2008年1月10日木曜日

心臓発作による死亡率は年末年始に上昇 専門家らが警鐘

(CNN 12月8日)

心臓発作など循環器系の病気による死亡率は例年、
クリスマス前後の12月から1月にかけて上昇する傾向があるとされ、
専門家らが注意を呼び掛けている。
胸の痛みなどの症状が現れても、パーティーや旅行の最中は
受診を後回しにするケースが多く、そのために手遅れになる恐れ。

ワシントン・ホスピタル・センターでは、循環器科医師のチームが
常駐する救急医療室を訪れる患者が、すでに急増の兆し。
11月末の感謝祭を前にした週末には、重体患者が次々に運び込まれ、
人工心肺装置が足りなくなるほど。
患者の多くは、「忙しくて自覚症状を無視していた」。

この時期は、
(1)通常の服薬を忘れがち、
(2)高脂肪の食事や塩分、アルコールの取り過ぎで、心臓に負担がかかる、
(3)気温が下がり日が短くなるため、運動不足になる
、といった要因が重なる。
雪かきなどの急な運動やインフルエンザなども、
心臓発作の引き金となることがあるという。

またクリスマス休暇中は、病院側の受け入れ態勢も手薄になりがち。
ただ、米心臓学会元会長のアリス・ジェーコブズ博士によると、
米国内の病院では、心臓発作への対応を迅速化するための改革が、
積極的に進められている。

詰まってしまった血管を、風船付きのカテーテルで押し広げる
血管形成術」などの治療を、患者の搬送後90分以内に行うことを目標に、
全米900カ所以上の病院が24時間態勢の整備に取り組んでいる。

しかし、早期治療のカギを患者自身が握っていることに変わりはない。
ジェーコブズ博士は、「どんな場所にいる時でも、
症状が起きたら無視せず、受診してほしい」。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200712080001.html

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