(共同通信社 2008年4月22日)
来年は、生物学にとって節目の年。
進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンの生誕から200年、
主著「種の起源」の出版から150年、
遺伝子という言葉ができてから100年を迎える。
記念すべき年の7月、世界の高校生が生物学の実力を競う
国際生物学オリンピックが茨城県つくば市で開かれる。
日本代表を選ぶ試験への参加募集が始まり、
オリンピック日本委員会委員長として忙しい日々が続く。
「ぜひ参加して、初の金メダルを目指してほしい。
これをきっかけに、1人でも多くの若者が生物学に興味を持ち、
バイオや環境問題という日本の将来がかかる大きな問題に
貢献してくれるようになれば、非常にうれしい」
開催予定国のギリシャが辞退。
2005年に参加し始めたばかりの日本にお鉢が回ってきた。
「10年に国際化学オリンピックが日本であり、
後援をお願いできる企業が重複する。
無理だと思い、いったんは断ったが、筑波大学長や文部科学省から
『理科離れを防ぐためぜひやろう』と励まされ、決断」
精子の運動メカニズムの研究で知られる世界的学者。
日本の生物学研究は、総合力が弱いとみる。
「生物学のいろいろな分野で、特別な能力を持つ人を伸ばすことが大事。
それが、全体のレベルを引き上げることになる」
生物学の面白さは、答えを生物自体が持っていること。
「分からないことはたくさんある。
書物からではなく、自然からもっと学ばなければならない」。
東京都出身。77歳。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=71666
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