(東海新報 9月10日)
「にぎわいが少ない」との指摘も多い大船渡市の盛駅や盛町商店街。
活性化を目指し、商店街沿いに住む女性や観光振興を目指す組織によって、
道路沿いに花を飾る運動が進んでいる。
少ない予算でも、商店街沿いに明るい雰囲気が生まれ、
関係者は手応えを感じている。
盛町の商店街で運動に取り組んでいるのは、
商店街沿いに住む女性五人で組織する「HANA倶楽部ポピー」(水野直子代表)。
今年、大船渡市による活力創生2億円事業の採択を受け、
「盛町商店街まちづくり花いっぱい運動」を展開。
盛町商店街では、営業していない店舗も増えて来訪者が減少、
まち全体に寂しさを感じることも。
「活気があり、歩いてみたい街、親しみのある街」とのイメージを発信しようと、
今年度本格的に取り組んでいる。
昨年、さかり中央通り商店街振興組合に協力を求めて講習会を開催、
猪川町在住の柴田満喜子さんが考案したペットボトル使用の
オリジナルハンギングバスケット制作や花植えなどを体験。
今年度は団体を組織して、商店街沿いの花整備や講習会を開催。
商店街にある街路灯52基に、ハンギングバスケットを取り付け、
道路沿いのプランターとともにほぼ毎日手入れを行っている。
市からの補助は7万円程度だが、ペットボトル再利用など
経費を最小限に抑えた形で活動し、
花の管理には楽しみながらも地道な作業が光る。
年間を通して、花で歓迎する雰囲気を目指している。
手入れを行っている古内裕子さん、佐々木真弓さんは、
「手入れをしていると声をかけられ、まちの交流にもつながる。
できることからしようと取り組んでいますが、
商店街に明るさが出てきたと思います」。
盛駅前のタクシー乗り場などがある広場には、
地元素材を活用した新たな観光、物産振興を目指している
大船渡ブランド化推進化会議が、木製のプランターを20基設置。
現在は、一年草の花々咲いているが、ツバキ苗も植えた。
これまではロープで仕切られていた部分に置いたもので、
「海フェスタ」開催に合わせ、来訪者の玄関口となる場所の
歓迎ムードを高めようと設置。
ツバキ苗だけでなく、プランターも気仙スギを使用し、
今後もにぎわい創出への演出に期待。
http://www.tohkaishimpo.com/
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