(共同通信社 2008年5月13日)
昼夜のリズムを刻む体内時計が正確に働くよう、
生物の脳などで「DEC」と呼ばれる遺伝子が調節役を果たしていることを、
広島大の加藤幸夫教授らが突き止めた。
体内時計に関しては、「CLOCK」など4種類の遺伝子が知られているが、
DECはそれとは別に午前中に強く働き、
リズムが夜型にずれないように調節。
加藤教授は、「リズムが狂うと、睡眠障害のほか高血圧やがんに
なるとの報告もある。病気の治療薬開発につながるかもしれない」。
チームは、DECが働かないようにしたマウスで実験。
正常なマウスに比べ、昼夜の周期が長くなって、
夜型になりがちなのを確かめた。
既知の4遺伝子は2つ1組で働き、片方が時計を進めるのに対し、
もう一方は遅らせるよう反対に作用してバランスを取っている。
DECは、光などの環境の変化に素早く反応、
リズムが正確に24時間になるよう、周期を少し速める
ペースメーカー的な役割を果たしていた。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=72630
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