(毎日 9月5日)
世界の主産地で被害が出ている「トマト黄化葉巻病」の
発症の仕組みを、日米の研究チームが分子レベルで解明。
病気になったトマトは、処分しか拡大を防ぐ方法がなかったが、
初めて発症を防ぐ可能性が出てきた。
この病気は、ウイルス感染が原因。
葉が黄色くなり、しわが入ってスプーンのように曲がり、収穫量が激減。
96年に愛知など3県で見つかり、被害が拡大。
海外では地中海沿岸、米国南部、中国などに広がる。
植物は一般に、細胞内のたんぱく質「AS1」と「AS2」が結合することで、
正常に葉を作る。
研究チームは、ウイルスに感染すると細胞内で増えるたんぱく質
「ベータC1」に注目。
これを作る遺伝子を、シロイヌナズナの細胞に入れると、病気を起こした。
ベータC1が、AS2の代わりにAS1に結合するために、
正常な葉が形成されない。
町田泰則・名古屋大教授(植物分子発生学)は、
「病気に強いトマトを開発する道が開かれた」。
2日付米分子生物学誌(電子版)に発表。
http://mainichi.jp/select/science/news/20080905ddm002040076000c.html
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