(産経 2009.6.10)
2016年の夏季五輪招致を目指す東京など立候補4都市が、
開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に、
開催計画を直接説明する「テクニカルミーティング」が
ローザンヌ(スイス)で開かれる。
開催都市が決まる10月2日のIOC総会を除けば、
委員に直接アピールできる最後のチャンスで、
招致活動はいよいよ終盤戦。
東京は、「環境五輪」に加え、「都市で行うスポーツの魅力」を強調、
委員の心をつかみたい考え。
テクニカルミーティングは、2016年五輪招致から導入された新しい試み。
IOCでは、ソルトレークシティー五輪招致をめぐる買収スキャンダル後、
委員の立候補都市への訪問を禁止するなど、
接触機会を厳しく制限してきたが、
招致都市から「公式に計画をアピールする機会が少ない」との不満。
17日はシカゴ(米)、東京、リオデジャネイロ(ブラジル)、
マドリード(スペイン)の順番で、持ち時間(90分)の中で
プレゼンテーションと質疑応答が行われる。
18日は、各都市が与えられたホテルの一室にブースを設けて、
IOC委員の個別訪問を受ける。
プレゼンには、石原慎太郎知事、日本オリンピック委員会の
竹田恒和会長、東京招致委アスリート委員会の小谷実可子委員長ら
計7人が参加。
居並ぶIOC委員を前に、壇上で映像を使いながら英語でスピーチ。
東京は、4月のIOC評価委員会の来日の際、「環境五輪」を強くアピール、
評価委側から、「われわれは国連ではないので、
大きな問題を持ち出されても…」との声が出たため、
今回は、「東京の街中で行うスポーツの魅力にも力点を置く」(招致本部)。
郊外開発型の北京五輪とは正反対の「都市五輪」を印象づける戦略、
ライバルのシカゴも東京と同様に「都市五輪」を掲げ、
どう差別化を図るかがポイント。
9日、プレゼンのリハーサルを実施。
本番で使用する映像について、石原知事が一部変更を求めるなど
「内容はぎりぎりまで修正する」(都幹部)
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090610/oth0906102224017-n1.htm
0 件のコメント:
コメントを投稿