2008年12月2日火曜日

気仙連携へ新組織要求 大船渡市議有志

(岩手日報 11月28日)

大船渡市議会(佐藤丈夫議長、26人)の議員有志は、12月定例会に
「新たな気仙の広域連携を考える組織『気仙再生協議会(仮称)』の
立ち上げを求める決議」を、議員発議案で提案。
陸前高田市、住田町の両議会にも、同じ決議の提案を呼び掛けている。

陸前高田市議会の合併協議会設置議案の否決で、
一度は「白紙」に戻った気仙合併だが、
3市町による新組織の設立で、機運を再度盛り上げたいとの思惑も。

決議文では、直接的な合併への言及はなく、
「一つのテーブルで、行政課題や今後の地域づくりの議論を行うことが急務」、
「気仙のグランドデザインを議論する場を早急に設置すべき」などと訴えている。

今回の決議提案は、陸前高田市議会で合併協設置議案を否決した
10月末以降、大船渡市議会の旧三陸町議員で構成する会派、
創造会(4人)が中心となって呼び掛け、他会派も賛同。
提出者と賛成者には、20人以上の議員が名前を連ねる予定。

中心となった平田武副議長は、「このまま議論を終わらせるべきでない。
合併する、しないにかかわらず、3首長を含めた気仙の将来を話し合う場が必要だ」

陸前高田市民有志の直接請求で始まった合併議論は、
住田町を除いたことや、一足飛びで法定協議会を設立することへの反発も。
決議は、3市町の行政や議会、民間団体の代表者らによる緩やかな組織を想定。
話し合い次第で、任意の合併協議会などに移行することも視野に入れる。

大船渡市議会は、12月定例会初日の来月5日に提案する予定。
可決されても法的拘束力はないが、3議会で可決し、行政側に強く求める考え。

同市議会内には、「新法期限内(2010年3月末)の合併をあきらめるべきではない」
との声もあり、遅くとも年度内の早い時期の設立を目指す。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081128_4

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