(CNN 12月8日)
心臓発作など循環器系の病気による死亡率は例年、
クリスマス前後の12月から1月にかけて上昇する傾向があるとされ、
専門家らが注意を呼び掛けている。
胸の痛みなどの症状が現れても、パーティーや旅行の最中は
受診を後回しにするケースが多く、そのために手遅れになる恐れ。
ワシントン・ホスピタル・センターでは、循環器科医師のチームが
常駐する救急医療室を訪れる患者が、すでに急増の兆し。
11月末の感謝祭を前にした週末には、重体患者が次々に運び込まれ、
人工心肺装置が足りなくなるほど。
患者の多くは、「忙しくて自覚症状を無視していた」。
この時期は、
(1)通常の服薬を忘れがち、
(2)高脂肪の食事や塩分、アルコールの取り過ぎで、心臓に負担がかかる、
(3)気温が下がり日が短くなるため、運動不足になる
、といった要因が重なる。
雪かきなどの急な運動やインフルエンザなども、
心臓発作の引き金となることがあるという。
またクリスマス休暇中は、病院側の受け入れ態勢も手薄になりがち。
ただ、米心臓学会元会長のアリス・ジェーコブズ博士によると、
米国内の病院では、心臓発作への対応を迅速化するための改革が、
積極的に進められている。
詰まってしまった血管を、風船付きのカテーテルで押し広げる
「血管形成術」などの治療を、患者の搬送後90分以内に行うことを目標に、
全米900カ所以上の病院が24時間態勢の整備に取り組んでいる。
しかし、早期治療のカギを患者自身が握っていることに変わりはない。
ジェーコブズ博士は、「どんな場所にいる時でも、
症状が起きたら無視せず、受診してほしい」。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200712080001.html
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