2008年8月22日金曜日

大学発ベンチャー地方が都市圏上回る

(サイエンスポータル 2008年8月19日)

大学発ベンチャーの数で、地方が都市圏を上回ったことが、
経済産業省の調査で明らかに。
この6年間の設立数伸び率でも、地方が約3.5倍と
都市圏(約2.6倍)を上回っている。

「大学発ベンチャー基礎調査」によると、昨年度末時点で活動中の
大学発ベンチャーは、前年より94社増え、1,773社。
地方が909社を占め、都市圏の864社を上回っている。
大学発ベンチャーの1社あたり平均売上高は1億5,700万円、
全業種とも前年度と比較して増加しているが、
営業利益は依然赤字が続き、赤字幅は前年度に比べやや増加。

経済効果は、直接効果(市場規模)で約2,800億円、
雇用者数で約23,000人と試算。
事業分野をみると、大学の持つ研究成果を活用しやすいバイオ分野が
38.6%と最も高いが、昨年度の新規設立数で31.9%とシェアを落とした。

次に多いのはITソフト分野で、30.3%。
昨年度の新規設立数では、33.0%とシェアを伸ばした。
ベンチャー設立数の多い大学は、東京大学、大阪大学、早稲田大学、
京都大学、筑波大学以下、上位10位まで順位もほとんど変わりがない。

昨年度だけで見ると、岡山大学、東京工業大学、早稲田大学、筑波大学、
東北大学の順で、大学ベンチャーの所在する都道府県別でも
東京都、岡山県、神奈川県、北海道、茨城県となり、
地方の健闘ぶりが目を引く。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0808/0808191.html

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