2008年2月3日日曜日

科学技術の関心度、インターネットで初調査

(サイエンスポータル 2008年1月17日)

科学技術政策研究所は、初めての試みとしてインターネットを利用した
科学技術に対する意識調査を実施、その結果を公表。

「科学技術関連問題」と「その他諸問題」に対する関心に、
大きな差は見られなかった。
「関心がある」、「やや関心がある」という答えを合わせると、
「科学技術関連問題」は、「その他諸問題」とほぼ同じ約8割。

しかし、実際に「科学技術問題」での会話頻度を聞くと、
「頻繁に話す」と「ときどき話す」を合わせた答えが、
「その他諸問題」については53.9%あったのが、45.0%と明らかに低い。

男女別で見ると、科学技術関連問題に関心があるとする答えでは
男性が86.2%に対し、女性は74.1%と差が見られ、
会話頻度になると、男46.2%、女43.8%と男女差は縮まる。
「地球温暖化」、「環境汚染」、「新しい医学的発見」については、
女性の方が会話頻度は高かった。
「高齢者」や「少子化」といった社会問題に対しても、女性の方が会話は多い。

中学生のころ、理科好きだったと答えた男性は、
20~60代まで60~70%と、ほぼ横ばいで世代による違いは目立たない。
しかし、女性は30代以降こそ36%前後でほとんど変わらないものの、
20代は45.7%と高く、若い世代の女性に関しては科学技術に関する関心が
30代以降の女性とは異なる結果。

インターネットによる調査は、調査対象者が高学歴者に偏るという問題点がある。
2000年の国勢調査に比べ、18.3%だった最終学歴中学卒の割合が、
今回の調査対象者では1.8%しかない。
こうした問題点があるものの、機動的に世論を把握するなど
調査の目的や調査結果の活用によってはインターネットによる調査は有効、
と科学技術政策研究所は言っている。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0801/0801171.html

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