(共同通信社 2008年3月25日)
痛みにかかわる神経伝達物質の一種を運ぶタンパク質を、
岡山大の森山芳則教授(生化学)のチームが発見し、
米科学アカデミー紀要電子版に発表。
この運び屋タンパク質は、30年以上前から存在が知られていたが、
正体がつかめていなかった。
「小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)」と命名。
痛みのほか血管収縮にも関係しており、
森山教授は「この働きをじゃまできれば、頭痛や高血圧治療に役立ちそう」。
森山教授らは3年前、このタンパク質をつくる遺伝子を人で偶然発見。
これが神経で働かないようにすると、
痛みなどを伝達する物質の一種ATPが、神経間でうまく伝わらないことを
人や動物の実験で突き止めた。
このタンパク質は、神経の末端にある「シナプス小胞」という
袋状の微小器官にATPを運び込む役割があり、
ATPは小胞に貯蔵された後、外部に放出されて痛みなどを伝達。
長浜バイオ大(滋賀県長浜市)との共同研究。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=69802
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