(朝日 2008年8月14日)
五輪などスポーツの大きな試合では、勝った選手が両手を上げて
ガッツポーズし、負けた選手が肩を落とす光景がよく見られる。
ボディーランゲージは、誰かのまねではなく、
人間が生まれつき持つ癖らしいことが、カナダと米国の研究でわかった。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大などのチームは、
米科学アカデミー紀要(電子版)に論文を発表。
04年夏のアテネ五輪とパラリンピックで撮影された
柔道の写真数千枚を吟味。
30以上の国・地域から集まった選手計140人について、
試合終了後の選手の頭、腕、体の姿勢を分析。
その結果、勝者は両手を上げ、上を向き、胸を張る傾向が見られた。
一方、敗者は肩を落とし、胸を狭める傾向。
このような傾向は、文化的背景によらず、
生まれつき視覚障害を持っている選手にも見られた。
チームは、「勝利や敗北のポーズは、学習で身につけたものというより、
人間にもともと備わっている癖である可能性が大きい」
http://www.asahi.com/science/update/0812/TKY200808120056.html
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