(毎日 5月26日)
女子フィギュアスケートで期待される高校生トリオが、関大に入学。
沢田亜紀、北村明子、金彩華。
3人とも、5年目を迎えたスポーツフロンティア(SF)入試と
呼ばれるスポーツ推薦で合格。
高槻キャンパスに昨夏完成した専用アイススケートリンクで、
SF入試の先輩、高橋大輔、織田信成と「世界」を目指す。
体育会クラブの愛称「カイザー」には、「皇帝、王者」の意味。
体育OB会の小坂道一会長が在籍した昭和20年代は「カイザー関大」時代。
しかし、大学紛争を契機に1970年、体育推薦入試制度が途絶えると、
64年東京五輪前後の「第2次黄金時代」の余韻は消え去った。
全共闘が体育会活動を、
「大学当局に加担する右翼」と攻撃したのが廃止の理由。
スポーツ強化にかじを切ったのは、羽間平安理事長時代(2000~04年)。
アメリカンフットボールのQBとして活躍した羽間氏には悔しい思い出が。
就任前、隣接する関大一高のアメフット部が2年連続日本一。
だが、中心選手は進学先に関大を選択しなかった。
98年センバツで準優勝した野球部のエースらも
社会人や関東の大学に進んだ。
羽間氏は、「スポーツにはリサーチ、リクルート、リフレッシュの3Rが大切。
いい人材が入って来なければ、クラブのリフレッシュも進まない」。
ほぼ30年の空白を経て03年度、SF入試を導入。
その方針は、森本靖一郎理事長に引き継がれている。
SF入試の合格者は05年度112人、06年度130人、07年度151人と
年々増え、サッカー部が2年前の総理大臣杯で
38年ぶりの日本一になるなど成果は表れつつある。
大学理事でもある小坂会長は、
「僕のベースは200人。それでもまだ足りない」。
今年度の合格者は、募集定員(全10学部で計86人)の倍近い。
河田悌一学長は、「各学部にお願いして採ってもらっているが、限界に」。
スポーツや健康を扱う新学部の設立が検討されている。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/archive/news/2007/20070526ddn035070047000c.html
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