(2011年2月10日 読売新聞)
腸内細菌が、マウスの行動に影響を与えることを、
スウェーデンのカロリンスカ研究所などの研究チームが発見、
米科学アカデミー紀要で発表。
腸内細菌が、肥満や免疫に関わっていることは知られていたが、
脳の発達や行動にまで影響をおよぼすことが示されたのは初めて。
研究チームは、通常の腸内細菌を持つマウスと、
無菌で育てたマウスの行動を比較。
箱の中で陰の区画に隠れ、警戒している時間が多い普通のマウスに比べ、
無菌マウスは、明るく広い場所をうろつくなど、行動が大胆だった。
脳の変化を調べたところ、無菌マウスでは、
不安や感情に関わる脳内物質の量が少なかった。
研究チームは、「進化の過程で、腸内細菌の作用が、
新生児の脳の発達過程に組み込まれたのではないか」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/2/10/132261/
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