(朝日 2008年05月05日)
地上からは、わかりづらい山間部での廃棄物不法投棄を見つけるため、
宇宙航空研究開発機構と岩手県が、
地球観測衛星「だいち」による宇宙からの監視を始めた。
宇宙からの画像をもとに、処分場の変化などの不審な動きを
いちはやくつかんで現地調査し行政指導。
岩手県は、北海道に次いで面積が大きく、県土の4分の3を林野。
関東から持ち込まれるなどの産廃不法投棄が後を絶たず、
過去5年間に約150カ所で確認。
青森県境では、国内で最大規模の約87万立方メートルの産廃が不法投棄、
修復に10年かかると予想。
しかし、自動車での巡回や、ヘリコプターによる空からの監視では、
不法投棄の全体状況をつかむのに限界があり、費用も多額。
岩手大の横山隆三・特任教授らは、2.5メートルの大きさのものを
見分けられる「だいち」の画像に着目。
不法投棄を見つけるため、県内の産廃処分場などの画像をデータベース化、
変化を確認できる仕組みをつくった。
「だいち」は、46日ごとに同じ場所を通過し、雲がない時に地上を撮影。
この画像を、県の担当者が分析。
山肌を掘り起こすなどの不審な動きがあれば、
現地で確認し不法投棄の摘発につなげる。
http://www.asahi.com/science/update/0505/TKY200805050188.html
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