2008年1月7日月曜日

休み明け、快適始動のコツ

(毎日 2008年1月4日)

年末年始の休みが終わり、仕事や学校が始まる時期を迎えた。
体調を整え、快適に新年をスタートさせるコツを、
池谷医院(あきる野市)の池谷敏郎医師(内科・循環器科)と、
精神科医で作家の奥田弘美さんに聞いた。

年末年始はアルコール、糖分、油、炭水化物をとる機会が多く、
内臓脂肪がたまりがち。
池谷医師が勧めるのは、「朝だけダイエット」。
朝食を野菜ジュースと果物のみにし、昼食と夕食は普通に食べる方法。
数日間でも摂取カロリーを少なくすると、
短期間にたまった内臓脂肪はすぐに落ちる。
運動も大切で、ウオーキングが最適
だが、「家事を一生懸命やるだけでも運動になる」。

久々に人込みに出ると、風邪のウイルスにさらされる心配。
予防には、マスクがよい。
のどの湿度を上げて、ウイルスを増殖しにくくする。
うがいと手洗いも大切。
うがいは、上を向いて舌を出すようにして、
のどの奧で15秒ほどがらがらし、3回ほど繰り返すとよい。

冬は寒さで血圧が上昇し、血管にもストレスがかかるため、
脳卒中を招きやすい。
脳卒中の患者は約140万人、年に約13万人が脳卒中で死亡。
体がなまった休み明けは要注意。

脳卒中には、くも膜下出血と脳出血、脳梗塞などがあり、
発症には血圧の上昇が大きくかかわる。
この時期に大切なのは、寒暖の差をなくして血圧の急上昇を防ぐこと
風呂に入るときは脱衣所を暖めておいたり、家から外に出るときには
セーターを着込んだりする。
急に激しい運動をすることも避ける方が良い。

魚を積極的に食べるとよい。
暴飲暴食や運動不足で血中の中性脂肪が増え、
善玉コレステロールが減ると、脳卒中の原因となる動脈硬化を生じる。
魚に多く含まれているドコサヘキサエン酸(DHA)
エイコサペンタエン酸(EPA)は、脂肪のバランスを整え、予防に効果的。

奥田さんは、「ストレスのもとは、体や心に起こる変化。
年末年始は帰省して人と会ったり、気づかないうちに心も疲れている。
心の健康を保つには、人間関係や仕事、プライベート、健康、
お金のバランスが大事」。

まず実行したいのが、早起き。
休み最後の2日間は、夜更かしをした後でも、通常の出勤時間に起きる。
2日間はアルコールを控え、肉、魚、豆腐などのたんぱく質と野菜を摂る。
「思考パターンを作るのは、脳内の神経伝達物質。
心を前向きにするには、睡眠と食事を整えるのが基本」。

心に新年の景気づけをするのも効果的。
例えば、財布や文具など普段使うものを新しくする。
1年の目標を決めると、エネルギーが出てくる。
ストイックな目標より、「旅行に行く」、「英会話を習う」など、楽しい項目。

「休みの最後の日までフルに活動して仕事に向かう場合、
仕事の初日は、『ならしの日』と割り切って」と奥田さん。
▽間に合うことは翌週に回す
▽残業をせず定時に帰る
▽新年会は慎むなど、張り切りすぎないように意識する。
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■奥田弘美さんが勧める心の健康回復法
・バランスのとれた食事
・散歩など軽い運動
・1人の時間の確保
・早寝早起き
・ゆっくり入浴
・マッサージなどのリラクセーション
・日用品を新調する
・楽しい目標をたてる

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=65317

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