(2011年1月31日 共同通信社)
犬の嗅覚を利用して、がん患者の呼気などをかぎ分ける
「がん探知犬」を使った九州大の研究者らの実験で、
9割以上の精度で判別に成功。
近く英国の医学誌「GUT」で発表。
実験は、セントシュガーがん探知犬育成センター(南房総市)と、
九州大大学院消化器総合外科の園田英人助教らが、
約300人分の検体を集めて実施。
2008年11月~09年6月、
ラブラドルレトリバーのマリーン(9歳、雌)にかぎ分けさせた。
五つの容器のうち、一つだけに大腸がん患者の呼気を詰めて並べ、
マリーンがどれを選ぶかを試したところ、
計36回のうち33回は正解を選んだ。
呼気の代わりに、便から採取した液状の検体を使った実験では、
38回中37回正解。
同センターの佐藤悠二所長によると、
マリーンは、嗅覚が特に優れていたため、
「体内の臭いで、病気をかぎ分けられるのではないか」と、
呼気で食べた物を当てるなどの訓練を積んだ。
乳がんや胃がん、前立腺がんで数例試した場合も、かぎ分けに成功、
園田助教は、「がん特有の臭いに反応したと推測できる。
臭いの原因物質を特定できれば、がんの早期発見にもつながる」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/31/131774/
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