(毎日 11月3日)
四国アイランドリーグの運営会社IBLJの鍵山誠社長(40)は
今、安堵している。
昨夏から温め続けたリーグ広域化構想が、ついに実現。
「小さなリーグでは限界がある。
いろんな地域とアライアンス(同盟)を組み、
戦略的に運営しないと四国は孤立する」。
1年目は3億円、2年目は1億5000万円、
今季も1億円以内の赤字経営が続く。
経費節減が限界に達する中、経営基盤強化のために、拡大路線は必然。
日本初の独立リーグとして05年4月、4チームでスタートした四国リーグは
来季、長崎、福岡両県の新球団を加えた6チームで
「四国・九州アイランドリーグ」として再出発。
将来的には、西日本で16チームへの拡大を目指す。
広域化の狙いは、対戦カードの充実による集客アップや、
市場拡大によるスポンサー収入増にある。
1球団当たりの遠征費用は、
約360万円増の年間1000万円に膨らむが、補える計算だ。
今季が3年契約の最終年となるメーンスポンサーの
四国コカ・コーラボトリング(本社・高松市)は、既にスポンサー継続を決めた。
橋本建夫社長(62)は、「6チームになれば、
ゲームの魅力が増してお客さんも増える。知名度もアップする」。
人口約400万人の四国から、長崎、福岡を加えた約1000万人のマーケットへ。
多くのスポンサーとの契約更新交渉は順調。
1試合平均の集客目標は、今季の1100人より400人増の1500人、
計36万人に設定。
ライバルリーグも広域化の道を歩む。
新潟、富山、石川、長野の4チームによる北信越BCリーグは
2年目の来季、群馬、福井両県の球団を含めた6チームに拡大。
新名称は、BCリーグとなった。
運営会社の村山哲二社長(43)は、
「6チームはプロスポーツの最低単位。土台づくりを進める」。
四国・九州リーグの所属選手は、四国リーグより80人増の計180人。
鍵山社長は、「独立リーグのパイを広げれば、
チャレンジできる若者も増える。競争にもまれることでリーグは発展していく」。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20071103ddm035050036000c.html
0 件のコメント:
コメントを投稿