(毎日新聞 2007.10.9)
スウェーデン王立科学アカデミーは、2007年のノーベル物理学賞に、
小型大容量ハードディスクの開発を可能にした「巨大磁気抵抗効果(GMR)」
を発見したフランスのパリ南大学のアルベール・フェール教授(69)と
ドイツのユーリヒ固体物理研究所のペーター・グリュンベルク博士(68)の
2人に授与すると発表。
授賞理由について、「GMRを利用して開発された磁気ヘッドによって
ハードディスク(金属製の磁気ディスクを使った記憶媒体)の小型化、
大容量化が可能になり、ノート型パソコンや携帯音楽機器などに
幅広く役立っている」と説明。
GMRは、わずかな磁界を加えるだけで電気抵抗が大きく変化する現象。
2人は、鉄とクロムの層で人工磁性格子をつくり、
外部磁場により電気抵抗を測定、1988年、それぞれGMRを発見。
それからわずか10年で、GMRを活用し
ハードディスクの記録容量は飛躍的に増加。
90年代初めに、数十メガバイトだったノート型パソコンの
ハードディスク容量は現在、標準タイプで100ギガバイト
(1ギガバイトは1000メガバイト)程度まで向上。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071009/acd0710092040003-n1.htm
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