワールドシリーズ」のことで、
世界8カ国・地域を12月~5月に転戦する最高峰の大会。
24チームが出場できる香港大会以外は、16チームが参加。
うち12チームは、「コア(核)チーム」と呼ばれ、全8大会に出場。

日本は、アジアシリーズのような格下の大会などで
ポイントを稼いで、コアチーム入りすることが重要。
日本代表事業委員会の太田治ゼネラルマネジャー(GM)は、
「(7人制で行われる)16年五輪で、男子はメダル獲得を目指す」
と目標を掲げる。
五輪の出場枠は12。
「アジア枠」が設けられて出場できても、
コアチーム並みの力がなければ、上位争いは厳しい。

太田GMは、「7人制国際大会と国内ラグビーシーズンが重なり、
選手集めは厳しい」として、15人制とはすみ分けした強化を訴える。
岩渕コーチは、「コア入り」には、
「15人制代表に選ばれるレベルの選手の力が必要」

TLのコカ・コーラウエストの向井昭吾監督は、
「五輪強化指定選手のような形なら、選手を出しやすい」と
前向きだが、別のチームの監督は、
「一部のチームだけでなく、全部が協力する形にしないと」とくぎを刺す。
日本協会のあるスタッフは、「7人制の選手だけが所属する企業や、
日本協会と7人制専門の選手がフルタイムで契約する形など、
新モデルが必要」とのアイデアも提案。

http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20091024ddm035050016000c.html

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