2011年1月24日月曜日

加速器で中性子、がん治療 放射線で狙い撃ち

(2011年1月19日 共同通信社)

国立がん研究センター(嘉山孝正理事長)は、
加速器を使って発生させた中性子を当てて、核分裂する物質を
利用したがんの放射線治療の臨床研究を、2012年度に始める。

がん細胞だけを破壊させることができる。
この治療法は、これまでも研究されてきたが、
中性子源は、日本原子力研究開発機構や京都大の
研究用原子炉しかなかった。

同センターは、小型の加速器を中央病院に設置。
共同研究の医療機器販売会社「CICS」が開発中。

臨床研究の対象は、悪性黒色腫、膵臓がんなど、
治療が難しいがんを想定。
病院に設置した加速器を使って、この治療をするのは世界初。

がん細胞に集まりやすいホウ素化合物を、患者に投与。
中性子が当たると、ホウ素が核分裂し、放射線の一種、
アルファ線などが出る。

アルファ線は、がん細胞を破壊するが飛距離は短く、
周囲の正常細胞には影響せず、副作用が少ない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/19/131131/

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