(2011年5月3日 毎日新聞社)
バレーボール選手に多い故障の一つで、ジャンプのしすぎによる
膝の痛み「ジャンパー膝」の予防と治療に関する冊子を、
県バレーボール協会医科学委員会がまとめた。
競技やトレーニング時だけでなく、日常生活での注意点などにも触れ、
12カ条にわたって分かりやすく解説。
同委員会は、「ジャンパー膝への知識を深め、
安心してバレーを楽しんでほしい」
3月末に発刊された
「バレーボール ジャンパー膝の予防・治療ガイドライン」。
執筆の中心となったのは、藤間病院(熊谷市)などを運営する
医療法人「藤和会」理事長の医師で、同委員会の萎沢利行委員長。
東京慈恵会医科大時代は、セッターとして活躍。
整形外科・スポーツ医学が専門で、07年に同委員会設立と同時に
委員長に就任。
1982年、同病院で勤務以降、ジャンプ膝を訴えて
県北地域の小学生から大学生まで数多く訪れることに驚き、
2年前に協会に所属する7~60歳以上の2453人にアンケートを実施。
男性の3人に1人、女性の4人に1人がジャンパー膝で
苦しんだ経験のあることが分かった。
冊子は予防編6カ条、故障後のケア編6カ条から構成。
予防編では、競技中の体の使い方やストレッチの方法だけでなく、
心身の働きを高める睡眠や食事の取り方、疲労回復の方法など、
日ごろの生活での留意点まで紹介。
ケア編では、体を動かしながら治す運動療法や再発予防の
トレーニング方法などを、かみくだいて説明。
カラー写真をふんだんに取り入れ、見やすさにも気を配った。
萎沢委員長は、「ジャンパー膝は、慢性化しやすく悩んでいる人は多い。
この冊子で痛みを抑え、長くバレーを続けることに役立ててほしい」との願い。
A5判、49ページで500円(税込み)。
申し込み・問い合わせは、藤間病院(電話048・522・0600)。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/5/6/136123/
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