(日経 2011/1/16)
携帯電話各社が、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を
搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)の開発に力を入れている。
アンドロイド端末の国内出荷台数は、
2010年度中に米アップルの「iPhone(アイフォーン)」を上回る見通し。
スマートフォンは、「アプリ」と呼ぶ応用ソフトをネット経由で取り込んで
機能を拡張し、表示や使い勝手などを自分好みに
カスタマイズできるのが特長。
アンドロイド端末で、仕事に役立つアプリや使用上の注意点を探った。
仕事に役立つアプリは、主に個人で使うものと、
企業で本格的に使うものの2種類。
アンドロイド向けアプリ紹介サイト「アンドロイダー」を運営する
トリワークス(渋谷)の百名覚編集グループリーダーが推奨する
個人向けアプリを見てみよう。
スケジュール管理で、一番人気はジョルテ。
端末に標準搭載のアプリは、使い勝手が悪いことが多いが、
「システム手帳のような画面で、月表示や週表示を簡単に切り替えられる」
ファイル共有アプリでは、エバーノートが知られている。
ネット上に、文書や画像などのファイルを保管することで、
自宅や会社のパソコンで編集した文書などを、外出先から確認できる。
少し変わったアプリでは、名刺読み取りアプリのビズカロイド・ライト。
スマートフォンのカメラで名刺を撮影すると、
文字認識機能を利用し、住所や電話番号などを読み取り、
アドレス帳に登録できる。
表計算やプレゼンテーションなどの閲覧ソフトでは、
エクセルのファイルなどを閲覧できる、
ネットフロント・ライフ・ドキュメンツが便利。
ドキュメント・トゥー・ゴーなどの有償版では、
閲覧だけでなく編集に対応したものもある。
企業向けの業務アプリでは、情報共有ソフトやセキュリティー管理が登場。
エクスチェンジ・タッチダウンは、米マイクロソフトの情報共有ソフト
「エクスチェンジ」のメールやスケジュールなどの情報を、
アンドロイド端末から参照する機能を備える。
A-Secureでは、端末の紛失や盗難時にGPSによる場所の調査、
操作のロックやデータの消去を遠隔指示できる。
対応端末は一部に限られるが、企業で本格導入する場合は
セキュリティーの向上に役立つ。
注意しなくてはならないのは、アプリを使いすぎると、
電池を急速に消耗してしまうこと。
NTTドコモの「ギャラクシーS」を購入したある会社員は、
電池が半日も持たなかった。
大量のアプリを、同時に起動していたのが原因。
電池を効率的に使うには、アプリの稼働状態を表示する
タスク管理ツールが不可欠。
「タスク管理ツールを入れ、起動中のアプリをこまめに
終了するようにしたら、一日持つようになった」
無線LAN(構内情報通信網)や全地球測位システム(GPS)などの
設定を、簡単に変更できる設定管理ツールも便利。
無線LANやGPS機能は、非使用時に無効とすれば、
電池の持ち時間が長くなるほか、
「会議のとき、簡単にマナーモードに切り替えられるので便利」
アンドロイドは、端末ごとにOSのバージョンや画面サイズが
異なるため、アプリ利用時に注意が必要。
端末によってアプリが使えなかったり、画面表示が乱れたりする。
グーグルのアプリ配信サイトでは、有償アプリ購入後に返品できる
仕組みがあるが、昨年12月に返品期間を、
従来の24時間以内から15分以内に縮めた。
購入後は、必ずアプリの動作を確認しておきたい。
http://www.nikkei.com/biz/skill/article/g=96958A90889DE0E3E7E0E5E6E0E2E3E0E2E3E0E2E3E38A84E0E2E2E2;p=9694E2EAE2E3E0E2E3E2E1E6E1E7
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