(岩手日報 3月27日)
奥州市水沢区の駒形神社(山下明禰宜)は、旧盛岡、仙台両藩に
またがる駒ケ岳(北上市・金ケ崎町、1129メートル)頂上の
同神社奥宮の老朽化を受け、住民ボランティアが人力で資材を
山上に運び、建て替える計画を進めている。
江戸時代は盛岡、仙台藩が交代で建て替えていたが、
藩境を超えて行うのは初めて。
関係者は、ロマンあふれる造営にしたいと張り切る。
駒形神社は、長く山頂に本殿が築かれてきたが明治以降、同区に移設。
山頂の社は、「奥宮」と位置付け。
奥宮は旧盛岡、仙台両藩の藩境線の起点、
江戸期には両藩が約20年おきに交代で建て替えてきた。
現在あるブロック造りの奥宮は、1961年築。
風雪と昨年の大地震による損壊が激しく、神社は早期の建て替えが必要。
造営実行委(高橋照治会長)を結成。
当初はヘリコプターでの資材運搬を考えたが、実行委員で藩境を研究する
佐藤克英さん(67)が、江戸期の史料に基づき木造とし、
人力で資材を山頂に運び上げては-と提案。
旧藩の枠を超え、「荷役登山」参加を募れば、地域の関心も高まると
「両藩合同造営」を決めた。
荷役ボランティア(約150人)は一般に参加を募り、建設費500万円を含む
総事業費1000万円のうち、800万円は地元企業などに寄付を呼び掛け。
8月着工、9月完成を目標に、地域力を結集した造営事業に育てる。
佐藤委員は、「藩境塚については、両藩領民が合同で維持管理していたが、
お宮の合同造営は記録にない」
高橋会長は、「藩境を超えて多くの人の善意を集め、
ロマンあふれるご造営にしたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090327_12
2009年3月28日土曜日
人材投資の重要性 企業は再認識を
(日経 2009-03-16)
東大教授・高橋 伸夫氏
東北大経済学部助教授などを経て98年から現職。
専門は経営学、経営組織論。
著書に「虚妄の成果主義」などがある。51歳。
----近年、企業の人材育成がおろそかになっているのでは?
「バブルが崩壊して以降、ここ10-15年はそういう面はあった。
派遣社員など非正規従業員が増加したのは、
人材育成がおろそかになっていた1つの証拠。
製造業の工場では、若い正社員が非常に少なくなっていた。
同じ経営資源であっても、金は簡単に集まるが、人は育てるのに時間がかかる。
経営者はそれを理解していながら、実行してこなかった。
横並び意識の強い経営者が(コスト対策などのために)、
他社をまねて派遣を使うようになった面も」
----不況の今、人を育てる重要性を見つめ直す好機では?
「IPO(株式新規公開)ブームに見られたように、
もうけたいだけなら人材の育成を考えなくて済む。
ある時代だけを謳歌するこうしたキリギリス型でなく、
ずっと生き延びるアリ型の企業を望むなら、人を育てなければならない」
「経営戦略論の分野では、利益の源泉を企業自身に求める流れができた。
企業が持つ人材、歴史、ロケーションなどに利益の源泉があるという
考え方で、リソースベース理論。
それまでは、自社製品の市場シェアなどで戦略を決める考え方が強かった」
----人材が育つシステムとして年功制を支持。
「人が働くのは、仕事が面白いから。
年功制では、最初は未熟で仕事がつらくても、頑張れば面白い仕事ができる
見通しを新入社員が持てる。
『未来』の重みがあり、安心して働けるシステム。
私は、『未来傾斜の原理』と呼んでいる」
「単に賃金を増やしても、不満を防止できるだけ。
だから成果主義は間違っている。
必要なのは、人件費にコスト意識を持つことではない。
10年後、20年後の未来を見据えた人材への投資こそ求められている」
----人材への投資とはどんなことか?
「職場の内外での教育は、重要な投資だが、それだけではない。
人が真剣に働くのは、尊敬する人のように自分がなりたいから。
その人の近くで一緒に働かせるのも、会社を成長させる投資になる」
「リソースベース理論の源流の1人、ペンローズという学者は、
これを『隠れた投資』と名付けた。
1人で大企業を管理するのは無理で、経営幹部を意味する
マネジメントチームが育てばよい。
これには、仕事を共にする経験が必要であり、
様々な費用は投資でなく、通常の当期費用として計上されている。
視点を変えれば、人が育つ投資には色々あるということ」
----海外企業は世界的規模の人材確保に躍起。
「日本企業が世界から人材を集めるといっても、
現実には日本語が1つの壁になる。
グーグルなど海外のグローバル企業は、英語圏から広く採用できる強み。
日本企業は対抗するなら、日本語ができる優秀な外国人を雇うとか、
日本語を教えてでも、優秀な人材を取り込んでいくという発想をすべき」
「優秀な人やスタープレーヤーばかり集めても、会社は成り立たない。
サポートする人たちがいてこそ、初めて活躍できる。
研究の世界でも、チームとして成立しているところほど研究は進みやすい。
優秀な学生たちによく言うのだが、うらやまれる仕事をする立場になっても、
自分は助けられて成り立っていることを忘れてはいけない」
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/news/world/world_2nd/wor090316_2.html
東大教授・高橋 伸夫氏
東北大経済学部助教授などを経て98年から現職。
専門は経営学、経営組織論。
著書に「虚妄の成果主義」などがある。51歳。
----近年、企業の人材育成がおろそかになっているのでは?
「バブルが崩壊して以降、ここ10-15年はそういう面はあった。
派遣社員など非正規従業員が増加したのは、
人材育成がおろそかになっていた1つの証拠。
製造業の工場では、若い正社員が非常に少なくなっていた。
同じ経営資源であっても、金は簡単に集まるが、人は育てるのに時間がかかる。
経営者はそれを理解していながら、実行してこなかった。
横並び意識の強い経営者が(コスト対策などのために)、
他社をまねて派遣を使うようになった面も」
----不況の今、人を育てる重要性を見つめ直す好機では?
「IPO(株式新規公開)ブームに見られたように、
もうけたいだけなら人材の育成を考えなくて済む。
ある時代だけを謳歌するこうしたキリギリス型でなく、
ずっと生き延びるアリ型の企業を望むなら、人を育てなければならない」
「経営戦略論の分野では、利益の源泉を企業自身に求める流れができた。
企業が持つ人材、歴史、ロケーションなどに利益の源泉があるという
考え方で、リソースベース理論。
それまでは、自社製品の市場シェアなどで戦略を決める考え方が強かった」
----人材が育つシステムとして年功制を支持。
「人が働くのは、仕事が面白いから。
年功制では、最初は未熟で仕事がつらくても、頑張れば面白い仕事ができる
見通しを新入社員が持てる。
『未来』の重みがあり、安心して働けるシステム。
私は、『未来傾斜の原理』と呼んでいる」
「単に賃金を増やしても、不満を防止できるだけ。
だから成果主義は間違っている。
必要なのは、人件費にコスト意識を持つことではない。
10年後、20年後の未来を見据えた人材への投資こそ求められている」
----人材への投資とはどんなことか?
「職場の内外での教育は、重要な投資だが、それだけではない。
人が真剣に働くのは、尊敬する人のように自分がなりたいから。
その人の近くで一緒に働かせるのも、会社を成長させる投資になる」
「リソースベース理論の源流の1人、ペンローズという学者は、
これを『隠れた投資』と名付けた。
1人で大企業を管理するのは無理で、経営幹部を意味する
マネジメントチームが育てばよい。
これには、仕事を共にする経験が必要であり、
様々な費用は投資でなく、通常の当期費用として計上されている。
視点を変えれば、人が育つ投資には色々あるということ」
----海外企業は世界的規模の人材確保に躍起。
「日本企業が世界から人材を集めるといっても、
現実には日本語が1つの壁になる。
グーグルなど海外のグローバル企業は、英語圏から広く採用できる強み。
日本企業は対抗するなら、日本語ができる優秀な外国人を雇うとか、
日本語を教えてでも、優秀な人材を取り込んでいくという発想をすべき」
「優秀な人やスタープレーヤーばかり集めても、会社は成り立たない。
サポートする人たちがいてこそ、初めて活躍できる。
研究の世界でも、チームとして成立しているところほど研究は進みやすい。
優秀な学生たちによく言うのだが、うらやまれる仕事をする立場になっても、
自分は助けられて成り立っていることを忘れてはいけない」
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/news/world/world_2nd/wor090316_2.html
県経営品質で最高賞 ソニーEMCS千厩テック
(岩手日報 3月20日)
2008年度県経営品質賞(県経営品質協議会主催)の表彰式が行われ、
ソニーEMCS千厩テック(高田章テックプレジデント、社員580人)が
最高賞の県知事賞を受賞。最高賞の選出は4年ぶり。
表彰式で、県商工労働観光部の広田淳部長が、
1月末までテックプレジデントを務めた柴登美雄氏に表彰盾を手渡した。
柴氏は、「岩手の誇りになれるように発展させていきたい」、
現テックプレジデントの高田氏は、「身の引き締まる思い。
賞に恥じないよう、やっていきたい」と決意を新たにした。
同社は、ソニーの完全子会社・ソニーEMCSの国内拠点の一つ。
高周波無線通信技術や超高密度実装技術など、得意分野を活用した
製品開発、生産に加え、2年前から通信機器製造で養った解析技術を活用、
携帯電話のカスタマーサービスに乗り出している。
品質重視の経営に加え、顧客視点と社員重視の経営を強化。
「千厩って いいよね」をスローガンに、
顧客満足度の高い経営を実践していることが評価。
県経営品質賞は、1995年に創設された日本経営品質賞の地域版として、
2000年に全国で4番目に創設。最高賞は4社目。
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200903/e0903202.html
2008年度県経営品質賞(県経営品質協議会主催)の表彰式が行われ、
ソニーEMCS千厩テック(高田章テックプレジデント、社員580人)が
最高賞の県知事賞を受賞。最高賞の選出は4年ぶり。
表彰式で、県商工労働観光部の広田淳部長が、
1月末までテックプレジデントを務めた柴登美雄氏に表彰盾を手渡した。
柴氏は、「岩手の誇りになれるように発展させていきたい」、
現テックプレジデントの高田氏は、「身の引き締まる思い。
賞に恥じないよう、やっていきたい」と決意を新たにした。
同社は、ソニーの完全子会社・ソニーEMCSの国内拠点の一つ。
高周波無線通信技術や超高密度実装技術など、得意分野を活用した
製品開発、生産に加え、2年前から通信機器製造で養った解析技術を活用、
携帯電話のカスタマーサービスに乗り出している。
品質重視の経営に加え、顧客視点と社員重視の経営を強化。
「千厩って いいよね」をスローガンに、
顧客満足度の高い経営を実践していることが評価。
県経営品質賞は、1995年に創設された日本経営品質賞の地域版として、
2000年に全国で4番目に創設。最高賞は4社目。
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200903/e0903202.html
回想法で高齢者元気に 遠野の介護センター
(岩手日報 3月22日)
遠野市松崎町のとおぬっぷ在宅介護支援センター(金沢重俊理事長)は、
市立博物館で「民話の里・思い出サポーター事業」報告会。
お年寄りの認知症予防などを目的に、昔の思い出などを語り合い、
脳の活性化を促す「回想法」について、
2006年度から3年間の取り組みを紹介、さらなる普及へ意欲を高めた。
関係者ら約50人が出席。
回想法は、主に高齢者を対象とした心理療法の一つで、
米国の精神科医が提唱。
懐かしい思い出を語り合い、ほかの人に聞いてもらうことで、
人生を前向きにとらえ直すことにつながり、
認知症の予防や抑制が期待できる。
同センターソーシャルワーカーの本山潤一郎さん(28)は、
同センターが市や福祉施設、民生委員らと協力して取り組んだ
グループ回想法の事例を報告。
回想法研究の第一人者で、東洋大の野村豊子教授が講演。
同センターのグループ回想法は、高齢者8人が1組となり、
げたや火鉢、漬物たるなどの道具を手に取りながら、
子どものころや青春時代を回想する方法。
本山さんは、「回想で客観的な自分をとらえ直し、
生活が前向きに変化した参加者もいた。
聞き手などのスタッフも、地域の歴史などを知ることができ、
大変勉強になる」などと成果を挙げた。
同市の65歳以上人口は約1万人で、高齢化率は約33%。
1700人が要支援・介護認定者。
野村教授は、「回想は、高齢者にとって壊れにくい『生きがい』。
グループで回想法に取り組むことで、対人関係が広がり、
引きこもり対策にもつながる」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090322_9
遠野市松崎町のとおぬっぷ在宅介護支援センター(金沢重俊理事長)は、
市立博物館で「民話の里・思い出サポーター事業」報告会。
お年寄りの認知症予防などを目的に、昔の思い出などを語り合い、
脳の活性化を促す「回想法」について、
2006年度から3年間の取り組みを紹介、さらなる普及へ意欲を高めた。
関係者ら約50人が出席。
回想法は、主に高齢者を対象とした心理療法の一つで、
米国の精神科医が提唱。
懐かしい思い出を語り合い、ほかの人に聞いてもらうことで、
人生を前向きにとらえ直すことにつながり、
認知症の予防や抑制が期待できる。
同センターソーシャルワーカーの本山潤一郎さん(28)は、
同センターが市や福祉施設、民生委員らと協力して取り組んだ
グループ回想法の事例を報告。
回想法研究の第一人者で、東洋大の野村豊子教授が講演。
同センターのグループ回想法は、高齢者8人が1組となり、
げたや火鉢、漬物たるなどの道具を手に取りながら、
子どものころや青春時代を回想する方法。
本山さんは、「回想で客観的な自分をとらえ直し、
生活が前向きに変化した参加者もいた。
聞き手などのスタッフも、地域の歴史などを知ることができ、
大変勉強になる」などと成果を挙げた。
同市の65歳以上人口は約1万人で、高齢化率は約33%。
1700人が要支援・介護認定者。
野村教授は、「回想は、高齢者にとって壊れにくい『生きがい』。
グループで回想法に取り組むことで、対人関係が広がり、
引きこもり対策にもつながる」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090322_9
2009年3月27日金曜日
自己研さんは家に居ながら 秘訣は「時間固定」
(日経 3月17日)
ラジオ講座やインターネットなどを活用し、自宅に居ながらにして
自己研さんに励む手法を紹介。
英会話教室「English Time!」を経営する川本佐奈恵さん。
専業主婦だった川本さんが、起業家となった原動力が、
NHKラジオの英語講座。
川本さんが英語を学び始めたのは、32歳の時。
何かスキルを身につけようと思ったのがきっかけ。
自由に使えるお金は少ないため、
授業料が高い英会話教室に通うのはあきらめた。
目を付けたのが、月数百円のテキ スト代だけで済むラジオ講座。
なぜ、テレビではなくラジオだったのか?
川本さんは、「語学は目で見るのではなく、耳で聞くもの」
映像を見ていると、何となくわかったつもりになってしまう。
講座をテープに録音し、何度も繰り返して聴いた上で、
間の取り方や抑揚、スピードなどを口に出してまねた。
「口の筋肉に、英語の発音方法を覚えさせた」のだ。
川本さんは、「文法は二の次でよい」と説く。
ラジオをまねて口に出していると、場面別に英語を話せるようになる。
その後に文法の勉強をすると、すんなりと理解できる。
次に着手したのは、「ディク テーション(書き取り)」。
ラジオ講座のテキストに掲載されていない世間話のような
やりとりを聴いて文字にする。
正確に書き取るには、文法力が試される。
「カリルアウトゥ」と聞こえても、文字に起こすと「カット・イット・アウ ト」と
書く必要がある。リスニング力も高まる。
カット・イット・アウトの「 ト」のように、「本来聞こえない音が聞こえるようになる」
川本さんは、今でも毎朝ノ ートに書いている。
時事英語を学びたい人には、ポッドキャス トなどを利用して
国際放送を聴くのも有効。
ディクテーションの要領でニュースのヘッドラインを書き取っていると、
政治や経済など専門用語を、英語でどう表現するのかがわかる。
自宅で勉強する際のネックとなるのが、続けることの難しさ。
ラジオ講座はペースメーカーの役割を果たしてくれるが、
多忙な日が続くと、テープを聴くのを後回しにしてしまいがち。
こうならないようにするには、「無理やりにでも時間をつくる」(川本さん)。
朝1時間早起きする、毎週土曜日の午前中は勉強の時間に充てる——。
こうした決まり事を習慣づければ、長続きする可能性が高くなる。
地道にコツコツ努力する姿勢が、在宅学習成功の最大の秘訣。
資格試験予備校の大原学園は、インターネットで講座を提供。
残業が日常化して学校に通う時間がとれない
ビジネスパーソンの支持を集めている。
対象は、公認会計士や税理士対策など19種類の講座。
東京・水道橋の校舎で行 った授業を収録、翌々日に配信。
いつでも何回でも繰り返して勉強できるのが利点。
講義の再生速度を1.5倍まで上げられるので、
分かりきっている部分をはしょることも可能。
板書内容や授業で使用した資料は、パソコンに取り込んで
自宅のプリンターで印刷できる。
以前は、DVDやカセットテープなどの媒体を使った通信教育だけだったが、
実際の授業が行われてから受講生の手元に届くまでに1カ月近く。
ネット配信ならば、タイムラグを短くでき、法改正や試験の傾向にあわせて
授業内容を変更できる。
サービスを開始した2001年、2000人程度だった年間利用者は、
現在では約8000人に増加。通学生が復習に利用する例も。
大原学園は、「時間を有効に使いたいビジネスパーソンに利用してほしい」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090317_2.html
ラジオ講座やインターネットなどを活用し、自宅に居ながらにして
自己研さんに励む手法を紹介。
英会話教室「English Time!」を経営する川本佐奈恵さん。
専業主婦だった川本さんが、起業家となった原動力が、
NHKラジオの英語講座。
川本さんが英語を学び始めたのは、32歳の時。
何かスキルを身につけようと思ったのがきっかけ。
自由に使えるお金は少ないため、
授業料が高い英会話教室に通うのはあきらめた。
目を付けたのが、月数百円のテキ スト代だけで済むラジオ講座。
なぜ、テレビではなくラジオだったのか?
川本さんは、「語学は目で見るのではなく、耳で聞くもの」
映像を見ていると、何となくわかったつもりになってしまう。
講座をテープに録音し、何度も繰り返して聴いた上で、
間の取り方や抑揚、スピードなどを口に出してまねた。
「口の筋肉に、英語の発音方法を覚えさせた」のだ。
川本さんは、「文法は二の次でよい」と説く。
ラジオをまねて口に出していると、場面別に英語を話せるようになる。
その後に文法の勉強をすると、すんなりと理解できる。
次に着手したのは、「ディク テーション(書き取り)」。
ラジオ講座のテキストに掲載されていない世間話のような
やりとりを聴いて文字にする。
正確に書き取るには、文法力が試される。
「カリルアウトゥ」と聞こえても、文字に起こすと「カット・イット・アウ ト」と
書く必要がある。リスニング力も高まる。
カット・イット・アウトの「 ト」のように、「本来聞こえない音が聞こえるようになる」
川本さんは、今でも毎朝ノ ートに書いている。
時事英語を学びたい人には、ポッドキャス トなどを利用して
国際放送を聴くのも有効。
ディクテーションの要領でニュースのヘッドラインを書き取っていると、
政治や経済など専門用語を、英語でどう表現するのかがわかる。
自宅で勉強する際のネックとなるのが、続けることの難しさ。
ラジオ講座はペースメーカーの役割を果たしてくれるが、
多忙な日が続くと、テープを聴くのを後回しにしてしまいがち。
こうならないようにするには、「無理やりにでも時間をつくる」(川本さん)。
朝1時間早起きする、毎週土曜日の午前中は勉強の時間に充てる——。
こうした決まり事を習慣づければ、長続きする可能性が高くなる。
地道にコツコツ努力する姿勢が、在宅学習成功の最大の秘訣。
資格試験予備校の大原学園は、インターネットで講座を提供。
残業が日常化して学校に通う時間がとれない
ビジネスパーソンの支持を集めている。
対象は、公認会計士や税理士対策など19種類の講座。
東京・水道橋の校舎で行 った授業を収録、翌々日に配信。
いつでも何回でも繰り返して勉強できるのが利点。
講義の再生速度を1.5倍まで上げられるので、
分かりきっている部分をはしょることも可能。
板書内容や授業で使用した資料は、パソコンに取り込んで
自宅のプリンターで印刷できる。
以前は、DVDやカセットテープなどの媒体を使った通信教育だけだったが、
実際の授業が行われてから受講生の手元に届くまでに1カ月近く。
ネット配信ならば、タイムラグを短くでき、法改正や試験の傾向にあわせて
授業内容を変更できる。
サービスを開始した2001年、2000人程度だった年間利用者は、
現在では約8000人に増加。通学生が復習に利用する例も。
大原学園は、「時間を有効に使いたいビジネスパーソンに利用してほしい」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090317_2.html
中村 修二 氏(カリフォルニア大学 サンタバーバラ校 教授)
(サイエンスポータル 3月13日)
自分のアイディアを武器に、自分は修士課程まで進んだが、
当時大学に博士課程がなかったので、地元企業に就職した。
就職してからは、何から何まで自分でやらなければならなかったが、
製品ができるまでのストーリーを知ることができたのはいい経験だった。
その後、会社の支援を受けて米国へ1年間留学。
その時に、博士の資格を取得しているかどうかで、
扱いがまったく違うことを思い知った。
自分は博士号を取得していなかったため、実験の手伝いをする
技官としてしか見られなかった。
一般に米国では、博士号取得者は科学者として扱われ、待遇も全然違う。
このことがきっかけで、博士号を取得しようと思い、論文を書き始めた。
米国では博士号取得後、優秀な人はベンチャー企業を自ら立ち上げる。
大企業に就職する人は、むしろ出来ない人というイメージ。
それでも博士号取得者は、その専門性もあわせて評価されるため、待遇は良い。
日本の企業ではどうか?
採用に当たって重要視されることは学歴であり、
就職をしても博士はそれほど優遇されない。
同い年でも、個々に能力に差があるのは当然なのに、
学部卒、修士卒、博士卒で一律に給料が決まり、専門性はまったく見ない。
企業は、新入社員を一から勉強させようと思っているためだ。
そのことは採用試験を見てもわかる。
日本では、筆記試験を課し面接試験の割合が少ない上、
面接で専門性を聞くことはほとんどない。
米国はすべて面接で決め、専門性をきちんと評価する。
米国では、起業しやすい土壌があるのは確かだが、
米国だからといってベンチャーが成功しやすいわけではない。
成功率は1割くらいだろう。
それでも向こうでは、10回やれば1回成功するという感覚があり、
失敗しても何度でも挑戦できる環境にある。
なぜなら失敗しても、起業家は多くはお金を出さないので、
損をするのは投資家だけだからだ。
日本だと何度も挑戦できる環境になく、
1回失敗しただけで起業家が首をくくってしまう。
日米では、アカデミーの体質も違う。
日本ではアカデミーの研究者は、自己の研究室にこもり、
金もうけをしてはいけないという風潮。
米国では、工学部の教授もベンチャーを立ち上げることが推奨。
生きた研究を、大学に持ち込むことが期待されている。
当然、民間企業出身の教授が大半。
日本では、いろいろな差別があることも問題。
特に、教員の定年を設ける年齢差別。
ノーベル賞を同時に受賞した白川英樹博士とヒーガー博士が対照的。
ヒーガー博士は今でも大学で教えているし、会社もいくつか持っている。
しかし、白川博士は定年で退官してしまった。
これでは、せっかくの財産を後継者に伝えることができず、
貴重な財産を活かし切れていないのではないか。
これらの問題の背景には2つの原因。
ひとつは司法制度。
いろいろな差別に対して、日本の司法制度は利益考慮であるため、
必ずしも「個」が尊重されず、より多くの人が利益を得るような
判決が出るようになっている。
企業や国が勝つようなシステムになっているのだ。
米国では個々が尊重されるため、正義を主張して認められれば、
たとえ相手が大企業であろうと勝つことができる。
何人たりとも侵せない、「個」の尊厳を最も大切にしている。
もうひとつは教育制度だ。
米国では、小学校から模擬裁判を体験させたり、
社会で生きるとはどういうことかを教えている。
日本では、ウルトラクイズのような大学受験のための
5教科7科目を教えているだけ。
お金をもうけるということに、実感がともなっていない。
企業は特許を取ってもうけている、という側面があるにもかかわらずだ。
日本では、全員が同じことを同じだけ勉強させられる。
米国では、小学校から科目を選択できるから、
理科が好きな子はその興味を保ったまま大人になることができる。
だから、そのへんのおじさんが科学雑誌を読んでいたりすることも珍しくない。
このような光景は、日本ではまず見られない。
博士の学生には、まずは海外とくに米国へ行くことをお勧めする。
成功者は、海外に5年以上いたという研究結果も。
自分自身も、留学して外から日本を見た経験がその後の自分に影響を与えた。
企業に就職するにしても、勉強の場として一時的に企業へ入るという感覚を持ち、
最終的には自分のアイディアを武器に独立してほしい。
◆中村 修二
1973年愛媛県立大洲高校卒、77年徳島大学工学部電子工学専攻卒、
79年同大学院修士課程修了、日亜化学工業入社、
88-89年米フロリダ大学客員研究員、94年工学博士取得(徳島大学)、
96年日亜化学工業主幹研究員、2000年から現職。
窒化物系材料を使用した発光デバイスの研究開発に先駆的に取り組み、
93年に青色、95年に緑色のPN接合型高輝度発光ダイオードの製品化に
世界で初めて成功。
「負けてたまるか! 青色発光ダイオード開発者の言い分」(朝日新聞出版)
など著書多数。
日亜化学工業相手に、自身の研究成果に基づく特許の所有権と
社が得た利益の対価を求めた訴訟(日亜化学工業が中村氏に
8億4,000万円を支払う東京高裁の和解勧告受け入れで決着)でも知られる。
http://www.scienceportal.jp/highlight/2009/090313.html
自分のアイディアを武器に、自分は修士課程まで進んだが、
当時大学に博士課程がなかったので、地元企業に就職した。
就職してからは、何から何まで自分でやらなければならなかったが、
製品ができるまでのストーリーを知ることができたのはいい経験だった。
その後、会社の支援を受けて米国へ1年間留学。
その時に、博士の資格を取得しているかどうかで、
扱いがまったく違うことを思い知った。
自分は博士号を取得していなかったため、実験の手伝いをする
技官としてしか見られなかった。
一般に米国では、博士号取得者は科学者として扱われ、待遇も全然違う。
このことがきっかけで、博士号を取得しようと思い、論文を書き始めた。
米国では博士号取得後、優秀な人はベンチャー企業を自ら立ち上げる。
大企業に就職する人は、むしろ出来ない人というイメージ。
それでも博士号取得者は、その専門性もあわせて評価されるため、待遇は良い。
日本の企業ではどうか?
採用に当たって重要視されることは学歴であり、
就職をしても博士はそれほど優遇されない。
同い年でも、個々に能力に差があるのは当然なのに、
学部卒、修士卒、博士卒で一律に給料が決まり、専門性はまったく見ない。
企業は、新入社員を一から勉強させようと思っているためだ。
そのことは採用試験を見てもわかる。
日本では、筆記試験を課し面接試験の割合が少ない上、
面接で専門性を聞くことはほとんどない。
米国はすべて面接で決め、専門性をきちんと評価する。
米国では、起業しやすい土壌があるのは確かだが、
米国だからといってベンチャーが成功しやすいわけではない。
成功率は1割くらいだろう。
それでも向こうでは、10回やれば1回成功するという感覚があり、
失敗しても何度でも挑戦できる環境にある。
なぜなら失敗しても、起業家は多くはお金を出さないので、
損をするのは投資家だけだからだ。
日本だと何度も挑戦できる環境になく、
1回失敗しただけで起業家が首をくくってしまう。
日米では、アカデミーの体質も違う。
日本ではアカデミーの研究者は、自己の研究室にこもり、
金もうけをしてはいけないという風潮。
米国では、工学部の教授もベンチャーを立ち上げることが推奨。
生きた研究を、大学に持ち込むことが期待されている。
当然、民間企業出身の教授が大半。
日本では、いろいろな差別があることも問題。
特に、教員の定年を設ける年齢差別。
ノーベル賞を同時に受賞した白川英樹博士とヒーガー博士が対照的。
ヒーガー博士は今でも大学で教えているし、会社もいくつか持っている。
しかし、白川博士は定年で退官してしまった。
これでは、せっかくの財産を後継者に伝えることができず、
貴重な財産を活かし切れていないのではないか。
これらの問題の背景には2つの原因。
ひとつは司法制度。
いろいろな差別に対して、日本の司法制度は利益考慮であるため、
必ずしも「個」が尊重されず、より多くの人が利益を得るような
判決が出るようになっている。
企業や国が勝つようなシステムになっているのだ。
米国では個々が尊重されるため、正義を主張して認められれば、
たとえ相手が大企業であろうと勝つことができる。
何人たりとも侵せない、「個」の尊厳を最も大切にしている。
もうひとつは教育制度だ。
米国では、小学校から模擬裁判を体験させたり、
社会で生きるとはどういうことかを教えている。
日本では、ウルトラクイズのような大学受験のための
5教科7科目を教えているだけ。
お金をもうけるということに、実感がともなっていない。
企業は特許を取ってもうけている、という側面があるにもかかわらずだ。
日本では、全員が同じことを同じだけ勉強させられる。
米国では、小学校から科目を選択できるから、
理科が好きな子はその興味を保ったまま大人になることができる。
だから、そのへんのおじさんが科学雑誌を読んでいたりすることも珍しくない。
このような光景は、日本ではまず見られない。
博士の学生には、まずは海外とくに米国へ行くことをお勧めする。
成功者は、海外に5年以上いたという研究結果も。
自分自身も、留学して外から日本を見た経験がその後の自分に影響を与えた。
企業に就職するにしても、勉強の場として一時的に企業へ入るという感覚を持ち、
最終的には自分のアイディアを武器に独立してほしい。
◆中村 修二
1973年愛媛県立大洲高校卒、77年徳島大学工学部電子工学専攻卒、
79年同大学院修士課程修了、日亜化学工業入社、
88-89年米フロリダ大学客員研究員、94年工学博士取得(徳島大学)、
96年日亜化学工業主幹研究員、2000年から現職。
窒化物系材料を使用した発光デバイスの研究開発に先駆的に取り組み、
93年に青色、95年に緑色のPN接合型高輝度発光ダイオードの製品化に
世界で初めて成功。
「負けてたまるか! 青色発光ダイオード開発者の言い分」(朝日新聞出版)
など著書多数。
日亜化学工業相手に、自身の研究成果に基づく特許の所有権と
社が得た利益の対価を求めた訴訟(日亜化学工業が中村氏に
8億4,000万円を支払う東京高裁の和解勧告受け入れで決着)でも知られる。
http://www.scienceportal.jp/highlight/2009/090313.html
黄砂でぜんそく、花粉症悪化?汚染物質原因か
(日本海新聞 2009年03月21日)
黄砂現象の日に、ぜんそくや花粉症特有の症状が重くなる?
2月11日の初飛来以降、鳥取県内で黄砂を観測した日数は9日(20日現在)。
耳鼻咽喉科医院などによると、花粉症の症状を訴える患者が例年より多い。
黄砂とアレルギー症状の因果関係について、研究が進んでいる。
鳥取大学医学部付属病院呼吸器内科の渡部仁成助教(37)は、
「黄砂が飛散した日は、ぜんそく患者が症状悪化を訴える」
3年前から実施している、ぜんそく患者に対する聞き取り調査で判明。
調査結果では、黄砂が飛散すると、患者は息苦しさとせきの回数が増え、
ぜんそくの症状にはない目のかゆみ、鼻水、のどのイガイガ感を訴える。
黄砂と花粉の両方が飛散した場合、悪化を訴える患者数がさらに増えた。
渡部助教は、「黄砂の何がぜんそくを悪化させるかは解明されておらず、
直接原因と言い切るのは難しいが、調査結果では黄砂の発生時期と
症状の悪化が一致する」
黄砂と花粉症や気管支ぜんそくなどのアレルギー症状悪化の研究を
まとめた大分県立看護科学大学の市瀬孝道教授(55)によると、
黄砂の成分の60%を占める二酸化ケイ素が症状悪化に働く。
黄砂には、表面にカビなどの微生物やすすなどの大気汚染物質が付着。
黄砂の表面を焼いて付着物を除去した場合と付着物があるままの場合で
比較したところ、付着物がある方を吸い込んだときに
花粉症の症状がより重くなった。
市瀬教授は、「花粉一個が30~40ミクロンの大きさに対し、
黄砂は4~6ミクロンと非常に小さい。
吸い込んだとき、肺に入りやすいので、マスクを着用して侵入を防いでほしい」
http://www.nnn.co.jp/news/090321/20090321037.html
黄砂現象の日に、ぜんそくや花粉症特有の症状が重くなる?
2月11日の初飛来以降、鳥取県内で黄砂を観測した日数は9日(20日現在)。
耳鼻咽喉科医院などによると、花粉症の症状を訴える患者が例年より多い。
黄砂とアレルギー症状の因果関係について、研究が進んでいる。
鳥取大学医学部付属病院呼吸器内科の渡部仁成助教(37)は、
「黄砂が飛散した日は、ぜんそく患者が症状悪化を訴える」
3年前から実施している、ぜんそく患者に対する聞き取り調査で判明。
調査結果では、黄砂が飛散すると、患者は息苦しさとせきの回数が増え、
ぜんそくの症状にはない目のかゆみ、鼻水、のどのイガイガ感を訴える。
黄砂と花粉の両方が飛散した場合、悪化を訴える患者数がさらに増えた。
渡部助教は、「黄砂の何がぜんそくを悪化させるかは解明されておらず、
直接原因と言い切るのは難しいが、調査結果では黄砂の発生時期と
症状の悪化が一致する」
黄砂と花粉症や気管支ぜんそくなどのアレルギー症状悪化の研究を
まとめた大分県立看護科学大学の市瀬孝道教授(55)によると、
黄砂の成分の60%を占める二酸化ケイ素が症状悪化に働く。
黄砂には、表面にカビなどの微生物やすすなどの大気汚染物質が付着。
黄砂の表面を焼いて付着物を除去した場合と付着物があるままの場合で
比較したところ、付着物がある方を吸い込んだときに
花粉症の症状がより重くなった。
市瀬教授は、「花粉一個が30~40ミクロンの大きさに対し、
黄砂は4~6ミクロンと非常に小さい。
吸い込んだとき、肺に入りやすいので、マスクを着用して侵入を防いでほしい」
http://www.nnn.co.jp/news/090321/20090321037.html
総合型の地域スポーツクラブ発足へ 矢巾
(岩手日報 3月21日)
矢巾町で初の総合型地域スポーツクラブ「楽々(らら)クラブ矢巾」は、
同町南矢幅の町公民館で設立総会を開く。
町民総合体育館を拠点に、卓球や高齢者教室などサークル活動、
多様な教室や交流会を開催。
幼児から高齢者まで、気軽にスポーツに親しむ環境をつくり、
地域の活性化を目指す。
楽々クラブ矢巾は、町体協(村松正夫会長)が中心、
2007年度から設立準備を進めてきた。
既に活動する卓球、バウンドテニス、エアロビクス、シルバー教室の
4サークルを基礎団体として発足。
09年度はウオーキングや健康体操教室、ソフトボール交流会、
フラダンス教室などを予定。
児童を対象に、正しい走り方の指導や、体力測定会も実施。
運営費は会費などで賄う。
総合型地域スポーツクラブは文科省が進める事業で、
10年までに各市町村に1団体以上の設立を目指す。
住民の自主運営により、地域の実情に合ったスポーツを
幅広い世代が楽しむことを目的。
楽々クラブ矢巾も、設立後は女性スタッフら町民主体の運営。
準備委クラブマネジャーの射守矢加代子さん(45)は、
「ピクニックやハイキングなどレクリエーションも企画し、
運動を始めるきっかけをつくりたい。
5年後の会員は500人が目標」と意欲を示す。
21日は、アルベールビル五輪ノルディック複合団体金メダリストの
三ケ田礼一さんが同公民館で記念公演。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090321_7
矢巾町で初の総合型地域スポーツクラブ「楽々(らら)クラブ矢巾」は、
同町南矢幅の町公民館で設立総会を開く。
町民総合体育館を拠点に、卓球や高齢者教室などサークル活動、
多様な教室や交流会を開催。
幼児から高齢者まで、気軽にスポーツに親しむ環境をつくり、
地域の活性化を目指す。
楽々クラブ矢巾は、町体協(村松正夫会長)が中心、
2007年度から設立準備を進めてきた。
既に活動する卓球、バウンドテニス、エアロビクス、シルバー教室の
4サークルを基礎団体として発足。
09年度はウオーキングや健康体操教室、ソフトボール交流会、
フラダンス教室などを予定。
児童を対象に、正しい走り方の指導や、体力測定会も実施。
運営費は会費などで賄う。
総合型地域スポーツクラブは文科省が進める事業で、
10年までに各市町村に1団体以上の設立を目指す。
住民の自主運営により、地域の実情に合ったスポーツを
幅広い世代が楽しむことを目的。
楽々クラブ矢巾も、設立後は女性スタッフら町民主体の運営。
準備委クラブマネジャーの射守矢加代子さん(45)は、
「ピクニックやハイキングなどレクリエーションも企画し、
運動を始めるきっかけをつくりたい。
5年後の会員は500人が目標」と意欲を示す。
21日は、アルベールビル五輪ノルディック複合団体金メダリストの
三ケ田礼一さんが同公民館で記念公演。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090321_7
みなとまちづくり懇談会 駅周辺のにぎわい語る
(東海新報 3月21日)
「みなとまちづくり懇談会」が、大船渡商工会議所で開かれた。
今年度実施した大船渡駅周辺整備事業などの進ちょくを確認、
客船誘致におけるにぎわい創出のあり方などについて意見を交わした。
市では、国からの「まちづくり交付金事業」を受けて各種整備を進め、
大船渡駅周辺整備では地域住民や民間関係者とのワークショップを重ね、
地域特性を生かしたまちづくりを進めようと懇談会を開催。
室井良雄港湾経済部長は、「さらなるにぎわいの創出や
大船渡らしいまちづくりに向けて取り組んでいきたい。
今年は、5隻の客船が訪れるが、皆さんの意見を受けながら
心のこもったもてなしを進めていきたい」
今年度のまちづくり交付金事業の進ちょく状況について説明。
海の祭典「海フェスタ」に合わせ、同駅周辺7、8カ所に案内表示板を設置。
公衆トイレの設置場所、岸壁や公園、魚市場の位置も分かりやすく示し、
デザインにも配慮。
笹崎公園のトイレ水洗化、加茂公園での災害時に対応したベンチ整備設計など。
大船渡駅の改築について、新年度以降の設計に向け、基本調査を進めた。
新駅舎は、18年度から懇談会を通じて意見をまとめているが、
総二階建て構造、東西を線路上でつなぐ自由通路の整備や
駅舎二階部分の活用方法、エレベーター設置などで検討。
意見交換は、客船観光を生かしたまちづくりをテーマに行われた。
客船が大船渡港に入ると、多くの観光客や見物客らでにぎわいが生まれ、
「にぎわいが、港湾から商店街に流れるような方策を」、
「商店のマップをまとめた情報誌を作成しては」といった声。
http://www.tohkaishimpo.com/
「みなとまちづくり懇談会」が、大船渡商工会議所で開かれた。
今年度実施した大船渡駅周辺整備事業などの進ちょくを確認、
客船誘致におけるにぎわい創出のあり方などについて意見を交わした。
市では、国からの「まちづくり交付金事業」を受けて各種整備を進め、
大船渡駅周辺整備では地域住民や民間関係者とのワークショップを重ね、
地域特性を生かしたまちづくりを進めようと懇談会を開催。
室井良雄港湾経済部長は、「さらなるにぎわいの創出や
大船渡らしいまちづくりに向けて取り組んでいきたい。
今年は、5隻の客船が訪れるが、皆さんの意見を受けながら
心のこもったもてなしを進めていきたい」
今年度のまちづくり交付金事業の進ちょく状況について説明。
海の祭典「海フェスタ」に合わせ、同駅周辺7、8カ所に案内表示板を設置。
公衆トイレの設置場所、岸壁や公園、魚市場の位置も分かりやすく示し、
デザインにも配慮。
笹崎公園のトイレ水洗化、加茂公園での災害時に対応したベンチ整備設計など。
大船渡駅の改築について、新年度以降の設計に向け、基本調査を進めた。
新駅舎は、18年度から懇談会を通じて意見をまとめているが、
総二階建て構造、東西を線路上でつなぐ自由通路の整備や
駅舎二階部分の活用方法、エレベーター設置などで検討。
意見交換は、客船観光を生かしたまちづくりをテーマに行われた。
客船が大船渡港に入ると、多くの観光客や見物客らでにぎわいが生まれ、
「にぎわいが、港湾から商店街に流れるような方策を」、
「商店のマップをまとめた情報誌を作成しては」といった声。
http://www.tohkaishimpo.com/
2009年3月26日木曜日
1冊のノートで上手に情報整理
(日経 3月18日)
手帳や会議の資料、伝言メモ--
大事な情報を、どこに書いたのかを忘れてしまう。
膨大な情報をどのように管理するのかは、仕事の能率を向上させる上で重要。
「情報は1冊のノートにまとめなさい」を著した
フリーライターの奥野宣之氏の話をもとに秘訣を探ってみた。
「忘れるという前提にたって、メモを取る必要がある」
奥野さんが使っているのが、どこにでもある「100円ノート」。
ノートの大きさはA6サイズ。
会議の記録やセミナーのメモ、買い物リストや日記など、
仕事からプライベートまで、「思ったことをどんどん書き込んでいくことを習慣に」
字の大きさや丁寧さを気にせず、様々なジャンルの情報を前から筆記。
カテゴリーにこだわらずに、日付順に記入するのがポイント。
ノートへの記入方法は、極力簡単にする。スピードを重視するため。
日付は六けたで表示。2008年3月10日なら、「080310」。
地名も東京を「TK」、大阪を「OS」、図書館を「TSK」と簡略化。
「自分がわかれば、どのような略し方でも良い」
ページが足りなくなっても、文房具店やコンビニエンスストアなどで
100円前後で買えるので、後のことを心配せずに済む。
ノート1冊にすべてを記載しておくと、
必ずここに情報があるという状態を生み出せる。
書き込んだ情報が、ノートのどのページにあるのかを
探し出せるようにするため、ノートを1冊使い切るごとに索引をつくる。
自宅やオフィスにあるパソコンのワープロソフトで、
いつ記入したのかを意味する六けたの数字を入力、
「会議」、「メモ」、「友達」、「旅行」、「買い物」といった
大まかな内容を示すタグを書く。
会議であれば、「○○商品の販売方法」といったように、
タグの後にテーマを付ける。
わざわざパソコンを使って索引をつくるのは、手間がかかるが、
「分類されていない情報を、過去にさかのぼっていつでも確実に探せるようになる」
手帳の機能もノートに組み込める。
市販の手帳は、年間スケジュールを管理できるが、
「実際には、数カ月先の予定まで持ち歩く必然性はほとんどない」
大半の人は、過去と未来の数カ月前後の日程を携帯するだけで十分。
「エクセル」などパソコンの表計算ソフトを使って、
1カ月分の予定を一目で閲覧できる「スケジュールシート」を作ること。
人によって、曜日や時刻ごとのスペースを
自由に調節できるのが最大の利点。
表裏で2カ月分を印刷すれば、持ち歩く枚数は少なく済む。
ノートの裏表紙など、紙でポケットを作っておけば、
スケジュール表を差し込むことも可能。
市販されている手帳とは異なり、ノートは書式や書き込む方法、
記載内容を自由に変えられる。オーダーメードの記憶媒体。
今の手帳の使い勝手に不満があるのなら、
新年度を機にオリジナルノート作りを始めてみるのもよいかもしれない。
◆自作ノート活用のコツは・・・
奥野さんはどのように自作ノートを作り、活用しているのだろうか?
ノートのほかに持ち歩いているのはペン、付せん、のり、はさみ。
これらのグッズをかばんに入れておけば、
どこにいても空いている時間にノートを「加工」できる。
自作ノートを見ると、領収書や地図がはられていたり、
旅の思い出や読書の感想などが乱雑に書き込んである。
あるページには、カレンダーや、西暦・年号・年齢早見表、
重要な連絡先一覧などが書かれた紙がはられている。
紙の裏には、リング状にした付せんが付いており、
リングの表側の粘着部分が紙とページをつないでいる。
ノートが終わっても、すぐに新しいノートに紙をはり直せる。
万が一財布を忘れたり、落としたりしたときに備え、
ノートのポケットに1000円札を数枚入れている。
ノートを消費する頻度は、2週間に1冊程度。
使用後のノートは、1年前までは自宅の本棚、
それより前は段ボール箱に時系列に並べて保管。
ノートの終了時に索引をつくるための時間は、一冊当たり10-30分程度、
慣れれば時間は短縮していく。
奥野さんのノートは日々進化し、自分なりの新しいやり方を
どんどん取り入れている。
「変なこだわりを持って同じやり方を続けていると、うまくいかない」
「自分のやり方が、その人にとっては1番適している」と
自作ノートのコツをアドバイス。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090318.html
手帳や会議の資料、伝言メモ--
大事な情報を、どこに書いたのかを忘れてしまう。
膨大な情報をどのように管理するのかは、仕事の能率を向上させる上で重要。
「情報は1冊のノートにまとめなさい」を著した
フリーライターの奥野宣之氏の話をもとに秘訣を探ってみた。
「忘れるという前提にたって、メモを取る必要がある」
奥野さんが使っているのが、どこにでもある「100円ノート」。
ノートの大きさはA6サイズ。
会議の記録やセミナーのメモ、買い物リストや日記など、
仕事からプライベートまで、「思ったことをどんどん書き込んでいくことを習慣に」
字の大きさや丁寧さを気にせず、様々なジャンルの情報を前から筆記。
カテゴリーにこだわらずに、日付順に記入するのがポイント。
ノートへの記入方法は、極力簡単にする。スピードを重視するため。
日付は六けたで表示。2008年3月10日なら、「080310」。
地名も東京を「TK」、大阪を「OS」、図書館を「TSK」と簡略化。
「自分がわかれば、どのような略し方でも良い」
ページが足りなくなっても、文房具店やコンビニエンスストアなどで
100円前後で買えるので、後のことを心配せずに済む。
ノート1冊にすべてを記載しておくと、
必ずここに情報があるという状態を生み出せる。
書き込んだ情報が、ノートのどのページにあるのかを
探し出せるようにするため、ノートを1冊使い切るごとに索引をつくる。
自宅やオフィスにあるパソコンのワープロソフトで、
いつ記入したのかを意味する六けたの数字を入力、
「会議」、「メモ」、「友達」、「旅行」、「買い物」といった
大まかな内容を示すタグを書く。
会議であれば、「○○商品の販売方法」といったように、
タグの後にテーマを付ける。
わざわざパソコンを使って索引をつくるのは、手間がかかるが、
「分類されていない情報を、過去にさかのぼっていつでも確実に探せるようになる」
手帳の機能もノートに組み込める。
市販の手帳は、年間スケジュールを管理できるが、
「実際には、数カ月先の予定まで持ち歩く必然性はほとんどない」
大半の人は、過去と未来の数カ月前後の日程を携帯するだけで十分。
「エクセル」などパソコンの表計算ソフトを使って、
1カ月分の予定を一目で閲覧できる「スケジュールシート」を作ること。
人によって、曜日や時刻ごとのスペースを
自由に調節できるのが最大の利点。
表裏で2カ月分を印刷すれば、持ち歩く枚数は少なく済む。
ノートの裏表紙など、紙でポケットを作っておけば、
スケジュール表を差し込むことも可能。
市販されている手帳とは異なり、ノートは書式や書き込む方法、
記載内容を自由に変えられる。オーダーメードの記憶媒体。
今の手帳の使い勝手に不満があるのなら、
新年度を機にオリジナルノート作りを始めてみるのもよいかもしれない。
◆自作ノート活用のコツは・・・
奥野さんはどのように自作ノートを作り、活用しているのだろうか?
ノートのほかに持ち歩いているのはペン、付せん、のり、はさみ。
これらのグッズをかばんに入れておけば、
どこにいても空いている時間にノートを「加工」できる。
自作ノートを見ると、領収書や地図がはられていたり、
旅の思い出や読書の感想などが乱雑に書き込んである。
あるページには、カレンダーや、西暦・年号・年齢早見表、
重要な連絡先一覧などが書かれた紙がはられている。
紙の裏には、リング状にした付せんが付いており、
リングの表側の粘着部分が紙とページをつないでいる。
ノートが終わっても、すぐに新しいノートに紙をはり直せる。
万が一財布を忘れたり、落としたりしたときに備え、
ノートのポケットに1000円札を数枚入れている。
ノートを消費する頻度は、2週間に1冊程度。
使用後のノートは、1年前までは自宅の本棚、
それより前は段ボール箱に時系列に並べて保管。
ノートの終了時に索引をつくるための時間は、一冊当たり10-30分程度、
慣れれば時間は短縮していく。
奥野さんのノートは日々進化し、自分なりの新しいやり方を
どんどん取り入れている。
「変なこだわりを持って同じやり方を続けていると、うまくいかない」
「自分のやり方が、その人にとっては1番適している」と
自作ノートのコツをアドバイス。
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz090318.html
カンボジアに善意の校舎 紫波の建設業エルク
(岩手日報 3月18日)
紫波町佐比内の建設業エルク(沢田晴吉社主)は、
全国の同業者と協力しカンボジアに小学校の校舎を寄贈。
カンボジアは、子どもの数に対して学校が足りず、
校舎の建設費も確保できず困窮。
住宅建設の研究会で資金を出し合い、NPO法人と共に校舎を建設。
同社は、カンボジアの教育向上へ国際貢献したい考え。
校舎を寄贈したのは、エルクなど全国約20社でつくる
住宅販売業者の研究会「安くていい家をつくる会」
カンボジアで、小中学校建設を進めるNPO法人JHP・学校をつくる会に、
校舎一棟の建設費約600万円を贈り、
エルクは積立金や社員の寄付などで30万円を負担。
カンボジア南東部スバイリエン州のスワイチュルム小の老朽化した
校舎に隣接し、現地の業者が木造平屋約800平方メートルの新校舎を建設。
先月、現地でエルクの沢田社主ら研究会の会員らも出席、贈呈式が行われた。
カンボジアは、旧ポル・ポト政権下の内戦の影響で学校数が極めて不足。
スワイチュルム小は、児童数100人ほど。
沢田社主は、「入学できない貧困層も多く、学校周辺では制服を着ていない
子どもがたくさんいた。仕事の手伝いなどで通学できない児童も」
沢田社主は、「現地の子どもたちは貧しいが、表情はとても明るかった。
教育は、国をつくる基本。
文房具や学用品も不足しており、支援を今後も続けたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090318_8
紫波町佐比内の建設業エルク(沢田晴吉社主)は、
全国の同業者と協力しカンボジアに小学校の校舎を寄贈。
カンボジアは、子どもの数に対して学校が足りず、
校舎の建設費も確保できず困窮。
住宅建設の研究会で資金を出し合い、NPO法人と共に校舎を建設。
同社は、カンボジアの教育向上へ国際貢献したい考え。
校舎を寄贈したのは、エルクなど全国約20社でつくる
住宅販売業者の研究会「安くていい家をつくる会」
カンボジアで、小中学校建設を進めるNPO法人JHP・学校をつくる会に、
校舎一棟の建設費約600万円を贈り、
エルクは積立金や社員の寄付などで30万円を負担。
カンボジア南東部スバイリエン州のスワイチュルム小の老朽化した
校舎に隣接し、現地の業者が木造平屋約800平方メートルの新校舎を建設。
先月、現地でエルクの沢田社主ら研究会の会員らも出席、贈呈式が行われた。
カンボジアは、旧ポル・ポト政権下の内戦の影響で学校数が極めて不足。
スワイチュルム小は、児童数100人ほど。
沢田社主は、「入学できない貧困層も多く、学校周辺では制服を着ていない
子どもがたくさんいた。仕事の手伝いなどで通学できない児童も」
沢田社主は、「現地の子どもたちは貧しいが、表情はとても明るかった。
教育は、国をつくる基本。
文房具や学用品も不足しており、支援を今後も続けたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090318_8
未来育て:第4部・格差と少子化 特別編 出生率1.78「産み育てやすい町」に学ぶ
(毎日 3月14日)
◇静岡県長泉町の取り組み
医療費助成や保育サービスの格差など、
産み育てようとの思いを阻害する要因を探ってきた「未来育て」
長期にわたって総合的な子育て支援策を実行し、出生率を上昇させた
静岡県長泉町の取り組みから、今求められる政策を考える。
北側に白銀の富士山を望む長泉町は、人口約4万人。
07年の合計特殊出生率(女性が一生に産む子供の平均数)は
全国平均の1・34を大きく上回る1・78。
出生率は、99年から上昇傾向で、
子育てしやすい町として、全国から視察団が訪れる。
町立中央保育園の2階にある子育て支援センター「アップル」。
小雪が舞う中、乳幼児を連れた母親たちが次々とやって来た。
母子が一緒に歌をうたって、ひな祭りを楽しんだ。
就園前の子とその保護者が対象の同センターは、
「ベビーカーを押して通える範囲」という狙いで、町内に3カ所設置。
保育園の併設で保育士が常駐し、参加費は無料。
アップル開設は99年。
今ではどこにでもある施設だが、全国的に見て設置は早い。
子育て世帯が多い横浜市(人口約365万人)でも、
同様の施設は各区に1、2カ所で、同町の充実ぶりが分かる。
1歳半の長男を連れてきた山田愛子さん(35)は、妊娠5カ月。
「つわりがひどくて、子どもの相手ができない時、ここにくれば安心です」
山田さんは、結婚と同時に同町に転入、周りに友人、知人がおらず、
出産直後は心細かった。
自宅近くにある別のセンターや地域のボランティアが開く
遊びの広場のおかげで、子育て仲間と出会うこともできた。
同町の少子化対策は、臨機応変で迅速だ。
例えば学童保育。
07年度末、08年度の希望者を募集した際のこと。
相当数の待機児童が出ることが分かると、すぐさま予備費を投入し、
2カ所にプレハブの施設を建て、4月入所に間に合わせた。
今年4月には、常設の施設に衣替えされる。
乳幼児医療費の助成は、73年に始めた。
全国に先駆け、2歳までの医療費を無料化。
02年には就学前、07年に小学3年修了まで引き上げた。
就学前までの助成が、全市町村の8割に達したのが08年、先見性が分かる。
09年度予算、医療費助成をさらに中学3年まで引き上げ、
小学校を増築して28年ぶりに学級数を増やす予定。
同町は、東海道新幹線や東名高速道路、国道246号など交通網に恵まれ、
多業種の大規模工場があり、雇用の場も多い。
財政的な余裕も生まれ、地方交付税の不交付団体になって25年以上。
子育て世代が定着することで、生産人口が増え、税収が上がり、
それを子ども関連予算に回す、という好循環が働く。
同町の09年度当初予算は約124億5000万円、
子育て支援関連は約40億7905万円で、33%。
秋山勉こども育成課長は、「現町長も前町長も、子育て支援に理解があり、
高齢化率も低かったので、子どもにお金を回すことができた。
国全体が少子化に向かう中、どこまで投資できるか役場でもよく議論に。
しかし、現に子どもの数は増えている」
少子化対策に特効薬はないと言われる。
7年前から同町について調査研究している国立社会保障・人口問題研究所の
佐々井司人口動向研究部第1室長は、「出生率が上がったのは、
雇用機会や交通の便に恵まれたことが大きい。
上昇が長期で続いているのは、子育て支援策の効果」
長泉町には、「産み育てやすい町」という評判を聞いて、転入する人も。
同町のような条件をそろえるのは、難しいかもしれない。
町の活性化を図るためにも、若年層の結婚や出生を安定的に維持する
雇用の確保と、地域にふさわしい子育て支援が必要。
◇今こそ正念場、担当相へ権限集中を
内閣府の少子化担当参事官として企画立案に携わった
増田雅暢・上智大教授に少子化対策の経緯と課題を聞いた。
最初の少子化対策「エンゼルプラン」(94年末)は、
今から見れば保育所の拡充など、内容が限定的。
当時、出生率は1・5まで低下していたが、いずれ回復するとの期待もあり、
危機意識は乏しかった。
99年末「新エンゼルプラン」から総合的な計画になり、
次世代育成支援対策推進法や少子化社会対策大綱などができた。
しかし、財政が厳しく、予算確保は難しくなった。
06年、ようやく児童手当を拡充することができた。
少子化対策は対象が限定的で、他の社会保障政策に比べ、予算規模は小さい。
妊婦健診の無料化に1人12万円かけても、
出生数約100万人なら1200億円程度。
団塊ジュニアが30代後半にさしかかった今が、日本の少子化対策にとって
一番重要な時期。
内閣府に少子化担当相を置いても、権限や予算は他省庁が持ち、
思い切った対策を打つのは難しい。
省庁の縦割りをやめ、担当相に権限を集中させるなどの見直しが必要。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/14/20090314ddm013100134000c.html
◇静岡県長泉町の取り組み
医療費助成や保育サービスの格差など、
産み育てようとの思いを阻害する要因を探ってきた「未来育て」
長期にわたって総合的な子育て支援策を実行し、出生率を上昇させた
静岡県長泉町の取り組みから、今求められる政策を考える。
北側に白銀の富士山を望む長泉町は、人口約4万人。
07年の合計特殊出生率(女性が一生に産む子供の平均数)は
全国平均の1・34を大きく上回る1・78。
出生率は、99年から上昇傾向で、
子育てしやすい町として、全国から視察団が訪れる。
町立中央保育園の2階にある子育て支援センター「アップル」。
小雪が舞う中、乳幼児を連れた母親たちが次々とやって来た。
母子が一緒に歌をうたって、ひな祭りを楽しんだ。
就園前の子とその保護者が対象の同センターは、
「ベビーカーを押して通える範囲」という狙いで、町内に3カ所設置。
保育園の併設で保育士が常駐し、参加費は無料。
アップル開設は99年。
今ではどこにでもある施設だが、全国的に見て設置は早い。
子育て世帯が多い横浜市(人口約365万人)でも、
同様の施設は各区に1、2カ所で、同町の充実ぶりが分かる。
1歳半の長男を連れてきた山田愛子さん(35)は、妊娠5カ月。
「つわりがひどくて、子どもの相手ができない時、ここにくれば安心です」
山田さんは、結婚と同時に同町に転入、周りに友人、知人がおらず、
出産直後は心細かった。
自宅近くにある別のセンターや地域のボランティアが開く
遊びの広場のおかげで、子育て仲間と出会うこともできた。
同町の少子化対策は、臨機応変で迅速だ。
例えば学童保育。
07年度末、08年度の希望者を募集した際のこと。
相当数の待機児童が出ることが分かると、すぐさま予備費を投入し、
2カ所にプレハブの施設を建て、4月入所に間に合わせた。
今年4月には、常設の施設に衣替えされる。
乳幼児医療費の助成は、73年に始めた。
全国に先駆け、2歳までの医療費を無料化。
02年には就学前、07年に小学3年修了まで引き上げた。
就学前までの助成が、全市町村の8割に達したのが08年、先見性が分かる。
09年度予算、医療費助成をさらに中学3年まで引き上げ、
小学校を増築して28年ぶりに学級数を増やす予定。
同町は、東海道新幹線や東名高速道路、国道246号など交通網に恵まれ、
多業種の大規模工場があり、雇用の場も多い。
財政的な余裕も生まれ、地方交付税の不交付団体になって25年以上。
子育て世代が定着することで、生産人口が増え、税収が上がり、
それを子ども関連予算に回す、という好循環が働く。
同町の09年度当初予算は約124億5000万円、
子育て支援関連は約40億7905万円で、33%。
秋山勉こども育成課長は、「現町長も前町長も、子育て支援に理解があり、
高齢化率も低かったので、子どもにお金を回すことができた。
国全体が少子化に向かう中、どこまで投資できるか役場でもよく議論に。
しかし、現に子どもの数は増えている」
少子化対策に特効薬はないと言われる。
7年前から同町について調査研究している国立社会保障・人口問題研究所の
佐々井司人口動向研究部第1室長は、「出生率が上がったのは、
雇用機会や交通の便に恵まれたことが大きい。
上昇が長期で続いているのは、子育て支援策の効果」
長泉町には、「産み育てやすい町」という評判を聞いて、転入する人も。
同町のような条件をそろえるのは、難しいかもしれない。
町の活性化を図るためにも、若年層の結婚や出生を安定的に維持する
雇用の確保と、地域にふさわしい子育て支援が必要。
◇今こそ正念場、担当相へ権限集中を
内閣府の少子化担当参事官として企画立案に携わった
増田雅暢・上智大教授に少子化対策の経緯と課題を聞いた。
最初の少子化対策「エンゼルプラン」(94年末)は、
今から見れば保育所の拡充など、内容が限定的。
当時、出生率は1・5まで低下していたが、いずれ回復するとの期待もあり、
危機意識は乏しかった。
99年末「新エンゼルプラン」から総合的な計画になり、
次世代育成支援対策推進法や少子化社会対策大綱などができた。
しかし、財政が厳しく、予算確保は難しくなった。
06年、ようやく児童手当を拡充することができた。
少子化対策は対象が限定的で、他の社会保障政策に比べ、予算規模は小さい。
妊婦健診の無料化に1人12万円かけても、
出生数約100万人なら1200億円程度。
団塊ジュニアが30代後半にさしかかった今が、日本の少子化対策にとって
一番重要な時期。
内閣府に少子化担当相を置いても、権限や予算は他省庁が持ち、
思い切った対策を打つのは難しい。
省庁の縦割りをやめ、担当相に権限を集中させるなどの見直しが必要。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/14/20090314ddm013100134000c.html
インタビュー・環境戦略を語る:東京電力・清水正孝社長
(毎日 3月16日)
東京電力が排出するCO2は、国内全体の1割を占める。
CO2削減に貢献するとされる柏崎刈羽原子力発電所が運転停止し、
厳しい状況が続く中、同社は需要者側に力点を置いた
温暖化対策を進めていく。
「低炭素社会」実現に向けた東電の戦略を、清水正孝社長に聞いた。
--温暖化対策にどう取り組むか。
◆日本には、エネルギー資源が乏しいという弱み。
それを克服しながら、低炭素社会を実現するためには、
エネルギーの安定供給と環境保全、経済性の向上を同時に図ること。
エネルギーの供給・需要両面にわたり、
長期的な視点から対策を立てていく必要。
供給面として、当社の電源構成の中で、原子力や、水力といった
再生可能なエネルギーの比率を高め、
需要面では、家庭などで使ってもらうエネルギーを低炭素型に
誘導していくことが、これからの戦略。
--柏崎刈羽原発の停止の影響は大きい。
◆停止に伴う発電量の不足分を火力発電で補っているため、
CO2排出量の増加は年3000万トン程度と試算。
例年の総排出量の3割程度に相当する量。
一日も早く復旧し、稼働に向けて努力するというのが一番大きな経営課題。
--需要面ではどんな戦略があるか。
◆キーワードは「電化」
一般家庭での「オール電化」戦略に取り組んでいるが、
今後は産業、業務分野でも攻めの営業に。
産業分野をみると、工場など大量の熱を必要とするところでは、蒸気を多用。
「蒸気」に着目し、空気中の熱を効率よく集めるヒートポンプや
IH(電磁誘導加熱)といった高効率な電化技術を導入することで、
「蒸気レス」を目指したい。
この取り組みは、CO2削減効果のほか、生産技術の高度化で、
日本の製造業の競争力向上にも貢献できる。
業務分野は、日本のCO2総排出量の約3割を占め、早急な対策が必要。
燃焼式に比べ、加熱効率が高い電化厨房を
外食チェーンなどの業界で広げている。
--経済産業省が、太陽光発電による余剰電力を電力会社が買い取る
「固定価格買い取り制度」の導入を発表。
◆政府の地球温暖化対策の重要なメニューの一つとして、
積極的に協力する考え。
現実的に、電力会社の負担増加分は電気料金に上乗せされる方針なので、
国の施策として国民に十分説明し、理解を得なければ進まない。
制度を具体化する際、我々の意見も十分織り込んでいく。
==============
◇しみず・まさたか
慶応大経卒、68年東京電力入社。取締役資材部長、常務、副社長を経て、
08年6月から現職。同年5月から日本経団連副会長。
神奈川県出身、64歳。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/16/20090316ddm008020023000c.html
東京電力が排出するCO2は、国内全体の1割を占める。
CO2削減に貢献するとされる柏崎刈羽原子力発電所が運転停止し、
厳しい状況が続く中、同社は需要者側に力点を置いた
温暖化対策を進めていく。
「低炭素社会」実現に向けた東電の戦略を、清水正孝社長に聞いた。
--温暖化対策にどう取り組むか。
◆日本には、エネルギー資源が乏しいという弱み。
それを克服しながら、低炭素社会を実現するためには、
エネルギーの安定供給と環境保全、経済性の向上を同時に図ること。
エネルギーの供給・需要両面にわたり、
長期的な視点から対策を立てていく必要。
供給面として、当社の電源構成の中で、原子力や、水力といった
再生可能なエネルギーの比率を高め、
需要面では、家庭などで使ってもらうエネルギーを低炭素型に
誘導していくことが、これからの戦略。
--柏崎刈羽原発の停止の影響は大きい。
◆停止に伴う発電量の不足分を火力発電で補っているため、
CO2排出量の増加は年3000万トン程度と試算。
例年の総排出量の3割程度に相当する量。
一日も早く復旧し、稼働に向けて努力するというのが一番大きな経営課題。
--需要面ではどんな戦略があるか。
◆キーワードは「電化」
一般家庭での「オール電化」戦略に取り組んでいるが、
今後は産業、業務分野でも攻めの営業に。
産業分野をみると、工場など大量の熱を必要とするところでは、蒸気を多用。
「蒸気」に着目し、空気中の熱を効率よく集めるヒートポンプや
IH(電磁誘導加熱)といった高効率な電化技術を導入することで、
「蒸気レス」を目指したい。
この取り組みは、CO2削減効果のほか、生産技術の高度化で、
日本の製造業の競争力向上にも貢献できる。
業務分野は、日本のCO2総排出量の約3割を占め、早急な対策が必要。
燃焼式に比べ、加熱効率が高い電化厨房を
外食チェーンなどの業界で広げている。
--経済産業省が、太陽光発電による余剰電力を電力会社が買い取る
「固定価格買い取り制度」の導入を発表。
◆政府の地球温暖化対策の重要なメニューの一つとして、
積極的に協力する考え。
現実的に、電力会社の負担増加分は電気料金に上乗せされる方針なので、
国の施策として国民に十分説明し、理解を得なければ進まない。
制度を具体化する際、我々の意見も十分織り込んでいく。
==============
◇しみず・まさたか
慶応大経卒、68年東京電力入社。取締役資材部長、常務、副社長を経て、
08年6月から現職。同年5月から日本経団連副会長。
神奈川県出身、64歳。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/16/20090316ddm008020023000c.html
学士力(12)読者の声…学生も教員も変革を
(読売 3月21日)
大学の現状に一般読者は驚き、関係者は教員の意識を問題に。
「学生に元気のある人は少ない。個人的に話を聞いてみると、
悩みや心の葛藤がある人が多い」
埼玉県在住で、36歳の自称“おっさん学生”からメール。
高校卒業後、専門学校を出て、団体職員などとして働いてきたが、
「経済の仕組みをもっと知りたいと思って、一念発起」
学業に悪戦苦闘、休み中はNPO活動に参加、
すでに就職活動も始めている立場。
「学生生活や就職活動に悩んでいる学生がいると思うが、可能性は無限。
出来ることから、少しずつやっていくのがいいと思う」と激励のメッセージも。
一方で、「学習意欲の低い学生、学問に拒絶意識の高い学生が、
なぜ学費を払って進学するのか疑問」と、高松市の主婦。
「学費を払う親御さんの気持ちになると、ため息しか出ない。
大学以外に何かないのか?
とにかく大学へ行けばいい、という意識を変える必要がある」
入学前教育の記事に対し、「大学とは、自ら学び問う所ではなかったのか。
いつから手取り足取りの勉強の場になったのか。
なぜ、学びの姿勢を小中学生にしっかり教えないのか」といった意見。
大学の体制や教員の意識を問題視する声も。
土持ゲーリー法一・弘前大学教授は、大学の抱える問題の根源に、
単位制度に対する理解の不十分さがあると指摘。
「単位制度は、講義とその倍の時間に当たる予習・復習から成り立っている。
講義のみで単位が与えられている現状はおかしい。
限られたエリート層しか大学に来なかった時代なら、
放置しておいても勉強しただろうが、全入時代はそうはいかない」
「米国でも、『大学の責務』とは何かが問い直されている。
『学生を育てるために、どれだけ努力をしているか』という教員側の視点ではなく、
学生にどれだけ力をつけられたか、という学習成果の視点に立った
説明責任が求められている」
ゼミの在り方についても、大学人から反響。
「最低限、ゼミで学ぶべきことを統一することはとても大切だが、難しい。
教員は、他からの干渉を何より嫌うからだ。
そのため、大学の教育改革が進まない」とある大学の准教授が嘆く。
「ゼミの中身とともに、どんな仕掛けを持っているかが問われている。
『学士力』が言われ出して数年たつが、学生を成長させるための
現場の変革は進んでいない。
結局、教職員自身を変えていく努力が何よりも必要」と訴える教授。
信州大学の松岡幸司准教授は、
「自分の授業をどのように改善していくか、ということに日々悩んでいる。
授業改善をしていく上で、記事の中の視点や発想が参考に。
問題意識を持つ教員の様々な事例に触れることで、
自分の抱えている問題を解決する糸口が見えてくることが多かった」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090321-OYT8T00249.htm
大学の現状に一般読者は驚き、関係者は教員の意識を問題に。
「学生に元気のある人は少ない。個人的に話を聞いてみると、
悩みや心の葛藤がある人が多い」
埼玉県在住で、36歳の自称“おっさん学生”からメール。
高校卒業後、専門学校を出て、団体職員などとして働いてきたが、
「経済の仕組みをもっと知りたいと思って、一念発起」
学業に悪戦苦闘、休み中はNPO活動に参加、
すでに就職活動も始めている立場。
「学生生活や就職活動に悩んでいる学生がいると思うが、可能性は無限。
出来ることから、少しずつやっていくのがいいと思う」と激励のメッセージも。
一方で、「学習意欲の低い学生、学問に拒絶意識の高い学生が、
なぜ学費を払って進学するのか疑問」と、高松市の主婦。
「学費を払う親御さんの気持ちになると、ため息しか出ない。
大学以外に何かないのか?
とにかく大学へ行けばいい、という意識を変える必要がある」
入学前教育の記事に対し、「大学とは、自ら学び問う所ではなかったのか。
いつから手取り足取りの勉強の場になったのか。
なぜ、学びの姿勢を小中学生にしっかり教えないのか」といった意見。
大学の体制や教員の意識を問題視する声も。
土持ゲーリー法一・弘前大学教授は、大学の抱える問題の根源に、
単位制度に対する理解の不十分さがあると指摘。
「単位制度は、講義とその倍の時間に当たる予習・復習から成り立っている。
講義のみで単位が与えられている現状はおかしい。
限られたエリート層しか大学に来なかった時代なら、
放置しておいても勉強しただろうが、全入時代はそうはいかない」
「米国でも、『大学の責務』とは何かが問い直されている。
『学生を育てるために、どれだけ努力をしているか』という教員側の視点ではなく、
学生にどれだけ力をつけられたか、という学習成果の視点に立った
説明責任が求められている」
ゼミの在り方についても、大学人から反響。
「最低限、ゼミで学ぶべきことを統一することはとても大切だが、難しい。
教員は、他からの干渉を何より嫌うからだ。
そのため、大学の教育改革が進まない」とある大学の准教授が嘆く。
「ゼミの中身とともに、どんな仕掛けを持っているかが問われている。
『学士力』が言われ出して数年たつが、学生を成長させるための
現場の変革は進んでいない。
結局、教職員自身を変えていく努力が何よりも必要」と訴える教授。
信州大学の松岡幸司准教授は、
「自分の授業をどのように改善していくか、ということに日々悩んでいる。
授業改善をしていく上で、記事の中の視点や発想が参考に。
問題意識を持つ教員の様々な事例に触れることで、
自分の抱えている問題を解決する糸口が見えてくることが多かった」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090321-OYT8T00249.htm
2009年3月25日水曜日
知って実感、医療の進歩 川井で明治・江戸医学書展
(岩手日報 3月17日)
川井村の旧箱石小校舎を活用した「昭和の学校・箱石校」(照井正勝校長)
で、第4回お父さんのコレクション展「明治・江戸時代の医学書展」が開催。
当時、治療に使用された薬草の辞典や、手術の仕方を図説するなどした
貴重な医学書を展示。
高度医療がなかった時代の東洋医学を、垣間見ることができる。
同校玄関ギャラリーに「本草綱目」52巻・38冊、「原病学通論」1―9巻、
「外科各論」1―10巻、「外科正宗」1―4巻などが約100冊並ぶ。
いずれも照井校長の所蔵。
本草綱目のうち、江戸期の「薬草木辞典」は薬用になる植物を絵で紹介、
調合方法や飲み方も説明。
外科正宗では、傷口の縫合手段などが示され、かつての医療が分かる。
照井校長は、「だいたい今と同じような病名があったようだ。
西洋医学が入る前に、医者も相当勉強していたのではないか」
同展は4月9日まで。
5月の大型連休には、音楽イベントなど「春の文化祭」を行い、
戦前・戦後のラジオや蓄音機の展示コーナーを設ける予定。
開校は、毎週火曜日を除き午前10時から午後4時まで。
1階は無料。2階は入場料が中学生以上500円、小学生以下300円。
問い合わせは同校(0193・74・2002)。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090317_11
川井村の旧箱石小校舎を活用した「昭和の学校・箱石校」(照井正勝校長)
で、第4回お父さんのコレクション展「明治・江戸時代の医学書展」が開催。
当時、治療に使用された薬草の辞典や、手術の仕方を図説するなどした
貴重な医学書を展示。
高度医療がなかった時代の東洋医学を、垣間見ることができる。
同校玄関ギャラリーに「本草綱目」52巻・38冊、「原病学通論」1―9巻、
「外科各論」1―10巻、「外科正宗」1―4巻などが約100冊並ぶ。
いずれも照井校長の所蔵。
本草綱目のうち、江戸期の「薬草木辞典」は薬用になる植物を絵で紹介、
調合方法や飲み方も説明。
外科正宗では、傷口の縫合手段などが示され、かつての医療が分かる。
照井校長は、「だいたい今と同じような病名があったようだ。
西洋医学が入る前に、医者も相当勉強していたのではないか」
同展は4月9日まで。
5月の大型連休には、音楽イベントなど「春の文化祭」を行い、
戦前・戦後のラジオや蓄音機の展示コーナーを設ける予定。
開校は、毎週火曜日を除き午前10時から午後4時まで。
1階は無料。2階は入場料が中学生以上500円、小学生以下300円。
問い合わせは同校(0193・74・2002)。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090317_11
三陸総合運動公園4種公認へ 陸上記録会での活用期待
(東海新報 3月20日)
大船渡市の三陸総合運動公園が、新年度から
日本陸連公認四種陸上競技場として使用できる見通し。
陸連公認技術役員が同公園でトラックの実測調査などを行い、
整備状況が基準を満たしていることを確認。
公認競技場は、陸上競技大会で出た記録が、
公認記録として認定されるために必要なもの。
同公園は、平成10年に第五種公認を受けたが、15年に期限を迎え、
そのまま更新せずに公認が取り消されていた。
気仙内で公認されていた大船渡中学校グラウンドと
県立高田松原野外活動センターグラウンドも、
今年度内に有効期限を迎えたが更新しない方針で、
管内で行われる小中学校通信陸上大会などに向け、
同公園を公認へ切り替える。
日本陸連の公認競技場は、現在五種区分が廃止、
同公園の規格も四種に合わせる必要が生じた。
グラウンド内を平坦にならしたほか、高跳び競技用の礎石造成、
二百㍍トラックのコーステープ設置などの作業が行われた。
検定では、技術役員がグラウンドの状況やコースの長さなど実測調査を実施。
「規格は基準を満たしている。多目的グラウンドだが、
陸上が盛んな地域で多く利用されており、公認が必要」
今後、役員から日本陸連に公認取得への申請がされ、
新年度には正式に四種公認競技場として認可される見通し。
大船渡市陸協の村上悌太郎会長は、
「晴れて公認されれば、子どもたちが競技を続ける上でも大きい」
http://www.tohkaishimpo.com/
大船渡市の三陸総合運動公園が、新年度から
日本陸連公認四種陸上競技場として使用できる見通し。
陸連公認技術役員が同公園でトラックの実測調査などを行い、
整備状況が基準を満たしていることを確認。
公認競技場は、陸上競技大会で出た記録が、
公認記録として認定されるために必要なもの。
同公園は、平成10年に第五種公認を受けたが、15年に期限を迎え、
そのまま更新せずに公認が取り消されていた。
気仙内で公認されていた大船渡中学校グラウンドと
県立高田松原野外活動センターグラウンドも、
今年度内に有効期限を迎えたが更新しない方針で、
管内で行われる小中学校通信陸上大会などに向け、
同公園を公認へ切り替える。
日本陸連の公認競技場は、現在五種区分が廃止、
同公園の規格も四種に合わせる必要が生じた。
グラウンド内を平坦にならしたほか、高跳び競技用の礎石造成、
二百㍍トラックのコーステープ設置などの作業が行われた。
検定では、技術役員がグラウンドの状況やコースの長さなど実測調査を実施。
「規格は基準を満たしている。多目的グラウンドだが、
陸上が盛んな地域で多く利用されており、公認が必要」
今後、役員から日本陸連に公認取得への申請がされ、
新年度には正式に四種公認競技場として認可される見通し。
大船渡市陸協の村上悌太郎会長は、
「晴れて公認されれば、子どもたちが競技を続ける上でも大きい」
http://www.tohkaishimpo.com/
カースト変えたIT・グローバル化
(日経 2009-03-12)
◆かつて王家で見た身分制の壁
インドの王家宅にホームステイしたことがある。
インド北部のヒマーチャル・プラデシュ州。
標高3000メートル超の高地にあり、ヒマラヤ山脈に周囲を囲まれた大邸宅。
使用人は十数人いただろうか。
料理や掃除をする人。シーツや靴を洗う人。
それぞれの使用人に、明確な役割分担があったのが印象深かった。
「低いカーストに生まれると、その時点で一生が決まる。
できることがおのずと限られる。
がんばって生きて、生まれ変わった後の次の人生を良くするという
希望を持つしかない」
王家の人は言った。
「インドには、カーストという身分制が根強く残っているな」と
日々の生活を見て実感。
もう10年以上も前の話。
その地域では、インターネットが普及していなかった。
王家の人が、「インドは将来、必ず大国になる」と口にしても、
信じようがなかった。あまりにも国が貧しく見えたからだ。
◆転機はコンピューターとの出合い
この10年間で、経済のグローバル化とIT化が一気に加速。
世界が変わり、インドも変わった。
「カーストの身分によって入れるお祭りと、入れないお祭りがあった。
身分が高い人だけのお祭りなんかがありましたよ」
千葉県市川市に住むイシュワラッパ・フナチギリさん(34)。
インド南部の貧しい農村に生まれた。
20年以上前の地方では、カーストによる差別が特に強かった。
「羊飼い」のカーストに属するフナチギリさんは笑い飛ばす。
「いまはカーストを気にしませんけどね」
苦しい生活をおくる父の姿を見て、子どものころから
「新しいことに挑戦しないといけない」と思った。
親族の支援を得て、学校に通った。
人生を変えたくて、勉学に励んだ。
政府の特別な試験に合格し、大学にも入った。
そこでコンピューターに出合った。
インドの当時の首相が、テレビでITの可能性を語っていた。
「自分も新しい技術を勉強したい」と思い立ち、
大学では「コンピューターサイエンス&エンジニアリング」を専攻。
初めてコンピューターに触り、すぐにのめり込んだ。
時には、早朝から深夜までプログラムを勉強。
そして、チャンスがやってきた。
◆「名前より実力」が変化の原動力
5年前、インド南部のシリコンバレーとも呼ばれる「プネ」で、
日本企業に派遣するITエンジニアを募集していることを知った。
日本語も学び、夢の海外勤務が実現。
現在は、インド大手のIT企業の日本法人で働き、
外資系金融機関向けの会計システムをつくっている。
「子どものころは、日本という国さえ知らなかった。
いまはとても楽しく満足していますよ」
ITを武器に成功したインド人は、フナチギリさんだけではない。
世界のあちこちにいるはず。
日本で人材派遣業を営むインド人経営者は、
「ITの世界では、名前よりも実力が評価される。
インドの古い身分制を壊す原動力になった。
グローバル化の進展が重なり、世界の様々な場所でインド人が働いている。
人材を実力ベースで正当に評価できる」
インドの社会学を専門とする福永正明・岐阜女子大学客員教授は、
「インドの人々に差別意識がなお残るのは事実。
だが、低いカーストの人でも外資系企業などで自由に働ける。
カースト制の存在が外からは見えにくくなっており、
身分の問題はないと振る舞うことが可能だ」
グローバル化やIT化が、インドの古い制度や慣習さえも塗り替えつつある。
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/news/world/world_2nd/wor090312.html
◆かつて王家で見た身分制の壁
インドの王家宅にホームステイしたことがある。
インド北部のヒマーチャル・プラデシュ州。
標高3000メートル超の高地にあり、ヒマラヤ山脈に周囲を囲まれた大邸宅。
使用人は十数人いただろうか。
料理や掃除をする人。シーツや靴を洗う人。
それぞれの使用人に、明確な役割分担があったのが印象深かった。
「低いカーストに生まれると、その時点で一生が決まる。
できることがおのずと限られる。
がんばって生きて、生まれ変わった後の次の人生を良くするという
希望を持つしかない」
王家の人は言った。
「インドには、カーストという身分制が根強く残っているな」と
日々の生活を見て実感。
もう10年以上も前の話。
その地域では、インターネットが普及していなかった。
王家の人が、「インドは将来、必ず大国になる」と口にしても、
信じようがなかった。あまりにも国が貧しく見えたからだ。
◆転機はコンピューターとの出合い
この10年間で、経済のグローバル化とIT化が一気に加速。
世界が変わり、インドも変わった。
「カーストの身分によって入れるお祭りと、入れないお祭りがあった。
身分が高い人だけのお祭りなんかがありましたよ」
千葉県市川市に住むイシュワラッパ・フナチギリさん(34)。
インド南部の貧しい農村に生まれた。
20年以上前の地方では、カーストによる差別が特に強かった。
「羊飼い」のカーストに属するフナチギリさんは笑い飛ばす。
「いまはカーストを気にしませんけどね」
苦しい生活をおくる父の姿を見て、子どものころから
「新しいことに挑戦しないといけない」と思った。
親族の支援を得て、学校に通った。
人生を変えたくて、勉学に励んだ。
政府の特別な試験に合格し、大学にも入った。
そこでコンピューターに出合った。
インドの当時の首相が、テレビでITの可能性を語っていた。
「自分も新しい技術を勉強したい」と思い立ち、
大学では「コンピューターサイエンス&エンジニアリング」を専攻。
初めてコンピューターに触り、すぐにのめり込んだ。
時には、早朝から深夜までプログラムを勉強。
そして、チャンスがやってきた。
◆「名前より実力」が変化の原動力
5年前、インド南部のシリコンバレーとも呼ばれる「プネ」で、
日本企業に派遣するITエンジニアを募集していることを知った。
日本語も学び、夢の海外勤務が実現。
現在は、インド大手のIT企業の日本法人で働き、
外資系金融機関向けの会計システムをつくっている。
「子どものころは、日本という国さえ知らなかった。
いまはとても楽しく満足していますよ」
ITを武器に成功したインド人は、フナチギリさんだけではない。
世界のあちこちにいるはず。
日本で人材派遣業を営むインド人経営者は、
「ITの世界では、名前よりも実力が評価される。
インドの古い身分制を壊す原動力になった。
グローバル化の進展が重なり、世界の様々な場所でインド人が働いている。
人材を実力ベースで正当に評価できる」
インドの社会学を専門とする福永正明・岐阜女子大学客員教授は、
「インドの人々に差別意識がなお残るのは事実。
だが、低いカーストの人でも外資系企業などで自由に働ける。
カースト制の存在が外からは見えにくくなっており、
身分の問題はないと振る舞うことが可能だ」
グローバル化やIT化が、インドの古い制度や慣習さえも塗り替えつつある。
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/news/world/world_2nd/wor090312.html
理系白書’09:挑戦のとき/6 宇宙航空研究開発機構研究員・宮下幸長さん
(毎日 3月15日)
「大変名誉な偉業が達成された」
地球電磁気・地球惑星圏学会の会員用掲示板に、こんな内容が紹介。
オーロラ発生時に宇宙で起きている現象を、宮下さんが明らかにし、
評価されたことを指す。
論文は、この分野で最も権威ある米地球物理学会誌(JGR)に発表。
掲載日(1月22日)の翌週から3週連続で、
宇宙科学部門のダウンロード件数1位を達成。
同部門の研究者は国内に数百人いるが、トップも3週連続も日本人初。
上出洋介・京都大特任教授は、「3週連続1位は外国人でも聞いたことがない」
オーロラは、宇宙からやって来る電子が高度100~400キロの大気と
衝突して光る現象。
真夜中に突然光り、空全体が明るくなった後、西へ東へ、極方向へと
乱舞するものは「オーロラ嵐」と呼ばれ、
発見した赤祖父俊一・米アラスカ大名誉教授が64年に命名。
オーロラ嵐の源の電子はいつ、どこで供給されるのか?
観測は難しく、半世紀近く論争が続いてきた。
地球を囲む磁気圏は、彗星のようにたなびいている。
宮下さんは、日本の科学衛星「ジオテイル」を含む3基が
地表から2万~20万キロを飛行し、とらえた電場や磁場などのデータを解析。
米国の衛星「ポーラー」などが撮影した画像と合わせ、
3787件のオーロラ嵐を3年かけて調べた。
その結果、(1)オーロラ嵐の発生2分前、高度9万6000~12万キロで
地球の磁力線がつなぎ変わる「磁気再結合」が起きる
(2)ほぼ同時に、高度4万~6万キロで電流が激減する
「磁気双極子化」が始まる
(3)二つの現象で、磁気圏に蓄えられたエネルギーが放出され、
電子が毎秒1000キロで地球に向かう
(4)電子が地球大気と衝突し、オーロラ嵐が発生する--と解明。
長年の謎に、一つの答えを示した。
小学生のとき、湯川秀樹博士の伝記で「発見の面白さ」を知り、
京都大に進んだ。
研究室めぐりでオーロラ研究を知り、「何となく関心を持った」と飛び込んだ。
膨大なデータを扱う地道な作業だが、「コツコツ型の性格に合った」
大学院2年で最初の論文を発表、その後も毎年、一流誌に成果を出す。
自宅でもクラシック音楽を聴きながら、深夜までデータを眺める。
熱中ぶりに、妻(29)から「家では研究を忘れてほしい」と言われるほど。
オーロラ嵐の発生時の出力は、大型発電所1000基分の100万メガワット、
その影響で停電も起こる。
04年、フィンランドで初めてオーロラを見た。
「壮大な自然の姿に迫る」と意気込む。
==============
◇みやした・ゆきなが
横浜市出身。理学博士。02年京都大大学院博士課程修了。
旧・宇宙科学研究所研究員、名古屋大太陽地球環境研究所研究員を経て、
06年から現職。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/15/20090315ddm016040031000c.html
「大変名誉な偉業が達成された」
地球電磁気・地球惑星圏学会の会員用掲示板に、こんな内容が紹介。
オーロラ発生時に宇宙で起きている現象を、宮下さんが明らかにし、
評価されたことを指す。
論文は、この分野で最も権威ある米地球物理学会誌(JGR)に発表。
掲載日(1月22日)の翌週から3週連続で、
宇宙科学部門のダウンロード件数1位を達成。
同部門の研究者は国内に数百人いるが、トップも3週連続も日本人初。
上出洋介・京都大特任教授は、「3週連続1位は外国人でも聞いたことがない」
オーロラは、宇宙からやって来る電子が高度100~400キロの大気と
衝突して光る現象。
真夜中に突然光り、空全体が明るくなった後、西へ東へ、極方向へと
乱舞するものは「オーロラ嵐」と呼ばれ、
発見した赤祖父俊一・米アラスカ大名誉教授が64年に命名。
オーロラ嵐の源の電子はいつ、どこで供給されるのか?
観測は難しく、半世紀近く論争が続いてきた。
地球を囲む磁気圏は、彗星のようにたなびいている。
宮下さんは、日本の科学衛星「ジオテイル」を含む3基が
地表から2万~20万キロを飛行し、とらえた電場や磁場などのデータを解析。
米国の衛星「ポーラー」などが撮影した画像と合わせ、
3787件のオーロラ嵐を3年かけて調べた。
その結果、(1)オーロラ嵐の発生2分前、高度9万6000~12万キロで
地球の磁力線がつなぎ変わる「磁気再結合」が起きる
(2)ほぼ同時に、高度4万~6万キロで電流が激減する
「磁気双極子化」が始まる
(3)二つの現象で、磁気圏に蓄えられたエネルギーが放出され、
電子が毎秒1000キロで地球に向かう
(4)電子が地球大気と衝突し、オーロラ嵐が発生する--と解明。
長年の謎に、一つの答えを示した。
小学生のとき、湯川秀樹博士の伝記で「発見の面白さ」を知り、
京都大に進んだ。
研究室めぐりでオーロラ研究を知り、「何となく関心を持った」と飛び込んだ。
膨大なデータを扱う地道な作業だが、「コツコツ型の性格に合った」
大学院2年で最初の論文を発表、その後も毎年、一流誌に成果を出す。
自宅でもクラシック音楽を聴きながら、深夜までデータを眺める。
熱中ぶりに、妻(29)から「家では研究を忘れてほしい」と言われるほど。
オーロラ嵐の発生時の出力は、大型発電所1000基分の100万メガワット、
その影響で停電も起こる。
04年、フィンランドで初めてオーロラを見た。
「壮大な自然の姿に迫る」と意気込む。
==============
◇みやした・ゆきなが
横浜市出身。理学博士。02年京都大大学院博士課程修了。
旧・宇宙科学研究所研究員、名古屋大太陽地球環境研究所研究員を経て、
06年から現職。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/15/20090315ddm016040031000c.html
クローズアップ2009:温室効果ガス削減、日本の中期目標 6案並び検討迷走
(毎日 3月16日)
2020年までの温室効果ガス削減目標を話し合う
「中期目標検討委員会」(座長・福井俊彦前日銀総裁)は、
いくつかの選択肢を示す方向で、議論が進んでいる。
麻生太郎首相は、6月までに目標を決めると明言。
六つの案は、90年比で7%増から25%減まで幅広く、着地点は見えない。
遅れる決定は、温暖化対策の国際交渉をリードしたい日本の思惑に暗い影。
「世界に通用すると同時に、実行が可能なこと」
中期目標について、麻生首相はこんな条件を挙げる。
産業界と環境団体の意見の隔たりは大きく、条件を満たすことは簡単ではない。
選択肢のうち、最も厳しい「温室効果ガスの排出量を、90年比の25%削減」
国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が、
「温暖化の影響を最小限に抑えるには、
先進国で25~40%削減が必要」との指摘に対応。
実現には高いハードルがある。
国立環境研究所の試算では、一般家庭1770万戸に太陽光パネルを設置し、
電気自動車など次世代自動車が新車販売の約8割を占めることが必要。
環境省などによると、05年現在の太陽光パネル設置世帯は約32万戸、
次世代自動車の割合も2%以下。
電力会社で組織する電気事業連合会は、
「太陽光パネルを設置できる住宅は、新築を含め約2000万戸。
9割近い住宅への設置が必要、強制的な措置がないと困難」
日本自動車工業会も、「20年までの次世代自動車への切り替えは限定的」
「90年比6%増」は、現在の省エネ努力を続けるだけの場合に相当。
この案は、「国際的な批判を浴びる」との声が強い。
最新の省エネ技術が最大限導入された場合の「4%減」案は、
「努力できるぎりぎりの数字」(電力会社)として有力候補の一つ。
IPCCの指摘からすれば、「世界に通用する」案とは言えない。
福田康夫前首相は昨年6月、「50年までに60~80%削減」という
長期目標を表明、行動計画が閣議決定。
厳しい中期目標にしないと、長期目標の達成もおぼつかない。
◇ポスト京都枠組み交渉、主導権争いで出遅れ
中期目標は、京都議定書の期限が切れる13年以降の温暖化対策の
国際的枠組みを決める交渉の焦点の一つ。
各国は、12月に開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議
(COP15)での合意を目指す。
自国に有利な決着を狙う交渉の主導権争いが本格化する中、
日本は出遅れ感が否めない。
EU(欧州連合)は昨年、域内全体の排出量を90年比20%減とする
中期目標に合意。
「先進国全体で30%減」など、積極的な提案。
途上国は、「地球温暖化を招いた先進国」が率先して、
「25~40%減」の厳しい目標を持つよう求めている。
世界自然保護基金日本委員会は、温暖化の影響を受けやすい
小島嶼国などから、「25~40%減でさえ不十分」との声。
日本の選択肢に「40%」がない点に、
「世界をリードする意欲が欠落していると見られかねない」と批判。
90年比増加の案を検討していることだけでも、国際交渉の妨げに。
EU議長国、チェコのブルシーク環境相は、
「IPCCが『25~40%』という数値を先進国に突きつけた今、
いくつかのシナリオを議論している時間があるのか。
EUは、拘束力のある目標を示した。
他の先進国も同じようにしないと、途上国に責任ある貢献を頼んでも、
『責任はそちら(先進国)にある』と言われかねない」
ブッシュ政権時代、温暖化対策に後ろ向きだった米国。
オバマ大統領は、「90年比プラスマイナス0%」に相当する中期目標を提案、
環境・エネルギー政策で景気回復と雇用創出を目指す
「グリーンニューディール」を掲げる。
太陽光など再生可能エネルギーの拡大が柱で、温暖化対策と共通点が多い。
環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は、
「再生可能エネルギー分野は、産業としても世界の主流になりつつある。
日本のように導入に後ろ向きだと、産業の成長の芽をつぶしてしまいかねない」
==============
◇中期目標
温室効果ガスの2020年ごろまでの排出削減目標。
日本の目標は、「中期目標検討委員会」が示した選択肢を基に、
「地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩トヨタ自動車相談役)で協議、
国民の意見も募った上で政府が決める。
13年以降の国際的な温暖化対策の枠組みでは、
先進各国に削減目標を割り当てるが、日本の目標と一致するとは限らない。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/16/20090316ddm003040087000c.html
2020年までの温室効果ガス削減目標を話し合う
「中期目標検討委員会」(座長・福井俊彦前日銀総裁)は、
いくつかの選択肢を示す方向で、議論が進んでいる。
麻生太郎首相は、6月までに目標を決めると明言。
六つの案は、90年比で7%増から25%減まで幅広く、着地点は見えない。
遅れる決定は、温暖化対策の国際交渉をリードしたい日本の思惑に暗い影。
「世界に通用すると同時に、実行が可能なこと」
中期目標について、麻生首相はこんな条件を挙げる。
産業界と環境団体の意見の隔たりは大きく、条件を満たすことは簡単ではない。
選択肢のうち、最も厳しい「温室効果ガスの排出量を、90年比の25%削減」
国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が、
「温暖化の影響を最小限に抑えるには、
先進国で25~40%削減が必要」との指摘に対応。
実現には高いハードルがある。
国立環境研究所の試算では、一般家庭1770万戸に太陽光パネルを設置し、
電気自動車など次世代自動車が新車販売の約8割を占めることが必要。
環境省などによると、05年現在の太陽光パネル設置世帯は約32万戸、
次世代自動車の割合も2%以下。
電力会社で組織する電気事業連合会は、
「太陽光パネルを設置できる住宅は、新築を含め約2000万戸。
9割近い住宅への設置が必要、強制的な措置がないと困難」
日本自動車工業会も、「20年までの次世代自動車への切り替えは限定的」
「90年比6%増」は、現在の省エネ努力を続けるだけの場合に相当。
この案は、「国際的な批判を浴びる」との声が強い。
最新の省エネ技術が最大限導入された場合の「4%減」案は、
「努力できるぎりぎりの数字」(電力会社)として有力候補の一つ。
IPCCの指摘からすれば、「世界に通用する」案とは言えない。
福田康夫前首相は昨年6月、「50年までに60~80%削減」という
長期目標を表明、行動計画が閣議決定。
厳しい中期目標にしないと、長期目標の達成もおぼつかない。
◇ポスト京都枠組み交渉、主導権争いで出遅れ
中期目標は、京都議定書の期限が切れる13年以降の温暖化対策の
国際的枠組みを決める交渉の焦点の一つ。
各国は、12月に開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議
(COP15)での合意を目指す。
自国に有利な決着を狙う交渉の主導権争いが本格化する中、
日本は出遅れ感が否めない。
EU(欧州連合)は昨年、域内全体の排出量を90年比20%減とする
中期目標に合意。
「先進国全体で30%減」など、積極的な提案。
途上国は、「地球温暖化を招いた先進国」が率先して、
「25~40%減」の厳しい目標を持つよう求めている。
世界自然保護基金日本委員会は、温暖化の影響を受けやすい
小島嶼国などから、「25~40%減でさえ不十分」との声。
日本の選択肢に「40%」がない点に、
「世界をリードする意欲が欠落していると見られかねない」と批判。
90年比増加の案を検討していることだけでも、国際交渉の妨げに。
EU議長国、チェコのブルシーク環境相は、
「IPCCが『25~40%』という数値を先進国に突きつけた今、
いくつかのシナリオを議論している時間があるのか。
EUは、拘束力のある目標を示した。
他の先進国も同じようにしないと、途上国に責任ある貢献を頼んでも、
『責任はそちら(先進国)にある』と言われかねない」
ブッシュ政権時代、温暖化対策に後ろ向きだった米国。
オバマ大統領は、「90年比プラスマイナス0%」に相当する中期目標を提案、
環境・エネルギー政策で景気回復と雇用創出を目指す
「グリーンニューディール」を掲げる。
太陽光など再生可能エネルギーの拡大が柱で、温暖化対策と共通点が多い。
環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は、
「再生可能エネルギー分野は、産業としても世界の主流になりつつある。
日本のように導入に後ろ向きだと、産業の成長の芽をつぶしてしまいかねない」
==============
◇中期目標
温室効果ガスの2020年ごろまでの排出削減目標。
日本の目標は、「中期目標検討委員会」が示した選択肢を基に、
「地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩トヨタ自動車相談役)で協議、
国民の意見も募った上で政府が決める。
13年以降の国際的な温暖化対策の枠組みでは、
先進各国に削減目標を割り当てるが、日本の目標と一致するとは限らない。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/03/16/20090316ddm003040087000c.html
2009年3月24日火曜日
スポーツ21世紀:新しい波/295 市民マラソン熱/3
(毎日 3月14日)
柔らかい光が差し込むカピオラニ公園に、42・195キロを走りきった
ランナーたちが次々とゴール。
昨年12月14日のホノルル・マラソン。
そろいのランニングシャツ姿、「TEAMコニカミノルタ」も30人全員が完走。
複写機、プリンターなどOA機器大手として知られる持ち株会社
「コニカミノルタホールディングス」が公募して結成。
同社は、06年3月末のカメラ事業撤退で、消費者と直接接触する機会を
失った事情から、新たな社会貢献の手だてを模索。
同社の陸上競技部は、元日の全日本実業団対抗駅伝で01年以降、
3連覇を含んで優勝6回を誇る強豪。
「陸上のノウハウを社会に還元できないか」との発想、
06年に「ランニング・プロジェクト」がスタート。
ホノルルを走るランナーの公募は、08年で3回目。
毎年春以降に参加者を募り、意欲などを参考に数十人を選出。
10月、東京都内で行う参加者の合同トレーニングでは、
陸上競技部の現役選手、コーチが指導。
現地にも選手が同行し、直前の調整をアドバイス。
陸上競技部の練習拠点がある東京・多摩地域で、
市民向けのランニング教室を開催。
「ランニング・プロジェクト」のホームページでは、
初心者から3時間台を目指す層まで、3段階に分けて練習メニューを掲載、
ランナー向けの食事などの情報も提供。
ブームを受け、アクセスは月に10万ページビュー、開設当初の3倍に。
同社広報・ブランド推進部の松崎倫明課長代理は、
「ランニングには性別、年齢差を問わず、どの層にも訴えかけられる特性。
食事や健康、美しさへの欲求など、すそ野も広い」と
その可能性の大きさに驚く。
陸上競技部の磯松大輔コーチ(35)は、「イベントと合宿予定日が重なるなど、
最初は抵抗もあった。教えることで、選手が学べる面も。
日本一の肩書があってこその役目だから、いいプレッシャーになる」
選手が挑む国内の主要大会では、ランニング教室参加者ら
市民が加わる自主的な応援も増えた。
市民とのかかわりは、選手にも相乗効果を生んでいるようだ。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
柔らかい光が差し込むカピオラニ公園に、42・195キロを走りきった
ランナーたちが次々とゴール。
昨年12月14日のホノルル・マラソン。
そろいのランニングシャツ姿、「TEAMコニカミノルタ」も30人全員が完走。
複写機、プリンターなどOA機器大手として知られる持ち株会社
「コニカミノルタホールディングス」が公募して結成。
同社は、06年3月末のカメラ事業撤退で、消費者と直接接触する機会を
失った事情から、新たな社会貢献の手だてを模索。
同社の陸上競技部は、元日の全日本実業団対抗駅伝で01年以降、
3連覇を含んで優勝6回を誇る強豪。
「陸上のノウハウを社会に還元できないか」との発想、
06年に「ランニング・プロジェクト」がスタート。
ホノルルを走るランナーの公募は、08年で3回目。
毎年春以降に参加者を募り、意欲などを参考に数十人を選出。
10月、東京都内で行う参加者の合同トレーニングでは、
陸上競技部の現役選手、コーチが指導。
現地にも選手が同行し、直前の調整をアドバイス。
陸上競技部の練習拠点がある東京・多摩地域で、
市民向けのランニング教室を開催。
「ランニング・プロジェクト」のホームページでは、
初心者から3時間台を目指す層まで、3段階に分けて練習メニューを掲載、
ランナー向けの食事などの情報も提供。
ブームを受け、アクセスは月に10万ページビュー、開設当初の3倍に。
同社広報・ブランド推進部の松崎倫明課長代理は、
「ランニングには性別、年齢差を問わず、どの層にも訴えかけられる特性。
食事や健康、美しさへの欲求など、すそ野も広い」と
その可能性の大きさに驚く。
陸上競技部の磯松大輔コーチ(35)は、「イベントと合宿予定日が重なるなど、
最初は抵抗もあった。教えることで、選手が学べる面も。
日本一の肩書があってこその役目だから、いいプレッシャーになる」
選手が挑む国内の主要大会では、ランニング教室参加者ら
市民が加わる自主的な応援も増えた。
市民とのかかわりは、選手にも相乗効果を生んでいるようだ。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
登録:
投稿 (Atom)