(毎日 6月23日)
「関大北陽高」の誕生は、兄貴分となる関大一高にも刺激に。
豊島光男校長は、「ともに伸びていきたい。
野球やサッカーは全国でも実績があり、ノウハウを教えてもらえれば」。
「大学も、能力の一つとして運動を評価するので、それに対応したい」。
これまで野球とサッカーで、毎年10人程度が監督推薦などで入学、
来年度以降は枠を2倍程度に増やす予定。
関大北陽高の募集定員は、280人。
既存の男子の総合進学コース(80人)、スポーツコース(40人)、
新たに男女共学の「関大連携コース1類、2類」(各80人)が設けられ、
関大やその他の難関私大、国公立大学への進学を目指す。
月に2回開かれる関大と北陽高の合併推進協議会では、
北陽高の学力レベルをいかに引き上げるかという教育面に議論が集中。
「北陽に入って、関大に進学することが一番大事」と
合併推進協議会事務局の北田伸治・総合企画室長。
河田悌一学長も、「(関大)一高と並ぶような学生を養成する。
それは短期戦でなければならない」。
関大一高は大阪府下屈指の難関校だけに、課題は多い。
合併に当たって、北陽高の鈴木清士校長は、
昨年新設したばかりのスポーツコースの廃止を関大側に打診。
だが、関大側からは維持を要請。
「(スポーツは)北陽の存在感でしょうと言われた。本当にありがたかった」。
北陽のスポーツに対する、関大側の期待感が垣間見える。
ただし、学力の基準を上げるという条件はついた。
北田室長は、「差が開きすぎると、教育システムそのものが難しくなる。
将来、関大で能力を発揮したいのなら、当然、生徒の確保の方法も変わる」。
現段階では、関大進学を希望するスポーツコースの生徒は
スポーツフロンティア入試などを受験することに。
北陽ブランドを生かしながら、いかに文武両道を充実させていくか?
新1期生が卒業する11年春に、一つの答えが出る。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/archive/news/2007/20070623ddn035070023000c.html
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