2008年2月8日金曜日

エボラウイルスを無毒化 東大チームが世界初

(共同通信社 1月22日)

感染すると致死率が50-90%と高く、ワクチンも治療薬もない
エボラ出血熱の原因であるエボラウイルスを遺伝子操作で無毒化し、
実験用の特殊な人工細胞の中でしか増えないようにすることに、
東京大医科学研究所の河岡義裕教授、海老原秀喜助教らが世界で初めて成功。

ウイルスの危険性が研究のネックだったが、
この無毒化ウイルスを使えば、治療薬探しなどの研究が進むと期待。
このウイルスを、ワクチンとして使う道も考えられる。

遺伝子からウイルスを合成する「リバースジェネティクス」という手法を使い、
エボラウイルスが持つ8個の遺伝子のうち、増殖に欠かせない
「VP30」という遺伝子だけを取り除いたウイルスを作製。

できたウイルスは、通常の細胞の中では増えず、毒性を発揮しないが、
VP30遺伝子を組み込んだサルの細胞の中でだけ増殖。
それ以外の見た目や性質は、本物のエボラウイルスと変わらず、
治療薬探しなどの実験に使えることを確認。

http://www.47news.jp/CN/200801/CN2008012201000015.html

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