(2011年7月7日 共同通信社)
免疫機能が、自分の細胞を異物と認識して攻撃するのを抑える
働きがある物質をマウス実験で発見したと、筑波大や東北大、
大阪大などの研究チームが6日、発表。
この働きを強める薬を開発できれば、関節リウマチなどの
自己免疫疾患や、アレルギー疾患の治療に役立つ可能性。
筑波大の渋谷彰教授は、「本来の免疫機能には、
外敵をやっつけるプラスの働きもある。
創薬にあたっては、正常な免疫機能をじゃましない工夫が必要だ」
体内に入った異物を食べるマクロファージと呼ばれる免疫細胞を、
MAIR2という物質が活性化するのに着目。
リンパ球の表面で、これにDAP12という別の物質がくっついて働くことで、
自分の細胞への免疫反応を引き起こす「自己抗体」が、
必要以上につくられるのを抑えることを確かめた。
生まれつき二つの物質をつくれないマウスでは、
自己抗体が通常のマウスより多くつくられていた。
チームは、これらの物質の異常が原因で起きる病気の解明にも役立つ。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/7/7/139046/
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