(読売 6月10日)
ゾーラ・バッド(結婚後、ピータース姓)は歓声よりも、
怒号が渦巻く好奇の目の中で走り続けてきた。
「人類に対する犯罪」、とまで呼ばれたアパルトヘイト(人種隔離政策)。
それに対する反対の声が国際世論となり始めた1980年代、
10代のバッドは彗星のごとく登場。
世界のトップレベルの記録に、裸足で走る姿。
アパルトヘイト下の国の選手であることで、格好の政治的な論争の中心に。
南アが五輪舞台から締め出されていた84年ロサンゼルス五輪で、
英国に国籍を移して出場。
女子三千メートルでは米国のスター、メアリー・デッカーと接触。
デッカーは棄権し、大ブーイングの中、バッドも7位でレースを終えた。
南アが五輪の舞台に復帰した92年バルセロナ五輪には、
今度は堂々と南ア代表として再び同じ種目に出場したが、
すでに全盛期の力はなく、あえなく予選落ち。国際舞台から去った。
自分では、どうすることも出来ない状況下で競技生活を
送らざるを得なかったバッド。
「五輪にいい思い出はない。もちろん『あの時、ああじゃなかったら』と
思うことはある。スポーツと政治は、別であるべきなんだけど」
今も楽しみのために走るが、
テレビで五輪やスポーツを観戦することはない。
現役時代の写真やメダルも一切、家にはない。
選手育成にも興味はない。
第一線から退いた後、結婚し、長女と男女の双子の3人の子供に恵まれた。
静かな田舎町、故郷ブルームフォンテーンで子育ての傍ら、
キリスト教の教えを基にしたセラピスト(心理療法士)を目指している。
「誰に勝ちたいとか、記録を狙うなどの目的で走っていたんじゃない。
私にとってランニングは、悲しみや苦しみのはけ口だった。
でも、本当は、ただ好きだから走っていただけ」
以前は、子供に自分の体験を話すつもりなどなかったが、
ある日、長女が学校から帰宅して興奮した口調で聞いた。
「お母さんがあのバッドなの。教科書に載っていた」。
政治的な発言は、今も避ける。
しかし、最近、親として子供に伝えたい気持ちも芽生えている。
「とてもいやな体験だったけど、今から考えれば、困難な状況に陥った時の
対処の仕方を学んだし、得難い経験だったとも思う。
何より、スポーツは人生を教えてくれるものだから」
淡々と話し続けていたバッドに、ずっと身を寄せていた長女が顔を上げて、
母親のほおにそっとキスをした。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/feature/continent/fe_co_20080610.htm
2008年6月28日土曜日
学生をつくる(10)「まず疑え」思考力養う
(読売 6月14日)
学生へのアンケートを、新入生向けの教材にする授業がある。
国際基督教大学(ICU)で、1年生21人が、
手にした紙を食い入るように見つめていた。
13の設問が、日本語と英語で書かれた
同大の授業評価アンケートの用紙。
「授業の評価とはどういうことか、話し合って」。
渡辺敦子講師(46)が英語で指示を出すと、学生も英語で
「教師のランク付け」、「学生の心情をぶつける」と、次々に口を開いた。
ICUの1年生には、必修の英語が週8コマあり、英語を通した
「批判的思考力」の育成も目的。
授業評価のアンケートも、その教材の一つ。
「なぜ学生に評価の権利があるか」、「評価する学生の義務は?」。
渡辺さんが質問を重ねるうち、学生の表情に真剣さが増した。
ICUは、1953年の開学以来、批判的思考力の育成を掲げてきた。
「学びは自分でつかむもの。それには、批判的思考力は不可欠だと、
1年次で気づいてほしい」。
10年前からICUの英語教育に携わってきた富山真知子教授(55)が強調。
批判的思考力とは、「情報や知識を客観的、論理的に分析し、
評価する能力」(富山さん)。大切なのは、吟味する過程。
入試を経たばかりの学生は、権威に弱い傾向があり、
「辞書に出ている」、「著名な学者が書いている」というだけで満足。
詰め込んだ知識の内容の吟味に踏み込む必要がなかった。
英語を介することは、日本流のあいまいな会話や考え方にも
疑問を持ってほしい。
授業を通して、教員は「うのみにするな」、「まず疑え」と繰り返す。
だからこそ、授業評価アンケートも格好の教材に。
大学のすることだからと、無批判に受け止めるのではなく、
なぜこういうことをするのか、評価する自分自身はどう学んでいるのか、
客観的に考えることを期待。
OECD(経済協力開発機構)が、各国の大学4年生の力を測り、
比べる指標の一つに批判的思考力を打ち出したことを機に、
最近、同大の授業方法への問い合わせが増えている。
かつてなかったことだけに、
「日本の大学が変わりつつある」と富山さんは実感。
批判的思考力は、専門課程でさらに磨きをかける。
2年以上を対象にした「神学宗教学特別研究」の森本あんり教授(51)は
少人数クラスで、英語の哲学書の精読と、学生同士の討論を繰り返す。
批判的思考力を、「自分の眼鏡を外し、その眼鏡を点検する」と
かみ砕いて説いたうえで、
「4年では完成しない。だが必ずあとで生きる」。
社会に出て役立つ力を蓄える最後の学びの場。
その責任は重く、いま厳しく質が問われている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080614-OYT8T00255.htm
学生へのアンケートを、新入生向けの教材にする授業がある。
国際基督教大学(ICU)で、1年生21人が、
手にした紙を食い入るように見つめていた。
13の設問が、日本語と英語で書かれた
同大の授業評価アンケートの用紙。
「授業の評価とはどういうことか、話し合って」。
渡辺敦子講師(46)が英語で指示を出すと、学生も英語で
「教師のランク付け」、「学生の心情をぶつける」と、次々に口を開いた。
ICUの1年生には、必修の英語が週8コマあり、英語を通した
「批判的思考力」の育成も目的。
授業評価のアンケートも、その教材の一つ。
「なぜ学生に評価の権利があるか」、「評価する学生の義務は?」。
渡辺さんが質問を重ねるうち、学生の表情に真剣さが増した。
ICUは、1953年の開学以来、批判的思考力の育成を掲げてきた。
「学びは自分でつかむもの。それには、批判的思考力は不可欠だと、
1年次で気づいてほしい」。
10年前からICUの英語教育に携わってきた富山真知子教授(55)が強調。
批判的思考力とは、「情報や知識を客観的、論理的に分析し、
評価する能力」(富山さん)。大切なのは、吟味する過程。
入試を経たばかりの学生は、権威に弱い傾向があり、
「辞書に出ている」、「著名な学者が書いている」というだけで満足。
詰め込んだ知識の内容の吟味に踏み込む必要がなかった。
英語を介することは、日本流のあいまいな会話や考え方にも
疑問を持ってほしい。
授業を通して、教員は「うのみにするな」、「まず疑え」と繰り返す。
だからこそ、授業評価アンケートも格好の教材に。
大学のすることだからと、無批判に受け止めるのではなく、
なぜこういうことをするのか、評価する自分自身はどう学んでいるのか、
客観的に考えることを期待。
OECD(経済協力開発機構)が、各国の大学4年生の力を測り、
比べる指標の一つに批判的思考力を打ち出したことを機に、
最近、同大の授業方法への問い合わせが増えている。
かつてなかったことだけに、
「日本の大学が変わりつつある」と富山さんは実感。
批判的思考力は、専門課程でさらに磨きをかける。
2年以上を対象にした「神学宗教学特別研究」の森本あんり教授(51)は
少人数クラスで、英語の哲学書の精読と、学生同士の討論を繰り返す。
批判的思考力を、「自分の眼鏡を外し、その眼鏡を点検する」と
かみ砕いて説いたうえで、
「4年では完成しない。だが必ずあとで生きる」。
社会に出て役立つ力を蓄える最後の学びの場。
その責任は重く、いま厳しく質が問われている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080614-OYT8T00255.htm
東京2009アジアユースパラゲームズ調印式が行われる
(東京オリンピック招致委員会 6月17日)
「東京2009アジアユースパラゲームズ」
(主催/アジアパラリンピック委員会(APC)、
東京2009アジアユースパラゲームズ組織委員会)の調印式。
東京オリンピック招致委員会会長の石原慎太郎東京都知事も
開催都市代表として出席。
東京2009アジアユースパラゲームズは、
障害のあるアジアの青少年を参加対象とする国際総合競技大会で、
東京での開催が決定。
APCのザイナル・アブ・ザリン会長と、東京2009アジアユースパラゲームズ
組織委員会の北郷勲夫委員長が、石原都知事立会いのもと、
「東京2009アジアユースパラゲームズ開催に関する協定書」に調印。
北郷委員長は、東京オリンピック招致委員会の理事。
ザイナル会長は、「東京は、第2回アジアユースラパゲームズの主催地に。
アジアパラリンピック委員会に加盟する40カ国・地域のメンバーが
2009年を心待ちにしている。選手たちは競技に参加するために、
ある者は観客として、ぜひ東京にやってきたいと、今から期待している」、
北郷委員長は、「アジア40カ国・地域のハンディキャップのある青少年の
期待に応え、障害者スポーツの振興に最大の努力をしたい」。
石原都知事は、「(大会期間中は)応援を含め、1000人以上が
東京を訪れると聞いている。14~19歳の若者がハンディキャップにもめげず、
アスリートとして競うのは、これからの人生において大きな喜びに。
東京が、そうした若者たちの人生に大きな贈り物ができることをうれしく思う」。
2016年のオリンピック・パラリンピック招致を目指す東京で、
大規模な国際総合競技大会が開かれることは、
障害者スポーツへの理解と、パラリンピックの招致機運を高める契機。
東京2009アジアユースパラゲームズの大会期間は、
2009年9月8~15日の8日間。
陸上競技、水泳、卓球、ボッチャ、ゴールボール、
車いすテニス(オープン競技)の6競技。
・国立霞ヶ丘競技場(陸上競技)
・国立代々木体育館(ゴールボール、車いすテニス)
・東京体育館(卓球、ボッチャ)
・東京辰巳国際水泳場(水泳)
これらは、東京オリンピック・パラリンピックの競技会場プランに含まれる。
*ゴールボール
視覚障害者による対戦型スポーツ。1チーム3名の選手が、
鈴の入ったボールを投球し攻撃したり、鈴の音を頼りに身体全体を使って
セービングしたりしながら得点を競い合う競技。
*ボッチャ
決められたコートの中で、ジャックと呼ばれる白いターゲットボールに、
赤いボール6個と青いボール6個をそれぞれ投球し合い、
ジャックにどれだけボールを近づけられるかを競う競技。
http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/2008/06/2009.html
「東京2009アジアユースパラゲームズ」
(主催/アジアパラリンピック委員会(APC)、
東京2009アジアユースパラゲームズ組織委員会)の調印式。
東京オリンピック招致委員会会長の石原慎太郎東京都知事も
開催都市代表として出席。
東京2009アジアユースパラゲームズは、
障害のあるアジアの青少年を参加対象とする国際総合競技大会で、
東京での開催が決定。
APCのザイナル・アブ・ザリン会長と、東京2009アジアユースパラゲームズ
組織委員会の北郷勲夫委員長が、石原都知事立会いのもと、
「東京2009アジアユースパラゲームズ開催に関する協定書」に調印。
北郷委員長は、東京オリンピック招致委員会の理事。
ザイナル会長は、「東京は、第2回アジアユースラパゲームズの主催地に。
アジアパラリンピック委員会に加盟する40カ国・地域のメンバーが
2009年を心待ちにしている。選手たちは競技に参加するために、
ある者は観客として、ぜひ東京にやってきたいと、今から期待している」、
北郷委員長は、「アジア40カ国・地域のハンディキャップのある青少年の
期待に応え、障害者スポーツの振興に最大の努力をしたい」。
石原都知事は、「(大会期間中は)応援を含め、1000人以上が
東京を訪れると聞いている。14~19歳の若者がハンディキャップにもめげず、
アスリートとして競うのは、これからの人生において大きな喜びに。
東京が、そうした若者たちの人生に大きな贈り物ができることをうれしく思う」。
2016年のオリンピック・パラリンピック招致を目指す東京で、
大規模な国際総合競技大会が開かれることは、
障害者スポーツへの理解と、パラリンピックの招致機運を高める契機。
東京2009アジアユースパラゲームズの大会期間は、
2009年9月8~15日の8日間。
陸上競技、水泳、卓球、ボッチャ、ゴールボール、
車いすテニス(オープン競技)の6競技。
・国立霞ヶ丘競技場(陸上競技)
・国立代々木体育館(ゴールボール、車いすテニス)
・東京体育館(卓球、ボッチャ)
・東京辰巳国際水泳場(水泳)
これらは、東京オリンピック・パラリンピックの競技会場プランに含まれる。
*ゴールボール
視覚障害者による対戦型スポーツ。1チーム3名の選手が、
鈴の入ったボールを投球し攻撃したり、鈴の音を頼りに身体全体を使って
セービングしたりしながら得点を競い合う競技。
*ボッチャ
決められたコートの中で、ジャックと呼ばれる白いターゲットボールに、
赤いボール6個と青いボール6個をそれぞれ投球し合い、
ジャックにどれだけボールを近づけられるかを競う競技。
http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/2008/06/2009.html
睡眠不足だと間食し過ぎる?
(WebMD 6月11日)
クッキーの瓶に手を伸ばすのを、我慢できないのはなぜか?
それは、夜更かしをしているせいかもしれない。
睡眠を十分にとっていない人々は、しばしば好きなだけ
過剰な間食をしていることを、研究者らは見出した。
米国睡眠医学会(AASM)のスポークスマンであるSanjeev Kothareは、
この研究は、睡眠不足が肥満につながることがある理由を
何とか知ろうと試みているため重要。
ハーバードメディカルスクールの睡眠専門家であるKothare博士は、
「間食によって、高カロリーを摂取することが関与することを示唆する」。
睡眠試験施設に、14日間ずつ2度滞在する11例の男女が参加。
一方の試験期間中、毎晩5時間半しか睡眠をとらせなかった。
もう一方の試験期間中、毎晩8時間半、睡眠をとらせた。
両方の試験期間中、被験者は
食べたくなったら、いつでも好きなだけ食べることができた。
シカゴ大学のPlamen Penevは、第22回米国睡眠関連連合学会年次総会、
SLEEP 2008(シカゴ)で知見を発表。
結果は、睡眠時間を5時間半に制限した場合、
被験者は1日に間食だけで平均1,087kcal摂取。
一方、8時間半の睡眠をとった場合、
被験者は間食によって866kcalを摂取。
1日あたりの総摂取カロリーと総体重増加量は、
両方の試験期間において同様。
Kothare博士は、被験者が数週間しか試験を行わなかった点に言及。
より長期にわたり経過観察をしていれば、他の変化が認められた可能性がある。
AASMは、成人は毎晩7 - 8時間の睡眠をとるよう推奨。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=75522
クッキーの瓶に手を伸ばすのを、我慢できないのはなぜか?
それは、夜更かしをしているせいかもしれない。
睡眠を十分にとっていない人々は、しばしば好きなだけ
過剰な間食をしていることを、研究者らは見出した。
米国睡眠医学会(AASM)のスポークスマンであるSanjeev Kothareは、
この研究は、睡眠不足が肥満につながることがある理由を
何とか知ろうと試みているため重要。
ハーバードメディカルスクールの睡眠専門家であるKothare博士は、
「間食によって、高カロリーを摂取することが関与することを示唆する」。
睡眠試験施設に、14日間ずつ2度滞在する11例の男女が参加。
一方の試験期間中、毎晩5時間半しか睡眠をとらせなかった。
もう一方の試験期間中、毎晩8時間半、睡眠をとらせた。
両方の試験期間中、被験者は
食べたくなったら、いつでも好きなだけ食べることができた。
シカゴ大学のPlamen Penevは、第22回米国睡眠関連連合学会年次総会、
SLEEP 2008(シカゴ)で知見を発表。
結果は、睡眠時間を5時間半に制限した場合、
被験者は1日に間食だけで平均1,087kcal摂取。
一方、8時間半の睡眠をとった場合、
被験者は間食によって866kcalを摂取。
1日あたりの総摂取カロリーと総体重増加量は、
両方の試験期間において同様。
Kothare博士は、被験者が数週間しか試験を行わなかった点に言及。
より長期にわたり経過観察をしていれば、他の変化が認められた可能性がある。
AASMは、成人は毎晩7 - 8時間の睡眠をとるよう推奨。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=75522
ぜんそく、黄砂で悪化 環境汚染物質含み 鳥取大、きょう発表
(毎日新聞社 2008年6月17日)
中国大陸から飛来する黄砂により、日本のぜんそく患者の症状が
悪化している可能性のあることが、鳥取大の調査で分かった。
中国から黄砂に乗って飛来する環境汚染物質による
日本での健康被害が懸念される中、具体的な調査事例として注目。
調査は、同大付属病院(鳥取県米子市)を受診した20歳以上の
ぜんそく患者117人を対象。
07年3-5月に、黄砂で同市内の視界が10キロ以下になった
計9日間について、翌日以降に電話で聞き取り調査。
その結果、3月と4月では27人(約23%)で、せきや痰が多くなるなど
ぜんそく症状の悪化がみられた。
スギ花粉の影響を除外するため行った5月の調査でも、
16人がぜんそく症状の悪化を訴えた。
研究チームが空気中のちりを分析したところ、
黄砂が飛んだ日は、飛ばない日よりアレルギーなどを引き起こす
ニッケルや、カドミウムの含有量が多かった。
渡部仁成助教は、「黄砂そのものより、付着した有害物質が症状に
悪影響を与えている可能性がある」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75494
中国大陸から飛来する黄砂により、日本のぜんそく患者の症状が
悪化している可能性のあることが、鳥取大の調査で分かった。
中国から黄砂に乗って飛来する環境汚染物質による
日本での健康被害が懸念される中、具体的な調査事例として注目。
調査は、同大付属病院(鳥取県米子市)を受診した20歳以上の
ぜんそく患者117人を対象。
07年3-5月に、黄砂で同市内の視界が10キロ以下になった
計9日間について、翌日以降に電話で聞き取り調査。
その結果、3月と4月では27人(約23%)で、せきや痰が多くなるなど
ぜんそく症状の悪化がみられた。
スギ花粉の影響を除外するため行った5月の調査でも、
16人がぜんそく症状の悪化を訴えた。
研究チームが空気中のちりを分析したところ、
黄砂が飛んだ日は、飛ばない日よりアレルギーなどを引き起こす
ニッケルや、カドミウムの含有量が多かった。
渡部仁成助教は、「黄砂そのものより、付着した有害物質が症状に
悪影響を与えている可能性がある」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75494
「健康のため運動」わずか2.4% 山梨・スポーツ意識県民アンケート
(毎日新聞社 2008年6月18日)
山梨県民のスポーツに関する意識などを探るアンケートで、
前回の01年度調査に比べ、
「あまり健康ではない」という人が約4ポイント増加、
健康のために運動している人は35ポイント減少、わずか2・4%。
週1回以上、運動した人は、全国平均(44・4%)を大きく下回る32・4%、
発表した県スポーツ健康課は
「地域でスポーツのできる環境を作っていきたい」。
アンケートは、県スポーツ振興計画を策定するため、
20歳以上の県民370人を対象に6年ぶりに実施。
健康状態について、「あまり健康ではない」との回答が18・4%
(前回14・3%)と増え、「健康へ注意を払っている」という人も
89・2%(同82・1%)に上昇。
しかし、健康のために運動している人は2・4%(同37・4%)と大幅に減少。
スポーツしなかった理由で、前回調査よりも増えた項目は
▽する機会がない(43・5%)
▽仲間がいない(19・4%)。
活動相手は、前回は「地域のクラブやサークルの人」が最多、
今回は「ひとりで」がトップになり、地域スポーツ行事への参加率も約19%減少。
同課は「仲間や地域でスポーツする人が減り、個人でスポーツを行う
傾向が高まっている」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75721
山梨県民のスポーツに関する意識などを探るアンケートで、
前回の01年度調査に比べ、
「あまり健康ではない」という人が約4ポイント増加、
健康のために運動している人は35ポイント減少、わずか2・4%。
週1回以上、運動した人は、全国平均(44・4%)を大きく下回る32・4%、
発表した県スポーツ健康課は
「地域でスポーツのできる環境を作っていきたい」。
アンケートは、県スポーツ振興計画を策定するため、
20歳以上の県民370人を対象に6年ぶりに実施。
健康状態について、「あまり健康ではない」との回答が18・4%
(前回14・3%)と増え、「健康へ注意を払っている」という人も
89・2%(同82・1%)に上昇。
しかし、健康のために運動している人は2・4%(同37・4%)と大幅に減少。
スポーツしなかった理由で、前回調査よりも増えた項目は
▽する機会がない(43・5%)
▽仲間がいない(19・4%)。
活動相手は、前回は「地域のクラブやサークルの人」が最多、
今回は「ひとりで」がトップになり、地域スポーツ行事への参加率も約19%減少。
同課は「仲間や地域でスポーツする人が減り、個人でスポーツを行う
傾向が高まっている」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75721
2008年6月27日金曜日
生きる価値はどこに 工場解雇の末、樹海へ 緊急連載企画「命つなぐために-自殺大国ニッポンのいま」5回続きの(1)
(共同通信社 2008年6月25日)
凍傷で小指を失った右足が今もうずく。病気、解雇、借金...。
あり地獄の底に落ちたかのような絶望から自殺を決意し、
富士山のふもとに広がる冬の青木ケ原樹海をさまよい歩いた。
生還後も仕事がなく、先の見えない日々が続く。
「まだ、樹海の中にいるようなものかな」。
愛知県出身の大沢忠雄さん(45)=仮名=はそうつぶやいた。
心筋梗塞で倒れたのは3年前。
命は取り留めたが、不整脈のため軽勤務しかできなくなった。
昨年6月、約12年間勤めた工場を解雇され、社宅も追い出された。
車などで寝泊まりしながらハローワークに通ったが、
病気と分かると相手にされない。
生活が荒れ、消費者金融に手を出した。
借金は150万円余りに膨らみ、追い詰められた。
「おれなんか、生きている価値もないのかな」。
11月、手元の30万円のうち20万円を、離れて暮らす70代の母に送り、
生まれ故郷に寄ってから樹海に向かった。
所持品は、ロープにカッターナイフ、焼酎のボトルと少しの食料。
携帯電話は土中に埋めた。
日が沈むと、氷点下になる樹海で手首を切り、震えながら斜面に横たわった。
「頭はからっぽ。『このまま静かに逝きたい』とだけ考えていた」
死に切れず、2週間。
樹海で倒れているところを地元の警察に保護。
「人間そんなに簡単には死ねないよ。とにかくここへ行きなさい」。
署員から電車賃を渡され、
「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」(東京)に駆け込んだ。
約5カ月入院し、現在は民間の保護施設で暮らす。
生活保護は受けられるようになったが、借金を抱え、
仕事がない現実は変わらない。
「生きていてよかった、とはまだ言えない。
体調は不安だけど、無理してでも働いて、ここから脱出することが当面の目標」
全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会で事務局次長を務める
吉田豊樹さん(35)にも、自殺未遂の経験がある。
ヤミ金融からの借金が一時約3000万円に上り、
取り立てを苦に首をつったが、意識を失う前にベルトが切れた。
テレビで協議会を知り、相談。利息の過払い分を一部取り戻すことができた。
「借金の解決は必ずできます!」。
協議会は、青木ケ原樹海に自殺防止を呼び掛ける看板を設置。
これまで、33人が看板を見て相談の電話をかけてきた。
いずれも自殺を思いとどまった。
「借金で死ぬ必要はない」と吉田さん。
「まずは、身近な相談窓口が大切。ただ、借金の問題だけでなく、
自立支援など包括的な施策が必要」。
昨年1年間に国内で自殺した人は、約3万3000人。
1998年以来10年連続で3万人超。
生きやすい社会とは何か?
命をつなぐ手だてを模索する各地の動きを報告。
※経済生活問題での自殺
2007年に経済生活問題で自殺した人は7318人、
健康問題に次いで2番目に多い。
「多重債務」は、1973人で約90%が男性。
「借金の取り立て苦」、「自殺による保険金支給」が原因や動機と
みられる人も計320人。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=76280
凍傷で小指を失った右足が今もうずく。病気、解雇、借金...。
あり地獄の底に落ちたかのような絶望から自殺を決意し、
富士山のふもとに広がる冬の青木ケ原樹海をさまよい歩いた。
生還後も仕事がなく、先の見えない日々が続く。
「まだ、樹海の中にいるようなものかな」。
愛知県出身の大沢忠雄さん(45)=仮名=はそうつぶやいた。
心筋梗塞で倒れたのは3年前。
命は取り留めたが、不整脈のため軽勤務しかできなくなった。
昨年6月、約12年間勤めた工場を解雇され、社宅も追い出された。
車などで寝泊まりしながらハローワークに通ったが、
病気と分かると相手にされない。
生活が荒れ、消費者金融に手を出した。
借金は150万円余りに膨らみ、追い詰められた。
「おれなんか、生きている価値もないのかな」。
11月、手元の30万円のうち20万円を、離れて暮らす70代の母に送り、
生まれ故郷に寄ってから樹海に向かった。
所持品は、ロープにカッターナイフ、焼酎のボトルと少しの食料。
携帯電話は土中に埋めた。
日が沈むと、氷点下になる樹海で手首を切り、震えながら斜面に横たわった。
「頭はからっぽ。『このまま静かに逝きたい』とだけ考えていた」
死に切れず、2週間。
樹海で倒れているところを地元の警察に保護。
「人間そんなに簡単には死ねないよ。とにかくここへ行きなさい」。
署員から電車賃を渡され、
「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」(東京)に駆け込んだ。
約5カ月入院し、現在は民間の保護施設で暮らす。
生活保護は受けられるようになったが、借金を抱え、
仕事がない現実は変わらない。
「生きていてよかった、とはまだ言えない。
体調は不安だけど、無理してでも働いて、ここから脱出することが当面の目標」
全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会で事務局次長を務める
吉田豊樹さん(35)にも、自殺未遂の経験がある。
ヤミ金融からの借金が一時約3000万円に上り、
取り立てを苦に首をつったが、意識を失う前にベルトが切れた。
テレビで協議会を知り、相談。利息の過払い分を一部取り戻すことができた。
「借金の解決は必ずできます!」。
協議会は、青木ケ原樹海に自殺防止を呼び掛ける看板を設置。
これまで、33人が看板を見て相談の電話をかけてきた。
いずれも自殺を思いとどまった。
「借金で死ぬ必要はない」と吉田さん。
「まずは、身近な相談窓口が大切。ただ、借金の問題だけでなく、
自立支援など包括的な施策が必要」。
昨年1年間に国内で自殺した人は、約3万3000人。
1998年以来10年連続で3万人超。
生きやすい社会とは何か?
命をつなぐ手だてを模索する各地の動きを報告。
※経済生活問題での自殺
2007年に経済生活問題で自殺した人は7318人、
健康問題に次いで2番目に多い。
「多重債務」は、1973人で約90%が男性。
「借金の取り立て苦」、「自殺による保険金支給」が原因や動機と
みられる人も計320人。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=76280
学生をつくる(9)行動を記録 自省の跡
(読売 6月13日)
学生に、毎日の行動を記録させる大学がある。
「はいっ」「ソーレ」「はいっ」「ソーレ」
石川県穴水町の七尾北湾に、カッターをこぐ学生たちのかけ声。
同県野々市町の金沢工業大学の1年生。
最初は弱々しかった声も、30分かけて周辺をひと回りするころには
力強さが出てきた。
同大では1年生全員が、大学研修施設でカッター操船を経験。
人を思いやる心やチームワークを育てるのが目的。
今年は、新入生約1700人が15班に分かれ、順次施設を訪れた。
学生たちは、大学のイントラネット上の個人ページに、
穴水で感じたことや学んだことを書き込んだ。
金沢工大では2004年度から、イントラ上に複数の
「ポートフォリオ」の仕組みを構築。
1年生全員が記入する修学ポートフォリオは、
毎日の行動履歴を記録するもの。
記入項目は、「欠席・遅刻した講義科目と理由」、
「予習や復習、課題をした科目と所要時間」、
「部活動やアルバイトなどの内容と時間帯」、「睡眠時間」など。
課外活動も記入させるのは、課外も含めた勉強や人間関係の中で、
総合的な人間力が付く。
学生は、毎日の行動だけでなく、1週間ごとに、
週の反省点やその対策を100字以上で書き入れ、印刷して
「修学基礎」の授業で提出。
遅刻が続き、夜にアルバイトをしている場合、すぐに大学が指導できる。
しかし、ポートフォリオの目的は学生の管理ではない。
自分の生活を振り返り、何ができていないか、気づかせること。
藤本元啓学生部長は、「自己を管理し、評価し、次につなげることは、
本来、自らやるべきことだが、今は、できない学生が多い。
教員が介在して手を差し伸べている」。
新入生の1人、工学部の飯岡豊さん(19)は、毎週の勉強、
ボウリングサークルでの活動の様子などをポートフォリオに書き込んだ。
「今は効果はわからないけど、書くのが楽しくなってきた。
後できっと役立つと思う」
工学部3年の沢田隆之さん(21)は、1年の時、
最初は「面倒くさい」と思いながら入力。
特に100文字以上の反省文が苦痛で、
「今週は暇だった、しんどかった」程度しか書く内容がなかった。
しかし、毎週理由付けをしながら書くうちに、
「自分を見つめるようになった」。
今では、手帳を持って自己管理をするように。
学生たちは、時間の使い方が上手になり、ものごとの優先順位が
つけられるようになってきた。
学生を伸ばすことで、その名を知られる大学は、
社会人に必要な能力を、1年目から育てている。
◆ポートフォリオ
本来は、紙ばさみや書類入れという意味。
転じて、教育分野では、学習の目標や記録などをファイルに残し、
その蓄積から成長を確かめる学習法を指す。
バインダーなどに、書類や写真の記録物を入れていく方法が主流だが、
コンピューター上にデータベースとして残していく方法も。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080613-OYT8T00273.htm
学生に、毎日の行動を記録させる大学がある。
「はいっ」「ソーレ」「はいっ」「ソーレ」
石川県穴水町の七尾北湾に、カッターをこぐ学生たちのかけ声。
同県野々市町の金沢工業大学の1年生。
最初は弱々しかった声も、30分かけて周辺をひと回りするころには
力強さが出てきた。
同大では1年生全員が、大学研修施設でカッター操船を経験。
人を思いやる心やチームワークを育てるのが目的。
今年は、新入生約1700人が15班に分かれ、順次施設を訪れた。
学生たちは、大学のイントラネット上の個人ページに、
穴水で感じたことや学んだことを書き込んだ。
金沢工大では2004年度から、イントラ上に複数の
「ポートフォリオ」の仕組みを構築。
1年生全員が記入する修学ポートフォリオは、
毎日の行動履歴を記録するもの。
記入項目は、「欠席・遅刻した講義科目と理由」、
「予習や復習、課題をした科目と所要時間」、
「部活動やアルバイトなどの内容と時間帯」、「睡眠時間」など。
課外活動も記入させるのは、課外も含めた勉強や人間関係の中で、
総合的な人間力が付く。
学生は、毎日の行動だけでなく、1週間ごとに、
週の反省点やその対策を100字以上で書き入れ、印刷して
「修学基礎」の授業で提出。
遅刻が続き、夜にアルバイトをしている場合、すぐに大学が指導できる。
しかし、ポートフォリオの目的は学生の管理ではない。
自分の生活を振り返り、何ができていないか、気づかせること。
藤本元啓学生部長は、「自己を管理し、評価し、次につなげることは、
本来、自らやるべきことだが、今は、できない学生が多い。
教員が介在して手を差し伸べている」。
新入生の1人、工学部の飯岡豊さん(19)は、毎週の勉強、
ボウリングサークルでの活動の様子などをポートフォリオに書き込んだ。
「今は効果はわからないけど、書くのが楽しくなってきた。
後できっと役立つと思う」
工学部3年の沢田隆之さん(21)は、1年の時、
最初は「面倒くさい」と思いながら入力。
特に100文字以上の反省文が苦痛で、
「今週は暇だった、しんどかった」程度しか書く内容がなかった。
しかし、毎週理由付けをしながら書くうちに、
「自分を見つめるようになった」。
今では、手帳を持って自己管理をするように。
学生たちは、時間の使い方が上手になり、ものごとの優先順位が
つけられるようになってきた。
学生を伸ばすことで、その名を知られる大学は、
社会人に必要な能力を、1年目から育てている。
◆ポートフォリオ
本来は、紙ばさみや書類入れという意味。
転じて、教育分野では、学習の目標や記録などをファイルに残し、
その蓄積から成長を確かめる学習法を指す。
バインダーなどに、書類や写真の記録物を入れていく方法が主流だが、
コンピューター上にデータベースとして残していく方法も。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080613-OYT8T00273.htm
スポーツ21世紀:新しい波/272 バレー協会・個人登録制度/7
(毎日 6月21日)
バレーボールの選手カテゴリーは小学生から実業団、ビーチまで
12に分かれている。
10カテゴリーは、昨年度から個人登録制度が適用され、
今年度はソフトバレーが加わった。
約13万人と言われる家庭婦人だけが、今もチーム単位の登録料
(1チーム1000円)を支払っている。
家庭婦人とは、ママさんバレーのこと。
全国家庭婦人バレーボール連盟(家婦連)は、
「制度について考え方の相違がある」。
日本バレーボール協会(JVA)は、
「個人登録すれば、JVA主催大会に参加できる」ことをメリットとし、
選手の加入を推し進めている。
しかし、これはママさんではあまり意味をなさない。
家婦連は、開催する全国4大会にさまざまな出場条件を定めている。
JVAが唯一主催に名を連ねる「全国ママさんバレーボール大会」には、
一生に一度しか出られない。
JVA共催の「ローソンカップ」は、2年連続の出場ができない。
家婦連によれば、「ママさんは全国の頂点を争う必要はない。
より大勢の人が目標を持ち、楽しみながら続けることを主眼に置いている」。
ママさんバレーは、生涯スポーツとして成り立っている。
「このご時世でも、みんなバレーが好きだからやっている。
それなのに、新制度は『登録しないと大会に出られない』とデメリットばかり。
こんなことをやれば、チームは減る一方」と家婦連の幹部は言う。
家婦連は、個人登録制度が導入された07年以来、
JVAに理事を送るのをやめた。
前出の幹部は、「会議の話題は世界大会やVリーグばかりで、
普及や生涯スポーツはテーマにならない。
登録制度に反対しても、疎まれるだけ。もう、理事を送っても仕方ない」。
「JVAは、世界大会などのイベントになると
(受付など運営に必要なマンパワーとして)都合よくママさんたちを使いながら、
全然尊重していない」と不満。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
バレーボールの選手カテゴリーは小学生から実業団、ビーチまで
12に分かれている。
10カテゴリーは、昨年度から個人登録制度が適用され、
今年度はソフトバレーが加わった。
約13万人と言われる家庭婦人だけが、今もチーム単位の登録料
(1チーム1000円)を支払っている。
家庭婦人とは、ママさんバレーのこと。
全国家庭婦人バレーボール連盟(家婦連)は、
「制度について考え方の相違がある」。
日本バレーボール協会(JVA)は、
「個人登録すれば、JVA主催大会に参加できる」ことをメリットとし、
選手の加入を推し進めている。
しかし、これはママさんではあまり意味をなさない。
家婦連は、開催する全国4大会にさまざまな出場条件を定めている。
JVAが唯一主催に名を連ねる「全国ママさんバレーボール大会」には、
一生に一度しか出られない。
JVA共催の「ローソンカップ」は、2年連続の出場ができない。
家婦連によれば、「ママさんは全国の頂点を争う必要はない。
より大勢の人が目標を持ち、楽しみながら続けることを主眼に置いている」。
ママさんバレーは、生涯スポーツとして成り立っている。
「このご時世でも、みんなバレーが好きだからやっている。
それなのに、新制度は『登録しないと大会に出られない』とデメリットばかり。
こんなことをやれば、チームは減る一方」と家婦連の幹部は言う。
家婦連は、個人登録制度が導入された07年以来、
JVAに理事を送るのをやめた。
前出の幹部は、「会議の話題は世界大会やVリーグばかりで、
普及や生涯スポーツはテーマにならない。
登録制度に反対しても、疎まれるだけ。もう、理事を送っても仕方ない」。
「JVAは、世界大会などのイベントになると
(受付など運営に必要なマンパワーとして)都合よくママさんたちを使いながら、
全然尊重していない」と不満。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
[第2部・南アフリカ](上)生活と共に 女子長距離
(読売 6月4日)
サッカー・ワールドカップ(W杯)を2年後に控えた南アフリカ。
スタジアム工事が行われ、交通基盤整備も進む光景を見る限り、
かつて国際スポーツ界から締め出されていたことは想像しにくい。
マシシ南ア五輪委会長は胸を張る。
「将来、五輪招致に手を挙げるかは未定だが、
2010年の成否は大きなカギを握るね」
南アの歴史と白人・非白人を区別するアパルトヘイト(人種隔離政策)は
切り離せない。1994年に完全撤廃されたが、
この制度は南アが国際社会から孤立する原因。
国際舞台で競争力を磨くことが不可欠なスポーツ界への
ダメージは小さくなかった。
そんな状況で、南アスポーツを牽引してきたのが、女子長距離。
五輪の女子長距離は、三千メートルとマラソンが1984年から、
一万メートルが88年から採用されるなど、比較的歴史は浅い。
南アでは、さほど注目されていない時代から人気を誇った。
温暖な気候に加え、ランニングに最適の起伏に富んだ地形。
子供のころから野山を駆け回り、自然と鍛えられる環境。
記録やメダルといった競技色より、生活や趣味として結びついていた。
そんな生活を送り、世界トップにまで上り詰めたのがエレナ・マイヤー。
南アが32年ぶりに復帰した92年バルセロナ五輪の
女子一万メートル銀メダリスト。
ケープタウン郊外の閑静な町で育ったマイヤーは、懐かしそうに振り返る。
「私は、恥ずかしがり屋で気の小さい女の子だったけど、
走るのだけは好きだった。ランニングが自信を与えてくれた」
今年42歳になるマイヤーは昨年、念願の子宝に恵まれた。
長男の育児に忙しいが、走るのをやめたわけではない。
「乳母車は走って押すの。周りは驚くけど」と笑う。
子育ての一方、子供を対象にしたランニング学校の経営にも携わる。
1日1キロずつ42日間走って、「マラソンを完走する」ことで
スポーツの楽しさや目標を達成する喜びを学ぶ。
子供の非行を防ぎ、教育に役立てるのが狙い。
充実した生活を送るマイヤーだが、
南アスポーツ界の現状には、表情が厳しくなる。
「この国では、スポーツへの政治的な関与は避けられなかった。
今も間違った人が間違った理由、やり方で進めるから、
今は強い選手が出ない」と痛烈に批判。
かつてその荒波に翻弄された一人の選手がいた。
「裸足の天才少女」と呼ばれたゾーラ・バッド。
近年、公の場に一切姿を見せなかったバッドが語り始めた。
「私が、あのバッドであることを私の子供は最近まで知らなかった」。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/feature/continent/fe_co_20080604.htm
サッカー・ワールドカップ(W杯)を2年後に控えた南アフリカ。
スタジアム工事が行われ、交通基盤整備も進む光景を見る限り、
かつて国際スポーツ界から締め出されていたことは想像しにくい。
マシシ南ア五輪委会長は胸を張る。
「将来、五輪招致に手を挙げるかは未定だが、
2010年の成否は大きなカギを握るね」
南アの歴史と白人・非白人を区別するアパルトヘイト(人種隔離政策)は
切り離せない。1994年に完全撤廃されたが、
この制度は南アが国際社会から孤立する原因。
国際舞台で競争力を磨くことが不可欠なスポーツ界への
ダメージは小さくなかった。
そんな状況で、南アスポーツを牽引してきたのが、女子長距離。
五輪の女子長距離は、三千メートルとマラソンが1984年から、
一万メートルが88年から採用されるなど、比較的歴史は浅い。
南アでは、さほど注目されていない時代から人気を誇った。
温暖な気候に加え、ランニングに最適の起伏に富んだ地形。
子供のころから野山を駆け回り、自然と鍛えられる環境。
記録やメダルといった競技色より、生活や趣味として結びついていた。
そんな生活を送り、世界トップにまで上り詰めたのがエレナ・マイヤー。
南アが32年ぶりに復帰した92年バルセロナ五輪の
女子一万メートル銀メダリスト。
ケープタウン郊外の閑静な町で育ったマイヤーは、懐かしそうに振り返る。
「私は、恥ずかしがり屋で気の小さい女の子だったけど、
走るのだけは好きだった。ランニングが自信を与えてくれた」
今年42歳になるマイヤーは昨年、念願の子宝に恵まれた。
長男の育児に忙しいが、走るのをやめたわけではない。
「乳母車は走って押すの。周りは驚くけど」と笑う。
子育ての一方、子供を対象にしたランニング学校の経営にも携わる。
1日1キロずつ42日間走って、「マラソンを完走する」ことで
スポーツの楽しさや目標を達成する喜びを学ぶ。
子供の非行を防ぎ、教育に役立てるのが狙い。
充実した生活を送るマイヤーだが、
南アスポーツ界の現状には、表情が厳しくなる。
「この国では、スポーツへの政治的な関与は避けられなかった。
今も間違った人が間違った理由、やり方で進めるから、
今は強い選手が出ない」と痛烈に批判。
かつてその荒波に翻弄された一人の選手がいた。
「裸足の天才少女」と呼ばれたゾーラ・バッド。
近年、公の場に一切姿を見せなかったバッドが語り始めた。
「私が、あのバッドであることを私の子供は最近まで知らなかった」。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/feature/continent/fe_co_20080604.htm
心筋細胞の分化促す、たんぱく質IGFBP-4発見 千葉大院教授ら、マウスで実験
(毎日新聞社 2008年6月17日)
心臓の形成に重要な働きをするたんぱく質を、
小室一成・千葉大大学院教授らが発見。
幹細胞の培養に使うと、10-20%の高い割合で心筋細胞が発生。
人にも存在し、重篤な心臓病の新たな治療法につながるか注目。
心筋細胞の再生には、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や
胚性幹細胞(ES細胞)が注目。
だが、心筋細胞に分化する割合は1%程度。
研究チームは、心筋細胞への分化を促すたんぱく質が存在すると考えた。
マウスで実験した結果、「IGFBP-4」を幹細胞の培養に使うと、
10-20%の割合で心筋細胞が発生することを突き止めた。
孵化直後のオタマジャクシで、このたんぱく質の働きを止めると、
心臓が小さくなったり消滅することも分かった。
現在の重症心不全の治療は、薬物治療が主流だが、
生存率は5年で平均約50%。
心臓移植も国内で年間10例前後。
小室教授は、「このたんぱく質を使い、心筋細胞内の幹細胞を刺激し、
心筋の再生を可能にしたい」。
英科学誌ネイチャー電子版に発表。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75499
心臓の形成に重要な働きをするたんぱく質を、
小室一成・千葉大大学院教授らが発見。
幹細胞の培養に使うと、10-20%の高い割合で心筋細胞が発生。
人にも存在し、重篤な心臓病の新たな治療法につながるか注目。
心筋細胞の再生には、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や
胚性幹細胞(ES細胞)が注目。
だが、心筋細胞に分化する割合は1%程度。
研究チームは、心筋細胞への分化を促すたんぱく質が存在すると考えた。
マウスで実験した結果、「IGFBP-4」を幹細胞の培養に使うと、
10-20%の割合で心筋細胞が発生することを突き止めた。
孵化直後のオタマジャクシで、このたんぱく質の働きを止めると、
心臓が小さくなったり消滅することも分かった。
現在の重症心不全の治療は、薬物治療が主流だが、
生存率は5年で平均約50%。
心臓移植も国内で年間10例前後。
小室教授は、「このたんぱく質を使い、心筋細胞内の幹細胞を刺激し、
心筋の再生を可能にしたい」。
英科学誌ネイチャー電子版に発表。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75499
2008年6月26日木曜日
Tリンパ球とBリンパ球は兄弟ではなかった!新旧の血液細胞分化モデル
(Nature Asia-Pacific)理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター 河本 宏
免疫機能を司るリンパ球は、造血幹細胞を出発点に段階的な経路を経て作り出される。
古典的なモデルは、生物学や医学の教科書で頻用され、
「Tリンパ球とBリンパ球は、共通の前駆細胞から作られ、両者は兄弟の関係にある」
との考えが常識。
理化学研究所の河本 宏 チームリーダー(以下TL)らは、
この学説を覆す研究成果をもたらした。
血液細胞には、赤血球、顆粒球、単球、Tリンパ球、Bリンパ球など。
顆粒球と単球は、「ミエロイド系(骨髄系)細胞」とも。
1970年代後半に、これらの細胞の全てが骨髄中の造血幹細胞から
作られることが示されたが、Tリンパ球とBリンパ球は
「細胞の形態が似ており、両者とも抗原特異的な免疫反応に関わる」
という共通性をもっていたことから、兄弟の関係にあるとされてきた。
「似た者は、共通の経路で分化してくるのだろう」との推測から、
仮の分化経路図が作られ、教科書などで広く紹介。
この経路図では、造血幹細胞からの最初の分岐で、
「Tリンパ球とBリンパ球の共通前駆細胞」および
「赤血球とミエロイド系細胞の共通前駆細胞」が作り出される。
医学部卒業後の研修医時代に、血液疾患に興味をもった河本TLは、
京大大学病院血液内科系の大学院を修了後、
1994年から胸部疾患研究所(現 再生医科学研究所)の
桂義元教授の研究室に移り、リンパ球の初期分化に関する研究をはじめた。
3年後、桂教授とともにMLPアッセイ法という新手法を開発、
数々のブレイクスルーをもたらすことに。
「MLPアッセイ法では、1個の造血系前駆細胞がもつTリンパ球、Bリンパ球、
ミエロイド系細胞の3系列への分化能を、同時に調べることができる」。
マウス胎仔の肝臓に含まれる造血系前駆細胞を材料に、
その分化能を地道に調べ上げた。
「前駆細胞の中には、Tリンパ球・Bリンパ球・ミエロイド系細胞のうち
一種類しか作らないものの他に、全てをつくるもの、ミエロイド系細胞と
Tリンパ球をつくるもの、ミエロイド系細胞とBリンパ球をつくるものがあったが、
Tリンパ球とBリンパ球の両者だけをつくるものはない」。
この結果は、Tリンパ球とBリンパ球が兄弟の関係にはないことを強く示唆。
一連の実験結果から、従来のモデルが間違っていると推察した
桂教授と河本TLは、「ミエロイド系の細胞は、すべての細胞の基本型となり、
Tリンパ球、Bリンパ球、赤血球への分化経路の途中まで
ミエロイド系細胞を作る能力が保持される」とする
新しいモデル(ミエロイド基本型モデル)を作り上げた。
その後、このモデルは胎生期における造血モデルとしては認められる。
ただし、河本TLらの発表後に、「マウス骨髄中で、Tリンパ球とBリンパ球の
共通前駆細胞を同定した」の報告がいくつか出され、
成体では従来のモデルが正しいとされ続けた。
2002年から現職に就いた河本TLは、和田はるか研究員とともに、
ミエロイド基本型モデルが胎児期に限らず、
生体にもあてはまることの実証に乗り出した。
前駆細胞を特殊な細胞(ストローマ細胞)とともに培養する新たな手法も開発。
「成体マウスの胸腺中にあるTリンパ球の前駆細胞が、
Bリンパ球を作る能力を失っていることは分かっていた。
今回、新しい培養法によって、この前駆細胞を1個ずつ培養したところ、
多くがTリンパ球とともにマクロファージをも作りだした」。
Tリンパ球前駆細胞由来のマクロファージは、
胸腺中のマクロファージの約30%に達する。
T前駆細胞は、Bリンパ球を作れなくなってからでも、
T前駆細胞は、Bリンパ球を作れなくなってからでも、
ミエロイド系細胞を作ることが証明。
この事実は、従来の造血モデルでは説明できず、
ミエロイド基本型モデルが正しいことを強く支持。
「私たちの成果は、教科書の書き換えを迫るだけでなく、
免疫細胞の起源や進化についてのパラダイム転換をももたらす」。
「同時に、白血病の病態理解やリンパ球を用いた再生医療にもつながる」、
Tリンパ球を、体外で効率よく培養する手法の開発に着手。
「がんを根治できるような免疫療法の開発という究極の夢」
に向けて走り続ける日々が続く。
セカンドライフ:地球を救う未来都市 仮想空間で設計コンペ--東大が参加者募集
(毎日 6月16日)
二酸化炭素(CO2)の排出量が半減する街づくりに参加しませんか?
東京大公共政策大学院は、ネット上の仮想世界「セカンドライフ」で、
環境に優しい「持続可能な街づくり」コンペ(設計競技会)を開催。
仮想空間での作業を通じ、現実社会に必要な地球温暖化対策や、
それに関する人々の合意形成のあり方を探るのが目的。
27日まで参加者を募集中で、
「地球を救う未来都市」のユニークなアイデアを期待。
寄付講座「エネルギー・地球環境の持続性確保と公共政策」の
一環として実施。
松浦正浩・客員講師(合意形成学)は、
「仮想空間を活用した環境に優しい都市設計の研究は例がない」。
参加者は四つのチームに分かれ、与えられた土地で
住宅やビル、道路などの建築・構造物、街路樹などの植栽を
ネット上で議論しながら自由に配置。
例えば、太陽光発電などを活用し、
「持続可能なエネルギー・環境を体現した街」をつくる。
議論の過程は記録する。
仮想通貨で予算も決められ、必要な物資はその範囲内で購入。
可能なら、独自の技術で太陽光発電パネルなどを自作してもいい。
「街づくり」の期間は今年7~12月で、終了後に都市計画などの
専門家が講評し、最優秀の街を決める。
松浦講師は、「仮想とはいえ街づくりをすることは、
現実の環境政策のあり方にも応用できる独創的な試みだ」。
参加者は「セカンドライフ」へアクセス、利用できる環境にあることが条件。
詳細はプロジェクトのホームページ(http://www.slplanning.net/)。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20080616ddm016040044000c.html
二酸化炭素(CO2)の排出量が半減する街づくりに参加しませんか?
東京大公共政策大学院は、ネット上の仮想世界「セカンドライフ」で、
環境に優しい「持続可能な街づくり」コンペ(設計競技会)を開催。
仮想空間での作業を通じ、現実社会に必要な地球温暖化対策や、
それに関する人々の合意形成のあり方を探るのが目的。
27日まで参加者を募集中で、
「地球を救う未来都市」のユニークなアイデアを期待。
寄付講座「エネルギー・地球環境の持続性確保と公共政策」の
一環として実施。
松浦正浩・客員講師(合意形成学)は、
「仮想空間を活用した環境に優しい都市設計の研究は例がない」。
参加者は四つのチームに分かれ、与えられた土地で
住宅やビル、道路などの建築・構造物、街路樹などの植栽を
ネット上で議論しながら自由に配置。
例えば、太陽光発電などを活用し、
「持続可能なエネルギー・環境を体現した街」をつくる。
議論の過程は記録する。
仮想通貨で予算も決められ、必要な物資はその範囲内で購入。
可能なら、独自の技術で太陽光発電パネルなどを自作してもいい。
「街づくり」の期間は今年7~12月で、終了後に都市計画などの
専門家が講評し、最優秀の街を決める。
松浦講師は、「仮想とはいえ街づくりをすることは、
現実の環境政策のあり方にも応用できる独創的な試みだ」。
参加者は「セカンドライフ」へアクセス、利用できる環境にあることが条件。
詳細はプロジェクトのホームページ(http://www.slplanning.net/)。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20080616ddm016040044000c.html
学生をつくる(8)「遊び」が「学び」の教科書
(読売 6月12日)
キャンパス内での「遊び」を、「学び」につなげる取り組みがある。
竹やぶのあちこちに、顔をのぞかせたタケノコを見つけ、
軍手にジャージー姿の大学生20人が歓声を上げた。
日本福祉大学美浜キャンパス(愛知県美浜町)の一角。
クワとスコップで周りを掘り、手で土をかきわけて引っ張り出したのは
長さ約60センチ。
「初めてとは思えない腕前だね」と社会福祉学部の平野征人教授(63)が
学生たちの肩をたたき、顔をほころばせた。
同大は、6学部の新入生約1200人を入学直後、
20人前後のゼミに入れ、自ら学ぶ習慣や討論・発表の仕方、
幅広い教養、コミュニケーション能力などを2年かけて学ばせる。
そのゼミで、平野さんは「遊び」を重視。
「遊びには、学生を育てるあらゆる要素が入っている」。
タケノコ掘りもその一環。
4年前、愛知県立高校の教頭を最後に定年退職、
同大の教壇に立った時、平野さんは、大学入試ばかり意識して
生徒に向かってきたことを反省させられた。
与えられた問題は解けても、
自分で問題を見つけて考え続ける姿勢が乏しい、
人との間合いがつかめないため議論が難しい、
そんな学生が目の前にいたからだ。
実践的知識や体験、人とのかかわり方など、
社会に出て必要な力を身に付けさせたいと思いを巡らせるうち、
「遊び」に行き着いた。
手軽で、楽しくなければ、今の学生は飛びつかない。
夏は竹を切り割ってそうめん流し、秋はキノコ狩りやアケビ採り。
自然に恵まれたキャンパスならできる。
3年目となるタケノコ掘りでは、驚かされることも多い。
道具持参でと指示すると、ハサミを手に現れた学生もいる。
タケノコは、枝にぶら下がっていると思ったようだ。
そんな学生たちが、掘り方や料理法だけでなく、
竹の根が治山・治水に役立った歴史や里山の現状まで学んでいく。
学生同士の交流も深まる。
社会福祉学科2年の生田卓也さん(19)は、
「互いの名前もわからず、不安だったが、
一緒に掘ることでつながりを実感できた」。
小学校の教員志望。
いつか子供たちにも体験させたいと意欲を燃やす。
こうした「遊び」は、キャンパスに広がり始めている。
発信元は、斎藤真左樹・教育開発担当部長(46)が
学内ウェブに書く「自給自足さんの日記」。
15年前からキャンパス内を歩き回り、果物や山菜など、旬の味を発見、
数年前からウェブで収穫時期や今年の出来具合、料理方法などを紹介。
斎藤さんが、タケノコ掘りをビデオ撮影してウェブで流すと、
直接案内を求める教員が増えた。
実は、平野さん自身、元は斎藤さんの「日記」から着想を得ていた。
2人の思いは同じだ。
「おいしいキャンパスを、生き生きとした学びの栄養にしてほしい」
地方ならではの手法が、竹のように根を張りそうだ。
◆コミュニケーション力習得と大学生
日本能率協会(東京)が今春入社した984人に、
大学生時代、どんな知識や能力の習得に力を入れたか尋ねたところ、
「専門知識」(40%)、「コミュニケーション能力」(33%)や
「発表能力」(24%)が挙がった。
「英語等の語学力」、「文学、歴史、哲学等の一般的な教養」は15%。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080612-OYT8T00230.htm
キャンパス内での「遊び」を、「学び」につなげる取り組みがある。
竹やぶのあちこちに、顔をのぞかせたタケノコを見つけ、
軍手にジャージー姿の大学生20人が歓声を上げた。
日本福祉大学美浜キャンパス(愛知県美浜町)の一角。
クワとスコップで周りを掘り、手で土をかきわけて引っ張り出したのは
長さ約60センチ。
「初めてとは思えない腕前だね」と社会福祉学部の平野征人教授(63)が
学生たちの肩をたたき、顔をほころばせた。
同大は、6学部の新入生約1200人を入学直後、
20人前後のゼミに入れ、自ら学ぶ習慣や討論・発表の仕方、
幅広い教養、コミュニケーション能力などを2年かけて学ばせる。
そのゼミで、平野さんは「遊び」を重視。
「遊びには、学生を育てるあらゆる要素が入っている」。
タケノコ掘りもその一環。
4年前、愛知県立高校の教頭を最後に定年退職、
同大の教壇に立った時、平野さんは、大学入試ばかり意識して
生徒に向かってきたことを反省させられた。
与えられた問題は解けても、
自分で問題を見つけて考え続ける姿勢が乏しい、
人との間合いがつかめないため議論が難しい、
そんな学生が目の前にいたからだ。
実践的知識や体験、人とのかかわり方など、
社会に出て必要な力を身に付けさせたいと思いを巡らせるうち、
「遊び」に行き着いた。
手軽で、楽しくなければ、今の学生は飛びつかない。
夏は竹を切り割ってそうめん流し、秋はキノコ狩りやアケビ採り。
自然に恵まれたキャンパスならできる。
3年目となるタケノコ掘りでは、驚かされることも多い。
道具持参でと指示すると、ハサミを手に現れた学生もいる。
タケノコは、枝にぶら下がっていると思ったようだ。
そんな学生たちが、掘り方や料理法だけでなく、
竹の根が治山・治水に役立った歴史や里山の現状まで学んでいく。
学生同士の交流も深まる。
社会福祉学科2年の生田卓也さん(19)は、
「互いの名前もわからず、不安だったが、
一緒に掘ることでつながりを実感できた」。
小学校の教員志望。
いつか子供たちにも体験させたいと意欲を燃やす。
こうした「遊び」は、キャンパスに広がり始めている。
発信元は、斎藤真左樹・教育開発担当部長(46)が
学内ウェブに書く「自給自足さんの日記」。
15年前からキャンパス内を歩き回り、果物や山菜など、旬の味を発見、
数年前からウェブで収穫時期や今年の出来具合、料理方法などを紹介。
斎藤さんが、タケノコ掘りをビデオ撮影してウェブで流すと、
直接案内を求める教員が増えた。
実は、平野さん自身、元は斎藤さんの「日記」から着想を得ていた。
2人の思いは同じだ。
「おいしいキャンパスを、生き生きとした学びの栄養にしてほしい」
地方ならではの手法が、竹のように根を張りそうだ。
◆コミュニケーション力習得と大学生
日本能率協会(東京)が今春入社した984人に、
大学生時代、どんな知識や能力の習得に力を入れたか尋ねたところ、
「専門知識」(40%)、「コミュニケーション能力」(33%)や
「発表能力」(24%)が挙がった。
「英語等の語学力」、「文学、歴史、哲学等の一般的な教養」は15%。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080612-OYT8T00230.htm
[第2部・エチオピア]ランニングの国の誇り
(読売 6月3日)
地平線にかすむ一本道を選手が駆けていく。
首都・アディスアベバから、車で約30分の高原の空気は薄い。
約2500メートルの高地で行う1週間に1度のロード練習中、
デスタ・マラソンコーチの声が響く。「休むな、走り続けろ」。
背中に薪を積んだロバが時折、驚いたように耳をピンと立てる。
近年のエチオピア男子長距離の歴史は、そのまま世界の系譜でもある。
はだしで走って1960年ローマ五輪男子マラソンを制し、
世界を驚かせたアベベ・ビキラは、続く東京五輪も制覇。
メキシコではマモ・ウォルデが、エチオピア勢の五輪3連覇を達成。
モスクワではミルツ・イフターが五千、一万メートルの2種目で金メダル。
90年代からは、男子マラソンでハイレ・ゲブレシラシエ、
トラックでケネニサ・ベケレの2人の世界記録保持者が君臨。
ベケレは言う。「僕はエチオピアにしか住んだことがないから、
他国で育っていたら、どんな選手になったかは分からない。
だけど、国と自分の誇りのために走っているのは、間違いない」
心肺機能を高めるのに最適な標高2000~3000メートルの高地で育ち、
子供のころから高いレベルで切磋琢磨する環境。
アベベから連綿とつながる英雄たちに触発される歴史。
確かに「強くなる要素」は多い。では、それだけが強さの源だろうか?
食料の安全や貧困の削減が国の最重要課題に挙がるように、
国勢は決して裕福ではない。
しかし、3000年前とされる、アフリカ最古の独立国としての「気高さ」は、
エチオピア人の体に染みついている。
その〈矜持〉を形にして満たし、国民の希望を一身に担うのが、ランニング。
アフリカ諸国には、オイルマネーで裕福な中東の国に“国籍を売って”
代表の座を望み、金に固執する「国家意識」の希薄な選手は珍しくない。
エチオピアは違う。
選手たちは、海外の賞金レースで稼ぎながら自国で生活を続ける。
「皇帝」ゲブレシラシエは、語気を強める。
「私は、アベベ以来のあらゆるものを受け継いでいる。
ここに住み、生きているのが、トップであり続けている最大の理由」。
大気汚染を懸念し、北京五輪男子マラソン欠場を表明、
国や陸連とあつれきが生まれる現状にも、国を離れる考えはない。
数時間後、デスタコーチの声がやみ、練習が終わった。
褐色の肌に汗を光らせた若手選手が話す。「ここで走ることがすべて」。
祖国への誇りとランニングの血。
この二つが強く結びついている限り、強者の系譜は続いていく。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/feature/continent/fe_co_20080603.htm
地平線にかすむ一本道を選手が駆けていく。
首都・アディスアベバから、車で約30分の高原の空気は薄い。
約2500メートルの高地で行う1週間に1度のロード練習中、
デスタ・マラソンコーチの声が響く。「休むな、走り続けろ」。
背中に薪を積んだロバが時折、驚いたように耳をピンと立てる。
近年のエチオピア男子長距離の歴史は、そのまま世界の系譜でもある。
はだしで走って1960年ローマ五輪男子マラソンを制し、
世界を驚かせたアベベ・ビキラは、続く東京五輪も制覇。
メキシコではマモ・ウォルデが、エチオピア勢の五輪3連覇を達成。
モスクワではミルツ・イフターが五千、一万メートルの2種目で金メダル。
90年代からは、男子マラソンでハイレ・ゲブレシラシエ、
トラックでケネニサ・ベケレの2人の世界記録保持者が君臨。
ベケレは言う。「僕はエチオピアにしか住んだことがないから、
他国で育っていたら、どんな選手になったかは分からない。
だけど、国と自分の誇りのために走っているのは、間違いない」
心肺機能を高めるのに最適な標高2000~3000メートルの高地で育ち、
子供のころから高いレベルで切磋琢磨する環境。
アベベから連綿とつながる英雄たちに触発される歴史。
確かに「強くなる要素」は多い。では、それだけが強さの源だろうか?
食料の安全や貧困の削減が国の最重要課題に挙がるように、
国勢は決して裕福ではない。
しかし、3000年前とされる、アフリカ最古の独立国としての「気高さ」は、
エチオピア人の体に染みついている。
その〈矜持〉を形にして満たし、国民の希望を一身に担うのが、ランニング。
アフリカ諸国には、オイルマネーで裕福な中東の国に“国籍を売って”
代表の座を望み、金に固執する「国家意識」の希薄な選手は珍しくない。
エチオピアは違う。
選手たちは、海外の賞金レースで稼ぎながら自国で生活を続ける。
「皇帝」ゲブレシラシエは、語気を強める。
「私は、アベベ以来のあらゆるものを受け継いでいる。
ここに住み、生きているのが、トップであり続けている最大の理由」。
大気汚染を懸念し、北京五輪男子マラソン欠場を表明、
国や陸連とあつれきが生まれる現状にも、国を離れる考えはない。
数時間後、デスタコーチの声がやみ、練習が終わった。
褐色の肌に汗を光らせた若手選手が話す。「ここで走ることがすべて」。
祖国への誇りとランニングの血。
この二つが強く結びついている限り、強者の系譜は続いていく。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/feature/continent/fe_co_20080603.htm
学校法人・北里研究所と大船渡市 地域連携で協定
(東海新報 6月18日)
学校法人・北里研究所と大船渡市との連携協力に関する
協定書締結式が、大船渡市役所で行われた。
同研究所による地域連携は、全国で4自治体目。
同研究所と北里大学を運営する学校法人・北里学園は、
統合して新しい組織体系となり、
30年以上三陸キャンパスがある同市との関係を生かし、
人材育成連携や教育・文化・スポーツの振興などに取り組む姿勢。
締結式には、同研究所側から柴忠義理事長、
北里大学海洋生命科学部の緒方武比古学部長、
同学部の山森邦夫教授らが出席。
市側からは甘竹勝郎市長、紀室輝雄副市長、金野大登教育長らが同席。
甘竹市長は、「北里大は、この地に昭和47年から35年の長きにわたって、
活躍されている。一時は撤退の話もあって心配したが、
柴理事長の英断もあり学部名称を変えられ、
校舎の改築にも着手していることに敬意を表したい。
大学のご隆盛と地域の振興発展に協定できたことに感謝します」。
柴理事長も、「これまでも連携は進めているが、
さらなる発展の証しとなったのでは。
海洋生命学部は、水産学会の中で突出している学者の集まり。
地元に還元できることは、大学としてもうれしい限り」。
協定書に盛り込まれた協力事項は、
▽人材育成
▽教育・文化・スポーツの振興・発展
▽まちづくり
▽産業振興
▽環境保全
包括的な連携のもとで相互に協力し、地域の発展と人材育成を目指す。
人材育成については、同学部側が持つ栽培漁業など専門的な知識を提供。
緒方学部長は、「現場の問題に関する研修会などを開催することで、
若い世代が海に関心を持つ動きを進められれば。
学部施設、教員を積極的に活用してもらい、人材育成を図りたい」。
大船渡市と同学部はこれまでも、生物観察会などの開催、
各種協議会委員への教員派遣など連携を深めているが、
今後はより積極的な活動を行う方針を掲げている。
7月19日から開幕する「海フェスタ」期間中、
大船渡駅前で同学部による企画展を開催。
今月末には体験実習として、魚市場や水産加工事業所などに
学生が訪れ、現場の水揚げ、加工に理解を深める。
学校法人・北里研究所は今年4月、社団法人・北里研究所と
学校法人・北里学園が法人統合して新たに発足。
薬学部、獣医学部、医学部、海洋生命科学部をはじめとした
学部、研究所、病院などを持つ北里大学と、
看護、保健衛生の専門学校、生物製剤研究所等で構成。
学校法人全体の職員は5千6百人余り、学生は約9千人。
運営病院に訪れる患者も、一日5千人に上るなど、
生命科学の最前線で活躍する人材を育成。
三陸キャンパスで、2年生以上の生徒が学ぶ海洋生命科学部は
今年度、水産学部から名称変更。
これまで15の海外大学と協定締結を結び、
神奈川県相模原市、青森県十和田市、岩手県釜石市とも地域連携。
http://www.tohkaishimpo.com/
学校法人・北里研究所と大船渡市との連携協力に関する
協定書締結式が、大船渡市役所で行われた。
同研究所による地域連携は、全国で4自治体目。
同研究所と北里大学を運営する学校法人・北里学園は、
統合して新しい組織体系となり、
30年以上三陸キャンパスがある同市との関係を生かし、
人材育成連携や教育・文化・スポーツの振興などに取り組む姿勢。
締結式には、同研究所側から柴忠義理事長、
北里大学海洋生命科学部の緒方武比古学部長、
同学部の山森邦夫教授らが出席。
市側からは甘竹勝郎市長、紀室輝雄副市長、金野大登教育長らが同席。
甘竹市長は、「北里大は、この地に昭和47年から35年の長きにわたって、
活躍されている。一時は撤退の話もあって心配したが、
柴理事長の英断もあり学部名称を変えられ、
校舎の改築にも着手していることに敬意を表したい。
大学のご隆盛と地域の振興発展に協定できたことに感謝します」。
柴理事長も、「これまでも連携は進めているが、
さらなる発展の証しとなったのでは。
海洋生命学部は、水産学会の中で突出している学者の集まり。
地元に還元できることは、大学としてもうれしい限り」。
協定書に盛り込まれた協力事項は、
▽人材育成
▽教育・文化・スポーツの振興・発展
▽まちづくり
▽産業振興
▽環境保全
包括的な連携のもとで相互に協力し、地域の発展と人材育成を目指す。
人材育成については、同学部側が持つ栽培漁業など専門的な知識を提供。
緒方学部長は、「現場の問題に関する研修会などを開催することで、
若い世代が海に関心を持つ動きを進められれば。
学部施設、教員を積極的に活用してもらい、人材育成を図りたい」。
大船渡市と同学部はこれまでも、生物観察会などの開催、
各種協議会委員への教員派遣など連携を深めているが、
今後はより積極的な活動を行う方針を掲げている。
7月19日から開幕する「海フェスタ」期間中、
大船渡駅前で同学部による企画展を開催。
今月末には体験実習として、魚市場や水産加工事業所などに
学生が訪れ、現場の水揚げ、加工に理解を深める。
学校法人・北里研究所は今年4月、社団法人・北里研究所と
学校法人・北里学園が法人統合して新たに発足。
薬学部、獣医学部、医学部、海洋生命科学部をはじめとした
学部、研究所、病院などを持つ北里大学と、
看護、保健衛生の専門学校、生物製剤研究所等で構成。
学校法人全体の職員は5千6百人余り、学生は約9千人。
運営病院に訪れる患者も、一日5千人に上るなど、
生命科学の最前線で活躍する人材を育成。
三陸キャンパスで、2年生以上の生徒が学ぶ海洋生命科学部は
今年度、水産学部から名称変更。
これまで15の海外大学と協定締結を結び、
神奈川県相模原市、青森県十和田市、岩手県釜石市とも地域連携。
http://www.tohkaishimpo.com/
2008年6月25日水曜日
遺伝子ドーピング、コーチ・医師も処罰…IOC医事委員長
(読売 6月12日)
世界反ドーピング機関(WADA)のアルン・ルンクビスト副会長
(国際オリンピック委員会医事委員長)は、
サンクトペテルブルクで行われた第3回遺伝子ドーピング国際会議後、
北京五輪で遺伝子ドーピングを行った状況証拠等が見つかった場合、
選手だけでなくコーチや医師など関係者も処罰すると語った。
来年施行する新WADA規約では、4年の資格停止に相当すると明言、
厳罰で臨む姿勢を見せた。
北京五輪までには、筋肉を太くしたり赤血球を作ったりする
ホルモンの生産遺伝子を体内に加える遺伝子ドーピングが、
行われる可能性が高いと指摘されており、これを受けたもの。
ルンクビスト副会長は、現時点で遺伝子ドーピングが行われているとの
情報は得ていないとしている。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/sports/news/20080612-OYT1T00136.htm
世界反ドーピング機関(WADA)のアルン・ルンクビスト副会長
(国際オリンピック委員会医事委員長)は、
サンクトペテルブルクで行われた第3回遺伝子ドーピング国際会議後、
北京五輪で遺伝子ドーピングを行った状況証拠等が見つかった場合、
選手だけでなくコーチや医師など関係者も処罰すると語った。
来年施行する新WADA規約では、4年の資格停止に相当すると明言、
厳罰で臨む姿勢を見せた。
北京五輪までには、筋肉を太くしたり赤血球を作ったりする
ホルモンの生産遺伝子を体内に加える遺伝子ドーピングが、
行われる可能性が高いと指摘されており、これを受けたもの。
ルンクビスト副会長は、現時点で遺伝子ドーピングが行われているとの
情報は得ていないとしている。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/sports/news/20080612-OYT1T00136.htm
エコカー:期待の両輪 燃料電池車と電気自動車
(毎日 6月16日)
自動車メーカーが、ガソリンをまったく使わずに走る
次世代エコカーの開発を強化。
地球温暖化問題や原油高に対応、水素を動力源とする「燃料電池車」と、
家庭用電源などから充電する「電気自動車」が
次世代エコカーの2大勢力になりそう。
◆1台数千万円
ホンダが、栃木県の工場で生産を始めたのは
新型燃料電池車「FCXクラリティ」。
7月に米国で、秋には日本でリース販売を始め、
今後3年で200台の販売を目指す。
燃料電池車は、タンク内の水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、
モーターを動かすため、排出するのは水だけで二酸化炭素(CO2)は出さない。
クラリティは、一度に走れる距離が平均的なガソリン車を超える620キロ。
トヨタ自動車も今月、新型の燃料電池車を完成させ、
年内に国内リース販売を開始、米ゼネラル・モーターズ(GM)や
独BMWなど欧米勢も燃料電池車の開発に熱心。
燃料電池車は、製造工程が複雑で、1台当たりのコストが
「数千万円以上」(福井威夫ホンダ社長)。
ホンダは、10年以内に1000万円以下で販売できるよう
コスト削減を急ぐが、それでもまだ高い。
ガソリンスタンドに代わる水素ステーションの整備も課題で、
現在は官公庁など特定の利用に限られ、
「一般に普及するまでに20~30年はかかる」(業界関係者)。
◆燃費10分の1
燃料電池車より一足早く普及しそうなのが、電気自動車。
高価なリチウムイオン電池を使うため、
製造コストはガソリン車の倍以上となるが、
燃費はガソリン車の約10分の1に抑えられる。
最近は、ガソリン高で電気自動車への注目が高まっており、
三菱自動車は09年夏、日産自動車や富士重工業も
10年度までに販売を開始する計画。
電気自動車は、1回の充電で走れる距離がガソリン車の半分以下。
電気自動車の使い勝手を、ガソリン車並みに高めようと、
トヨタが今月下旬、次世代電池の研究・開発に乗り出すが、
2030年ごろまでの開発が目標で、
当面は買い物など近距離用途に限られそう。
◇電機会社と提携 リチウムイオン電池の開発・量産化
電気自動車などの性能を左右する「リチウムイオン電池」の
開発・量産化に向け、自動車と電機メーカーの合従連衡が加速。
中核部品は、自社で手がけたいという自動車会社と、
大口顧客を確保したい電機会社の利害が一致。
トヨタ自動車は、松下電器産業との合弁会社を通じ、
10年からリチウムイオン電池の本格生産を始める。
家庭用電源で充電できる「プラグインハイブリッド車」などに搭載。
日産自動車はNECと、三菱自動車はジーエス・ユアサなどとの合弁で、
09年以降、量産に乗り出す予定。
三菱自は仏プジョーシトロエングループと
電気自動車の技術提供に向けた交渉も進めている。
三菱電機は、独フォルクスワーゲンに電池を供給する契約を締結。
日立製作所は、米ゼネラル・モーターズに電池を供給する予定。
自動車会社は競争力確保のため、
「主要部品は外部調達に頼りたくない」(大手自動車メーカー)。
電機会社は、「安定供給先を事前に確保した方が、
巨額の資金が必要な設備投資に踏み切りやすい」(電機大手)。
自動車と電機メーカーは、それぞれ特定の相手と手を結び、
業界の垣根を越えた陣営作りが進んできた。
燃料電池車より普及が早く進むとみられる電気自動車だが、
「電池価格を大幅に引き下げることが不可欠」(業界関係者)と指摘、
大量生産体制を実現するため合従連衡がさらに進む可能性も。
◇ことば リチウムイオン電池
充電式電池の一種で、ノートパソコンや携帯電話などに使われている。
軽量で電気をためる容量が大きい。
現在のハイブリッド車で主に使われているニッケル水素電池に比べ、
体積や重量を半分以下に抑えられる。
ハイブリッド車や電気自動車の燃費を高めて走行距離を延ばすことが可能、
次世代自動車の有力な動力源として開発が進んでいる。
http://mainichi.jp/select/science/news/20080617k0000m020098000c.html
自動車メーカーが、ガソリンをまったく使わずに走る
次世代エコカーの開発を強化。
地球温暖化問題や原油高に対応、水素を動力源とする「燃料電池車」と、
家庭用電源などから充電する「電気自動車」が
次世代エコカーの2大勢力になりそう。
◆1台数千万円
ホンダが、栃木県の工場で生産を始めたのは
新型燃料電池車「FCXクラリティ」。
7月に米国で、秋には日本でリース販売を始め、
今後3年で200台の販売を目指す。
燃料電池車は、タンク内の水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、
モーターを動かすため、排出するのは水だけで二酸化炭素(CO2)は出さない。
クラリティは、一度に走れる距離が平均的なガソリン車を超える620キロ。
トヨタ自動車も今月、新型の燃料電池車を完成させ、
年内に国内リース販売を開始、米ゼネラル・モーターズ(GM)や
独BMWなど欧米勢も燃料電池車の開発に熱心。
燃料電池車は、製造工程が複雑で、1台当たりのコストが
「数千万円以上」(福井威夫ホンダ社長)。
ホンダは、10年以内に1000万円以下で販売できるよう
コスト削減を急ぐが、それでもまだ高い。
ガソリンスタンドに代わる水素ステーションの整備も課題で、
現在は官公庁など特定の利用に限られ、
「一般に普及するまでに20~30年はかかる」(業界関係者)。
◆燃費10分の1
燃料電池車より一足早く普及しそうなのが、電気自動車。
高価なリチウムイオン電池を使うため、
製造コストはガソリン車の倍以上となるが、
燃費はガソリン車の約10分の1に抑えられる。
最近は、ガソリン高で電気自動車への注目が高まっており、
三菱自動車は09年夏、日産自動車や富士重工業も
10年度までに販売を開始する計画。
電気自動車は、1回の充電で走れる距離がガソリン車の半分以下。
電気自動車の使い勝手を、ガソリン車並みに高めようと、
トヨタが今月下旬、次世代電池の研究・開発に乗り出すが、
2030年ごろまでの開発が目標で、
当面は買い物など近距離用途に限られそう。
◇電機会社と提携 リチウムイオン電池の開発・量産化
電気自動車などの性能を左右する「リチウムイオン電池」の
開発・量産化に向け、自動車と電機メーカーの合従連衡が加速。
中核部品は、自社で手がけたいという自動車会社と、
大口顧客を確保したい電機会社の利害が一致。
トヨタ自動車は、松下電器産業との合弁会社を通じ、
10年からリチウムイオン電池の本格生産を始める。
家庭用電源で充電できる「プラグインハイブリッド車」などに搭載。
日産自動車はNECと、三菱自動車はジーエス・ユアサなどとの合弁で、
09年以降、量産に乗り出す予定。
三菱自は仏プジョーシトロエングループと
電気自動車の技術提供に向けた交渉も進めている。
三菱電機は、独フォルクスワーゲンに電池を供給する契約を締結。
日立製作所は、米ゼネラル・モーターズに電池を供給する予定。
自動車会社は競争力確保のため、
「主要部品は外部調達に頼りたくない」(大手自動車メーカー)。
電機会社は、「安定供給先を事前に確保した方が、
巨額の資金が必要な設備投資に踏み切りやすい」(電機大手)。
自動車と電機メーカーは、それぞれ特定の相手と手を結び、
業界の垣根を越えた陣営作りが進んできた。
燃料電池車より普及が早く進むとみられる電気自動車だが、
「電池価格を大幅に引き下げることが不可欠」(業界関係者)と指摘、
大量生産体制を実現するため合従連衡がさらに進む可能性も。
◇ことば リチウムイオン電池
充電式電池の一種で、ノートパソコンや携帯電話などに使われている。
軽量で電気をためる容量が大きい。
現在のハイブリッド車で主に使われているニッケル水素電池に比べ、
体積や重量を半分以下に抑えられる。
ハイブリッド車や電気自動車の燃費を高めて走行距離を延ばすことが可能、
次世代自動車の有力な動力源として開発が進んでいる。
http://mainichi.jp/select/science/news/20080617k0000m020098000c.html
中国も自然を食いつぶす国に
(サイエンスポータル 2008年6月12日)エコロジカル・フットプリントとは?
WWF(世界自然保護基金)ジャパンによると、
「ライフスタイルを支えるのに必要な農耕地等の面積の和」と説明。
NPO法人「エコロジカル・フットプリント・ジャパン」によると、
「私たち人間のエネルギー消費、食料、消費財などを面積に換算、
どれほどの土地が必要かを表すこと、
どれほど人間が自然環境に依存しているかを、わかりやすく伝える指標」。
あるエリアの経済活動の規模を、食料のための農牧地・海や
木材・紙供給・二酸化炭素吸収のための森林など、
エリア内だけでなく輸入品の生産に要するエリア外の面積も
足し合わせてヘクタールで表す。
「エリアで自然環境を踏みつけている面積=人間の足跡(フットプリント)」
1人当たりのエコロジカル・フットプリントが、
中国では1960年代から2003年時点で倍増、
国内の生態系が持続的に供給できる飲み水、農作物、木材などの
国内の生態系が持続的に供給できる飲み水、農作物、木材などの
天然資源の2倍以上を必要。
「中国の環境と開発に関する国際協力委員会」(CCICED)とWWFの
共同委託研究に基づく報告書。
2003年の中国の1人当たりエコロジカル・フットプリントは、1.6ヘクタール。
ライフスタイルを支えるために必要な土地が、1.6ヘクタールということ。
この数字は、世界平均の2.2ヘクタールよりは小さい。
巨大な人口のため、1960年代までは、同国内の生物生産能力が
エコロジカル・フットプリントを上回っていたが、70年初めに逆転、
03年はエコロジカル・フットプリントの方が生物生産能力の倍にまで増大。
祝光耀CCICED事務局長は、「中国は、これからの20年が正念場。
持続可能な発展に切り替えられるかどうかが重要」。
中国の生物生産能力から見た輸入の総量は、4億8,000万ヘクタール、
輸出は3億5,000万ヘクタール。差し引き1億3,000万ヘクタールの入超、
輸出は3億5,000万ヘクタール。差し引き1億3,000万ヘクタールの入超、
これはドイツの生物生産能力に相当。
輸出入の相手国を見ると、輸入が多いのはカナダ、米国、インドネシア。
米国からは穀物、丸太、パルプが主な輸入品、
インドネシアもパルプが主、森林資源の外国依存が顕著。
輸出が多いのは日本、韓国、オーストラリア、米国で、
オーストラリアは紙、その他3国は毛織物、水産物が主要輸出品。
日本に関しては、輸入に比べ、輸出が極端に多く、
差し引き1,580万ヘクタール分のエコロジカル・フットプリントを
日本は中国に負担させているという結果。
日本の1人当たりエコロジカル・フットプリントは、4.4ヘクタールで
中国よりもはるかに高く、世界平均の倍。
ヘモグロビンA1C値はその後の糖尿病による死亡率に強く関連する
(Medscape 6月9日)
ヘモグロビンA1C(HbA1C)値は、以前に糖尿病と診断されていない
男女のその後の死亡率に強く関連することを示す、
HbA1C値とその後の死亡リスクに関する最大の研究結果が、
『Diabetes Care』6月号に報告。
関連について検討したプロスペクティブ(前向き)研究は、わずかしかない」。
「HbA1C値とその後の死亡率との関連が認められた。
HbA1C値は、1型糖尿病および非糖尿病性慢性腎疾患患者の死亡率や
心血管疾患の発症とも関連」。
本研究の目的は、ニュージーランド人におけるHbA1C濃度と死亡率との
関連を評価すること。
肝炎財団(Hepatitis Foundation)のB型肝炎検査キャンペーンにおいて
HbA1C検査を受けた参加者は、1999~2004年まで、
国民死亡データベースに匿名でリンク。
コックス回帰分析を用い、年齢、民族性、喫煙習慣、性別について
補正したハザード比(HR)を推定。
参加者47,904例のうち、71%がマオリ族、12%が太平洋民族、
5%がアジア系、12%がその他。
HbA1C値が4.0%未満であったのは142名、
4.0~5.0%未満(基準カテゴリー)は12,867名、
5.0~6.0%は30,222名、6.0~7.0%は2,669名、7.0%以上は1,596名。
408名は、以前に糖尿病の診断を受けていた。
追跡調査期間中、815名の死亡。
以前に糖尿病の診断を受けていない参加者において、
全死因による死亡のHRは、HbA1C値の基準カテゴリーから
最高値カテゴリー(7.0%以上)まで着実に上昇。
HbA1C値は、循環器疾患、内分泌疾患、栄養疾患、代謝疾患、
免疫疾患による死亡、その他および原因不明の死亡とも関連。
以前に糖尿病の診断を受けた参加者でも、死亡率の上昇が認められたが、
HbA1C高値では部分的にしか説明できなかった。
「この研究は、HbA1C値およびその後の死亡リスクに関する最大の研究。
今回の結果は、以前に糖尿病の診断を受けていない男女において
HbA1C値がその後の死亡率に強く関連、過去の知見を確認するもの」。
本研究の限界として、人体測定データと他の心血管リスク因子の情報がない、
短い追跡調査期間、HbA1C検査時の糖尿病により血糖値が上昇していた
可能性が除外できない、具体的な死因の誤分類、参加者は
地域集団に基づく集中的なB型肝炎検査プログラムに登録、
本知見を全人口に一般化できない可能性がある。
「HbA1C高値に伴う過剰な死亡リスクは、様々な原因によるが、
特に内分泌・栄養・代謝・免疫疾患および心血管疾患との強い関連。
しかし、以前に糖尿病の診断を受けた参加者において、
HbA1C値では、上昇した死亡リスクの一部しか説明できなかった」
Diabetes Care. 2008;31:1144-1149.
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=75484
ヘモグロビンA1C(HbA1C)値は、以前に糖尿病と診断されていない
男女のその後の死亡率に強く関連することを示す、
HbA1C値とその後の死亡リスクに関する最大の研究結果が、
『Diabetes Care』6月号に報告。
マッセー大学公衆衛生研究センター(ニュージーランド)のNaomi Brewerらは、
「当初、糖尿病がみられない被験者のHbA1C値とその後の死亡リスクとの
関連について検討したプロスペクティブ(前向き)研究は、わずかしかない」。
「HbA1C値とその後の死亡率との関連が認められた。
HbA1C値は、1型糖尿病および非糖尿病性慢性腎疾患患者の死亡率や
心血管疾患の発症とも関連」。
本研究の目的は、ニュージーランド人におけるHbA1C濃度と死亡率との
関連を評価すること。
肝炎財団(Hepatitis Foundation)のB型肝炎検査キャンペーンにおいて
HbA1C検査を受けた参加者は、1999~2004年まで、
国民死亡データベースに匿名でリンク。
コックス回帰分析を用い、年齢、民族性、喫煙習慣、性別について
補正したハザード比(HR)を推定。
参加者47,904例のうち、71%がマオリ族、12%が太平洋民族、
5%がアジア系、12%がその他。
HbA1C値が4.0%未満であったのは142名、
4.0~5.0%未満(基準カテゴリー)は12,867名、
5.0~6.0%は30,222名、6.0~7.0%は2,669名、7.0%以上は1,596名。
408名は、以前に糖尿病の診断を受けていた。
追跡調査期間中、815名の死亡。
以前に糖尿病の診断を受けていない参加者において、
全死因による死亡のHRは、HbA1C値の基準カテゴリーから
最高値カテゴリー(7.0%以上)まで着実に上昇。
HbA1C値は、循環器疾患、内分泌疾患、栄養疾患、代謝疾患、
免疫疾患による死亡、その他および原因不明の死亡とも関連。
以前に糖尿病の診断を受けた参加者でも、死亡率の上昇が認められたが、
HbA1C高値では部分的にしか説明できなかった。
「この研究は、HbA1C値およびその後の死亡リスクに関する最大の研究。
今回の結果は、以前に糖尿病の診断を受けていない男女において
HbA1C値がその後の死亡率に強く関連、過去の知見を確認するもの」。
本研究の限界として、人体測定データと他の心血管リスク因子の情報がない、
短い追跡調査期間、HbA1C検査時の糖尿病により血糖値が上昇していた
可能性が除外できない、具体的な死因の誤分類、参加者は
地域集団に基づく集中的なB型肝炎検査プログラムに登録、
本知見を全人口に一般化できない可能性がある。
「HbA1C高値に伴う過剰な死亡リスクは、様々な原因によるが、
特に内分泌・栄養・代謝・免疫疾患および心血管疾患との強い関連。
しかし、以前に糖尿病の診断を受けた参加者において、
HbA1C値では、上昇した死亡リスクの一部しか説明できなかった」
Diabetes Care. 2008;31:1144-1149.
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=75484
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