(共同通信社 2008年5月30日)
受精卵が成長して神経や皮膚などがつくられる際に、
もとになる細胞の運命を決めるスイッチの役目を果たしている遺伝子を、
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターが発見、
米科学誌セルに発表。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を用いた
再生医療に応用できる成果。
笹井芳樹グループディレクターは、
「万能細胞から狙った組織を効率良くつくるのに役立ちそうだ」。
アフリカツメガエルを使って、約2万種類の遺伝子を解析。
受精卵が細胞分裂すると最初にでき、神経や皮膚に成長する
外胚葉と呼ばれる部分で、XFDLという遺伝子が働くのを発見。
XFDLが働かないと外胚葉ができず、正常に発育しなかった。
笹井ディレクターは、「マウスや人にも似た遺伝子がある。
うまく制御すれば、ES細胞から99%の効率で神経細胞を
つくることが可能かもしれない」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=73985
0 件のコメント:
コメントを投稿